アパートを所有しているオーナー様は、外壁塗装のタイミングを決めかねていませんか?
アパートを外壁塗装する際には、タイミングの他にも費用や入居者様への配慮など気にすることがたくさんあると思います。
そんなアパートのオーナー様へ、アパートの外壁塗装について詳しくご紹介いたします。
- アパートに外壁塗装が必要な4つのタイミング
- アパートの外壁塗装の費用相場は平米単価6千円~1万5千円
- アパートの外壁塗装で費用に差が出る3つの要因
- 管理会社に依頼するより塗装業者がおすすめ
- アパートの外壁塗装を円滑に進めるための4ステップ
- 弊社での施工事例
- アパートの外壁塗装でよくある質問と回答
アパートのオーナー様も入居者様も満足いただける塗装を叶えられるよう、ご参考になれば幸いです。
1.アパートに外壁塗装が必要な4つのタイミング
1-1.前回のメンテナンスから12年経過している場合
1-2.外壁に劣化症状が確認できる場合
1-3.色やデザインが古く感じた場合
1-4.共用部など部分的な劣化がある場合
2.アパートの外壁塗装の費用相場は平米単価6千円~1万5千円
3.アパートの外壁塗装で費用に差が出る3つの要因
3-1.アパートの大きさ
3-2.劣化の進行度合い
3-3.塗料のグレード
4.管理会社に依頼するより塗装業者がおすすめ
5.アパートの外壁塗装を円滑に進めるための4ステップ
5-1.助成金の有無を自治体に確認する
5-2.相見積もりを取る
5-3.アパートの外壁塗装実績のある業者に依頼する
5-4.入居者へ工事の説明をする
6.弊社で施工したアパートの外壁塗装の事例をご紹介
7.アパートの外壁塗装のよくある質問と回答
7-1.アパートの外壁塗装の期間は25日前後が目安
7-2.アパートの外壁塗装の色はどうやって決めるのか
7-3.減価償却はどうするのか
8.まとめ
アパートに外壁塗装が必要な4つのタイミング
アパートの外壁塗装を考えた場合、どのタイミングで行えばいいのかお悩みのオーナー様もいらっしゃるかもしれません。
そこで、アパートの外壁塗装が必要なタイミングをお伝えいたします。所有しているアパートの外壁塗装を判断する際に、お役立ていただきたいと思います。
前回のメンテナンスから12年経過している場合
アパートは、12年程経つと外壁が剥がれて劣化が進行してきます。その為、12~15年に一度の目安で外壁塗装工事を施工してください。
実際にも、国土交通省(外部リンク)が12~15年に一度の周期で外壁塗装を行うように推奨しています。
アパートの外壁塗装は、1回目より2回目・2回目より3回目と築年数を重ねると補修箇所や費用が増える可能性がございます。
- 1回目(築12年程)=外壁塗装・屋上防水・共用部・ベランダ・鉄部の塗装
- 2回目(築25年程)=1回目の時の補修+屋根塗装
- 3回目(築40年程)=2回目の時の補修もしくは重ね張り・張り替え工事
12~15年は目安の時期になりますが、アパートの劣化が目立ってきた場合は参考にするといいかもしれません。また、12年経っていなくても劣化症状が見られる場合は、早期の補修が必要であると考慮いただきたいと思います。
外壁に劣化症状が確認できる場合
外壁に劣化症状が確認できる場合は、早期の補修が必要となります。劣化を放置しておくと被害が悪化し、補修費用も高くなる可能性があります。
雨漏りに直結しやすい劣化が危険度も高くなってしまいます。
▼外壁塗装が必要な劣化症状▼
劣化症状 | 危険度 | 写真 |
鉄筋が見えている | ★★★★★★ | |
防水シートの劣化 | ★★★★★ | |
コーキングの劣化 | ★★★★★ | |
ひび割れ | ★★★★ | |
塗膜の剝がれ | ★★★★ | |
鉄部のサビ | ★★★ | |
チョーキング現象 | ★★ | |
色褪せ | ★★ |
以上のような劣化を確認したら、外壁塗装のタイミングと考慮いただきたいと思います。
色やデザインが古く感じた場合
色やデザインが古く感じた場合は、外壁塗装を考えるタイミングかもしれません。
所有しているアパートに空室が増えてしまうと、経営に問題が生じてしまいます。空室が増えるのは色やデザインが古いのが原因で、入居者が増えない場合もあるのです。
特徴的なデザインに変えなくてもキレイに塗装するだけで、管理が行き届いていると印象を与えることができます。
▼明るめの色で新しさが復活したアパート▼
こちらのアパートは、写真で見ても分かるように黒ずんでくすんでいた外壁が塗装で明るさを取り戻しました。塗装をすることで、古さを感じさせない仕上がりになっています。
長くアパートを経営する為に、色やデザインが古く感じた場合は外壁塗装を考える時期が来たと考慮いただきたいと思います。
共用部など部分的な劣化がある場合
アパートは一般の戸建て住宅と違い、共用部も多く存在します。その共用部に前項でご紹介した劣化があると、そこから徐々に大きな劣化の原因になる可能性があります。
外壁塗装が必要な主な共用部とはどのような箇所なのか、ご紹介いたします。
▼外壁塗装が必要な共用部▼
共用部 | 写真 |
廊下 | |
長尺シート(滑り止め・歩行音軽減) | |
鉄部扉 | |
ベランダ仕切り板 | |
階段・手摺 | |
共用部の天井 |
共用部の劣化が目立ってきた場合は、共用部のみの塗装も可能です。共用部の劣化を補修することで、アパート全体の耐久性の確保に繋がるかもしれません。
ただし、共用部に劣化症状を確認した場合は、アパート全体も補修が必要のサインと認識いただきたいと思います。
アパートの外壁塗装の費用相場は平米単価6千円~1万5千円
アパートの外壁塗装の費用相場は、1㎡あたり6千円~1万5千円が目安になります。あくまでも目安の金額になるので、相場より高くなる可能性もあると考慮いただきたいと思います。
費用の目安として、南大阪ペイントセンターで施工した事例をご紹介いたします。
▼1㎡あたり約1万1千円のアパートの外壁塗装▼
施工地 | 枚方市 | 築年数 | 33年 |
価格 | 427万円 | 工事期間 | 29日間 |
塗料名 | 関西ペイント RSダイヤモンドSI水性シリコン多彩模様 | 塗料種別 | 吹付け多彩模様シリコン |
面積 | 361㎡ | カラー | 外壁:AZE-319 軒下:AZE-303 |
塗料名 | 塗料種別 | ||
面積 | 180㎡(塩ビシート防水) | カラー |
こちらのアパートは、築33年で2回目の塗装になります。
雨漏りの原因となっていた屋上の塩ビシート防水を施工しました。屋上の塩ビシート防水と改修ドレン設置の費用が245万円となった為、相場内でも高めの金額になりました。
相場の費用はあくまでも目安になっています。相場より安くなる場合や相場を超える場合もあるとお考えいただきたいと思います。
アパートの外壁塗装で費用に差が出る3つの要因
アパートは収益物件の為、基本的に予算が決まっている場合が多いのです。その為、アパートの外壁塗装の費用が、何で差が生じるのか理解しておく必要がございます。
- アパートの大きさ
- 劣化の進行度合い
- 塗料のグレード
予算内に外壁塗装の費用を抑えられるよう、ご紹介いたします。
アパートの大きさ
アパートには様々な大きさの建物があります。アパートが大きいほど塗装面積は広く、費用は高くなってしまいます。その為、アパートの費用相場に違いがあると言えるのです。
アパートの大きさから費用に差が出る要因は以下の通りです。
- 足場代(大きさや階数によって費用に差が出る)
- 塗装面積(広いほど費用が高くなる)
- 特徴的な形状(塗りにくい形状は単価が高くなる)
所有しているアパートの大きさや形によって費用に差があると、考慮いただきたいと思います。
劣化の進行度合い
劣化の進行度合いによって補修費用が異なる為、劣化が激しいアパートの方が費用も高くなります。外壁塗装の周期を守りメンテナンスを行っているアパートとでは、費用にかなりの差が発生するかもしれません。
補修費用が高くなる劣化症状は以下のような場合がございます。
▼補修費用が高くなる塗装メニュー▼
塗装メニュー | 補修目的 | 費用の目安 |
ひび割れ大Vカット補修 | 0.3mm以上のひび割れは雨漏りや腐食防止 | 35,000/式~ ※大きさで費用に差あり |
塩ビシート防水 | 防水性の向上 | 10,000~13,000/㎡ |
長尺シート張り替え | 経年劣化による張り替え | 15,000~/㎡ |
廊下の防塵塗装 | 粉塵の舞い上がり防止 | 3,000~/㎡ |
サビ止め塗装 | 鉄部のサビ防止 | 2,000~/㎡ |
築年数を重ねると劣化し、たくさんの劣化症状が発生するかもしれません。しかし、劣化を確認した際に早期の外壁塗装をすることで、以上のような補修を避けるのが可能かもしれません。
劣化を放置することで、一つ一つの補修費用が増えていくと留意いただきたいと思います。
塗料のグレード
塗料はグレードによって耐用年数が異なります。その為、グレードの高い塗料の方が1㎡あたりの単価は高くなります。グレードの低い塗料を選ぶと単価も安くなり、費用を抑えるのが可能になります。
▼塗料グレート別の単価目安▼
塗料種類 | 単価の目安 |
ウレタン塗料 | 1,500~2,500/㎡ |
シリコン塗料 | 1,800~3,500/㎡ |
ラジカル塗料 | 2,200~4,000/㎡ |
フッ素塗料 | 3,000~5,000/㎡ |
無機塗料 | 4,500~5,500/㎡ |
南大阪ペイントセンターへご依頼されるオーナー様は、一般的に使用されるシリコン塗料を選ばれる方が多いです。
以上の単価を目安にして、予算に合わせて塗料を選ぶ参考にしていただきたいと思います。
管理会社に依頼するより塗装業者がおすすめ
管理会社に外壁塗装を依頼するより塗装業者に依頼する方がお得でおすすめです。
管理会社に外壁塗装の依頼をすると、下請けの塗装業者が施工するので中間マージンが必要になります。中間マージンが発生することで実際の補修に上乗せした費用が必要になり、塗装費用の総額が高くなってしまうのです。
また、本来なら補修できる費用でも中間マージンが発生する為、施工品質の落ちた仕上がりになってしまう可能性もあります。
自社施工の塗装業者に直接依頼すると、中間マージンは発生しません。間に業者を挟まないだけで、約10~20%もお安く外壁塗装を施工できるのです。
自社施工の塗装業者に依頼して、本来必要ない中間マージンを支払わず補修をする方がお得と感じていただけると思います。費用に見合った品質で塗装ができるので、管理会社ではなく直接塗装業者に依頼するのをおすすめいたします。
アパートの外壁塗装を円滑に進めるための4ステップ
アパートの外壁塗装を円滑に進める為に、大切なステップが4つございます。
- ステップ1:助成金の有無を自治体に確認する
- ステップ2:相見積もりを取る
- ステップ3:アパートの外壁塗装実績のある業者に依頼する
- ステップ4:入居者への工事の説明をする
適切にアパートを補修し入居者様に満足していただけるよう、これからご紹介するステップを留意いただきたいと思います。
助成金の有無を自治体に確認する
アパートの外壁塗装の費用を少しでも削減できるよう、外壁塗装の助成金があるか自治体に確認しましょう。
サイトで調べると他のホームページで「助成金がある」との誤った情報がある場合もございます。正しい情報を得る為には、自治体独自のホームページか自治体に連絡して確認すると確かな情報を得ることができるでしょう。
助成金の上限は平均10~20万円で、受けられるには条件がございます。条件はお住まいの地域によって大きく異なるので、各自治体で確認するのが重要です。
- 申請予定の地域に施工するアパートがある
- 外壁塗装工事の着工前である
- 税金を滞納していない
残念ながら弊社が所在する松原市には、外壁塗装の助成金は設けられていませんでした。助成金の制度がない自治体も多くあるので、必ず確認するのが重要です。
相見積もりを取る
アパートの外壁塗装をする場合、相見積もりを取って見積書を比較するのが重要です。3社ほどから見積りを取って、塗装内容や費用などを比較すると良いでしょう。
上記のように、C社だけが屋根塗装が必要と提案した場合は、C社は不要な補修を提案したと判断できるかもしれません。
また、見積書を確認して詳細な記載が無い場合は、工事内容にも信頼性が持てないと見極められるかもしれません。
上記のように色枠を比較すると、明らかに悪い見積書の方が不親切で分かりにくい見積書と言えます。
見積りの段階で外壁塗装を依頼すべき業者なのかを見極める為に、相見積もりを取って比較するのが重要になります。
アパートの外壁塗装実績のある業者に依頼する
アパートの外壁塗装を依頼する際に、アパートの外壁塗装実績のある業者に依頼する必要があります。
アパートは一般の戸建て住宅と塗装工程に違いはないとお伝えしましたが、アパートには戸建て住宅にない塗装箇所がございます。
前項でもお伝えしましたが、アパートには共用部などの補修があります。その共用部の塗装に熟知した職人でないと満足のいく外壁塗装が完成しません。また、アパートの外壁塗装は大掛かりの為、高品質の施工にするには実績が必要となって来るのです。
南大阪ペイントセンターでは、アパートの外壁塗装の施工実績が多数ございます。ぜひ一度、お問い合わせください。
入居者へ工事の説明をする
アパートの外壁塗装では、事前に入居者様へ工事のお知らせをする必要があります。
アパートの外壁塗装は入居者様のご理解やご協力が必要になってきます。その為、工事の期間や注意事項を事前に説明し、工事を円滑に進められるよう努める必要があるのです。
南大阪ペイントセンターでは、必ず事前に工事のお知らせをするよう徹底しております。案内文のお知らせを、入居者様のポストに1軒1軒投函しております。南大阪ペイントセンターで行っている入居者様へのお知らせをご紹介いたします。
▼足場組立・解体のお知らせ▼
▼高圧洗浄工事・廊下床工事のお知らせ▼
▼ベランダ塗装・ベランダコーキング工事のお知らせ▼
▼ベランダ防水工事・ベランダ防水工事完了のお知らせ▼
また、ポスト横・エレベーター内・階段横など、目に付きやすい箇所にも貼ってお知らせしております。工事の際は、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
弊社で施工したアパートの外壁塗装の事例をご紹介
弊社で施工したアパートの外壁塗装の事例をご紹介いたします。
▼アパートを外壁塗装した見積書▼
上記の見積書は、アパートを外壁塗装した見積書になります。アパートの外壁塗装が戸建て住宅と異なる点をいくつかご紹介いたします。
- 赤枠=コーキングの目地が多い為、費用が高くなっている
- 青枠=アパート特有の階段下鉄部の塗装が必要になっている
- 緑枠=屋上が広い為、塩ビシート防水の費用が高くなっている
アパートは大きさがあるので費用がかさんでしまい、戸建て住宅にはない塗装箇所が存在します。その為、アパートの外壁塗装は、施工実績がある塗装業者に依頼する必要があるのです。
南大阪ペイントセンターでは、その他にも多数のアパート外壁塗装を施工しております。
アパートの外壁塗装のよくある質問と回答
アパートを外壁塗装する際のよくある質問にお答えいたします。
アパートを外壁塗装するオーナー様のご参考になれば幸いです。
アパートの外壁塗装の期間は25日前後が目安
アパートの外壁塗装の期間は大きさで異なります。一般的なアパートで25日前後を目安にお考えいただきたいと思います。
外壁塗装の工程については、戸建て住宅と異なる内容はございません。しかし、戸建て住宅と違いアパートは大きいので、全ての工程で時間がかかってしまいます。
25日前後という長い期間で入居者様にご不便をおかけし申し訳ございませんが、ご理解いただけますようお願いいたします。
アパートの外壁塗装の色はどうやって決めるのか
アパートの色を決める際に、カラーシミュレーションを取り入れるのも一つの方法です。実際のアパートの写真を使用するので、よりイメージしやすくなります。
特に落ち着いた色合いは、誰にでも受け入れてもらいやすいという利点があります。南大阪ペイントセンターにご依頼いただくアパートのオーナー様は、前回と同じ色味を選択される方が多いです。
外壁塗装の際に、無理に色を変える必要はないかもしれません。色選びに迷ったら、前回と同じ色にするか落ち着いた色で外壁塗装をするのをおすすめいたします。
減価償却はどうするのか
減価償却とは、アパートの価値が時間とともに減少するのを考慮し、その減少する分を費用として年単位で計上する方法です。塗装した年に一度に経費として扱われないので、マイナス会計にならずに経営を続けるのが可能になります。
確定申告では、減価償却として計上する方がメリットがあると言えるでしょう。しかし、外壁塗装の確定申告では、減価償却と修繕費の科目に分かれるので注意が必要です。
- 減価償却=価値を高める外壁塗装の場合(高性能な塗料を使用するなど)
- 修繕費=原状回復の工事の場合(前回と同じ塗料使用や補修程度の塗装)
減価償却について詳しく知りたい方は、専門の知識を持った税理士や国税庁(外部リンク)の相談窓口で相談をおすすめします。
まとめ
アパートの外壁塗装では、必要なタイミングがあります。そのタイミングを見極めてメンテナンスを行うのが重要です。
アパートによって費用に大きな差が出るかもしれません。アパートの大きさ・劣化度合い・塗料グレードによって費用に差が出ると考慮いただきたいと思います。少しでも費用を抑える為に、早めの補修をおすすめいたします。
アパートの外壁塗装を円滑に進める為に、4つのステップをご理解いただきたいと思います。
- ステップ1:助成金の有無を自治体に確認する
- ステップ2:相見積もりを取る
- ステップ3:アパートの外壁塗装実績のある業者に依頼する
- ステップ4:入居者へ工事の説明をする
管理会社より塗装業者に依頼する方が、コストを抑え品質の高い塗装が可能になります。
南大阪ペイントセンターでは、アパートの外壁塗装を多数ご依頼いただいております。ご相談だけでもお受けいたしておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。