先日お伺いさせていただきましたお客様から、たまに聞くセラミック塗料って一体何?普通の塗料とどうちがうの?というご質問をいただきました。今回はそのセラミック塗料とはどういう塗料かについてお話したいと思います。
セラミック塗料とは?
一般的な塗料は様々な樹脂に顔料を混ぜたものがほとんどですが、セラミック塗料はわかりやすくいいますと、陶器や天然石等を細かく砕いて樹脂と配合した塗料です。
そのため、見た目には御影石のような意匠性の高い仕上がりとなり重厚感や高級感がでます。ビルやホテルの玄関やロビー等でもよく見かけます。
写真のように江戸目地と呼ばれる工法だと、本当に御影石を切りだしたような仕上がりになるため、一般の方や塗装工事以外の建築関係の方でも本物と勘違いしている人もたくさんいます。(下は本物の御影石)
施工は主に吹付が主流ですが、ローラー仕上げのものもあります。
以下はビフォーアフターの写真です。
遠目にはあまりわかりませんが、和風の家にもよくあいます。
ひび割れにはあまり強くない
砂状のものを樹脂で固めているので、一般的な塗料と比べてひび割れが起こりやすいというデメリットがります。
塗り替え時の注意点
また、劣化して樹脂成分が無くなると砂の塊になるので、手で触るとサラサラと砂が流れ落ちていきます。
セラミック塗料の上から塗り替えする際は、通常の3工程の前に砂状の外壁に浸み込んで固まるシーラーを必ず塗る必要があります。
悪徳訪販がこぞって使用していた
セラミック塗料はちょうどバブル全盛期頃に流行した塗料で、見た目が豪華になり金額も高いので悪徳訪販会社がこぞって使用していました。
このため、セラミック塗料・吹付=手抜き・ボッタクリというイメージを持ったお客様もたくさんおられました。実際にキチンとした施工がされておらずすぐに劣化してきてしまったセラミックの外壁をたくさん見てきました。
しかし、セラミック塗料・吹付自体が手抜きではありませんので、風評被害といえます。
今現在でもデメリットを説明せず(理解せず)見た目の高級感をアピールして高額な契約をしている会社もまだあるようです。
こういう方におすすめ
・外壁にひび割れがあまりない
・10~15年に一度定期的にメンテナンス塗装をする
・見た目を高級感のある外壁にしたい