「サイディングボードって一体なに?」
「これから外壁リフォーム検討しているけど、我が家はサイディングで合っている?」
などの疑問を解決します!
戸建て住宅に使用される外壁材は主に3種類。
外壁の約9割のシェア率を誇る、サイディングボードについてご紹介していきますね。
1.サイデイングボードとは?
1-1.サイディングボードはパネル型の外壁材
1-2.サイディングのシェア率は約9割
2.外壁がサイディングボードかの見分け方
3.サイディングボードは防水性の維持が重要
3-1.サイディングボードは塗装で防水性を維持
3-2.新築時は目地のコーキングが劣化しやすい
4.サイディングボードの種類
4-1.窯業系サイディングボード
4-2.金属製サイデイングボード
5.【まとめ】サイディングボードは塗装によるメンテナンスが必須
サイデイングボードとは?
サイディングボードはパネル型の外壁材
サイディングボードとは、外壁に張りつける仕上げ用の『パネル型の外壁材』です。
このパネル型の外壁材を貼り付けていくことで、戸建て住宅の外壁が仕上がります。
サイディングのシェア率は約9割
新築の住宅の外壁にはほぼこのサイディングボードという外壁材が使用されています。
昭和50年台ぐらいまでは、モルタルを塗りその上から吹付塗装仕上げというのが一般的でした。
しかしモルタルに比べるとひび割れのリスクなども低く様々なメリットから、現在ではサイディングボードのシェア率は約9割を占めるのです。
サイディングボードのメリット
✓デザインの多彩性
✓工期の短縮
✓施工費用の軽減
✓高い防水性
✓工場生産なので品質が安定
以上のような理由で、多くの戸建て住宅の外壁材として使用されるようになりました。
外壁がサイディングボードかの見分け方
- 外壁の継ぎ目に垂直にコーキング材が埋められている(触れるとゴムのような素材)
- 高さ約3mで水平方向に継ぎ目がある(隠すために幕板がついていることが多い)
- 模様や凹凸などのデザイン性がある
▼サイディングボードの塗装の時期と劣化症状については下記ページで解説しています▼
サイディングボードは防水性の維持が重要
サイディングの外壁は建築されてから10年から15年程度の耐久性があります。
ですから、理想的には築10年前後から15年くらいまでに塗装されると良いと思います。
サイディングボードは塗装で防水性を維持
サイディングボード自体に防水性はありません。だからこそ、塗膜で防水性を維持してあげる必要があります。
一般的に使用されることの多い窯業系サイディングはセメント質と繊維質が主成分。
つまり材質自体は水分を吸収してしまうので、塗装でサイディングボードを保護しなければ水分がどんどん吸収されてしまうのです。
サイディングの塗膜は約10年で劣化
肝心の防水塗膜の耐用年数は約10年ほど。お住まいの環境次第では10年よりも早く劣化が始まります。
塗膜の劣化症状の目安としてはチョーキング現象が一番分かりやすいです。紫外線の影響を受けやすい南側や西側など比較的日当たりの良い部分で確認してみてください。
指でサイディングに触れると白い粉が付きます。
この原因は、分解された塗膜の樹脂が粉状となり表面に出てきています。
このチョーキング現象があると、塗膜劣化が発生している現象なので放置すると外壁の防水効果が著しく落ちてしまい、雨水の浸透で外壁だけでなく建物内側のカビ発生の原因にもなります。
新築時は目地のコーキングが劣化しやすい
サイディングボードの間を埋める目地のコーキング。新築時に施工したコーキングは劣化しやすいです。
その理由は新築の時はコーキングの上から塗装をしないので、目地のコーキングが剥き出しの状態です。
塗膜で保護されていないコーキングは紫外線の影響を受けやすく、肉やせやひび割れなどの劣化原因となるのです。
サイディングボードの生命線はコーキング
いくらサイディングが頑丈でも目地の隙間から雨水が侵入してしまっては、サイディングの浮きや反りの原因となってしまいます。
だからこそ、サイディングボードの継ぎ目である目地をしっかりとコーキングで埋めてあげる必要があるのです。
言わばコーキングの存在はサイディングの命と言っても過言ではありません。
▼サイディングのコーキングの重要性について下記ページで解説しています▼
サイディングボードの種類
サイディングボードにも大きく分けて2種類あります。
・窯業系サイディングボード
・金属製サイディングボード
窯業系サイディングボード
最もメジャーな窯業系サイディングボード
現在最も多いのがこの窯業系サイディングボードです。
窯業系サイディングボードにも数種類ありますが、主にセメント系の素材に木繊維質を配合し、耐久性と軽さを両立した外壁材です。
セメント質を混ぜることで、地震や火災にも強いのも人気になっている要因のひとつです。
デザインの多様性が特徴で、古レンガ調やタイル調、または無地の物等各メーカーから様々な製品が発売されています。
メンテナンスに外壁塗装は必須
発売当初はメンテナンス不要!という触れ込みでしたが、年数がたつと写真のようにチョーキングと言われる塗膜が白亜化した状態になります。
チョーキング現象が見られると、雨やコケを弾く力が弱まりますので、外壁塗装が必要になります。
デザイン性豊富な窯業系サイディング
一見、本物のタイルのように見えますがこれも窯業系サイディングボードです。
また窯業系サイデイングの中には無地の物に、現場で吹付塗装を行って仕上げる物もあります。
金属製サイデイングボード
その名の通り、金属でできたサイディングボードです。
素材は主にガルバリウム鋼板です。
金属製サイディングボードは軽量で耐震性抜群
窯業系サイディングボードよりも薄く軽量で、比較すると約1/3~1/4ほどの重さになります。更に、一般的なモルタル外壁と比べると約1/10の重さなので、非常に軽量なのが伺えますね。
耐久性も窯業系よりも高いのが特徴です。
その軽さから非常に耐震性に優れています。
その軽さと薄さから、既存の外壁の上から張るカバー工法の際によく使用されます。
断熱性・耐久性が高いので寒冷地での採用が多い
他の外壁材と比べると断熱性が高いので、北海道や東北などの寒冷地での採用が多いです。
その理由は金属製サイディングの芯材にウレタンフォームが使用されているので、断熱性を維持できるからです。
水分を表面で遮断するので凍害にも強く、高い耐久性を発揮します。
窯業系サイディングと比べると高額
但し、デザインはほぼ単色の無地のみで、価格も窯業系サイディングと比べるとやや高額です。
金属製サイディングも塗装は必須
こちらも劣化してくると外壁塗装が必要になります。
金属製サイディングの中には目地をコーキングではなくパッキンで埋めているタイプの物もあり、このような場合はコーキング不要です。
【まとめ】サイディングボードは塗装によるメンテナンスが必須
- サイディングボードはパネル型の外壁材
- 垂直に目地があり、高さ3mほどで水平に目地があるのが特徴
- サイディング自体に防水性はないので、塗装で防水性を維持する必要がある
- 継ぎ目がサイディングの弱点なので、コーキングのメンテナンスは必須
- 金属製、窯業系に問わず外壁塗装とコーキング工事は必要
サイディングボードは劣化がすすみ浮きや反りなどの症状が出ると、余分なメンテナンス費用がかかってしまいます。
そうなる前に早目はやめのメンテナンスが、家を長持ちさせて余分な費用を抑えれる賢い方法だと思います。
サイディングに関わらずお家のことや、お困りごと・ご質問があればお気軽にご相談ください!
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