「一条工務店の塗装工事はメーカーにしか頼めない?」
「定期点検を受けて塗装工事の見積りをしてもらったがかなり高額で困っている」
以上のような疑問やお困りはありませんか?
塗装専門店の視点で結論からお伝えすると、一条工務店以外の塗装業者でも塗装工事は可能です。
厳密にはどの塗装業者でも可能というわけではなく、ハウスメーカーに精通した特別な専門知識が備わっている業者であれば安心して工事を任せられるでしょう。
専門知識がない業者が誤った知識で塗装をしてしまうと、塗装しても塗膜が剝がれてしまうなど長持ちしない可能性があるのです。
一条工務店の外壁塗装はハウスメーカーより塗装業者を選ぶべき4つの理由
1-1.塗装業者の価格の方が圧倒的に安い
1-2.職人によって工事の品質にバラつきがあるため誰が塗るかが重要
1-3.メーカーの営業担当者によって提案内容に差があるため塗装専門店が安心
1-4.相談や要望を直接伝えにくい
2.一条工務店の外壁塗装で知っておきたい3つのポイント
2-1.タイル以外の吹き付け仕上げの場合は塗装が必要
2-2.ハイドロテクトタイルの場合は塗装不要だが30年目のコーキング打ち替えが必要
2-3.付帯部の素材によって塗装が必要かが異なる
3.一条工務店を外壁塗装業者に頼む8つの決め手ポイント
3-1.ハウスメーカーの施工実績が豊富
3-2.資格や免許を持った職人がいる
3-3.代表のプロフィールや考えを明確に記載している
3-4.見積書に㎡数や使用塗料などの詳細な内訳の明記がある
3-5.劣化診断に30分以上時間をかけてくれる
3-6.二重チェックなどの管理体制が整っている
3-7.保証やアフターフォロー体制がある
3-8.外壁の専門知識がなくても素人でも分かる説明をしてくれる
4.まとめ
1.一条工務店の外壁塗装はハウスメーカーより塗装業者を選ぶべき4つの理由
「ハウスメーカーに頼むととんでもない高額な見積りの提示があった」
とのお声から、弊社へご相談いただくケースは多いです。
そこでメーカーよりも塗装業者へした方が良い理由を4つにまとめてみました。
- 塗装業者の価格の方が圧倒的に安い
- 職人によって工事の品質にバラつきがあるため誰が塗るかが重要
- メーカーの営業担当者によって提案内容に差があるため塗装専門店が安心
- 相談や要望を直接伝えにくい
その理由について詳しく解説いたします。
1-1.塗装業者の価格の方が圧倒的に安い
一条工務店で外壁塗装をすると塗装業者の約2倍ほどの金額になります。
一条工務店の外壁塗装はほとんどが下請け業者に依頼され、場合によってはさらに孫請け業者に依頼されます。
つまり一条工務店とお客様の間に入る業者が多ければ多いほど中間マージンが発生し金額が高くなってしまうのです。
塗装業者へ直接依頼をした場合は中間マージンが発生しないので、一条工務店よりも安い金額でメンテナンスを受けられるのです。
1-2.職人によって工事の品質にバラつきがあるため誰が塗るかが重要
一条工務店をはじめとしたハウスメーカーの外壁塗装は下請け業者や孫請け業者に依頼されるケースがほとんどです。
そのため職人によって工事の品質にバラつきがあります。
ハウスメーカーに頼むからと言って、必ずしも塗装歴が長い上手な職人が工事をしてくれるわけではないのです。
しかし塗装業者へ直接依頼する場合は教育も良き届いており工事の品質にバラつきは出ないのです。
実際にハウスメーカーの見積りを受けてから弊社へ依頼され、施工させていただいたお客様から以下のお声がありました。
「どこに依頼するよりも、誰が塗装をしてくれるかが重要だと実感しました」
1-3.メーカーの営業担当者によって提案内容に差があるため塗装専門店が安心
一条工務店では営業担当者によって外壁塗装の出来が左右されてしまいます。
一条工務店では営業担当者が直接施工内容を見積もり決定します。
営業担当者によって提案内容に差があり、満足のいく提案を受けられない場合もあります。
塗装業者の場合、見積りは営業担当者がするのですが常に塗装職人と連携しています。
中には元塗装職人から営業へ転身したりと、専門的な塗装知識や建物の構造に深い見識を持っている場合が多いです。
いつでも現場の声が身近にあるので、営業担当者によって提案内容に差は出ないでしょう。
1-4.相談や要望を直接伝えにくい
一条工務店などのハウスメーカーでは、相談や要望に対しての返答に時間がかかるケースが多いと聞きます。
下請け業者を複数挟む場合が多いため、本当に伝えたい内容が伝わりにくいことが難点です。
塗装専門業者ですと相談や要望を直接伝えられ、すぐに明確な答えが返ってきます。
又、地域に密着しているので情報や知識も豊富で非常に頼れる存在なのです。
2.一条工務店の外壁塗装で知っておきたい3つのポイント!
塗装専門業者に依頼する時、お住まいの一条工務店の特徴をよく知っておく必要があります。
自分の家の構造を知らないと、質問や要望を伝えにくくなるからです。
そこで一条工務店の外壁塗装を依頼するときの押さえるべき3つのポイントをご紹介いたします。
- タイル以外の吹き付け仕上げの場合は塗装が必要
- ハイドロテクトタイルの場合は塗装不要だが30年目のコーキング打ち替えが必要
- 付帯部の素材によって塗装が必要かが異なる
2-1.タイル以外の吹き付け仕上げの場合は塗装が必要
一条工務店の場合、以下の3つの外壁材が主流です。
・タイル(ハイドロテクトタイル)
・サイディング
・モルタル
外壁材によってメンテナンス頻度が異なりますが、この3つの中で塗装工事が必ず必要なのはサイディングとモルタルです。
サイディングとモルタルどちらも吹き付け塗装である「リシン仕上げ」といったザラザラとした質感の外壁材が多いです。
その凹凸のあるデザインから汚れが溜まりやすく、塗装時にどれだけ丁寧に高圧洗浄で汚れを取り除けるかが大切です。
又、リシン仕上げの下地は塗料が吸い込みやすいため、下塗り塗料で吸い込みを抑えるリシン仕上げに特化した塗料を選定する必要があります。
2-2.ハイドロテクトタイルの場合は塗装不要だが30年目のコーキング打ち替えが必要
一条工務店のオリジナル外壁材「ハイドロテクトタイル」は60年間塗装が不要とされています。
タイル表面が塗装ではなく焼き付け処理がされていることで、高耐久な外壁を実現します。
しかし築30年目のコーキングの打ち替えは必要ですので、60年間メンテナンスフリーではないという点は押さえておかれた方が良いでしょう。
2-3.付帯部の素材によって塗装が必要かが異なる
付帯部の素材によって塗装が必要ない場合もあるので、素材の特性をよく理解した業者へ依頼する必要があります。
付帯部とは以下のような外壁・屋根以外の部位を指します。
具体的には…
・雨樋
・雨戸
・シャッターBOX
・水切り
・破風板
・軒天
中でも、水切りについては注意が必要です。
写真は一般的なスチール製の水切りです。
一条工務店の場合、水切りが銅板製・スチール製の2つケースがあります。
銅板製の場合は塗装が不要で、スチール製の場合は塗装が必要なのです。
建物によっては「1階の水切りは銅板で2階はスチール製」といった事例もあるくらいです。
そのため素材の特性を見極めて、塗装が必要か否かを判断する観察力が備わっている業者への依頼が必要になってきます。
▼水切りについて詳しく掲載しています▼
水切りってどんな役割で無いとどうなの?塗装はした方が良いの?
3.一条工務店を外壁塗装業者に頼む8つの決め手ポイント
一条工務店の我が家を安心して任せる外壁塗装業者を選ぶには、自分の知識が重要となります。
そこで外壁塗装業者を選ぶポイントを8つに絞ってご紹介いたします
- ハウスメーカーの施工実績が豊富
- 資格や免許を持った職人がいる
- 代表のプロフィールや考えを明確に記載している
- 見積書に㎡数や使用塗料などの詳細な内訳の明記がある
- 劣化診断に30分以上時間をかけてくれる
- 二重チェックなどの管理体制が整っている
- 保証やアフターフォロー体制がある
- 外壁の専門知識がなくても素人でも分かる説明をしてくれる
3-1.ハウスメーカーの施工実績が豊富
ハウスメーカー施工実績が多い業者はハウスメーカーの施工に慣れているので。細かな仕様を熟知している可能性が高いので安心です。
ハウスメーカーの塗装工事は、一般の戸建てと違いかなり建物の仕様を詳細に熟知していないと難しいです。
専門知識がない業者が誤った知識で塗装をしてしまうと、塗装しても塗膜が剝がれてしまう可能性があるのです。
メーカーの営業担当が「メーカーでしか塗装できません!」と断言するほど、一般の戸建て住宅を塗装するよりかなり経験と知識を要します。
具体例を一部紹介しますと、塗装する箇所によっては材質の特徴を理解しないまま溶剤系塗料を塗布してしまうと、表面が溶けてしまい塗膜が剝がれる原因となります。
そのためハウスメーカーの専門知識に精通した、施工実績が多い業者を選ばれると良いでしょう。
3-2.資格や免許を持った職人がいる
外壁塗装に関する資格や免許には多くの種類があります。
外壁塗装において最も持っておくべき資格や免許を紹介します。
しかし資格や免許があるからと言って完全に信頼できるとは限りませんので、あくまでも外壁塗装業者を選ぶ参考の一つとしてお考えください。
- 塗装技能士
- 有機溶剤作業主任者
- 足場の組立等作業主任者
- 建設業許可
- 窯業サイディング塗替診断士
- 雨漏り診断士
3-3.代表のプロフィールや考えを明確に記載している
代表のプロフィールを明らかにして、考えを明確に記載していると信頼できます。
代表の考えは会社自体を表していて、会社が進んでいく方向性を示しているからです。
代表の考えに納得できれば、一度相談してもいいのではないでしょうか。
以下は南大阪ペイントセンターの代表のプロフィールの例をご紹介いたします。
✓経歴
- 松原市立部で育つ
- 松原市立松原東小学校 卒業
- 松原市立松原第六中学校 卒業
- 大阪府立東住吉高等学校 卒業
- 高校卒業後、塗装見習いとして働く
- 1998年に南大阪ペイントセンターを創業
- 現在に至る
✓資格・経験
- 厚生労働大臣認定 一級塗装技能士
- 窯業サイディング塗替診断士
- (社)住宅保全推進協会認定 外装劣化診断士
- (社)雨漏り検診技術開発研究所認定 雨漏り検診アドバイザー
- 有機溶剤作業主任者
- 足場の組立て等作業主任者
- 高所作業車運転士
- 小型移動クレーン運転士
- 車両系建設機械運転士(解体)
- 塗装歴20年
- 世界遺産検定4級
✓代表のメッセージ(一部抜粋)
-10年後の品質、大事なのはそれだけ-
近江商人にはこんな心得があると聞きました。
売り手よし、買い手よし、世間よしという三方よし。
10年後の品質いかんが、三方よしということになります。
もちろん、100人が100人とも三方よしにはできないかもしれません。
それは、工事だから不具合が起こることもあるからです。
ただ、その時はしっかりフォローをする。そして、三方よし。
南大阪ペイントセンターでは、お客さんよし、私たちよし、地元よしという、そんなサービスを提供し続ければなあと思います。
3-4.見積書に㎡数や使用塗料などの詳細な内訳の明記がある
見積書1つで優良業者か判断できると言っても良いくらいです。
お客様にとって分かりやすい見積書を作成する業者は、お客様目線に立てている優良業者である可能性が高いからです。
見積書には少なくとも以下の内容が明記されていると安心です。
・塗装面積の㎡数
・1㎡あたりの塗料単価
・使用する塗料名やメーカー名
「見積書とは誰に向けてお渡しするものですか?」と考えれば、それはお客様のためのものですよね。
1-2章でもあったように専門知識がなくても分かるような「誰が見ても分かりやすいような見積書」を作成できているかが非常に重要なポイントです。
逆にあまり良くない見積書の例では以下のようなものがあります。
・塗り回数などが詳細に書かれていない
・説明のできない経費が計上されてる
・”一式”という記載を多用していて詳細が分からない
「分かりにくい見積書=お客様目線に立てていない」と言っても過言ではありません。
どれだけ見積り金額が安くても、分かりにくい見積書を作成する業者は選ばれない方が賢明です。
そういった業者の仕事ぶりは、必ず実際の塗装作業にも繋がってくるでしょう。
見積書1つでその業者の仕事ぶりを判断できると言っても良いでしょう。
見積書は業者が帰ったあとに冷静に優良業者か判断できるツールです。
直感的に「分かりやすい見積書かどうか」を見ていただくと良いと思います。
3-5.劣化診断に30分以上時間をかけてくれる
初回訪問時の劣化診断に少なくとも30分以上時間をかけてくれると優良業者である可能性が高いでしょう。
外壁塗装の点検は建物全体のドローン調査など含めると30~60分近くかかります。
なぜ時間がかかるかと言いますと、たとえばひび割れのチェックやコケやカビの繁殖の有無などすべての外壁面積において詳しく調査する必要があるからです。
「なぜこの場所にこのような工事が必要なのか」という具体的な根拠を正確にお客様にお伝えするためには、劣化診断に時間がかかるものです。
お客様より「15分程度で点検を終える業者もある」と聞きますが、おそらく見積書を作るためだけの点検である可能性が高いと思われます。
そのためしっかりと時間をかけて点検してくれた業者を選ばれると良いでしょう。
3-6.二重チェックなどの管理体制が整っている
外壁塗装は職人の手作業で行われるため、管理体制が整っていなければなりません。
職人歴が長い職人でも、手作業のためミスをおこす場合があります。
ミスを防ぐために二重チェックの管理体制が整っている業者が安心できるのです。
具体的には塗装工事後の最終点検を誰がどのようにチェックするのか、契約前に確認されると良いでしょう。
普段から最終点検をしっかりと行っている業者なら、スムーズに回答を得られるはずです。
3-7.保証やアフターフォロー体制がある
保証はもちろんですが、アフターフォロー体制が整っている業者を選ぶことも重要です。
外壁塗装はどんなに丁寧に仕上げたとしても、天候や湿度などの立地条件によって絶対に不具合がないとは言い難いです。
そのため有事に駆けつけてくれるアフターフォローや定期点検を行っている業者が安心でしょう。
塗って終わりではなく工事が完了しても寄り添って家を守ってくれる業者だと、安心して家のメンテナンスを任せられますね。
3-8.外壁の専門知識がなくても素人でも分かる説明をしてくれる
外壁の専門知識がない一般のお客様へ、分かりやすく説明してくれる業者は優良業者である可能性が高いでしょう。
「相手の立場に立って説明してくれる=お客様目線に立ってくれる業者」だと考えられるからです。
例えばですが専門用語ばかりの説明か、注釈を加えた説明かは以下のような違いがあります。
✕専門用語ばかりの説明
「サイディングにチョーキング現象がありコーキングの劣化もあるので塗装だけではなく打ち替え工事も必要です」
〇専門用語に注釈を加えた説明
「お客様宅の外壁は窯業系サイディングという種類の外壁材が使用されています。
窯業系サイディングに施されている塗料が寿命を迎えているため塗装が必要です。
壁に触れると粉が付着するのが塗料の寿命のサインで、専門用語でチョーキング現象と言います。
窯業系サイディングの防水効果は塗装によって維持されているので、チョーキング現象があると塗装の防水性も失われている状態です。
そのため塗装をして窯業系サイディングの防水性を復活させてあげる必要があるのです。
更にサイディングの外壁の継ぎ目にあるコーキングと呼ばれるゴムのような部材がひび割れているため、新しいコーキングへと交換するコーキング打ち替え工事をされた方が良いです。」
内容の意味としてはどちらも同じです。
ですが初めて聞く専門用語になんの補足説明もないまま説明されても、ほとんど意味が分かりませんよね。
見積書や塗装工事の説明のときに、専門用語ばかりにならずどれだけ分かりやすいように丁寧に説明してくれるかが大事です。
外壁塗装は一生で何度も経験されることではないので、知らないことの方が多いですよね。
ですが知らないことに高額な施工金額を払うとなるとご不安は非常に大きいと思います。
そんなご不安に寄り添ってお客様が理解できるように丁寧に説明してくれる業者を選ばれると良いでしょう。
まとめ
- 一条工務店の外壁塗装はハウスメーカーより塗装業者を選ぶべき4つの理由
理由1.塗装業者の価格の方が圧倒的に安い
理由2.職人によって工事の品質にバラつきがあるため誰が塗るかが重要
理由3.メーカーの営業担当者によって提案内容に差があるため塗装専門店が安心
理由4.相談や要望を直接伝えにくい - 一条工務店の外壁塗装で知っておきたい3つのポイント
1.タイル以外の吹き付け仕上げの場合は塗装が必要
2.ハイドロテクトタイルの場合は塗装不要だが30年目のコーキング打ち替えが必要
3.付帯部の素材によって塗装が必要かが異なる - 一条工務店を外壁塗装業者に頼む8つの決め手ポイント
1.ハウスメーカーの施工実績が豊富
2.資格や免許を持った職人がいる
3.代表のプロフィールや考えを明確に記載している
4.見積書に㎡数や使用塗料などの詳細な内訳の明記がある
5.劣化診断に30分以上時間をかけてくれる
6.二重チェックなどの管理体制が整っている
7.保証やアフターフォロー体制がある
8.外壁の専門知識がなくても素人でも分かる説明をしてくれる
どのハウスメーカーでも、外壁塗装などのメンテナンスは「家の寿命を延ばす」ためのものです。
ですので実際のお住まいの状況をお客様自身でよく見ていただきたいです。
「一条工務店の営業担当の言う通りにすべきか」
「どのような業者へ依頼すべきか」
などの判断をする目安に、当コラムをご活用いただけますと幸いです。
一条工務店の住宅に限らず、お住まいのご不安やお困りは何でもお気軽にご相談ください。