外壁塗装の工事が終了したけど、塗装が下手かもしれないと感じている方はいらっしゃるでしょうか?
外壁塗装は一生のうちで何回もしないので、下手なのか判断する基準が分からないと思います。しかし、外壁塗装が下手だと、下手で見た目が悪いだけで済ませられないのです。
下手な塗装なのか判断基準を示しておくのが重要になってきます。
- 塗装後に膨れや気泡ができている
- 塗装が剥がれている
- 塗料の液垂れがある
- 塗りムラがある
- 塗り忘れがある
- コーキング工事が下手
以上のことを注意して確認してください。
外壁塗装が下手だと感じたら先ず保証期間内か確認し、保証期間内であれば手直しをしてもらいましょう。外壁塗装が下手な場合、問題は塗装後1~3年の間に起こる可能性がございます。
外壁塗装が下手なのか見極めるために確認するシートをご用意いたしました。
このシートで確認しながら、ご自宅の外壁塗装が下手だと言えるのか判断していきましょう。
外壁塗装で皆様が満足いく仕上がりになるよう、お役に立てれば幸いです。
1.塗装の仕上がりから下手な業者か判断する6つのポイント
1-1.塗装後に膨れや気泡ができている
1-2.塗装が剥がれている
1-3.塗料の液垂れがある
1-4.塗りムラがある
1-5.塗り忘れがある
1-6.コーキング工事が下手
2.工事が下手だと他にも見えてくる!チェックしたい業者の言動
2-1.足場組立・解体で足場材を外壁にぶつけて傷をつける
2-2.高圧洗浄の勢いが強く家の中に水が入ってくる
2-3.塗布しない箇所への養生がしっかりできていなくて塗料が付着している
2-4.お客様の要望・質問に当日中の返事をしない
3.外壁塗装での下手な工事を発見したら行うべき行動とは
3-1.保証・保険を確認する
3-2.依頼した業者に連絡する
3-3.第三者機関を利用する
4.下手と感じても手直し対象外のケースとは
4-1.色がイメージと違う
4-2.保証期間外になっている
5.まとめ
塗装の仕上がりから下手な業者か判断する6つのポイント
塗装工事は下手な場合が様々あり、外壁における耐久性の不備に一番直結してきます。特に外壁塗装後の1~3年で以下の症状が起きた場合は、外壁塗装が下手な原因の可能性がございます。
どのような場合があるのか、ご紹介いたします。
塗装後に膨れや気泡ができている
塗膜の内部に空気が入っているため、塗装の表面が膨れている状態になります。膨れた気泡がつぶれると塗装が剥がれる原因になってしまいます。
下地処理や塗料の乾燥が不十分な場合や、通常3工程のところ工程を省き塗料を厚塗りした場合などに起こってしまいます。3工程とは下塗り→中塗り→上塗りの順番に塗装を重ねることを言い、工程を守らないと適切な塗装が完成しないのです。
また、天候を見極める判断を誤り、正しい塗装が出来ていない可能性もございます。
塗装完成後に短い期間で膨れが発生したら、塗装工事の不手際から起こったと考えていいでしょう。
依頼した業者に連絡して、再塗装を行ってもらえるよう伝えましょう。
塗装が剥がれている
塗装の剥がれはケレン作業が不十分で下塗りをした場合や、下塗り材や塗料の選択・配合ミスから起こります。
ケレン作業は塗装前に古い塗膜やサビなどの汚れを落とし塗料の密着性を高めます。ケレン作業が不十分だと塗膜の密着力が低下し剥がれの原因になります。
また、下塗り材は外壁材と塗料の接着剤の役割をしています。相性の悪い下塗り材を選択し希釈量を間違うと、施工不良となり塗膜の剥がれを引き起こしてしまうのです。
塗膜が剥がれたまま放置しておくと防水性が弱く雨漏りの原因になる可能性がございます。
直ちに補修の手直しをしてもらえるよう連絡してください。
塗料の液垂れがある
塗料の液垂れは施工不良になる場合がほとんどなので手直しをしてもらう必要があります。
液垂れも塗料の希釈量の間違いや塗料を一定の量に調整できず厚塗りしてしまうことから発生します。また、天候の判断不足からも起こる可能性もあります。
液垂れは美観を損ねるだけでなく、住宅の耐久性の低下に繋がってしまいます。
手直しを依頼した時に問題のない範囲だとの回答を受けても、再塗装をしてもらうよう依頼しましょう。
塗りムラがある
塗りムラがある場合は、職人さんの技術不足を判断する一つの手段となります。
しかし、経年劣化した住宅を手作業で補修するので、一切ムラのない新築のような仕上がりにするのは不可能かもしれません。あまりにも塗りムラが酷く見た目の色がはっきり異なる場合や、極端に塗料が薄い場合は施工不良と言えるでしょう。
塗りムラを放置しておくと、雨や紫外線から外壁を守れず本来の耐久力を保持できなくなります。
塗装の濃い箇所と薄い箇所が見てわかる場合は、外壁塗装をした業者に補修の依頼をしましょう。
塗り忘れがある
塗り忘れがあると、その箇所の保護ができていないことになります。
特に、付帯部や室外機・給湯器の裏は塗り忘れが起こりやすくなります。
工事が中断してしまって作業内容が把握できていない場合やクリアー塗料を使用している場合も塗り忘れの原因になってしまいます。工事期間中の報告書などでご自身でも現時点の工程を見て塗り忘れがないか確かめるといいかもしれません。
塗り忘れを見つけた場合は、塗り直してもらうよう業者に連絡してください。
コーキング工事が下手
コーキング材が目地からはみ出ている場合や外壁に付いている場合などは、コーキング工事が下手で雑な補修と言えます。
コーキング工事をする時は、はみ出さないようマスキングテープを丁寧に貼ってから補修工事を行います。マスキングテープを目地に沿わず外側に貼ってしまうとコーキング材がはみ出してしまいます。
また、マスキングテープを目地より内側に貼ってしまうと目地全体をコーキング材で覆うことができません。そのため、防水性が欠けてしまい雨漏りの原因になる場合があります。
その他にも、既存のコーキングをカッターなどで撤去する際に、外壁を傷つけてしまう業者もいます。
コーキングが下手だと感じたら、外壁も傷ついていないか一緒に確認するのをおすすめいたします。
工事が下手だと他にも見えてくる!チェックしたい業者の言動
工事が下手だと、業者が取る言動にも表れるかもしれません。
外壁塗装時に以下のような場合があれば、塗装後は特に入念に住宅のチェックをした方がいいでしょう。
ご自宅の耐久力に直結するので十分な注意が必要となってきます。
足場組立・解体で足場材を外壁にぶつけて傷をつける
足場の組立・解体時に足場材を柱や外壁などにぶつけて傷をつける業者は下手だと言えるでしょう。
外壁の傷は塗装で隠すことができるので、傷を見つけた場合は補修してもらいましょう。しかし、カーポートやテラスなどのアルミに傷が付いた場合は、隠すことができず目立つかもしれません。足場の組立・解体時は、できるだけ家を留守にせず立ち会うのをおすすめいたします。
また、屋根足場を組む方は特に注意が必要です。屋根瓦・屋根材を破損されると取り換え費用が高くつく恐れがあります。なるべく塗装前に破損時の費用について相談しておくと安心です。
鉢植えなど移動できるものは移動しておくと足場の組立・解体はスムーズに行われるでしょう。
高圧洗浄の勢いが強く家の中に水が入ってくる
高圧洗浄時にエアコンのダクトに勢いよく洗浄し過ぎて、家の中に水が入ってくるような洗浄をする業者は下手だと言えます。
高圧洗浄の水圧の調節が下手な業者は、外壁の傷んでいる箇所をさらに破損してしまう恐れがあります。高圧洗浄が下手で外壁や瓦を破損された場合は、必ず補修をお願いしましょう。
その他にも、高圧洗浄中に鉢植えなどに水圧の強い水がかかってしまい破損するケースもございます。鉢植えなどは工事の支障がない家の中へ移動しておいた方が安心かもしれません。
また、高圧洗浄が下手なため、洗浄不足で汚れやカビ・コケなどを落としきれていない業者もございます。洗浄不足で汚れが付着したままだと、塗料の密着性が弱くなり施工不良になる恐れがございます。
汚れが落としきれず塗料の密着性の低下から外壁に不具合がある場合は、業者に連絡して再塗装を行ってもらいましょう。
塗布しない箇所への養生がしっかりできていなくて塗料が付着している
外壁塗装の時、養生は塗料の飛散から保護するために重要な役割をしています。養生で塗料の飛散から塗らなくていい箇所を保護しないといけません。
塗る箇所と塗らない箇所の境目をきっちり養生できていないと塗らなくていい箇所にまで塗料が付着してしまうのです。
また、養生を本来より多くしてしまうと、塗る必要のある箇所に塗装できず外壁保護の役目を果たせなくなります。
養生の善し悪しが塗装の仕上がりに影響するので、養生が下手な業者は塗装も下手の可能性があるのです。
約7日間は養生したままなので、養生で塗装しない窓などをしっかり保護できているか確認するといいかもしれません。
養生が下手かなと感じたら、他の工事にも気を配り塗装後はしっかり確認するのをおすすめいたします。
お客様の要望・質問に当日中の返事をしない
連絡がつきやすく、要望や質問の返事が早い業者は安心できます。当日中に返事がない業者は、対応が遅く外壁塗装の質も不十分と言えるからです。良質な塗装を叶えるには、こまめなコミュニケーションが必要なのです。
また、施工方法や塗料のメリットばかり言ってデメリットの説明をしない業者は信用できません。誠実な業者はデメリットの説明もしてくれて、皆様のご自宅に合った塗装を叶えてくれるでしょう。
メリットばかり言う業者には、「デメリットはどういうのがありますか?」と質問してはいかがでしょうか。その返答で業者の本質が見えてくるかもしれません。
外壁塗装での下手な工事を発見したら行うべき行動とは
外壁塗装が下手だと分かれば、先ずは手直ししてもらうために行動に移さなければいけません。手直しを依頼し、ご自宅で安心して暮らせるようご紹介いたします。
保証・保険を確認する
保証書は原物をお持ちですか?
必ず原物の保証書を貰い、内容を確認しましょう。外壁塗装の保証には2種類ございます。
- 工事保証(塗装業者独自の工事の不具合に対しての保証)
- 製品保証(塗料メーカー独自の商品に対しての保証)
上記の保証以外に瑕疵保険という保険があります。瑕疵保険は業者が倒産した場合などでも建物を保証してくれる保険になります。
瑕疵保険は、依頼する塗装業者が瑕疵保険加入資格を持っていないと加入ができません。その代わり、瑕疵保険加入資格を持っている業者と分かれば、工事の品質が保証されている目安になるかもしれません。瑕疵保険の加入を行うのは塗装業者ですが、保険料を支払うのは施工主になるので注意が必要です。
瑕疵保険加入資格のある業者は、サイトの会社概要などに載せているのでチェックするのをおすすめいたします。
依頼した業者に連絡する
保証・保険を確認したら、先ず外壁塗装を依頼した業者に連絡してください。信頼できる業者なら、真摯に対応してくれるでしょう。
明らかな業者のミスなら無償で手直しになりますが、保証には条件があるので保証条件を確認しながら業者と相談してください。
下手だと思った箇所や気になる箇所は写真に撮って見せると、話がスムーズに進むかもしれません。
第三者機関を利用する
外壁塗装が下手だと感じて業者に連絡したけど対応してもらえない場合は、第三者機関を利用するのをおすすめいたします。
どこに連絡したらいいのか迷った場合は、先ず住宅リフォーム・紛争処理支援センターに連絡してください。
▼第三者機関の連絡先▼
※スマートフォン・タブレットの方は右スクロールで全ての内容をご確認いただけます。
第三者機関 | 特徴 | 費用 | 連絡先 |
住宅リフォーム・紛争処理支援センター |
|
申請手数料のみ (1万円) |
住宅リフォーム・紛争処理支援センター(外部リンク) |
国民生活センター |
|
無償 | 国民生活センター(外部リンク) |
瑕疵保険 |
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保険料(3~5万円) | 加入している法人 |
弁護士 |
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相談先の弁護士費用 | 相談先の弁護士 |
住宅の問題をどの程度解決したいかによって相談する機関も変わってくると思います。
先ずは、専門家の調査があり費用も安価な住宅リフォーム・紛争処理支援センターへの相談がおすすめでしょう。
下手と感じても手直し対象外のケースとは
お客様が不満に感じても手直し対象外のケースがございます。どのような場合が手直し対象外になるのかご紹介いたします。
色がイメージと違う
お客様の想像していた色とイメージが違うのは、起こりやすいトラブルの一つです。しかし、色がイメージと違うとの理由での手直しはお受けできません。
色は事前に色見本・見本板・カラーシミュレーションなどを使って決めていきます。ですが、住宅の面積や光の当たり具合で同じ色でも見え方が変わって来てしまいます。
業者では、お客様の候補の色見本をA4サイズで作成してくれます。その色見本を太陽の光の下で確認したり、実際にご自宅の外壁に重ねて見るなどして検討していただくのをおすすめいたします。
また、同じ色でも艶ありと艶なしで雰囲気がかなり違って見えるので慎重にご検討いただきたいと思います。
▼カラーシミュレーションについて詳しい内容はこちら▼
外壁塗装の色決めにカラーシミュレーションを活用してみよう
保証期間外になっている
外壁塗装が下手だと感じた場合や不具合があった場合でも、保証期間外では手直しの対象外となります。
外壁塗装は年数を重ねると劣化し、耐用年数が過ぎてからの不具合は起こってしまいます。保証期間は住宅を保護できる期間で設定しているので、期間外はメンテナンスをしないと住宅を保護できないのです。不具合を放置してしまうと劣化がさらに進行してしまうので、早めにメンテナンスをして対処してください。
南大阪ペイントセンターでは、10年の工事保証書を発行しております。塗装後に何かあれば早急に現地調査に駆け付けてるよう、アフターフォロー体制も整っております。
ご質問やご相談だけでもお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
外壁塗装は下手だと本来の目的である外壁の保護ができず、住宅に悪影響を及ぼすとご理解いただけたと思います。
皆様のご自宅を確認して、外壁塗装が下手なのかどうかの判断は出来ましたか?外壁塗装後は必ずご自身の目でも確認しましょう。
▼外壁塗装後の行動ステップ▼
ステップ1:外壁塗装後の不具合がないか確認する
ステップ2:不具合を見つけたら、先ず保証・保険を確認する
ステップ3:依頼した塗装業者に連絡する
ステップ4:塗装業者との話し合いが上手くいかなかった場合は第三者機関に連絡する
外壁塗装は劣化を防止し状態を維持するために補修を行うので、決して新築のような住宅に回復しません。その点を考慮しながら、外壁塗装が下手なのかの判断をする必要があるのです。
外壁塗装が下手なのか判断する6つのポイントを参考にしていただき、皆様の判断の目安になれば幸いです。