✓ご依頼までの背景
豊中市の築20年の積水ハウス(ジオ・トリステージII)にお住まいのお客様よりメンテナンスのお見積もりのご相談をいただきました。
積水ハウスの定期点検を受けられ、外壁・屋根・バルコニーの見積もりの提案がありましたが、大変高額な金額にお困りになられていました。
ネット検索で他の塗装会社を探されていたところ、そこで南大阪ペイントセンターの積水ハウスの施工実績の多さをご覧になりお問い合わせをいただきました。
外壁にはSC25セラミックウォール(ツインボーダー)、屋根にはグリシェイドNEOが使用されています。
外壁は積水ハウスのオリジナル外壁ですが、仕様自体は一般的な窯業系サイディングがベースになっているので塗装によるメンテナンスが必要な外壁材です。
一方屋根のグリシェイドNEOはケイミュー社製のもので、塗装に不向きな屋根材です。
厳密には塗装はできないわけではありませんが、グリシェイドNEO自体の耐久性に問題があるため塗装をしても割れてしまい長持ちしないのです。
そのため外壁には塗装工事、屋根には屋根カバー工法といった、工事個所に応じたメンテナンスが必要です。
積水ハウスの場合バルコニーのメンテナンスも非常に重要で、計4か所あるバルコニーには塩ビシート防水が施工されています。
塩ビシート防水の寿命は約15~20年とされており、築年数的にも防水工事をし直す時期です。
そこで屋根工事・外壁塗装(コーキング工事含め)とともに、4か所のバルコニーすべてに塩ビシート防水を施工する提案も致しました。
後日改めて伺い建物全体の写真入りの劣化診断書と塗料別の計5種類のお見積もりプランをお持ちしました。
営業担当の説明や提案内容にご理解をいただけ、積水ハウスの施工実績の多さが決め手となり建物全体のメンテナンスのご成約をいただきました。
この度は弊社にご縁をいただき、誠にありがとうございます!
南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
当ブログでは大阪府豊中市で実施した積水ハウスの建物全体のメンテナンス調査とお見積りの内容を紹介しています。
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豊中市の積水ハウス(ジオ・トリステージⅡ)の住宅から建物全体のお見積もりのご相談
メーカー | 積水ハウス |
築年数 | 20年 |
きっかけ | メーカーからメンテナンスの提案を受けて |
外壁 | SC25セラミックウォール(ツインボーダー) |
屋根 | グリシェイドNEO |
今回お見積りに伺った積水ハウス施工のジオ・トリステージIIの住宅です。
ジオ・トリステージIIは積水ハウスの3階建て住宅のことで、2002年頃から展開されています。
ちょうどジオ・トリステージIIにお住まいの方は築20年前後を迎える頃ですので、メンテナンス時期もあり最近弊社でもご依頼が急増している住宅の1つです。
積水ハウスの定期点検を受けられ、外壁・屋根・バルコニーの見積もりの提案がありましたが、大変高額な金額にお困りになられていました。
ネット検索で他の塗装会社を探されていたところ、そこで南大阪ペイントセンターの積水ハウスの施工実績の多さをご覧になりお問い合わせをいただきました
ジオ・トリステージⅡのお見積もり調査
外壁は積水ハウスのSC25セラミックウォール(ツインボーダー)が使用されています。
基本的な仕様は一般的な窯業系サイディングがベースとなっていますが、セラミックを基材とする塗装が施されており紫外線による外壁材の反りなどの劣化が起きにくい高耐久な仕様が特徴です。
一般的なサイディング外壁と同じく防水性に関しては表面に施されている塗装依存ですので、築15年~で塗り替えが必要な外壁材です。
こちらの住宅は築20年ですので、やはり築年数相応の塗膜の劣化が見られました。
窓の下にうっすらと黒ずみがありますが、塗装による保護機能があれば本来は汚れが蓄積されません。
雨で洗い流されない汚れの付着は、塗装の寿命が過ぎているサインでもあります。
塗膜の目安のサインは雨で外壁が濡れるとご覧のように色が濃く変わることです。
塗装の防水機能があれば、雨を弾くので外壁に雨が染み込むことはありません。
ですが、色が変わって雨が染み込む状態は、塗装による保護機能がないことを意味します。
最後に1番分かりやすい塗膜の寿命を紹介いたします。
うっすらと指に塗料の粉が付きますが、これはチョーキング現象と呼ばれる劣化症状です。
塗料に含まれる樹脂が紫外線の影響で分解され、顔料だけが粉状になって表面に出てきているのです。
このチョーキング現象がみられると残念ながら塗装の防水機能はほぼ無い状態ですので、再塗装が必要です。
チョーキング現象は緊急性が高い症状ではありませんが、チョーキング現象があると高確率で目地のコーキングも傷んでいる可能性が高いです。
そのため、チョーキング現象を塗装時期の目安にしていただくと良いでしょう。
どれだけ大手メーカーの頑丈なセラミック系の塗装が施されていても、塗装の寿命が過ぎて雨水を吸い込み続けると外壁自体が脆くなります。
その結果、何かが飛散した拍子に外壁に当たり、写真のような欠けや剝がれに繋がるのです。
塗装による防水性も大事ですが、セラミックウォールの場合は特にボードのつなぎ目に施工されたコーキングが重要です。
変性シリコン系のコーキング材が施工されていますが、細かくひび割れているのが分かりますか?
割れの原因は紫外線を浴びることで、ゴムのように柔軟性のあったコーキングが硬くなり乖離してしまうのです。
築年数的にも、コーキングの劣化は避けて通れません。
そこで、建物全体のコーキングをすべて取り除き、新しいコーキングへ打ち替える撤去打ち替え工法によるコーキング工事をご提案いたしました。
サッシ廻りなどにもコーキングは施工されています。
基本的にサッシ廻りは既存のコーキングの上から施工する増し打ち工法が一般的です。
しかし今回の場合はコーキングの劣化が進行しているので、増し打ちではなく目地と同様に撤去打ち替え工法でコーキング工事を行った方が良いでしょう。
バルコニーの外壁との取り合い部分のコーキングもかなりひび割れが目立ちます。
笠木(バルコニの手すり部分)のコーキングの劣化もかなり進行しているため、コーキング工事後に笠木も塗装いたしますのでご安心ください。
バルコニーには床材の下に塩ビシート防水が施工されています。
床材にはロカリーⅡというタイル状のデザインのものが使用されています。
床材のおかげで紫外線に直接防水層が晒されることがないため、築年数が経過していても塩ビシート防水の劣化があまり見られないケースが多いです。
ですが塩ビシート防水の寿命は約15-20年ですので、築20年ですとちょうど寿命を迎える頃です。
特に、こちらの住宅は2階に2か所、3階に2か所の計4か所のバルコニーがあり、万が一塩ビシートが劣化すると雨漏りの原因に直結しやすいです。
積水ハウスは造りがしっかりしているのでほとんど雨漏りの事例はありませんが、弊社で唯一ある積水ハウスの雨漏り事例はこの塩ビシートの破けによるものです。
そこで既存の防水層の上から新しい塩ビシート防水を施工するご提案をいたしました。
▼積水ハウスの雨漏り事例▼
池田市にて陸屋根の防水工事で雨漏り改善(天井まで雨漏り被害)
外壁以外に塗装が可能な箇所をまとめて付帯部と呼びます。
付帯部はシャッターボックス、スリムダクト、雨樋、軒天、破風板などがありますので、すべて塗装のお見積もりに含ませていただきますね。
積水ハウスの場合、この付帯部の塗装に注意が必要です。
塗装する箇所によっては材質の特徴を理解しないまま何の知識もなく溶剤系塗料を塗布してしまうと、表面が溶けてしまい塗膜が剝がれる原因となります。
そのためどのような塗料が必要かを見極める必要があり、ハウスメーカーに精通した塗装業者でないと塗料の選定が難しいでしょう。
屋根にはグリシェイドNEO(現ケイミュー社・旧クボタ社)と呼ばれるノンアスベストのスレート瓦が使用されています。
実はこのグリシェイドNEOにはいくつか問題点が挙げられており、経年劣化とともにひび割れなどの症状が発生し、仮に補修して塗装をしてもひび割れが再発する危険性があるのです。
ここでスレート瓦の歴史を振り返ると、2000年頃にアスベストが含まれていないスレート瓦の製造が開始されました。
ノンアスベストへの移行期に作られたスレート瓦は、当時アスベストを抜いた代替品として流通していたため「耐久性に問題がある」とここ数年で分かってきています。
グリシェイドNEOもまさしくノンアスベストへの移行期に作られたクボタ社の屋根材です。
塗装できないことはないのですが、施工中の人の重みで割れる可能性も考慮して基本的に2000年~2004年製造のノンアスベストの屋根材に塗装は推奨しておりません。
そこで既存の屋根材の上から新しい屋根を設置する屋根カバー工法を提案いたしました。
ジオ・トリステージⅡへのご提案内容とお見積もり
お見積もり内容
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
外壁(SC25セラミックウォール) | 外壁塗装 | 塗膜の劣化・欠け |
目地・サッシ廻り | コーキング撤去・打ち替え工法 | コーキングの劣化 |
ベランダの防水層 | 塩ビシート防水工事(4か所) | 防水層のメンテナンスと雨漏り防止のため |
付帯部(雨樋・スリムダクト・笠木・シャッターボックス・破風板・鼻隠し・軒天) | 付帯塗装 | 美観の向上・防水性の維持のため |
屋根(グリシェイドNEO) | 屋根カバー工法 | 屋根材の寿命 |
お見積り金額
使用する塗料のグレードによって1㎡あたりの単価が異なるので、お見積り金額も塗料によって変動します。
以下の金額は外壁塗装+屋根カバー工法+塩ビシート防水工事+共通工事など総額を掲載しています。
※スマートフォン・タブレットの方は右スクロールですべての内容をご覧いただけます。
プラン名 | 使用塗料 | 耐用年数 | 保証 | 小計 |
プランA | 外壁:超高耐久HRC次世代塗料プラン | 30年 | 15年 | ¥4,727,273 |
屋根:カバー工法 | 30年 | 塗膜15年 赤錆20年 穴あき25年 |
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プランB | 外壁:超低汚染型無機フッ素プラン | 20年 | 12年 | ¥4,545,455 |
屋根:カバー工法 | 30年 | 塗膜15年 赤錆20年 穴あき25年 |
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プランC | 外壁:超低汚染型シリコンプラン | 13-16年 | 10年 | ¥3,971,080 |
屋根:カバー工法 | 30年 | 塗膜15年 赤錆20年 穴あき25年 |
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プランD | 外壁:ラジカルシリコンプラン | 13-16年 | 10年 | ¥3,772,980 |
屋根:カバー工法 | 30年 | 塗膜15年 赤錆20年 穴あき25年 |
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プランE | 外壁:シリコンプラン | 7-10年 | 5年 | ¥3,546,580 |
屋根:カバー工法 | 30年 | 塗膜15年 赤錆20年 穴あき25年 |
※上記はすべて税抜き価格です。
お見積り内容や担当者の説明にご理解をいただけ、プランBの超低汚染型無機フッ素塗料を使用した塗装工事の成約をいただきました。
上記プランBの金額の内訳は、外壁塗装2,822,375円・屋根カバー工法938,400円・塩ビシート防水工事784,680円です。
この度は弊社にご縁をいただき、誠にありがとうございます!
塗装工事後の様子は近日中に施工事例ページに掲載予定ですので、今しばらくお待ちください。
▼施工事例公開しました(2024/9/5更新)▼
何か気になることやご不安があればお気軽にご相談いただけますと幸いです。