外壁塗装の色を決めるにあたって、デザインはもちろん汚れが目立たない色などの機能面を重視される方も多いかと思います。
結論から申し上げますと、「グレー」「アイボリー」「ベージュ」「ブラウン」の4色は比較的汚れが目立たない色とされています。
反対に「白系」「黒系」「赤系などの原色」は汚れが目立ちやすい色です。
このように同じ外壁塗装でも何色を選ぶかによって汚れの目立ちやすさは変わり、将来的なメンテナンスにも影響をもたらすことでしょう。
そこでこちらのコラムでは
・汚れが目立たない色4選
・汚れが目立つ色3選
・汚れが目立つ色で塗装した場合と目立たない色で塗装した場合の10年後の外壁比較
・外壁の汚れが目立たないためにできる工夫3つ
以上についてお話していきたいと思います。ぜひご一読ください。
1.汚れが目立たない外壁色4選の施工事例
1-1.グレー(目立たない度★★★)
1-2.アイボリー・ベージュ系(目立たない度★★★)
1-3.ブラウン(目立たない度☆★★)
1-4.グリーン(目立たない度☆★★)
2.汚れが目立ちやすい外壁の色3選の施工事例
2-1.白系
2-2.黒系
2-3.赤系
3.汚れが目立たない外壁の色と汚れが目立つ外壁の色を15年~30年後に比較してみました
3-1.築30年 白系の外壁とグレーの外壁を比較
3-2.築30年 白系の外壁と淡ブラウンの外壁を比較
3-3.築20年 白系の外壁とブラウンの外壁を比較
3-4.築20年 白系の外壁とブラウン×ベージュのツートン外壁を比較
3-5.築17年 白系×ブラウンのツートン外壁を比較
4.外壁の汚れを目立たせないようにあなたができる3つの工夫
4-1.耐久性に優れた塗料を使用する
4-2.セルフクリーニング機能を持った塗料を使用する
4-3.定期的なメンテナンスを行う
5.まとめ
汚れが目立たない外壁色4選の施工事例
まずは汚れが目立たない外壁色5色の施工事例をご紹介していきたいと思います。外壁塗装の色選びのご参考にご覧ください♪
1-1.グレー(目立たない度★★★)
グレーは外壁の中でも汚れが目立たない色として大変人気のある色です。
外壁が汚れる主な原因は「埃・排気ガス・コケ・カビ・雨」などです。これらの汚れは中間色と呼ばれる色で形成されており、グレーはこれらの汚れが目立ちにくい万能な色として大変人気があります。
・グレーの外壁塗装の施工事例1
使用色:関西ペイント アレスダイナミックMUKI 1液水性無機フッ素のKP-50(50%濃)
東大阪市で積水ハウス施工住宅へ外壁塗装(無機フッ素塗料使用)
・グレーの外壁塗装の施工事例2
使用色:関西ペイント RSシルバーグロスSIのRS-50
大阪市平野区にてモルタルの外壁塗装を実施(費用は約126万円)
・グレーの外壁塗装の施工事例3
使用色:関西ペイント RSゴールドSIのN-40
1-2.アイボリー・ベージュ系(目立たない度★★★)
グレーにつづきアイボリーやベージュ系の淡色も汚れと同化しやすく、汚れが目立ちにくい色として人気があります。
特に埃や砂埃・排気ガスなどが目立ちにくい色ですので、お住まいの近くに畑や広場などがある場合特におすすめです。
・アイボリー・ベージュの外壁塗装の施工事例1
使用色:プレマテックス タテイルαPE 2液弱溶剤無機のPX-73、PX-737
・アイボリー・ベージュの外壁塗装の施工事例2
使用色:関西ペイント アレスダイナミックトップのKP-357、P-167
東大阪市 外壁塗装を実施したことで剥がれ落ちていた外壁が強固に復活
・アイボリー・ベージュの外壁塗装の施工事例3
使用色:関西ペイント アレスダイナミックMUKIのKP-110
1-3.ブラウン(目立たない度☆★★)
ブラウンの外壁も汚れが目立たない色です。特に赤土や排気ガスなどの汚れが目立ちにくいお色ですので潮風が舞い上がる場所にはおすすめの色です。
・ブラウンの外壁塗装の施工事例1
使用色:関西ペイント RSゴールドSI 水性2液超低汚染シリコンのRS-376
・ブラウンの外壁塗装の施工事例2
使用色:関西ペイント アレスダイナミックMUKIのKP-367
・ブラウンの外壁塗装の施工事例3
使用色:関西ペイント RSダイヤモンドF 水性フッ素多彩模様のAZE-307
堺市堺区にて2回目の塗装工事(築33年のヘーベルハウス施工)
1-4.グリーン(目立たない度☆★★)
グリーン、特に薄いグリーンも汚れが目立ちにくい色です。特にコケなどの汚れが目立ちにくいため湿気が多い場所におすすめの色です。
・グリーンの外壁塗装の施工事例1
使用色:エスケー化研 セラタイトSIのSR-425
・グリーンの外壁塗装の施工事例2
使用色:日本ペイント パーフェクトトップの37-80D
汚れが目立ちやすい外壁の色3選の施工事例
ここからは反対に汚れが目立つ色を3つご紹介していきたいと思います。
2-1.白系
白系の外壁はどうしても汚れが目立ちやすい色です。雨垂れやコケカビ汚れ・排気ガスなどありとあらゆる汚れが目立ちやすいです。
ですが爽やかでおしゃれな印象の白系外壁、外壁塗装に白を取り入れたい方は多くいらっしゃいます。
どうしても白系の外壁塗装が諦めきれない!という方は真っ白な白を避け少しグレーかかったオフホワイトやアイボリーに近い白を選ばれることをおすすめしています。
白だけど真っ白ではないKP-247を使用した事例
2-2.黒系
黒系の外壁は一見汚れが目立ちにくい色かと思われますが、意外と汚れが目立ちやすい色です。
特に経年劣化による色褪せや埃・黄砂など細かな汚れが目立ちやすいとされています。
黒などのかっこいい印象の外壁にどうしてもしたい!という方は汚れが目立ちにくいグレーでの外壁塗装がおすすめですよ!
2-3.赤系
赤系の外壁は実は一番紫外線の影響を受けやすく色褪せがしやすい色です。また、赤などの原色系の色は変色しやすく古びて見えるデメリットもございます。
外壁塗装に赤を検討されている場合は原色に近い赤ではなく少しくすみがかった朱色などの赤を選びましょう。
汚れが目立たない外壁の色と汚れが目立つ外壁の色を15年~30年後に比較してみました
ここからは実際に汚れが目立たない外壁の色と汚れが目立つ外壁の色を築年数ごとにわけ、比較してみました。
3-1.築約30年 白系の外壁とグレーの外壁を比較
こちらは築30年の白系の外壁です。全体的に黒ずみ汚れが目立ち老朽化が目立ちます。
反対にこちらのグレーのお宅は同じ築年数(30年)でも黒ずみ汚れやカビ汚れなどがグレーと調和することであまり目立っていませんね!
3-2.築30年 白系の外壁と淡ブラウンの外壁を比較
こちらは築30年のお宅です。ベランダ部分の雨垂れや、ガレージの日陰になる箇所にカビ汚れが目立ちます。
こちらも同じく築30年のお宅です。淡いブラウン(ベージュ調)を使用しているためこれといった大きな汚れは目立ちません。築30年のお住まいには見えませんね!
3-3.築約20年 白系の外壁とブラウンの外壁を比較
こちらは築20年の白系の外壁です。築年数が経過し雨垂れやカビ汚れなどお住まい全体の汚れがかなり目立つ状態です。
反対にこちらはブラウン系の外壁です。多少色褪せがあるもののカビなどの汚れは目立っておらず先程のお宅と同じ築年数には見えません。
3-4.築約20年 白系の外壁とブラウン×ベージュのツートン外壁を比較
こちらは築20年が経過した白系の外壁です。くすみはもちろん雨垂れやカビなどの汚れが全面に目立ち築年数よりも経過してみえます。
こちらは同じ築20年のお住まいでベージュと少しピンクがかったブラウンのツートン外壁です。多少色褪せはあるものの汚れが目立ちにくいため、先程のお宅とは同じ築年数に見えませんね!
3-5.築17年 白系×ブラウンのツートン外壁を比較
こちらは一軒の家でご紹介させていただきます。一軒で同時に2色の色を見比べてみましょう。
築17年のお宅です。白系とブラウン系のツートンデザインがおしゃれなお住まいですが、ブラウン部分にはそれほど目立った汚れはないのに対し、白系部分にはカビ汚れや窓からの雨垂れ汚れがかなり目立ちます。
同じお住まいでも塗装をする色によって汚れの見え方はかなり変わってくることがわかります。
外壁の汚れを目立たせないようにあなたができる3つの工夫
ここからは外壁の汚れを目立たせないようにできる工夫を3つお伝えしたいと思います。
4-1.耐久性に優れた塗料を使用する
塗料にはランクがあり耐久性も使用する塗料によって異なります。
外壁の汚れを防ぐには、耐久性が15年以上期待でき且つ汚れが付着しにくい ラジカル塗料、フッ素塗料、無機塗料あたりの塗料を使用されることをおすすめしております。
ですが、ラジカル塗料、フッ素塗料、無機塗料の中でも伸縮性の高い弾性塗料は、塗膜が柔らかいため汚れが付着しやすいのでおすすめできません。汚れを気にされる場合は弾性の少ない塗料を使用されることをおすすめします。
おすすめ塗料
・アレスダイナミックTOP
・アレスダイナミックMUKI
・パーフェクトトップ など
4-2.セルフクリーニング機能を持った塗料を使用する
塗料の中には雨と一緒に汚れを洗い流すセルフクリーニング機能を持った塗料があります。それらの塗料のことを「光触媒塗料」と呼びます。
光触媒塗料は太陽光によって化学反応を起こし汚れの元となる物質を分解していく機能を持ち合わせた付加価値の高い塗料です。
光触媒機能で外壁塗装をすることで雨がふるたびに汚れを自発的に洗い流してくれますので耐久性も高く通常塗料で塗装した外壁に比べ汚れが付着しにくいのです。
関連記事:汚れを自発的に分解してくれる光触媒塗料についてご存じですか?
4-3.定期的なメンテナンスを行う
外壁を綺麗に長く保つためには、ホースで水洗いをしたり軽く雑巾で清掃をしたり定期的なメンテナンスをされるよう心がけましょう。
どんなに対策をしたとしても外壁は日々、紫外線や排気ガスなどに晒されているためどうしても汚れが付着してしまいます。
しかし定期的なメンテナンスをするのとしないのとでは、汚れの目立ちやすさも美観の持続性も大きく変わってきます。できるだけこまめにメンテナンスをしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。同じ築年数でも使用する色によって汚れの目立ちやすさがかなり異なることがわかりました。
汚れが目立たない外壁の色
・グレー
・アイボリー、ベージュ系
・ブラウン
・グリーン
汚れが目立ちやすい外壁の色
・白系
・黒系
・赤系
外壁の汚れを目立たせないようにできる工夫
・耐久性に優れた塗料を使用する
・セルフクリーニング機能を持った塗料を使用する
・定期的なメンテナンスを行う