こんにちは!
南大阪ペイントセンターのキタヤマです!
Q:お客様のお宅の外壁はどのような仕上げ材を使用されていますか?
突然こう聞かれても自信をもってお答えできる方はなかなか少ないのではないでしょうか。
Q:そもそも仕上げ材とは…?
仕上げ材とは外壁に模様をつけるために使用されます。リシン、吹き付け、スタッコなど様々種類はあり、その方法によって今後のメンテナンスの方法や時期が異なってきます。
今回は仕上げ材の一種、リシン仕上げについてお話していきたいと思いますのでぜひご一読ください♪
外壁塗装 リシン仕上げとは?特徴と注意点 目次
1:リシン仕上げとは?特徴は?
2:リシン仕上げのメリットとデメリットは?
3:リシン仕上げの耐久性は?
4:リシン仕上げのメンテナンスの方法は?
4-1:クラックの場合
4-2:塗装をする際の注意点・下塗塗り材の選定
5:リシン仕上げの外壁塗装の流れ
6:まとめ
7:新型コロナウイルス対策について
リシン仕上げとは?特徴は?
こちらのお写真の外壁がリシン仕上げです。リシンとは手で触るとザラザラとした感触で、モルタル外壁の仕上げ材として使用される表面化粧材のことをいいます。
費用は比較的安く骨材(細かく砕いた石)に樹脂やセメント、着色剤を混ぜたものをスプレーガンで吹き付けて施工します。粒がぱらぱらとまぶされたような見た目ですね!
リシン仕上げのメリットとデメリットは?
リシン仕上げのメリットは?
1:価格が安価
リシン仕上げはスプレーガンで吹き付けて施工するため、ローラーなどの手作業と比べ手間を省け作業時間が短時間で済むため工事費用が安くなります。また、そもそもリシン仕上げに使用される材料も安いため費用を抑えることができます。
2:通気性・透湿性が◎
リシン仕上げの大きなメリットとして通気性・透湿性の良さがあります。日本の住宅は木材を使用していることが多く、木材の天敵といえば水分です。建物の内部に湿気がたまってしまうと腐食の原因になります。
3:高級感がある
リシン仕上げは艶を抑え落ち着いた雰囲気を演出することが可能です。落ち着いた印象や和風のお宅を好まれる方には、おすすめできる仕上げ方法であると思います。
リシン仕上げのデメリットは?
1:汚れが付着しやすい
リシン仕上げは上記のお写真でもわかるように凸凹したつくりになっています。そのため凸凹の隙間に汚れが付着しやすいのです。また、この隙間には雨水も溜まりやすくカビやサビなどの原因になることもあります。
2:ひび割れ(クラック)が起きやすい
リシン仕上げは塗膜が薄いためひび割れ(クラック)が起こりやすく定期的なメンテナンスが大切になってきます。ひび割れから雨水が侵入しないように注意が必要です。
リシン仕上げの耐久性は?
リシン仕上げは先程のデメリットでもご説明させていただいた通り、汚れの付着とひび割れ(クラック)の出来やすさから耐用年数は8年程となります。
リシン仕上げのメンテナンスの方法は?
ひび割れ(クラック)の場合
ひび割れ補修にはシーリング材の充鎮が一般的です。しかしシーリング材の重鎮だけでは見た目が悪く同時に塗装をされるお客様がほとんどです。
ひび割れには幅0.3mm以下のヘアークラックと幅0.3mm以上の構造クラックがあります。幅0.3mm以上の構造クラックにはVカット補修という補修を行います。
Vカット補修とは…ひび割れ部分にサンダーでわざとV字に切り込みをいれ、そのV字の中にシーリング材を充鎮します。わざとV字にカットすることで奥までシーリングを充鎮することができるのです!
※シーリング充鎮の様子
※Vカット補修の様子
塗装をする際の注意点・下塗り材の選定
リシン仕上げの塗装でのメンテナンスの際に最も注意しなければならないのが下塗り材の選定です。
リシン仕上げの下地は塗料の吸い込みが激しいため、色ムラや剥がれが起こりやすいと言われています。吸い込みを抑えるためにはシーラーや微弾性フィラーという下塗り材を使用します。
シーラー | 下地の吸い込みを抑え、その後の上塗り材を密着させる役割がある |
微弾性フィラー | 厚く塗布することで凹凸を埋め、なだらかにする役割がある |
※ちなみに…最近ではシーラーとフィラーを融合させたサーフェーサーという下塗り材が誕生しました。
リシン仕上げの外壁塗装の流れ
リシン仕上げの外壁塗装の流れはこちらです。
1:まずは足場を設置します。足場設置の際はご近所様への挨拶もさせていただきます。
2:その後、業務用高圧洗浄機での洗浄作業に入ります。業務用高圧洗浄機で凹凸の隙間に入った汚れをはじめ、カビやサビなどの汚れも取り除いていきます。この作業はどんな外壁でも塗装作業を始める前にはかかせない作業です。
3:高圧洗浄機での洗浄作業を終えましたら次は下地処理です。下地処理とは、ひび割れ(クラック)などの補修作業のことです。
4:その後、養生を行います。養生とは窓サッシや玄関ドア、ベランダや車など塗料がついてほしくない場所を保護することです。
5:そしていよいよ塗装です。塗装は下塗り→中塗り→上塗りの三回塗りが基本です。それぞれの塗装作業に1日、乾燥にも1日かけます。
そして完成です!
※南大阪ペイントセンターで実際に外壁塗装をさせて頂きましたリシン仕上げのお宅の施工事例がございます。ぜひご覧ください♪
★築24年和の外壁塗装・その他塗装(河内長野市)
リシン仕上げとは?特徴と注意点 まとめ
いかがでしたでしょうか?リシン仕上げについてまとめてみました。
メリット | デメリット | 耐用年数は? | 注意点は? |
価格が安価 | ひび割れしやすい | 8年程度 | 下塗り材にはシーラーか微弾性フィラーを |
通気性・透湿性◎ | 汚れが付着しやすい | ||
高級感がある | |||
リシン仕上げはひと昔前のお宅ではよく見られた施工方法でした。つまり、リシン仕上げのお宅ではそろそろ外壁塗装でのメンテナンスの適切なタイミングかもしれませんね。
南大阪ペイントセンターでは豊富な知識を持ったスタッフがおりますのでリシン仕上げやその他建物のことならなんでもかまいません。お気軽にご相談くださいね♪
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