「窯業系サイディングのコーキング(目地)が傷んできたのでそろそろメンテナンスが必要?」
「コーキングの補修費用はどのくらい見ておけばいい?」
などのお困りごとはありませんか?
サイディングのコーキング(目地)は築7~10年を目安にメンテナンスが必要です。
また、使用するコーキング材や補修方法によってコーキング工事の費用が変わります。
こちらのページでは…
・窯業系サイディングのコーキングの劣化症状
・コーキングのメンテナンス時期
・コーキング工事の費用
・コーキングのDIYは可能か?
・コーキング工事の工程(目地の打ち替え)
以上について解説しています。
1.窯業系サイディングはコーキングが命
1-1.窯業系サイディングのコーキングの役割
1-2.コーキングのメンテナンス時期
1-3.サイディングのコーキング(目地)の劣化症状
2.窯業系サイディングのコーキング工事の費用
2-1.コーキング工事の費用
2-2.サイディング目地には打ち替えが基本
2-3.サッシ廻りは増し打ちがほとんど
3.コーキングのDIYは可能だがおすすめしない理由
3-1.コーキング工事には国家資格があるくらい技術が必要
3-2.足場仮設がないと現実的に厳しい
3-3.DIYだと膨大な手間がかかる
4.サイディングのコーキング工事の工程
5.長持ちするサイディングのコーキング材
6.【まとめ】窯業系サイディングのコーキング
窯業系サイディングはコーキングが命
サイディングはパネル状の外壁材を貼り合わせて仕上げる外壁なので、外壁材同士に必ず隙間ができます。
その隙間を目地と言い、目地の隙間を埋めているのがコーキングなのです。
サイディングのコーキングは目地だけでなく、窓枠(サッシ廻り)や玄関にも施されています。
あまり目立たない場所ですが、サイディングにとってコーキングのメンテナンスこそが一番重要なのです。
窯業系サイディングのコーキングの役割
雨水の侵入を防ぐ
コーキングの役割の1つが防水性を維持することにあります。
コーキングで隙間を埋めていないと、雨水などが侵入してしまいサイディングの断面から水分を吸水してしまいます。
そうなると、湿潤と乾燥を繰り返してしまうサイディングボードの劣化・反りなどを誘発させてしまうのです。
外壁材を揺れから守る
コーキングがあることで自然災害による揺れや、気温の変化による外壁材の膨張と収縮の負担を減らしてくれます。
サイディングの目地のコーキングが外壁材同士の緩衝材になり、建物のひび割れや破損を防いでくれるのです。
窯業系サインディングとは?
主な材料 | セメント・木繊維質 |
特徴 | 工期が短く、色や柄のバリエーション豊富 |
外壁材のシェア率 | 全体の約7割 |
コーキングのメンテナンス時期
コーキングの寿命は7~10年程と言われています。
築10年を目安にメンテナンスをご検討された方が良いでしょう。
サイディングのコーキング(目地)の劣化症状
コーキングひび割れ
紫外線などの影響でコーキングの弾力性がなくなり徐々に硬くなります。
年数の経過した輪ゴムをイメージしていただくと、伸ばそうとすると切れてしまいますよね。
コーキングも伸縮性がなくなることで、家の動きに追従できずひび割れになります。
ひび割れを放置するとコーキングに穴が開いてしまうので、雨水侵入のリスクが高くなってしまいます。
コーキングの乖離
経年劣化でコーキングが縮んでしまい、目地からコーキングが剥がれ落ちてしまう現象です。
一度剥がれてしまったコーキングは再接着はできないので、新たにコーキング材を打ち直す必要があります。
窯業系サイディングのコーキング工事の費用
コーキング工事の費用
コーキング工事には以下の2種類の工法があります。
撤去打ち替え工法 | ¥750~¥1000/1mあたり |
増し打ち工法 | ¥450~¥800/1mあたり |
サイディング目地には打ち替えが基本
サイディングの目地には撤去打ち替え工法が基本です。
その理由は古くなったコーキングを取り除いて新しくすることで、目地の隙間をコーキング材で満たして確かな耐久性を得れるからです。
一般的な戸建て(2階建て30坪)ですと目地のトータルの長さは150mほどです。
目地の打ち替え工法の金額に当てはめると112,500円~150,000円という計算になりますね。
サッシ廻りは増し打ちがほとんど
サッシ廻りの場合は増し打ち(別名三角打ち)を行った方が良い箇所です。
サッシ廻りのコーキング撤去する際にカッター等で切れ目を入れることになります。そうすると中の防水シートに傷をつけてしまい雨漏りの原因などを逆に作ってしまう危険性があります。
その為サッシ廻りは増し打ち工法がほとんどなのです。
因みにこの工法は一級建築士やシーリングメーカーが扱っている工法なので、安心安全性はお墨付きです!
一般的な戸建て(2階建て30坪)ですと目地のトータルの長さは100mほどです。
サッシ廻りの増し打ち工法の金額に当てはめると45,000円~80,000円という計算になりますね。
▼サッシ廻りのコーキングについては下記ページでも解説しています▼
コーキングのDIYは可能だがおすすめしない理由
結論、コーキングはDIYが可能です。
しかし以下の点を踏まえると、決してDIYはおすすめとは言い難いのです。
・コーキング工事には国家資格があるくらい技術が必要
・足場仮設がないと現実的に厳しい
・膨大な手間がかかる
コーキング工事には国家資格があるくらい技術が必要
コーキングには「シーリング管理士」という国家資格が存在するぐらい、非常に専門性と技術が要求される工事なのです。
ホームセンターでも気軽に手に入るコーキング材なので「少し器用ならDIYでコーキングできるのでは?」と思われるでしょう。実際にDIYで応急処置をされているお客様をたくさん見てきています。
しかし家のメンテナンスとしてのコーキング工事はプロでないと難しいでしょう。
「ボンド感覚で隙間にコーキング材を注入…」というだけでは、とても隙間に空気が入ることなくピタッリ密着させることはできません。
実際に弊社でもコーキング工事に関しては塗装職人が施工せず、専門の国家資格を保有しているコーキング職人に依頼をしています。コーキング工事の善し悪しがお住まいの耐久性に直結するからです。
冒頭でもお伝えしたようにコーキングはサイディングの命と言っても過言ではないので、DIYで手軽にできるとは言い難い工事なのです。
足場仮設がないと現実的に厳しい
コーキング工事などの外壁工事をする際は、安全上と品質維持のために足場仮設をします。
しかしDIYとなると2階部分のコーキングはどうでしょう?とても長いハシゴが必要ですよね。
ヘルメットをして安全を整えたとしても、落下すれば軽い怪我ではすみません。
足場設置は組立てなども含めて約20万前後が相場です。
もちろん、業者さんにコーキング工事を依頼してもこれぐらいの足場費用はかかります。
安全上の観点から、やはりハシゴだけでのコーキング工事は危険を伴うのです。
DIYだと膨大な手間がかかる
コーキングする箇所に応じてハシゴと建て直し、工事をするとその分膨大な時間と手間がかかります。
プロがコーキング工事を行う場合、1~2日ですむことがほとんどです。
もちろん足場があるので、工程もスムーズ。
次項では実際のサイディングのコーキング工事の様子をご紹介していきますね。
サイディングのコーキング工事の工程
コーキング工事前のサイディング目地
コーキングのひび割れが進行して、所々に穴が開いていますね。
このままでは雨水が入り、サイディングの反りや浮きの原因になってしまいます。
サイディングのコーキング工事は撤去打ち替え工事を実施していきます。
既存のコーキングを撤去
目地の両側にカッターを入れて古いコーキングを全て撤去していきます。
清掃・養生・プライマー塗布
目地の中のゴミ等を除いてから、コーキングがはみ出さないように養生テープを貼ます。
コーキング材と目地の密着を良くするために、プライマーという接着剤を塗ります。
コーキング充填・ならし
そして新たにコーキング材を充填してヘラ等でおさえてならしていきます。
コーキング打ち替え完了
これで完了です。目地コーキングが見事に復活です。
古いコーキングを撤去してから打ち直しするので、撤去打ち替え工法といいます。
サイデイングの目地は撤去せずに打ち替えしても、表面に薄くしかコーキングが充填されないためすぐに劣化します。
その為サイディングボードの目地は必ず撤去・打ち替え工法で行います。
長持ちするサイディングのコーキング材
約7~10年の寿命と言われるコーキングですが、最近では約15~20年の耐久性を誇るコーキング材も存在します。
オートンサイディングシーラント
それがこちらのオートンサイディングシーラント。
先に簡単な特徴をお伝えすると…
メリット
・抜群の耐久性(耐用年数約15~20年)
・汚れに強い
デメリット
・乾燥時間が長い(夏場3日、冬場7日ほど)
なぜ乾燥時間が長いのか?
一般的なコーキングには早く乾燥させる為などに用いられる添加物が含まれています。
しかしオートンサイディングシーラントには混ぜ物が含まれていないので乾燥させるのに時間はかかる反面、驚異的な耐久性を実現することを可能としたのです。
▼オートンサイディングシーラントについて詳しくは下記ページでも解説しています▼
オートンサイディングシーラントだけではなく、同じく高耐久のオートンイクシードも取り扱っています。
「どのコーキング材を選んだら良いのか不安」「我が家にぴったりのコーキング材はどれ?」などのご質問やご不安はなんでもお気軽にご相談ください(*^-^*)
【まとめ】窯業系サイディングのコーキング
- コーキングはサイディングの寿命を左右する生命線
- コーキングの寿命は築7~10年ほど
- 一般的な戸建て(2階建て30坪)だと目地の打ち替えは112,500円~150,000円、サッシの増し打ちは45,000円~80,000円
- コーキングのDIYは可能だが、耐久性と安全上の問題からおすすめはしない
- 約15~20年の耐久性を誇るコーキング材も存在する
コーキングの劣化があれば早目の補修が肝心です。
ですが10年に一度はメンテナンスを検討された方が良いでしょう。
その理由はコーキング以外にも外壁の塗膜や屋根材のメンテナンス時期も約10年が目途だからです。
外壁のメンテナンスのついでに屋根も同時にすれば、余分な足場代(約20万円)がかからず経済的です。
南大阪ペイントセンター点検・相談・お見積もりはすべて無料で承っています。
コーキングのことに限らずお家のことなら何でもご連絡ください!
関連ページ:【Q&A形式まとめ】よくある質問