今まさに外壁塗装の契約をしようとお考えの方は必見です!
あなたが契約をしようとしている外壁塗装業者は、あなたを騙そうとしていないか判断できますか?
外壁塗装の詐欺の相談件数は訪問販売などで多発しています。外壁塗装でよくある手口を理解し、詐欺にあわないよう備える必要があるのです。
こちらでご紹介する詐欺とは、「思っていたのと違った」や「言っていた内容と違った」などの詐欺についてご紹介いたします。
- 外壁塗装でよくある詐欺の手口5つ
- 外壁塗装の詐欺の相談件数は1238件
- 外壁塗装で実際にあった詐欺の事例をご紹介
- 外壁塗装で詐欺にあった時の対処法
自分は詐欺にあわないと過信せず、詐欺に対する知識を身に付けましょう。

榎本悟
一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。

橋本卓哉
雨漏り診断士
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。
外壁塗装でよくある詐欺の手口5つ
外壁塗装でよくある詐欺の手口が5つございます。
- 突然訪問して塗装の必要性を迫る
- 大幅な値引きをする
- 契約を急がせる
- キャンペーン価格など決まった価格を提示する
- 火災保険を利用して安く塗装できると迫る
以上のような場合は、詐欺の可能性が高くなるので注意が必要です。
それでは、詳しくご紹介いたします。
突然訪問して塗装の必要性を迫る
一つ目の詐欺の手口は、突然訪問して塗装の必要性を迫る場合は詐欺の可能性があります。
直ぐに塗装が必要と不安を煽り、外壁塗装の契約をしないと危険だと迫ってきます。素人の方だと工事が必要だと思い、騙されて契約してしまうケースもあります。
- 屋根が劣化していて放っておくと雨漏りが起こる
- 外壁が剥がれていて大変ですよ
- 外壁を直ぐに塗り直さないと大変になる
以上のように、実際に問題がない場合でも緊急性を感じさせようとします。
雨漏りは外からパッと見ただけで分からない場合が多く、時間をかけて点検してから判断する必要があります。また、「大変になる」と不安を煽るだけで詳しい説明をしない業者は、信頼性がありません。
このような場合は、証拠の写真や詳しい説明を求めるのも危険かもしれません。詐欺の可能性が高いので、後で費用を請求される可能性もあります。
突然の訪問で塗装の必要性を迫って来ても、知り合いの業者に点検依頼すると伝えて相手にしないようお願いいたします。
大幅な値引きをする
二つ目の詐欺の手口は、大幅な値引きをする業者は詐欺の可能性があります。
10万円以上の大幅な値引きをする業者は詐欺の危険性があります。足場仮設だけで塗装工事の約20%を占めるので、外壁塗装の工事で10万円以上の値引きには無理があります。
値引きしてもらったと感じても、予め50~100万円程上乗せした見積りが提案されているのです。つまり、「塗装費用150万円を100万円に値引きする」と言いながら、実際は80万円の塗装内容の可能性があるのです。高く見積もって、値引きしたように見せかけているかもしれません。
その他にも、値引きによる詐欺のセールストークはこちらになります。
- 足場代を無料にする
- 材料費だけで塗装する
大幅な値引きをする業者は安さを売りにし、材料や施工方法が不適切で施工不良の原因にも繋がります。
安さに惑わされず適切な外壁塗装を施工する為に、大幅な値引きをする業者は詐欺だと認識する必要があります。
契約を急がせる
三つ目の詐欺の手口は、契約を急がせる業者は詐欺の可能性があります。
詐欺の業者はお客様に考える猶予を与えたくないので、早く契約しようと迫ってきます。特に、他社に相見積もりを取って見積書を比較されると不都合な為、契約を急がせる場合が多くあります。
- 本日契約してくれたら80万円だが明日以降だと100万円になる
- 本日契約してくれたら足場代は無料にします
以上のように、本日契約を迫る業者は詐欺の可能性が高いので注意が必要です。
急いで契約してしまうと、失敗やトラブルの原因になってしまいます。即決を迫られても一旦冷静になり、慎重に検討する時間を持つのが重要です。
最初から金額を設定している
四つ目の詐欺の手口は、最初から金額を設定している業者は詐欺の可能性があります。
外壁塗装は住宅の大きさや劣化状態によって塗装内容が異なる為、当然塗装費用も違ってきます。そのため、住宅の状態を点検せず決まった価格を提示するのは不可能なのです。
決まった金額を提示する業者のセールストークは、以下のような場合がございます。
- キャンペーン価格〇〇〇円
- 一律〇〇〇円
- 今だけ限定価格〇〇〇円
決まった金額を提示する業者は、本来必要な補修を行わず設定した金額分の塗装しか行わない場合も考えられます。
住宅の耐久性を確保する為に、決まった金額を提示する業者では適切な外壁塗装が施工できないとお考えいただきたいと思います。
火災保険を利用して安く塗装できると迫る
五つ目の詐欺の手口は、火災保険を利用して安く塗装できると迫る業者は詐欺の可能性があります。
外壁塗装で火災保険が必ず適用できるとは限りません。火災保険の適用は、自然災害が原因で被害が起こった場合などの条件がございます。そのため、火災保険の利用を持ち出す業者は、あなたを騙そうとしている可能性が高いのです。
- 自然災害が原因で住宅が破損した場合
- 補修費用が加入した保険の免責金額より高い場合
- 被害を受けてから3年以内に申請した場合
火災保険は、以上の3つの条件全てに当てはまらないと適用されません。
火災保険は申請や審査に時間がかかるので、契約後に火災保険の適用可否がわかる場合もあります。火災保険が適用されなくても契約しているので、塗装費用は自身で全額の支払いが必要になるのです。業者にとって契約をしてもらう為の口実だけで、実際に火災保険が適用されるかどうかは重要視していないのです。
火災保険を口実に安く塗装できると迫る業者は、あなたを騙そうとしている詐欺だとお考えいただきたいと思います。
外壁塗装の火災保険について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。
外壁塗装で適用される火災保険3つ!保険が下りる条件や流れを解説
外壁塗装の詐欺の相談件数は10,076件
外壁塗装の訪問販売による詐欺の相談件数で、2022年度は10,076件もの相談が国民生活センターに寄せられました。点検商法についても2022年度は8,133件の相談件数がありました。
国民生活センターによる過去のリフォーム工事と点検商法の相談件数の推移はこちらになります。
▼訪問販売によるリフォーム工事▼(相談件数は2023年5月31日現在)
年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
相談件数 | 8,786 | 9,753 | 10,076 | 1,238(前年同期 991) |
▼点検商法▼
年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
相談件数 | 7,024 | 7,431 | 8,133 | 1,082(前年同期 796) |
以上をご覧いただくと、詐欺の相談件数は年々増加しているのがお分りいただけると思います。
外壁塗装で特に訪問販売やいきなり点検を持ちかける業者には、先ず詐欺だと疑いの目を向けるのが大事かもしれません。
外壁塗装で実際にあった詐欺の事例をご紹介
国民生活センターで実際に相談のあった詐欺の事例をご紹介いたします。
実際にあった事例を参考にして、皆様が詐欺被害にあわないよう詐欺に対する認識を強めていただきたいと思います。
詐欺の手口は巧妙化している為、常に注意を払うことが大切です。
それでは、実際にあった詐欺の事例を4つご紹介いたします。
火災保険の保険金で修繕できると言われた
✔詐欺事例①
外壁塗装では、火災保険を利用して修理ができるとの詐欺が増加しています。特に、60歳以上の高齢者が騙されるケースが多くの割合を占めています。
また、保険会社に嘘の理由で火災保険を請求させようとする悪質な事例も報告されています。保険会社に嘘の理由で請求すると、保険金の返還や保険契約解除だけでなく刑事罰に問われる場合もございます。
詐欺業者の口車に載せられることなく、火災保険の利用は自然災害での被害のみと留意いただきたいと思います。
高額な手数料や違約金を請求された
✔詐欺事例②
外壁塗装で詐欺を働こうとする業者は、自己負担がないのを強調して手数料や違約金に関して詳しい説明をしてくれません。契約書には細かく手数料や違約金について記載され、施工主が見落とすように作成しているかもしれません。
契約書を詳しく読まずにサインしてしまうと、後にキャンセルする際に驚くほどの高額な違約金を請求される場合があるのです。契約書はしっかりと読み、特に手数料や違約金の条項について確認するのが重要です。
業者に手数料や違約金の詳細な説明を求めても詳しい説明がない場合は、詐欺の可能性が高いと考慮いただきたいと思います。
修理の必要がないのに修理が必要と迫られた
✔詐欺事例③
突然訪ねて来て不具合があるから点検すると言ってくる業者は信用できません。不安を煽って塗装の必要がないのに契約して、簡単な工事で塗装費用の請求をしようと企んでいるかもしれません。
突然訪ねて来た業者が「点検させて欲しい」と言っても、安易に点検させてはいけません。点検費用を請求される可能性もあります。
不具合があると言われて心配な場合は、訪ねてきた業者ではなく第三者の塗装業者などに点検依頼をするのをおすすめいたします。
工事を急かされ契約してしまった
✔詐欺事例④
外壁塗装の詐欺で「今しかない」と巧みに言葉を使い、人の心理を利用して契約を迫る事例が多くあります。冷静に判断する時間が奪われ、衝動的に契約してしまい詐欺にあうケースがあるのです。
また、相見積もりを取ったり評判を調べられると、詐欺業者が不利になります。そのため、契約を急がせて詐欺業者が有利になるように働くのです。
外壁塗装はまとまった費用が必要で、住宅の耐久性を高める為の大切な工事になります。その大切な工事を急いで契約させる業者は、契約を取ることしか考えていない詐欺であると認識していただきたいと思います。
外壁塗装で詐欺にあった時の対処法
外壁塗装で詐欺にあってしまった場合の対処法があります。
- クーリングオフを利用する
- 第三者機関を利用する
それでは、詳しくご紹介いたします。
クーリングオフを利用する
外壁塗装の詐欺業者と契約してしまったら、クーリングオフを利用しましょう。
クーリングオフは訪問販売などで契約してしまった場合、契約後一定期間内であれば無条件で契約を解除できる制度です。
クーリングオフの具体的なポイントがこちらになります。
- 期間:契約書面を受け取った日から8日以内
- 方法:契約解除の意思表示を内容証明郵便などで行う。書面に「契約を解除します」と記載し、契約日や契約内容を明記して送付する。
- 費用:契約解除に費用は不要。既に支払った場合の代金は全額返金される。
しかし、店舗での契約の場合は、クーリングオフは適用されません。消費者自身が出向いて契約を行った場合は、対象外になってしまうのです。
そのため、契約内容を丁寧に確認し、不審な点がある場合は契約前に消費者センターなどに相談するのが必要になります。
適切な対応を取ると被害を最小限に抑えることができると、留意いただきたいと思います。
第三者機関に相談する
外壁塗装の詐欺に関して相談できる窓口があります。
以下の窓口に相談すると、適切なアドバイスや対応策を得るのが可能になります。
- 国民生活センター:消費者のトラブルに関する情報や相談窓口がある
- 消費生活センター:全国各地に設置され、消費者のトラブルに関する相談窓口。消費者ホットライン「188」に電話すると、最寄りの消費生活センターに繋がる。
- 消費者庁:消費者のトラブルに関する情報提供や相談を受け付けている
- 弁護士:法的な助言や対応をしてくれる。日本弁護士連合会の弁護士紹介サービスを利用すると、詐欺に詳しい弁護士を紹介してくれる。
外壁塗装の詐欺に関して以上のような相談窓口がありますが、弁護士に相談する場合は相談費用が必要になります。
これらの窓口に相談すると適切なアドバイスを受け、必要な手続きを行うことができます。被害を受けた場合は、早めに相談するのが重要です。
まとめ
外壁塗装では詐欺の件数が増加しているので、騙されない為に詐欺の手口を見極められるようにする必要があります。外壁塗装でよくある詐欺の手口が5つあります。
- 突然訪問して塗装の必要性を迫る
- 大幅な値引きをする
- 契約を急がせる
- 最初から金額を設定している
- 火災保険を利用して安く塗装できると迫る
実際にあった詐欺の事例を参考にすると詐欺に対する知識を持ち、騙されないよう対策できるかもしれません。
それでも外壁塗装で詐欺にあってしまった場合は、クーリングオフを利用したり第三者機関に相談するのをおすすめいたします。
南大阪ペイントセンターでは、皆様の住宅に合ったお見積もりをご提案させていただいております。ご相談だけでもお受けいたしておりますので、ぜひ一度ご相談ください。