塗装出来ない屋根材・瓦の種類パート2 クボタのアーバニー

こんにちは!南大阪ペイントセンターです。

これまでのコラムで塗装出来ない屋根材・瓦の種類をご紹介してきましたが、パート2の今回は…
クボタ(現ケイミュー)のアーバニーについて解説していきます。

結論から申し上げますと、この屋根材もパミール同様、塗装によるメンテナンスは不向きです 。

その理由も含めて、当コラムでは…

・クボタのアーバニーの特徴
・アーバニーが塗装に不向きな屋根材の理由

以上について、ご紹介をしたいと思います。

塗装出来ない屋根材・瓦の種類についてのコラムはこちら
>>塗装出来ない屋根材・瓦の種類パート1 ニチハのパミール
>>塗装出来ない屋根材・瓦の種類パート3 セキスイのかわらU

クボタのアーバニーとは?

塗装できない屋根、アーバニー(クボタ)について

アーバニーの発売当初の栄光

アーバニー(正確にはアーバニーグラッサ)とはクボタ(現ケイミュー)が2001年から2005年まで製造販売していたノンアスベストの屋根材です。
 
発売当初はクボタの屋根材の中でも最高級のグレードとして販売され、ほかのスレート屋根材よりも厚みがあり、何よりその大きな切れ目(スリットが)高級感を演出しており、人気の商品となりました。

アーバニーの製造中止の背景

ただ皮肉な事に、この大きな切れ目が細かく入っていることにより割れが非常に発生しやすい屋根材となってしまったのです。

またパミールと同じ様にアスベストの代わりに配合した成分が耐久性に問題がありました。

このような理由から、発売からわずか4年程で製造販売が中止しています。

アーバニーが割れやすい理由

アーバニーは高級感のあるデザイン
屋根材に大きな切れ目があることでデザイン性のある凹凸を演出して、見た目に高級感があります。

【アーバニーと特徴】高級感がある反面割れやすい
しかし、この凹凸があることで簡単に割れが発生してしまいます。

アーバニーが割れた場合の補修は?

アーバニーの割れはコーキングでしか補修できない

【アーバニーの特徴】割れた箇所はコーキング補修でしか対応できない
割れた部分の処置は基本的にコーキングで埋めるしかありません。

コーキングは寿命が短い=アーバニーを補修しても耐久性が低い

【アーバニーの特徴】コーキング補修をしても耐久性はわずか
ただし、コーキング自体はあまり耐久性がありません。

アーバニーは縁切り作業で割れやすい

【アーバニーの特徴】縁切りをすると割れる可能性がある
アーバニーが塗装出来ない・不向きな原因として一番大きい理由が、タスペーサー挿入やカッターで縁切り作業を行った際に、高確率で割れてしまうというところにあります。

この写真は他社でアーバニーに塗装されたお客さまから「屋根塗装したあとから急に雨漏りが発生するようになった」とご相談を受けまして、点検に伺った時の写真です。

なぜアーバニーの屋根塗装後に雨漏りがしたのか?

アーバニーを縁切りすると雨水が流れ出る

点検してみると縁切り作業が全く行われておらずカッターで切り込みを入れタスペーサーを挿入したところ、晴れの日にも関わらず中から水が漏れてきました。

施工業者さんによってはアーバニーを塗装する際に割れやすいという理由で縁切りを行わない業者さんもいるようですが、縁切りをしなかった結果、写真のように中に水が溜まり室内に雨漏りが発生してしまっています。

>>タスペーサー・縁切りについてはこちら

【まとめ】塗装できない屋根材アーバニーについて

アーバニーが塗装できない理由についてのまとめ
このように縁切りを行うと割れが発生し、縁切りしないと雨漏りが発生するという問題を抱えているのがアーバニーです。

アーバニーの抱える問題は…

・縁切りを行う→割れが発生
・縁切りをしない→雨漏りが発生

そういった点も、塗装できない理由でもあります。

アーバニーの適切なメンテナンス方法は?

適切なメンテナンス方法はやはりカバー工法葺き替え工事です。

>>カバー工法とは?
>>葺き替え工事とは?

ただ、勾配が急な屋根の場合は中に水が溜まりにくいので塗装しても問題ない場合もあります。
 
特徴的な形をしているので、専門家でなくとも見分けることができますよ。
 
ご自宅の屋根が塗装に適しているか、そうでないのかご不安な方はお気軽にご相談ください。
各種ご相談・点検・お見積もりなどはすべて無料です。
皆さまがご利用されている無料点検・無料見積もりを、是非ご活用いただければ幸いです😊
 
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