『そろそろ外壁のメンテナンス時期、どこに依頼すれば?』と、疑問点が出ることと思います。
昨今では外壁塗装業者だけでなく、家電量販店やディスカウントストアなどの異種業が続々参入しています。
その分お客様側からすると業者選びの選択肢が増えるので更に悩むところですよね。
本記事では、そういった業者選びを少しでもお客様の負担なくお選び頂けるように、業者選びのコツやポイントを詳しく解説していきます。
外壁塗装の失敗しない業者選びのコツ
- 昔ながらの塗装店は注意が必要
- 餅は餅屋、塗装には塗装専門店がおすすめ
- 誰が見ても分かりやすい見積書を作成してくれるか?
- 自社職人さんの顔が見えるかどうか
- 実績が豊富な業者か?
- 『知り合いの業者さんへの依頼』の意外な落とし穴
- 職人さん以外のスタッフが充実しているか?
- 運営10年以上で豊富な実績があるかどうか
以上、8つのポイントが業者選びに重要です。
1つずつ詳しく解説していきます。
昔ながらの塗装店は注意が必要
- 即決をせまる
- 返事をせかす
- 大幅な値引きをする
- 足場仮設費用を無料にする
以上のようなやりとりがあると、少し注意が必要と言えるでしょう。
契約や返事を急かすのは、お客様に冷静な判断をさせる余裕を与えない為との見方も取れます。
良心的な業者であれば、常にお客様目線に立ってくれるので『相見積りをするので比較したい』『家族と相談したい』などのお客様のご要望に応えてくれるはずです。
それに加え、外壁塗装や屋根塗装には足場仮設工事が必要不可欠です。
多くの業者の場合、自社で足場を組立てるのではなく専門の足場職人に依頼するので、その分費用もかかります。
一般的に30坪のお住まいで足場仮設費用だけでも20万円以上します。
足場仮設費用だけでも、高額なのが分かりますよね。その為、足場仮設費用が無料になることは基本的にありえません。
仮に本当に足場仮設費用を無料にしてくれると言っている業者も、別の費用項目で費用を上乗せしている可能性も高いので、いずれにしても『足場仮設費用が無料』と謳っている業者には注意が必要ですね。
餅は餅屋、塗装には塗装専門店がおすすめ
業者には大きく分けて3種類あります。
- 訪問販売系のセールス会社
- ハウスメーカーなどの工務店
- 塗装店
ほとんどの場合実際の施工は下請け業者となるため、そこへ中間マージンが発生します。
この3種類の業者の中で、唯一中間マージンが発生しないのが塗装店による施工なのです。
実際の施工は下請け会社なのに、中間マージンが発生することで、工事とは関係ないところに費用が発生するのはもったいないですよね。
近年ではインターネットの普及により、塗装専門店も誰でも簡単に調べることができるようになりました。
わざわざ中間マージンが発生する業者を選ぶ必要はないのです。
『餅は餅屋』という言葉があるように、是非『塗装には塗装屋』をご活用下さい。
誰が見ても分かりやすい見積書を作成してくれるか?
見積書に『どの箇所に、どのような塗料を、何回塗るのか』などの細かく内容が記載されているか、注意が必要です。
”見積書”とは誰の為にあるものですか?と考えれば、それはお客様の為のものなのです。
その為、専門知識がなくても分かるような『誰が見ても分かりやすいような見積書』をご提示できているかが非常に重要なポイントとなります。
作業項目が詳細に書かれていなかったり、説明のできない経費が計上されていたり、”一式”という記載を乱用していたりするのも作業内容が曖昧なので気を付けなければなりません。
まず見積書を見て頂いた際に『この見積書は分かりにくいな』というお客様の直感的な感覚も大切で、”分かりにくい見積書=お客様目線に立てていない”と言っても過言ではありません。
そういった業者の仕事ぶりは、必ず実際の塗装作業にも繋がります。見積書1つでその業者の仕事ぶりを判断できると言っても良いでしょう。
自社職人さんの顔が見えるかどうか
実は外壁塗装業は、資格がなくても運営できてしまいます。
だからこそ良質な業者かの判断基準に、自社職人さんが資格を保有しているかの大事なポイントとなります。
例えば、どれだけ良い塗料を使っても実際に塗装職人の技術が伴わなければ、塗料の耐久年数も少なくなります。
塗装の技術が問われる塗装技能士は国家資格です。
受験資格は1級であれば実務経験が7年以上必要です。どれだけ技術があっても、実務経験が少ないと試験を受けれないの厳しい世界です。
塗装業に関する資格や信頼性について
実際に塗装業者のサイトに、自社職人さんの経歴や保有資格が掲載されていれば、安心材料になりますよね。
実績が豊富な業者か?
実績が多い=選ばれている業者さんである可能性が高いです。
これも1つの業者選びの指標にしても良いと思います。
簡単な確認方法はその業者のサイトに、施工事例が豊富に掲載されているかが見るポイントですね。
施工事例にも色々な方法で掲載しており、中にはお客様アンケートと写真だけ掲載されているサイトも少なくありません。しかしそれでは実際にどういった施工がされたか、非常に分かりにくいですよね。
実際の施工事例、細かく施工の流れが掲載されているか。例えば塗装工事の施工事例であれば、外壁補修工事→高圧洗浄→下塗り→中塗り→上塗りなどの施工内容が事細かに掲載されているかがポイントとなります。
外部からも簡単にその業者の仕事ぶりを確認できるので、依頼する側も安心ですよね。
またお住まいの地域の施工事例が豊富かどうかも、業者選びの判断材料となります。
『知り合いの業者さんへの依頼』の意外な落とし穴
『知り合いの業者さん』となると、ご依頼のハードルは随分下がりますよね。やはり相手がどんな方か事前に知っているのと、知らないのでは安心感が違います。
ですが、弊社で意外と多いご依頼が『前回の塗装は知り合いの業者にしてもらったけど、親しいからこそ要望を上手く伝えれなかった』というお客様からのご依頼です。
知り合いの業者さんとなると、親しいからこそ見積り金額が高くても断りずらいという方も多くいらっしゃいます。
他の業者と相見積もりをしたいけど、知り合いだからこそ遠慮してしまうことも少なくありません。
これが知り合いでない業者さんですと、相見積もりをとり見積り金額が高ければ断り、場合によっては価格交渉をするという当たり前のことが『知り合いの業者さん』となった途端、そのハードルが一気に上がってしまう方がほとんどです。
施工後に何か不具合があっても、要望を言い難いのは当然です。
知り合いの業者さんでも言いたいことが言える仲でない限り、慎重なご検討をおすすめします。
職人さん以外のスタッフが充実しているか?
塗装工事はどれだけ完璧に仕上げても、不具合が発生する可能性があります。それはどの業種にも同じことが言えると考えます。
だからこそ不具合が発生した事を想定した、塗装工事後のお客様へのアフターフォロー体制を整えることが大切です。
もしフォロー体制が整っていないと、繁忙時期などは現場から現場へと休む暇なく、フォローが後回しなりかねません。それでは決してお客様のことを第一に考えた仕事ぶりにはなりませんよね。
その為、ある程度スタッフの人数に余裕を持ち、運営されているかも重要です。
それを確認する簡単な方法が、職人さん以外のスタッフが必要な『定期的なお知らせ』や『情報誌』などを発行されているか、見て頂くと良いと思います。スタッフ人数に余裕があることが分かる目安ですので、工事後のアフターフォローも安心して頂いて問題ないと思います。
運営10年以上で豊富な実績があるかどうか
良い業者さんか判断する基準の1つとして、『地元に根付いているか』も判断材料いして良いでしょう。
つまり、その地域で長く経営をして豊富な実績があるかということです。
目安として10年以上続いている業者さんは安心です。その理由は10年以内の中小企業の倒産率は約95%以上、とう統計があります。そういった点から10年以上続いている業者さんは経営面でも優良ということです。
外壁塗装の塗り替え目安は約10年とされております。せっかく塗り替え工事をしてもらっても、その10年後に同じ業者さんに依頼できないのは心苦しいものがあります。
アフターフォローの面でも10年以上続いている業者さんですと『何かあればすぐ対応してくれる』と分かっているだけで安心感が違いますよね。