外壁にある水切りの役割や、傷みを放置するとどんな影響があるかについて解説しています。
こんにちは!外壁塗装専門店 南大阪ペイントセンターです。
「家の外壁周りをぐるりと囲む水切り、どんな役割がある?」
「水切りの痛み放置は基礎にまで影響して危険?」
こちらのページではそんな水切りに関する疑問やご不安を解決します。
1.水切りとは
1-1.水切りの位置
1-2.”水切り”はその名のとおり水から家を守る目的
1-3.水切りがない家もある
2.水切りの劣化を放置は基礎に影響
2-1.土台に雨水が侵入
2-2.シロアリ被害
3.水切りの塗装ができるかは材質によって違う
3-1.アルミ製・ステンレス製の水切りの塗装はおすすめできない
3-2.スチール製・鉄製は塗装した方が良い
3-3.水切りの材質の判断方法
3-4.水切りの上からシートで保護している場合は塗装不要
4.水切りの塗装は外壁塗装と同時がベスト
4-1.【費用】水切りなど付帯部と同時塗装で足場代節約
4-2.【耐久】劣化放置は水切り交換になる可能
4-3.【美観】外壁だけの塗装だと水切りの色褪せが目立つ
5.水切りの塗装や外壁塗装をお考えの方へ
6.付帯部など家の部位についての関連ページ
水切りとは
水切りの位置
水切りは基礎と外壁の間をぐるりと囲んでいるしきりの部位のことです。
低い位置にあるので、他の外壁部位に比べると簡単に確認できる部位です。
建物の外側の窓枠下などにも水切りは施工されています。
”水切り”はその名のとおり水から家を守る目的
水切りの役割は…
・基礎土台の雨水による腐食を防ぐ
・雨水が窓枠の下面をつたって壁面を汚れを防ぐ
・室内への水の侵入を防ぐ
「住宅品質確保法」では、外壁の下端に水切りを設置する様に定められています。
水切りがない家もある
中には水切りの付いてないお家もありますが、問題はありません。
「大丈夫なの?」と不安になる方もいるかも知れませんが、外壁をつたって土台に水が流れ込まない構造になっていれば良いんです。
しかし水切りがないと通常の雨だと大丈夫でも、台風のような横殴りの豪雨の場合は土台に水が侵入してしまう危険性はあります。そういった事を考えると水切りがある方がより安心ですね。
水切りの劣化を放置は基礎に影響
水切りは建物の寿命を左右する場所でもあります。
水切りは単に建物の上部から流れてくる雨水を受けて直接土台に流れない様にしているだけではなく、土台や基礎への水の侵入を防ぎ建物自体の耐久性を維持する為に重要な役割をしてくれているのです。
土台に雨水が侵入
水切りが劣化してしまうと、その役割を果たすことができなくなり土台に雨水が入り込んでしまいます。
一度基礎土台に雨水などが入り込むと、吸収した水は抜けにくく基礎腐食の原因に。
シロアリ被害
腐食した基礎にはシロアリ被害のリスクも大きくなります。
”水切りが傷んでいる=お家の経年劣化が進んでいる状態”ですので、劣化による外壁の隙間からもシロアリが侵入しやすいです。
建物の土台部分は白アリによる浸食や腐食する危険性が非常に高い部分だとされています。
メンテナンスを先延ばしにすればするほど、お家の痛みは進行して補修費用も嵩んでしまいます。
水切りの塗装ができるかは材質によって違う
水切りの劣化を防ぐ方法としては、劣化が酷くなる前の塗装によるメンテナンスです。
ですので水切りの塗装はされた方が良いでしょう。
ですが水切りの塗装も塗装をした方が良い材質、できない材質がありますのでご紹介しますね。
アルミ製・ステンレス製の水切りの塗装はおすすめできない
水切りの材質がアルミ製・ステンレス製の場合は塗装はおすすめできません。
なぜならば、塗装をしてもすぐにベロンと剝がれてしまうからです。塗装をおすすめしていない業者さんも多いです。
スチール製・鉄製は塗装した方が良い
スチール製や鉄製の場合は水切りの塗装が可能です。
塗装をすることにより、サビを防止したり水切り自体の強化に繋がるので塗装をした方が良いでしょう。
水切りの材質の判断方法
誰でも簡単に水切りの塗装が必要な材質か判断できる方法としては、磁石でくっつくか否かです。
水切りの材質 | 磁石 |
アルミ製 | くっつかない |
ステンレス製 | くっつかない |
鉄製 | くっつく |
スチール製 | くっつく |
基本的には磁石がくっつけば塗装可能のものが多いです。
水切りの上からシートで保護している場合は塗装不要
鉄製の水切りでも写真のように水切り全体をシートで覆っている場合は塗装は必要ありません。
最近の新築ではこのように水切りにシートを貼って被覆している戸建てが多くなっています。
水切りの塗装は外壁塗装と同時がベスト
水切りの塗装は費用面、耐久面、美観面の3つの観点からも外壁塗装と同時施工がベストです。
【費用】水切りなど付帯部と同時塗装で足場代節約
水切りなどの付帯部の塗装と外壁塗装を同時にされるとメンテナンス費用の削減ができます。
理由としては足場仮設費用にあります。基礎付近の水切りなら足場は不要ですが、高所の水切りの塗装の場合は足場仮設工事は必須です。
足場仮設費用は一般的な戸建て住宅の場合、約20~25万円。
塗装工事の度に足場仮設費用はかかるので、外壁塗装で足場仮設をするタイミングで水切り塗装もされると足場仮設費用丸ごと節約可能なのです。
水切り塗装の費用
水切りの塗装単価 | 一般的な戸建ての水切りm数 |
1mあたり500円~ | 25~35m |
ですの水切り塗装だけの金額ですと概算ですが12,500円~17,500円という計算です。
【耐久】劣化放置は水切り交換になる可能
水切りの劣化を放置すると、水切り全体の交換が必要になる可能性が高いです。
塗装によるメンテナンスではカバーしきれなくなると、水切り全体交換を余儀なくされません。
それだけ重要な水切りなのでカケがあったり色が剥げてきたり経年劣化が見られればやはりキッチリと塗装によるメンテナンスを行っておく事をおすすめしています。
【美観】外壁だけの塗装だと水切りの色褪せが目立つ
外壁や屋根だけ塗装を行うと、付帯部分の色褪せが却って目立ってしまいます。
外壁だけ綺麗になっても、水切りや雨樋などの付帯部が色褪せていると全体的にくすんだ印象に。
せっかく高いお金を払って塗装工事をしたのに、とても勿体ないですよね。
水切りの塗装や外壁塗装をお考えの方へ
「水切りにへこみがある」
「色褪せがあるけど、これって大丈夫?」
「水切りが錆びていると、雨漏りがするの?」
などのお悩みやご不安があれば、お気軽にご相談ください(^-^)
水切りの不具合に限らず、お住まいの一部に不具合があるということは他の箇所にも何らかの症状が出ている可能性も高いです。お住まいに関することでしたら、どんな些細なことでもご相談くださいね。
▼皆さまからよくいただくご質問をまとめていますので、よろしければご参考ください▼
よくあるご質問【Q&A】
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