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堺市南区で塗装工事を実施していたところ、ベランダ外壁に糸のように細い小さなひび割れ(ヘアークラック)が発覚。
ヘアークラックと呼ばれる微細なひび割れは、本来コーキングで補修後に下塗り補強して中塗り上塗りの計3工程の塗装で補修跡をカバーします。
塗装工事当初はベランダの外壁はレンガ調のためレンガのデザインをそのまま活かす無色透明のクリアー塗装を行うことになっていました。
しかしクリアー塗装ですとヘアークラックの補修跡が隠れず目立ってしまう問題があります。
その問題を解消すべく、急遽ベランダの外壁のみクリアーから単色の塗装へ変更して工事を実施いたしました。
堺市の皆さま、こんにちは!
塗装工事専門店 南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
外壁にひび割れなど補修が必要な痛みがある場合、クリアー塗装では補修跡を隠せないです。
無色透明なクリアー塗装は外壁のデザインをそのまま残せるメリットが魅力ですが、逆に補修跡もそのまま残るので隠せない点ではデメリットでもあるのです。
当ブログでは工事中にヘアークラックが発覚し、急遽単色塗装へ変更した経緯をご紹介しています。
現地調査時のブログ⇒堺市南区で塗装時期や施工費用にお困りの中塗装工事のご相談
レンガのデザインを活かすクリアー塗装をご提案
塗装前の建物全体の外観です。
外壁には2種類のデザインのサイディングボードが使用されています。
単色のアイボリーカラーとレンガ調のサイディングボードです。
塗装前の現状色 | 塗り色のプラン |
単色サイディング(アイボリー) | PX-731(3分艶) |
レンガ調サイディング | クリアー |
アイボリーカラーの単色サイディングには、現状色よりワントーン明るめのPX-731(3分艶)。
レンガ調のサイディングには、レンガのデザインを活かすためクリアー塗装を実施することになりました。
色についてはお客様と相談を重ね、最終的にLINEで色品番のご連絡をいただきました。
担当者とお客様がマンツーマンでLINEやDMでメッセージのやり取りをすることで伝達漏れを防ぎ、又お客様側からも読み返せるし記録にもなるとご好評をいただいています。
レンガ調のサイディングを近くで見てみましょう。
ご覧のとおり様々な色が使われており、単色塗装ですとベタッと一色塗りをするのでレンガ特有のナチュラルな風合いを残すことができません。
ベランダの外壁も単色ではなくレンガ調のサイディングボードが使用されています。
レンガ調の模様であるベランダ外壁へもクリアー塗装をする予定でしたが、塗装工事中の微細なひび割れが判明し一旦お客様と今後のプランを相談することになりました。
ひび割れ跡を隠すため単色塗装or跡が残るクリアー塗装のご提案
ベランダの外壁に写真で見てもほとんど分からない微細はひび割れが発覚しました。
ひび割れの細さは0.3mm以下、髪の毛ほどの細さからヘアークラックと呼ばれるひび割れです。
外壁の耐久性を考えると、ひび割れをコーキングで補修して塗装することが一番です。
ですがクリアー塗装の場合ひび割れを補修跡がそのまま残ってしまいます。
無色透明の塗料なので、もちろん補修跡が隠れることもありません。
そこでお客様へ2つの選択肢をご提示しました。
- ひび割れをコーキング補修後に単色塗装(耐久性重視)
- コーキングを使用せずひび割れ箇所にクリアー塗料を刷り込みひび割れを保護(美観重視)
耐久性と美観、どちらをお客様が重視されるかによって選択肢が変わります。
職人とお客様と営業担当で相談の結果、1のコーキング補修後に単色の塗装に決定しました。
塗り色の最終決定
塗装前の現状色 | 塗り色のプラン |
単色サイディング(アイボリー) | PX-731(3分艶) |
レンガ調サイディング | クリアー |
ベランダのレンガ調サイディング | PX-737(3分艶) |
工事中にヘアークラックがあった場合のクリアー塗装のリスクはあらかじめお客様へご説明しておくべきでした。
この度は再度塗り色の打ち合わせをするなどのお手数をおかけし申し訳ありませんでした。
お客様と相談の結果ベランダの外壁のみPX-737という深めのブラウンカラーで塗装をして現状のデザインとガラッとイメージチェンジをすることになりました。
ベランダ外壁のひび割れにはクリアーではなく単色塗装で補修跡をカバー
写真はヘアークラックのあるベランダ外壁の状態です。
下塗りは既に完了しているので、レンガのデザインが下塗り塗料で真っ白に隠れていますね。
髪の毛ほどの細さのわずかなひび割れですが、表面からではひび割れの深さは計り知れません。
ですのでひび割れをあえて深めに削り、コーキングをする補修領域を増やします。
コーキングでひび割れを埋めて…
ヘラで補修跡を平らになるように均します。
補修後は中塗り、上塗りと塗料を塗り重ねます。
急遽決まったお色ですがPX-737(3分艶)は深みのあるブラウンカラーなので、既存の淡いアイボリーベースの外壁とのコントラストが映えガラっと印象が変わりました!
ベランダ外壁にある補修跡もご覧のとおりほとんど目立ちません。
ベランダ以外のレンガ調サイディングは当初の予定どおりクリアー塗装をいたしました。
クリアーから急遽単色塗装へ変更しひび割れ補修と塗装工事完了
全体の塗装工事が完工しました!
PX-737(3分艶)で塗装したベランダ外壁の様子です。
建物全体が3分艶での塗装ですので、艶がかなり抑えられ高級感のある落ち着いた印象です。
ベランダの深みのあるブラウンカラーも重厚感があるので、3分艶の良さが際立っていますね。
正面から見た完工後の全景です。
ベランダは裏側ですので正面からでは分かりません。
ベランダ以外のレンガ調の模様はクリアー塗装でしっかりと残すことができました!
急な塗り色の変更でしたが、再度打ち合わせをいただき誠にありがとうございました。
こちらのお客様の施工内容や完工後のビフォーアフターは後日施工事例ページに掲載予定ですので、今しばらく更新をお待ちください(^-^)
▼施工事例UPしました!(2022/11/30更新)▼
クリアー塗装の弱点を理解することが重要
今回のケースのように塗装工事中に思いもよらぬ場所からひび割れが見つかり、補修を余儀なくされる場合があります。
単色塗装の場合はそのまま補修をして塗装をすれば問題ありませんが、今回のようにクリアー塗装の場合は補修跡を隠せないというデメリットがあります。
このブログをご覧の方にお伝えしたいのは、美観を重視されるか耐久性を重視されるかによってクリアーにするか単色塗装にするかと選択肢が変わるということです。
ですので「補修跡を隠すことのできない」というクリアー塗装の弱点をご理解された上で塗装工事をご検討されるのが良いでしょう。
この記事の内容だけでなく、塗装工事の疑問点やお困りがあればお気軽にご相談ください!
どんな些細なことでもご回答いたしますし、無理な営業やセールスは一切ないのでご安心いただければと思います。
▼クリアー塗装にもっと詳しく知りたい方はこちら▼