マンションベランダの外壁塗装をお考えのオーナー様は、
「必要な補修はベランダだけだから塗装はベランダだけでいいだろう」
「ベランダならDIYで補修できるだろう」
以上のようにお考えではないですか。
マンションベランダを塗装する際は、DIYで補修せずマンション全体の補修を業者に依頼する必要があります。
ベランダだけの補修より、マンション全体を補修する方がお得です。また、素人さんのDIYでは満足のいく仕上がりは不可能なのです。
- マンションベランダの塗装を判断する前に知っておくこと
- マンションベランダの塗装に関して入居者に告知すべきこと3つ
- ベランダは塗装と一緒に防水工事が必須!3つの防水工事を解説
マンションベランダを塗装で必要なことを知っていただき、オーナー様も入居者様も満足いく塗装になるようお伝えいたします。
マンションの外壁塗装についてはこちらの記事で網羅的に解説をしています。
マンションの外壁塗装が初めてでも安心!4ステップでミスなく実行
マンションベランダの塗装を判断する前に知っておくこと
マンションベランダの外壁塗装で、知っておいていただきたい注意点があります。注意点を知っているかいないかで、費用や耐久性に違いが出てきます。
長く安心して暮らせるマンションを維持する為に、ご紹介いたします。
マンション全体の塗装を考える
ベランダの劣化を確認したらマンション全体の塗装を考える方がお得かもしれません。
ベランダを外壁塗装するだけでも足場は必要になります。その為、上記の写真のように外壁塗装とベランダ塗装を別々に施工すると、足場代が2回必要になってしまうのです。
マンションは大きさや階数によって足場代が異なり、大きければ大きいほど足場代が高額になってしまいます。マンション全体の外壁塗装を一度にすると、足場代が1回で済み節約できます。
ベランダの劣化は、マンション自体のメンテナンスも必要なサインかもしれません。ベランダだけでなくマンション全体の外壁塗装をお考えいただけますよう、お願いいたします。
DIYで補修しない
マンションベランダの劣化ならDIYで補修できると、お考えのオーナー様もいらっしゃるかもしれません。DIYでの補修はおすすめいたしません。
前項でお伝えしたように、ベランダの外壁塗装は塗装と一緒に防水工事が必要になる可能性が高いです。防水工事は下処理としてケレン作業を行います。ケレン作業は、古い塗膜やサビを落として塗料の密着性を高めるのに重要な作業です。
プロと素人さんの塗装を比較すると、ケレン作業の善し悪しで仕上がりに大きな違いが出てしまいます。素人さんにとってケレン作業が何よりも難しく、ベランダを補修する為の十分な仕上がりにはならないのです。
また、ベランダは高所の為、危険も伴います。安全に耐久性の高いマンションを確保するには、決してDIYで補修をしないようにお願いいたします。
マンションベランダの塗装に関して入居者に告知すべきこと3つ
マンションベランダを塗装する際にも、入居者に告知せずに工事を行うのは不親切です。友好なオーナーと入居者の関係性が築けなくなってしまいます。
マンションのベランダは、入居者にとって生活の一部です。洗濯物を干したり趣味で家庭菜園をしたりなど、様々な用途で使用されるのです。
弊社が行っている入居者様への告知案内をお伝えいたします。
ベランダに荷物を戻せるのは約2~3週間後
マンションベランダの塗装が始まると、ベランダに荷物を戻せるのは約2~3週間後になります。こちらは目安で、劣化が激しく塗装工程が多くなると日数は増えてしまいます。
南大阪ペイントセンターでは、塗装工事と防水工事ともに3日間ほどかかります。しかし、塗装工事と防水工事を続けて行うと1週間以上ベランダの使用が不可能になってしまいます。その為、塗装工事が終われば一度ベランダを開放し、3日以上空けてから防水工事を行います。
荷物を戻すのは約2~3週間後になりますが、少しの間でもベランダを使用していただける機会になればと思っております。
ドレン排水が不可能な場合はエアコン使用中止の可能性
ベランダのエアコンは塗装時に移動しても問題なく使用可能です。しかし、エアコン室外機のドレンからの排水を外に逃せない場合は、使用を中断してもらわないといけない可能性があります。
ベランダに溜まった雨水やエアコンからの排水は、雨樋を通って外に排出されます。これが適切に機能していない場合は、雨水やエアコンからの排水を外に出せなくなるのです。
外壁塗装は雨の日は行わないので、工事中に雨水の心配は必要ありません。しかし、エアコンを使用している間は、エアコンドレンから排水されます。この排水がベランダに溜まってしまうと、ベランダの塗装ができなくなってしまう可能性があるのです。
ドレン排水が不可能な場合は、エアコン使用中止のお声かけをさせていただく場合がございます。ご不便をおかけして申し訳ございませんが、ご協力をお願いいたします。
ベランダの荷物は室内へ移動が必要だが網戸は外さなくてOK
網戸は外して室内へ移動しなくてもベランダ塗装は可能です。
ベランダの荷物は、お手数ですが室内へ移動をお願いしております。他サイトでは、網戸も外して室内へ移動しないといけないという記事を見かけます。しかし、網戸は移動する必要はございません。
網戸以外のベランダ荷物の移動は、移動スペースやお手間もお掛けしてしまいます。申し訳ございませんが、ご理解いただけますようお願いいたします。
ベランダは塗装と一緒に防水工事が必須!3つの防水工事を解説
ベランダの外壁塗装で、塗装と一緒に欠かせないのが防水工事になります。防水工事の種類は3つございます。
- ウレタン防水
- 塩ビシート防水
- FRP防水
それぞれの特徴や施工方法をご紹介いたします。
ウレタン防水
ウレタン防水は、ウレタン樹脂を1回から必要に応じて2回・3回と塗り重ねて防水の膜を作る工法です。防水工事の中で一番安価で施工できるので、賃貸マンションのオーナー様の多くはウレタン防水を選択されます。
※あくまでも目安の為、面積や下地の状態によって変動します。
ウレタン防水の中でも3つの工法がございます。
- 密着工法(プライマー塗布後、ウレタン樹脂を密着させる)
- クロス工法(プライマー塗布後、補強用のクロスを貼る)
- 通気緩衝工法(通気緩衝シートを貼って湿気を逃す空間を設ける)
ウレタン防水では、密着工法が一般的に施工されます。
塗料による防水工事の為、複雑な形状のベランダにも施工可能です。しかし、耐久性が防水工事の中で最も低く、5~7年程度と長持ちしません。
マンションベランダの外壁塗装をお考えのオーナー様は、ウレタン防水の寿命は長くないと考慮していただきたいと思います。
ウレタン防水について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になさってください。
防水工事の種類と耐久性の違いについて① ウレタン防水
塩ビシート防水
塩ビシート防水は、防水性や耐久性に優れた防水シートを貼る工法です。防水工事の中で一番防水力が高い方法です。分譲マンションの入居者様は専有の住宅の為、防水力に優れた塩ビシート防水を選択されるのが多いです。
塩ビシート防水は2つの工法がございます。
▼機械固定工法▼
下地の劣化が激しく進行している場合は、機械固定工法がおすすめです。固定ディスクを使用して、機械で防水シートを固定していきます。
▼密着工法▼
塩ビシート防水を施工したいけど費用を抑えたい方や工期を短縮したい方には、密着工法がおすすめです。密着工法は、塩ビシートを接着剤で密着させて貼っていく工法です。
▼塩ビシート防水の費用▼
- 機械固定工法=¥13,200~¥15,600/㎡
- 密着工法=¥12,000~¥14,400/㎡
※あくまでも目安の為、面積や下地の状態によって変動します。
塩ビシート防水は一度施工すると、15~20年ほどメンテナンス不要です。長く耐久性を確保したい場合は、塩ビシート防水をおすすめいたします。
塩ビシート防水について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になさってください。
塩ビシート防水【防水工事の種類と耐久性の違いについて】
FRP防水
FRP防水は、ガラス繊維の含んだマットを貼り付けて防水層を作る工法です。ウレタン防水より耐久性は高いですが、塗る回数が多く費用は高額になります。
▼FRP防水の費用▼
ベランダ床のFRPトップコート=¥66,000/㎡~
※あくまでも目安の為、面積や下地の状態によって変動します。
ひび割れにはあまり強くなく鉄骨造には不向きの工法で、施工時には独特の刺激臭が発生します。マンションなどの改修工事では、基本的に選択されない工法になります。
FRP防水について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になさってください。
まとめ
マンションベランダを塗装する時は、ベランダだけでなくマンション全体の塗装を施工する方がお得になります。
マンションのベランダは、入居者様の生活の一部です。オーナー様との関係を友好に保つためにも、事前に告知すべきことがあります。
マンションベランダは塗装と一緒に防水工事が必要になる可能性が高くなります。防水工事には3つの種類があるので、費用や耐久性を考えて選ぶ必要がございます。
- ウレタン防水
- 塩ビシート防水
- FRP防水
南大阪ペイントセンターでは、ご予算に合わせて最善の塗装をご提案させていただいております。DIYで補修せずに、ぜひ一度お問い合わせください。