妊婦さんやそのご家族様が外壁塗装中に気を付ける注意点を掲載しています。
お腹の赤ちゃんへのシンナー臭の影響の真相や、外壁塗装までにできる妊婦さんを守る事前準備もご紹介させていただきます
南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
「妊娠中に外壁塗装を検討しているが注意した方がいいことを知りたい」
「外壁塗装中は妊婦さんにどういう影響があるか心配」
妊娠中の方や妊婦さんと同居のご家族様、このようなご心配やご不安はありませんか?
結論からお伝えすると、外壁塗装中に一番気を付けるべきは塗料のシンナー臭です。
ですがシンナーを直接吸い込んだり長期間大量にシンナーを吸引しない限り、母体や胎児に悪影響はほとんどないと報告されています。
・妊婦さんの外壁塗装中の注意点
・塗料の胎児への影響
・妊婦さんを守る外壁塗装の事前準備
妊娠中は色々なお悩みやご不安がありますよね。
多くのご不安を抱えていらっしゃる妊婦さんが、少しでも妊娠中の外壁塗装に関するご不安を解消できるように本コラムを書かせていただきました。
妊娠中の方やそのご家族が外壁塗装の不安要素を取り除き、安心して塗装工事をご検討いただければ幸いです(^-^)
妊婦さんが外壁塗装で注意すべきこと
塗料の臭い対策
塗料に使用されるシンナーのニオイで、吐き気や眩暈などの体調不良を起こす可能性があります。
外壁塗装に使用される油性塗料にはシンナー(有機溶剤)が含まれています。
除光液や油性マジックに使われる、あの独特なニオイの元がいわゆるシンナー臭と呼ばれるものです。
妊娠中に関わらず、健康な方も長時間シンナー臭を嗅ぎ続けるしんどくなってしまうくらいです。
お腹で赤ちゃんを育てている妊婦さんは普段と体調が異なりますよね。
つわりの影響などで少しのシンナー臭でも体調不良を起こす可能性が高いのです。
養生で足元が悪くなるため転倒に注意
外壁塗装中は足元にもビニールで養生をする場合があるので、足元にはお気を付けください。
塗装をしない箇所に塗料が付かないようにビニールで養生をします。
その際に玄関アプローチや階段までビニールで覆われる場合が多いです。
雨の日は特に、ビニールで足元が滑りやすくなりますので転倒にご注意くださいね。
実際にあった養生中のエピソード
マンションに入居中に外壁塗装を経験しましたが、階段全体に養生をして雨の雫がビニールに広がっていたのでとても滑りやすい状態でした。
小さい子供と階段を降りるときは、滑って足を踏み外さないかとヒヤヒヤでした(^^;)
工事の騒音でストレス
足場工事の「カンッカンッ」と鳴り響く金属音や、高圧洗浄中の駆動音と水しぶきの音で騒音がします。
外壁塗装の着工日と完工日には必ず足場工事があります。
特に足場工事の金属音はご近隣からの騒音トラブルの元にもなるほど、大きな音です。
普段は「大きい音だな…」程度に感じられる方も、妊娠中となると過敏になりかなりのストレスになる可能性があります。
もし少しでも「妊娠してから大きい音が辛くなった」と感じられる場合は、足場工事がある工事初日と最終日の2日間だけ外出されることをおすすめします。
塗料の胎児への影響は?
外壁塗装に使用される塗料は昔と違って非常に安全性の高いものになりました。
それでもお腹の赤ちゃんへの影響は心配ですよね。
母体と共に外壁塗装は胎児にどのような影響があるかご紹介します。
シンナーを使用する油性塗料の存在
水性塗料 | 臭いが少なく環境にも優しい |
油性塗料 | シンナー臭く環境への影響有 |
基本的に外壁塗装にはシンナー臭のしない水性塗料を使用することがほとんどです。
ですのでニオイはほぼなく、安全性が非常に高いです。
注意すべきはシンナー(有機溶剤)を使用する油性塗料です。
私自身も妊娠の経験があるので、シンナー臭と胎児の影響について調べたり主治医に確認をしたことがあります。
妊娠中はネット検索で「シンナー臭の胎児への影響」を調べたのですが「影響が出ないように気を付けましょう」などの漠然とした情報しか得れなかったと記憶しています。
そこで「シンナー(有機溶剤)胎児への影響」について医師が回答されている貴重な情報を見つけましたのでご紹介させていただきます!
胎児とシンナーの影響の医師の見解
ペンキなどを溶かしてある有機溶媒は、大量を吸い込むと母体の中枢神経に麻痺などを起こすことが知られていますが、内装工事などでの量、期間では基本的には胎児には影響はないとの立場で説明をしています。
出典:秋山記念病院(妊娠中の有機溶剤の影響は?)
妊婦が長期間大量にシンナーを吸引した場合、早産、胎児仮死、中枢神経系障害などの悪影響が及ぼされると言われていますが、具体的な報告はほとんどありません。
出典:ベビーカレンダー(働くママの苦悩、シンナーの胎児への影響について)
医師の見解をまとめますと、シンナーを直接吸い込んだり長期間大量にシンナーを吸引しない限り、母体や胎児に悪影響はほとんどないと報告されているようですね。
油性塗料と水性塗料の関連ページ
昔と違い現在は塗料の安全性が高い
妊婦さんやお腹の赤ちゃんに関わらず、人体に悪影響があるとされているのはVOC(揮発性有機化合物)が含まれている塗料です。
ですが現在ではVOCが少量の塗料も多いので、塗料の安全性も高くなっています。
VOCの中でも最も人体に影響があるのがホルムアルデヒドと言われています。
ホルムアルデヒドは塗料にF☆表記をすることで放出等級を表すように規制をする決まりです。
一番安全性の高いのがF☆☆☆☆(フォースター)ですので、F☆☆☆☆の塗料を使用すればより安全性が高いとされます。
上の画像は弊社で主流の塗料「関西ペイント アレスダイナミックTOP」のカタログの一部を撮影したものです。
※現在ではF☆☆☆☆が主流で、逆にF☆☆☆以下を探すのが困難とされているほどです。
ご家族も必読!妊婦さんを守る外壁塗装の事前準備
水性塗料の使用をお願いする
前項でもご紹介したとおり油性塗料よりも水性塗料の方が確実に安全性は高いです。
ですが水性塗料もまったくの無臭というわけではなく、嗅ぎなれない方は「強いニオイではないけど、なんだか塗料っぽいニオイがする」というご感想が多いです。
実際に私も初めて水性塗料のニオイを嗅いだときは「まったく無臭をイメージしていたけど、臭くはないが意外とニオイがする」という印象でした。
シンナー(有機溶剤)が含まれていない水性塗料は確かに安心です。
まったくニオイの辛さがゼロというわけではないので、マスクなどでニオイ対策は忘れずにしましょう。
塗装業者に妊婦さんがいる旨を伝える
塗装業者に妊娠中の旨を伝えた方が良いでしょう。
「安定期でもないので職場にもまだ伝えていないのに、どうして業者に伝える必要が?」と思われるかもしれません。
ですが大切なお身体と赤ちゃんを守るためでもあります。
妊娠中と伝えることで、より安全性の高い塗料の提案があったり、騒音に細心の注意を払ってくれるなど、妊婦さんへ配慮をしていただける可能性があります。
個人的に思うのは配慮しない業者なら、そんな業者に大切なお家の塗装をお願いしない方が良いと思います。
つわりなどで体調不良が続いているのなら、尚更業者にできる最大限の配慮はお願いしましょう!
ホテルやご実家への一時避難も視野に入れる
妊婦さんとお腹の赤ちゃんの心と身体の健康を優先して、ホテルやご実家への一時避難も考えられた方が良いでしょう!
外壁塗装は騒音やニオイや洗濯干しができなかったり、皆さん少なからずストレスに感じられるものですよね。
妊娠は病気ではないと言われる方もいますが、個人差はあれど妊娠中は何らかの不調がでやすいです。
妊娠中の方が外壁塗装中に感じるストレスは計り知れません。
それこそストレスでお腹の赤ちゃんに何かあれば一大事です!
極論、そういったストレスの影響からも妊娠中に外壁塗装はおすすめできないのです。
ですが赤ちゃんが生まれてからでは塗装時期を逃がしてしまう、というご家庭も多いのではないでしょうか?
「やむを得ず妊娠中の今このタイミングで塗装をするしかない」となるのであれば、妊婦さんのお気持ち次第にはなりますがホテルやご実家へ一時避難をしていただくのが良いでしょう。
決して不安を煽っているわけではありません。
ですが「色んな不安があって外壁塗装期間が辛い…」と心配になられるようなら、塗装現場から離れて生活をするという方法も選択肢にありますよ(^-^)
「帰省したりホテルの予約をとったりするのも億劫だし、産婦人科の主治医もシンナーの影響は大丈夫と言っているなら普段どおり過ごそう」となられるなら、そのままご在宅でも良いと思いますよ!
【まとめ】外壁塗装中は妊婦さんを最優先に!
「外壁塗装の期間中くらいのシンナーなら母体や胎児に悪影響はほとんどないと報告されいる」
と、お聞きになられても妊婦さんには不安が多いものです。
妊婦さんは生まれてくる赤ちゃんのために、誰かに聞いたり調べたりと必死なのです。
そんな妊婦さんのために、私たちや周囲のご家族ができることは何よりも妊婦さんのお気持ちや体調を最優先してあげることだと思います。
外壁塗装の不安におびえることなく、安心して出産に臨めることが一番大切です。
ですので妊娠中の方やそのご家族の方は、どうか少しでもご不安やお困りがあれば何でもご相談ください!
弊社にも子育て経験豊富な女性スタッフも居ますし、小さいお子さんがいる営業マンや塗装職人も多いです。
もちろん、外壁塗装に関するお困りごとの相談も大歓迎です!
何でもお気軽にご相談いただければうれしく思います(^-^)