塗装工事する時にアルミ・ステンレスは何故塗らない方が良いの?

塗装工事する時にアルミ・ステンレスは何故塗らない方が良いの?
「業者からアルミやステンレスは塗装できないって聞いたけど本当?」
「アルミやステンレスの塗装についてプロの見解を知りたい」

といった疑問はありませんか。

率直に申しますと、アルミ・ステンレスの塗装はできます!

アルミ・ステンレスの塗装が可能」という事実はありますが、正直おすすめはしていません。

塗れないことはないですが、塗膜が剝がれやすいことから「せっかく塗装をしたのに逆に美観を損ねる」といった事態に陥りやすいのです。

更に一度塗装をすると剝がれ対策に継続的な塗装が必要で、剝がれては塗装する…といったいたちごっこを繰り返してしまう可能性が高く費用対効果も良くありません。

実際にアルミやステンレスを塗装されたお客様からは
「こんなに剝がれるのなら、塗るんじゃなかった」といった後悔のお声が目立ちます。

そこでこちらのページではアルミ・ステンレスの塗装について、塗装専門店の視点から以下の真相を紹介します。

こちらのページで分かること

・アルミとステンレスの塗装の真相
・アルミとステンレスの塗装をおすすめしない2つの理由
・アルミとステンレスを塗装された体験談

アルミ・ステンレスの塗装について正しい知識を得て、後悔のない塗装工事を実現しましょう。

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1.アルミ・ステンレスは塗装できるという事実はある

ありのままに述べると、アルミ・ステンレスの塗装はできます。

アルミ・ステンレスはサッシやポスト、手すりや門など住宅の様々な場所に使用されています。

アルミ・ステンレスの塗装は塗装業者から断られるケースが多いので「塗装できない」と思われる方も多いと思います。
一般的にアルミ・ステンレスは塗料が密着せず、すぐに剝がれてくるという理由から塗装は推奨されていません。

ですが、実際のところは塗装はできます。
ミッチャクロンという幅広い下地に対応した下塗り塗料を使用するなどの工夫をすれば、塗ってもキレイに長持ちするケースが存在するのです。
※ミッチャクロンは株式会社染めQテクノロジィの下塗り塗料

実際に弊社事務所のアルミ製の玄関扉も塗装していますが、5年以上経過しても現在も剥離の発生はありません。

多少埃が付着していますが、塗膜の剝がれや膨れなどの症状は一切ありません。

ですが弊社としてはアルミ・ステンレスの塗装はお客様へはおすすめしていません。

なぜかと言うと、剝がれが起きる可能性が高いからです。

塗装をして綺麗に密着して剝がれていない現場もあれば、2年もしないうちに剝がれてしまった現場もあります。

正直どういった要因で塗膜が剝がれてしまったのか解明するのが大変難しく、プロの塗装職人でもコントロールしづらいものなのです。

2.アルミ・ステンレスへの塗装はおすすめしない2つの理由

前項でアルミ・ステンレスは塗装が可能とお伝えしました。

ですが実際はお客様から「塗装をして欲しい」といった依頼をお受けすると「弊社としては正直おすすめはできない」とお伝えしています。

おすすめしない理由はシンプルに2つです。

  1. 剥がれてしまうことで美観を損ねる
  2. 一度塗装すると剥がれの対策に継続的な塗装が必要

2-1.剥がれてしまうことで美観を損ねる

塗膜が剝がれたアルミ製の手すり

上の写真は約10年前に別業者の外壁塗装で一緒に塗装したアルミの手すりです。

剝がれが非常に目立つのが分かりますでしょうか。

せっかくアルミやステンレスに塗装しても、すぐに剝がれてしまうことで逆に美観を損ねてしまいます。

アルミやステンレスの塗装は素材の特性上長持ちさせることが難しく、塗装しても数年もしないうちに剝がれるケースが多いです。

塗れないことはないのですが、塗膜がベロベロと剝がれるので「せっかく塗装をしたのに逆に汚くなった」といった事態に陥りやすいのです。

2-2.一度塗装すると剥がれの対策に継続的な塗装が必要

アルミ製のカーポートへ塗装

アルミ・ステンレス素材に一度でも塗装をすると、剝がれ対策に永久的に塗装が必要になります。

剝がれては塗装する…といったいたちごっこを繰り返してしまう可能性が高く、費用対効果も良くありません。

弊社にご依頼いただいたお客様の中にも別業者でアルミ製のカーポートを塗装され、剝がれ対策に再塗装を余儀なくされている例もありました。

塗った直後はたしかに綺麗ですが、剝がれで美観を損なうので永久的に塗装でのメンテナンスが必要なのです。

3.【重要】アルミ・ステンレスの塗装自体は可能だが乖離の可能性が高い

塗膜の剝がれたアルミ製の門

上の写真は塗装が剝がれたアルミ製の門です。

弊社ではアルミ・ステンレスの塗装を希望されるすべてのお客様に、上記の写真をお見せして了承を得られてから塗装をします。

  1. 剥がれの可能性がある(剥がれた事例の写真をお見せする)
  2. アルミとステンレスの塗膜の保証はできない

上記2点を了承いただいた上でなら塗装は可能ですが、実際は99%のお客様がアルミ・ステンレスの塗装をされません。

実際にアルミ製のサッシを塗装した事例はありますが、塗装をして綺麗に密着して剝がれていない現場もあれば、2年もしないうちに剝がれてしまった現場もあります。

どういった要因で塗膜が剝がれてしまったのか解明するのが大変難しく保証自体もおつけできないため、弊社としては塗装はおすすめできないのです。

4.アルミ・ステンレスを塗装されたお客様の体験談

実際にアルミ・ステンレスの塗装をされたお客様の体験談を紹介いたします。

4-1.DIYでステンレス製の手すりを塗装されすぐに剝がれた

DIYでステンレス製のベランダの手すりをご自分で塗られており、ベロベロと塗膜が剥がれていました。

お客様も「何でこんな風になるの?」と疑問を抱かれており、素材の話をすると「こんなに剝がれるのなら、塗るんじゃなかった」と後悔されていました。

4-2.別業者でアルミ製のカーポートを塗装され剥がれが目立つ

アルミ素材のカーポート

こちらのカーポートはアルミ素材です。

本来アルミ素材は丈夫で錆びにくいという特性から塗装は必要ないと言われています。

しかし前回もカーポートの塗装をされており、塗膜の剥がれや劣化などが見られたため、今回塗装をさせて頂くことになりました。

アルミ材の塗装は下地処理なしで塗装を行ってもすぐに剝がれてくる可能性が高いです。

そこでしっかりアルミ材の錆を落とし、研磨を行い細かい傷をつけ、塗膜をひっかかりやすくする工程が非常に重要です。

ですがどれだけ下地処理を丁寧に行ってもやはり剥がれが起きる可能性はあり、再塗装が必要になるケースが多いです。

5.まとめ

アルミ・ステンレス素材は塗装自体は可能です。

ですが塗装専門店の視点からお伝えすると、正直おすすめはしていません。

塗れないことはないですが、塗膜が剝がれやすいことから「せっかく塗装をしたのに逆に美観を損ねる」といった事態に陥りやすいのです。

更に一度塗装をすると剝がれ対策に継続的な塗装が必要で、剝がれては塗装する…といったいたちごっこを繰り返してしまう可能性が高く費用対効果も良くありません。

「剝がれやすい素材である」という前提のもと、後悔のない塗装工事にできるようにご自身が重視することを踏まえて依頼先の業者をしっかりと検討していくことが大切です。

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