築年数が経つと、「お家の幕板が劣化してきた」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
幕板の劣化は感じても、外壁の見た目は大丈夫そうだからと放置していませんか?
結論!幕板の劣化は、外壁のメンテナス時期でもあるのです。
当コラムでは、幕板のメンテナスについてご紹介いたします。幕板の劣化を見つけたら、外壁と一緒にメンテナスを行っていただきたいと思います。
- 幕板のメンテナス方法
- 幕板の費用相場
- 塗装しない方が良い幕板の材質
- 幕板で出来るお家のイメージチェンジ
以上のことをお伝えし、幕板についてご理解いただきたいと思います。
1.幕板とは1Fと2Fの間を区切る板です
2.幕板は水やゴミが溜まるので劣化が早い!
3.幕板メンテナンスの3つの方法
3-1.幕板の塗装
3-2.幕板隙間の劣化や亀裂はコーキング補修
3-3.塗装でメンテナンス不可能な幕板の捲れは板金カバー工法
4.幕板の費用相場は?
4-1.幕板塗装は1mあたり600円から
4-2.幕板コーキング補修は1mあたり450円から
4-3.弊社が施工した幕板板金カバー工事は275,000円(税抜)
5.アルミ製の幕板の塗装は塗らない方がベター
6.弊社で幕板を塗装した事例をご紹介
6-1.幕板がお家を引き締めるポイントになった事例
6-2.同じ色合いの幕板に塗装して鮮明度がアップした事例
6-3.幕板の劣化を板金カバー工事した事例
7.まとめ
幕板とは1Fと2Fの間を区切る板です
1Fと2Fを区切るように取り付けてある横長の板を幕板と呼びます。
1Fと2Fのつなぎ目を隠し、外観に統一感を与える役目があります。
- 1Fと2Fが同じ色の場合は、幕板でアクセントを付ける
- 1Fと2Fで色が違うツートンの場合は、幕板で一体感を出す
このように幕板は、美観が向上し希望に添った色合いの住宅にする役目をしているのです。
幕板は水やゴミが溜まるので劣化が早い!
幕板の劣化が早い原因は、幕板の上に雨水やホコリが溜まるところにあります。
幕板は外壁を覆って取り付ける為、外壁より少し突き出ています。その突き出た部分に、雨水やホコリが溜まり劣化を速めているのです。
写真のように幕板の上に溜まった汚れが雨水で流れ落ち、外壁が黒ずんでしまっています。
- 剥がれ
- 膨れ
- ひび割れ
- 幕板のつなぎ目のコーキングの劣化
幕板の劣化を放置しておくと、雨水が侵入し外壁にまで影響する可能性があります。
お家のメンテナスは外壁だけを見て考えるのではなく、幕板の状態も確認して行うよう注意していただきたいと思います。
幕板メンテナンスの3つの方法
幕板の劣化状態によって、幕板のメンテナスには違いがございます。
弊社で施工した幕板のメンテナスは、お客様と入念な打ち合わせを重ねご提案させていただきました。
弊社での幕板の施工をご紹介させていただきます。
幕板の塗装
幕板メンテナンスの一つ目の対策は、塗料を塗布することになります。
外壁塗装と同じように塗料を幕板の上から塗ると、幕板を保護し耐久性が蘇ります。
▼幕板を塗装した事例がこちら▼
こちらの住宅は、塩ビ被覆で覆われた幕板が捲れてしまっていました。
塩ビ被覆を取り除き、ケレン作業といってヤスリで表面のサビや凹凸を滑らかにしていきます。このケレン作業が、後の塗装の仕上げを左右する重要な工程になっているのです。
入念な下準備の後に塩ビ鋼板専用の下塗りを塗って、中塗り・上塗りで塗装をすれば完成です。
幕板隙間の劣化や亀裂はコーキング補修
幕板メンテナンスの二つ目の対策は、隙間の劣化や亀裂をコーキングで補修する方法です。
コーキング材で隙間を埋めると、雨漏り対策もバッチリです。
▼幕板隙間の劣化をコーキングで三角打ち補修▼
雨水によってコーキングが劣化し、幕板と外壁の隙間から雨水が侵入した住宅です。このまま放っておくと、外壁の剥がれや腐敗の危険性があります。
幕板と外壁のつなぎ目に、コーキング増し打ち工法をご提案させていただきました。
幕板と外壁に少しの段差がある為、古いコーキングを撤去しなくても三角打ちでコーキング補修が可能にできます。
構造によって幕板上部に切れ込みを入れてコーキング材を撤去すると、内部を傷めてしまう場合もございます。そのため、幕板上部のコーキングは三角打ちで増し打ちを行うのです。
▼幕板亀裂をコーキング補修▼
幕板のジョイント部分の古いコーキングに亀裂が入り、ハウスメーカーから幕板の交換のご提案があった住宅です。
亀裂は補修して塗装をすれば、まだまだ交換の必要はないと判断いたしました。古いコーキングを撤去し、新しいコーキングを打ち替えて補修いたしました。
幕板同士のつなぎ目であるジョイント部分もコーキングで施工している為、経年劣化から亀裂が出てきます。亀裂から雨水が侵入し雨漏りの原因になる恐れがございますので、幕板のメンテナンスが必要となってきます。
塗装でメンテナンス不可能な幕板の捲れは板金カバー工法
幕板メンテナンスの三つ目の対策は、塗装でメンテナンスが不可能な幕板をカバー工法で補修することです。
カバー工法で幕板を工事すると、綺麗になるのはもちろんのこと耐久性を維持できます。
▼板金カバー工法でメンテナンスした幕板がこちら▼
築20年の3階建てにお住まいのお客様は、新築時から幕板が捲れお困りでした。施工業者に手直しを依頼しても再発を繰り返し、弊社にご相談いただきました。
幕板の塗膜が剥がれ、上から塗装をしても数年で直ぐに同じ捲れが起こってしまいます。
そこで、幕板の板金カバー工事をご提案させていただきました。
板金にすると塗膜の捲れの心配はなく、今後のメンテナスもほとんど必要ございません。色褪せが気になる場合は塗装をすれば、問題なくキレイな幕板を維持できます。
塗装でメンテナンスが不可能な劣化は、カバー工事で補修すると見違える程キレイに仕上がります。
幕板の費用相場は?
幕板を補修する際に、費用が気になると思います。
幕板の劣化状態によって費用は異なりますが、幕板の費用相場をお伝えさせていただきます。
幕板塗装は1mあたり600円から
幕板塗装の費用相場は1mあたり¥600からになります。幕板が劣化して色褪せてきた場合は、塗装でメンテナンスすると幕板の保護にも繋がります。
※目安の金額で、幕板の劣化状態によって異なります。
▼幕板を塗装した見積書がこちらになります▼
見積書の赤枠をご覧いただくと、1mあたり¥600で塗装したのが明らかになっています。
幕板は付帯塗装に含まれる為、付帯塗装の項目を確認していただければ幕板塗装の表記がされていると思います。見積書の表記が付帯塗装のみで詳細な工事内容が書かれていない場合は、細かな見積書の提示をしてもらいましょう。
幕板塗装は業者や劣化状態によって相場は異なりますので、相見積もりを取って比較するといいでしょう。
幕板コーキング補修は1mあたり450円から
幕板のコーキング補修は、1mあたり¥450からになります。コーキングは増し打ち工法と撤去・打ち替え工法で価格が異なります。
増し打ち工法 | ¥450~¥750/m |
撤去・打ち替え工法 | ¥750~¥1,100/m |
▼幕板コーキング補修(増し打ち工法)の見積書がこちら▼
見積書の赤枠をご覧いただくと、コーキングが増し打ち工法で幕板の上部に施工されたことが分かります。増し打ち工法なので、1mあたり¥450で施工した見積書になっています。
▼幕板コーキング補修(撤去・打ち替え工法)の見積書がこちら▼
見積書の赤枠をご覧いただくと、コーキングが撤去・打ち替え工法で幕板コーキング補修が施工されたことが分かります。撤去・打ち替え工法の為、1mあたり¥800で施工した見積書になっています。
コーキング工事は幕板だけでなく他の箇所を補修する場合もございます。見積書に施工する箇所を詳細に記載してあると見て判断でき、工事への誠実さが表れると思います。
幕板のコーキング劣化は、幕板だけでなく外壁自体にも大きな影響を及ぼします。コーキングは雨水の侵入を防ぐ為に重要だと留意いただきたいと思います。
弊社が施工した幕板板金カバー工事は275,000円(税抜)
幕板の劣化が進行し塗装で補修できない場合は、カバー工事が必要になってきます。
弊社で幕板板金カバー工事をした施工費用は、¥275,000(税抜)となりました。
▼幕板板金カバー工事の見積書はこちら▼
見積書の赤枠をご覧いただくと、付帯塗装の項目に板金カバー工事が施工されたことが分かります。カバー工事は費用が高額になり、幕板の場合はメートル数に応じて費用が必要となってきます。幕板が多くある住宅では費用もかさんでしまう為、カバー工事を施工すると費用が高くなると考慮する必要がございます。
しかし、塗装では補修できなかった幕板を板金カバー工事で施工すると、強固で耐久性のある幕板に完成しました。
アルミ製の幕板の塗装は塗らない方がベター
幕板の素材がアルミの場合は、どちらかと言うと塗装しない方が賢明だと思います。
塗装してアルミ製の幕板をピカピカにしたいとお考えになるかもしれませんが、アルミは塗装すると直ぐに剥げてしまいます。塗装してしまうと色が剥げ、余計に見た目が悪くなる可能性があるのです。
ご自身で補修される方もいらっしゃいますが、状態が悪化する恐れがあるのでおすすめはできません。実際にご自身でアルミ素材を塗装して、塗膜が剥がれ後悔された方もいらっしゃいます。
アルミの幕板をどうしても補修したい方は、交換するかリペア塗装という特殊な塗装を行うかになります。リペア塗装だとアルミへの塗装は可能ですが保証対象外となります。
- 玄関扉片面のみ=¥75,000~
- 出窓=¥85,000~
弊社事務所の玄関扉もリペア塗装していますが、5年以上経過しても剥離の発生はございません。
アルミの幕板を補修したいという方は、南大阪ペイントセンターまでお問い合わせください。ご自宅の状態を点検し、ご自宅に合った補修方法をご提案させていただきます。
弊社で幕板を塗装した事例をご紹介
幕板の塗装は美観を良くし、お家の印象を変えることができます。
南大阪ペイントセンターで施工した事例で、幕板に注目してご紹介させていただきます。
幕板がお家を引き締めるポイントになった事例
こちらの住宅は、外壁の色を白っぽくして全体が明るくなった印象を受けます。
住宅の面積が大きいので全体を白っぽくするのではなく、ブラウンの幕板で1Fと2Fのメリハリをつけています。ブラウンの幕板が住宅全体を引き締めるポイントになっています。
このように、1Fと2Fが同色の場合でも幕板がポイントになり、住宅に欠かせない存在感を出してくれます。
▼見積書はこちら▼
見積書の赤枠をご覧いただくと、付帯塗装で幕板の塗装が施工された詳細が分かるようになっています。
同じ色合いの幕板に塗装して鮮明度がアップした事例
こちらの住宅は、同じ色合いに塗装しています。色は同じでも、色の鮮明度がはっきりとして綺麗に仕上がっています。
幕板のジョイント部分の古いコーキングを撤去し、新しいコーキングを打ち替えて補修しました。コーキング補修後、幕板を白色で塗装し映える色合いになっています。
▼見積書はこちら▼
見積書の赤枠が幕板を塗装した工事内容になります。見積書でも、幕板のコーキングと塗装が行われたことが分かります。
幕板の劣化を板金カバー工事した事例
幕板の塗膜が剥がれてしまった住宅です。このまま放置しておくと、幕板自体が腐食してしまう心配がございました。
幕板の劣化がかなり進行していたので、塗装で完全な修復は難しいと判断いたしました。劣化した幕板全体に板金を被せてカバーする板金カバー工事を行いました。
幕板は外壁材との取り合いから雨水が侵入しやすい為、隙間をコーキングでしっかり補修したので雨漏りの心配もございません。劣化しやすい幕板が、板金工事で耐久性の高い幕板に生まれ変わりました。
▼見積書はこちら▼
見積書の赤枠をご覧いただくと、メートル数に応じて板金カバー工事が施工されているのが分かります。
まとめ
幕板は美観の為に取り付けられていて、住宅のイメージチェンジに欠かせない存在になります。
幕板は劣化しやすい為、劣化状態に合ったメンテナスが必要となってきます。
- 幕板塗装は1mあたり¥600~
- 幕板コーキング補修(増し打ち工法)は1mあたり¥450~
- 幕板コーキング補修(撤去・打ち替え工法)は1mあたり¥750~
- 弊社での幕板板金カバー工事は¥275,000(税抜)※幕板メートル数によって異なる
アルミ製の幕板は塗装しない方が賢明です。必ずご自身で塗装するのではなく、専門の塗装業者にご相談するのをおすすめいたします。