価格は安いけれど耐久性が低いウレタン塗料での外壁塗装ってどうなの?

こんにちは!
南大阪ペイントセンターキタヤマです

こちらの記事をご覧になられているお客様は、外壁塗装をご検討中の方や家のメンテナンスをご検討中の方も多いのではないかと思います。

そんな外壁塗装工事でなくてはならない物、それは「塗料」です。今回はそんな塗料の中でも「ウレタン塗料」に特化してお話していきたいと思います。

ウレタン塗料での外壁塗装について 

冒頭で結論を申し上げますと、ウレタン塗料は耐久性が短いかわりに価格は安い塗料です。ではなぜ耐久性の短いウレタン塗料は存在しているのでしょうか?そう疑問に思われた方もいらっしゃるかと思います。

・ウレタン塗料の特徴や価格
・ウレタン塗料での外壁塗装が最適なケース
・反対にウレタン塗料での外壁塗装が適さないケース

などウレタン塗料についてお話していきたいと思いますので是非ご一読ください😊

 

目次

耐久性が低いけれど価格は安いウレタン塗料

ウレタン塗料の特徴

ウレタン塗料の特徴について

ウレタン塗料とはウレタン系樹脂を主成分とした塗料です。

ウレタン塗料の特徴~メリット編~

1.価格が安い
2.光沢感があるためピカピカ光って見えるので高級感ある仕上がりになる
3.ひと昔前まで主流であったため種類や色などが豊富である
4.密着性が高いので誰にでも扱いやすいためDIYでも施工することができる
5.弾性があり塗膜も柔らかいためひび割れに強い
6.塗布する場所や用途に合わせて硬化剤の種類や組み合わせを変えるだけで様々な効果を発揮する事ができる

ウレタン塗料の特徴~デメリット編~

1.耐久性が7年程度と他の塗料に比べて短い
2.紫外線に弱く色変わりが起こることがあり耐候性にも欠ける
3.1ランク上のシリコン塗料と価格はそれほど変わらないのに耐久性は5年程度差がある
4.イソシアネートという毒性が含まれているため環境や人に悪影響をもたらす
5.水分や湿度に弱い
6.防汚性に欠けるため汚れが付着しやすい
7.価格がそれほど変わらないシリコン塗料の8割程度の光沢保有率しかない=光沢の劣化が早い
8.希釈の際は専用のシンナーを使用しなければならない

ウレタン塗料の価格

ウレタン塗料の価格帯

ウレタン塗料の価格帯は1700~2500円/㎡とされています。

ウレタン塗料とその他塗料を比較してみました

以下のグラフは代表的な塗料を価格面と耐久性面で比較したグラフです。

ウレタン塗料とその他塗料を比較してみました

塗料の耐久性と価格帯ランキング

  耐久性(長い順) 価格帯(安い順)
1位 無機塗料 アクリル塗料(1000~1800円/㎡)
2位 フッ素塗料 ウレタン塗料(1700~2500円/㎡)
3位 ラジカル塗料 シリコン塗料(2300~3500円/㎡)
4位 シリコン塗料 ラジカル塗料(2200~4000円/㎡)
5位 ウレタン塗料 フッ素塗料(3500~4800円/㎡)
6位 アクリル塗料 無機塗料(3500~5500円/㎡)

ウレタン塗料は塗料の中でもワースト2の耐久性の短さです。その分価格帯はお安いのですがシリコン塗料とさほど価格は変わりません。(1~2割程安い)

代表的なウレタン塗料
関西ペイント:コスモレタン 日本ペイント:オーデフレッシュU エスケー化研:コンポウレタン

その他、各塗料の特徴などについてこちらの記事にまとめております。是非ご一読ください😊
関連記事☞外壁塗装の塗料を種類別に比較【特徴とおすすめのポイント】

ウレタン塗料での外壁塗装が最適なケース

ここまでウレタン塗料の特徴などについてお話してまいりました。ではどのようなお宅やお客様にウレタン塗料での外壁塗装が最適なのでしょうか?お話していきたいと思います。

ウレタン塗料での外壁塗装が最適なケース

1.退去予定の外壁塗装

今後数年以内に退去予定があり、今後長く住み続けないお家への外壁塗装には適しているかと思います。その際、耐久年数は7年程度であることを理解しておきましょう。

2.塗装費用を安く抑えたい

先程の項目(ウレタン塗料とその他塗料を比較してみました)でもお話しました通り、ウレタン塗料の価格は比較的安価で押さえることができます。

そのため、価格面でご心配な方や費用を少しでも抑えたい方には向いている塗料かと思われます。

3.耐久性は気にしない

先程もお話させて頂きましたが、ウレタン塗料の耐久性は各塗料の中でもワースト2位、7年程度の長さです。つまり耐久性は特に気にせず外壁塗装をしたい方には向いています。

4.木部などへの付帯塗装

ウレタン塗料は弾性がある柔らかい塗料です。そのため木部やその他雨樋など細かな箇所の付帯塗装に向いています。

5.DIYで手軽に塗装したい

前項のウレタン塗料の特徴~メリット編~でもお伝えしましたとおり、ウレタン塗料は密着性が高いので誰にでも扱いやすいためDIYでも施工することができます。

ホームセンターなどでもウレタン塗料は販売されています。

ウレタン塗料での外壁塗装をおすすめしないケース

ウレタン塗料での外壁塗装をおすすめしないケース

先程はウレタン塗料での外壁塗装が最適なケースについてお話させて頂きました。ではここからは反対にウレタン塗料での外壁塗装をおすすめしないケースについてお話していきたいと思います。

1.家の寿命を延ばしたい

「なぜ外壁塗装をしようと思われたのですか?」と質問させて頂いた時に

「家の寿命を延ばしたいから」「今後も快適に過ごしていきたいから」など、お家の未来を考慮してお答えされるお客様にはウレタン塗料での外壁塗装はおすすめしておりません。

ウレタン塗料の耐久性は塗料の中でもワースト2位、それほど耐久性は長くありません。今後も長く住み続けたいとお考えのお客様には不向きな塗料であります。

2.価格も抑えたいけれど耐久性も長持ちさせたい

ウレタン塗料とシリコン塗料

外壁塗装を行うにあたり、「価格も抑えたいけれど耐久性も長持ちさせたい!」とお考えのお客様は多いかと思います。その場合ウレタン塗料を使用することはおすすめできません。理由はシリコン塗料の存在です。

シリコン塗料はウレタン塗料と1~2割程度しか価格が変わらないのに対し耐久性は最大5年程度変わってきます。つまりウレタン塗料での外壁塗装を行うよりもシリコン塗料での外壁塗装を行う方がお得であると考えられるからです。

3.環境や人体への影響を懸念される場合

前項のウレタン塗料の特徴~デメリット編~でもお伝えさせて頂きましたとおり、ウレタン塗料にはイソシアネートという毒性が含まれています。このイソシアネートは乾くと基本的には安全面での問題はないといわれています。

ただし塗装時にはしっかりと換気しないと環境や人体への影響が懸念されますので注意が必要です。

4.汚れが付着しやすい環境の外壁

ウレタン塗料は防汚性に欠けるため汚れが付着しやすい塗料です。ですので汚れが付着しやすい環境の外壁の方や、今後経年劣化による汚れを少しでも防ぎたいとお考えの方にはウレタン塗料での外壁塗装は不向きです。

塗料の種類によっては汚れが付着しにくい超低汚染型の塗料もございますのでそちらをご検討ください。
関連記事☞ 外壁塗装の塗料を種類別に比較【特徴とおすすめのポイント】

価格は安いけれど耐久性が低いウレタン塗料での外壁塗装:まとめ

いかがでしたでしょうか?

外壁塗装に使用する塗料はそれぞれの特徴やメリット・デメリットがございます。それらの特徴をしっかりと踏まえた上で外壁塗装をご検討されることをおすすめします。

今回お話させて頂きましたウレタン塗料は価格は安いですが耐久性はいまひとつでした。価格をとるのか耐久性をとるのか…それはお客様が何を優先させるのかによって変わってきますので、もしご不安やご不明点等ございましたらお気軽にご相談くださいね😊

最後までお読みいただきましてありがとうございました!

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