✓ご依頼までの背景
兵庫県姫路市の築27年のへーベルハウスにお住まいのお客様より、外壁塗装と屋根葺き替えのご相談をいただきました。
ホームページをご覧になり、はじめてのお電話でお問い合わせくださいました。
10年前に一度、へーベルハウスから独立した塗装会社で塗装工事をされたそうですが、今回ヘーベルハウスの定期点検で高額な見積もりを提示されたことをきっかけに、改めてメンテナンスをご検討されていました。
姫路市も対応可能エリアであることをお伝えし、お電話にて詳しいご要望をお伺いした後に現地調査の日程を調整させていただきました。
外壁はALC、屋根はスレート瓦が使用されています。
10年前に塗装工事済みということもあり全体的には綺麗な状態ですが、ALC外壁の目地には一部ひび割れが見られたため、コーキングの撤去・打ち替え後に塗装を行うご提案をいたしました。
また、外壁には意匠性の高い多彩模様が施されており、今回も単色ではなく多彩模様塗料をご希望されています。
そのため、多彩模様対応のシリコン塗料・フッ素塗料の2種類でお見積りをご用意しました。
屋根に関しては、スレート瓦に複数の雨染みが確認され、再塗装は難しい状態です。
屋根葺き替え工事よりもコストを抑えられる屋根カバー工法でのご提案とし、こちらも併せてお見積りを提出いたしました。
お見積りの内容にご納得いただき、ご成約となりました。
この度は弊社にご縁をいただき、誠にありがとうございます!

南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
当ブログでは兵庫県姫路市で実施したヘーベルハウスの屋根・外壁調査を紹介しています。
▼兵庫店のページはこちら▼
兵庫で外壁塗装や屋根塗装をお考えなら【公式】南大阪ペイントセンターへ(兵庫店)
▼ヘーベルハウスの外壁塗装についてはこちらの記事で網羅的に解説をしています▼
ヘーベルハウスの外壁塗装はなぜ高い?費用や業者の選び方を解説
兵庫県姫路市のハウスメーカーの住宅の調査
メーカー | ヘーベルハウス |
築年数 | 27年(10年前に塗装済) |
きっかけ | ヘーベルハウスの定期点検 |
外壁 | ALC |
屋根 | スレート瓦 |
点検後の外壁と屋根の状態
築27年になるへーベルハウスの住宅ですが、10年前に一度塗装工事をされており、全体的には比較的良好な状態が保たれていました。
ただし、ALC外壁の目地部分には一部ひび割れが見られました。
ALCは構造上目地にコーキング処理が施されているため、築年数の経過とともにコーキングの劣化は避けられません。
既存コーキングのひび割れや剥離が複数箇所に確認されており、2回目の工事のため目地にコーキングを打つ溝がないため増し打ちでの工事は難しいです。
そのため今回はすべての目地・サッシ廻りのコーキングを撤去・打ち替えをご提案いたしました。
また、外壁には意匠性の高い多彩模様塗装が施されており、今回はこの風合いをそのまま活かしたいとのご希望でしたので、多彩模様に対応した専用塗料での再塗装をご提案しております。
屋根にはスレート瓦が使用されておりましたが、雨染みが複数見られ、経年劣化により防水機能の低下が明らかでした。
また、前回の塗装時に縁切りがされていなかったため、瓦の重なり部分に水が溜まりやすい状態になっており、そこからの劣化が進行していました。
調査当日はちょうど雨上がりだったこともあり、屋根材が水分を多く含んでいる様子がよく確認できました。
このように水分を含んだまま塗装をしてしまうと、塗膜がしっかりと定着せず、早期の剥離を引き起こす恐れがあります。
そのため、今回は再塗装ではなく、既存の屋根材の上から新しい屋根材を被せる屋根カバー工法をご提案いたしました。
カバー工法により防水性・耐久性ともに大幅な改善が見込めるだけでなく、工事期間の短縮やコスト面でもメリットがあるため、安心してご検討いただける内容となっております。
お問い合わせから見積書を貰うまでの流れは以下に詳しく紹介しています。
関連ページ:お問い合わせから見積書を貰うまでの流れと受付の方法
ご提案内容
劣化箇所とご提案内容をまとめました。
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
外壁(ALC) | 外壁塗装(計4回塗り) | 塗膜の劣化 |
目地・サッシ廻りのコーキング | コーキング撤去・打ち替え工法 | コーキングの劣化(前回増し打ち済みのため今回は打ち替え) |
付帯部(雨樋・シャッターボックス・玄関枠・下屋根・軒天・鼻隠し板) | 付帯部の塗装 | 美観向上・防水性の維持のため |
屋根(スレート瓦) | 屋根カバー工法 | 屋根材の劣化で再塗装が難しいため |
多彩模様に対応したシリコン塗料・フッ素塗料の2パターンでお見積もりをご用意いたしました。
お見積もり金額につきましては、お客様のご意向により非公開とさせていただきます。
ハウスメーカーの外壁・屋根の調査内容
外壁にはALC(軽量気泡コンクリート)が使用されています。
「ヘーベルハウスといえばALC」と言っても過言ではないほど、ほとんどのヘーベルハウスではこの外壁材が採用されています。
ALCは耐火性・断熱性に優れた優秀な外壁材ですが、防水性は素材自体にないため、目地のコーキングと外壁塗装による定期的なメンテナンスが不可欠です。
今回の点検でも、一部の目地に経年劣化によるひび割れが見られたため、既存のコーキングを撤去し、新たに打ち替えたうえでの塗り替えをご提案いたしました。
また、サッシ廻りにもコーキングが施工されており、現地調査の際には写真のようなひび割れが確認できました。
ALC外壁はパネルとパネルの継ぎ目だけでなく、サッシとの取り合い部分にもコーキングが必要となるため、このような箇所の劣化も見落とせません。
ひび割れたまま放置してしまうと、そこから雨水が侵入し内部の腐食や雨漏りにつながるリスクもあるため、今回の工事ではサッシ廻りのコーキングについても丁寧に打ち替えを行うご提案をいたしました。
ヘーベルハウスといえば、多彩模様仕上げのALC外壁も大きな特徴のひとつです。
ALC外壁の表面に重厚感のある石調の多彩模様が施されており、非常に高級感のある美しい外観が印象的でした。
こうした多彩模様仕上げの外壁について、「ヘーベルハウスでしか再現できないのでは?」とご心配される方も多くいらっしゃいます。
実際にお客様も多彩模様を気に入られており、前回同様の意匠を再現したいとのご要望がありました。
多彩模様塗料はヘーベルハウス以外の業者でも施工可能ですのでご安心ください!
実際に前回塗装はヘーベルハウスから独立した一般の塗装会社で多彩模様塗装をされています。
ただし多彩模様仕上げには特殊な吹き付け技術が必要であり、職人の腕によって仕上がりに差が出るため、業者選びには注意が必要です。
南大阪ペイントセンターでは、元ハウスメーカー出身の職人も多数在籍しており、多彩模様塗料の施工実績も豊富です。
これまで数多くのへーベルハウスの塗装工事を手がけてまいりましたので、安心してお任せください!
前回の別会社での塗装について、1点だけ懸念点がありました。
というのも、前回はヘーベルハウスではなく一般の塗装会社によって施工されていたため、外壁に使用された塗料が不明確でした。
そのため今回はいきなり微弾性フィラーを塗布するのではなく、下地との相性を考慮してカチオン系シーラーでしっかりと下地を固めてから塗装を行う4工程の施工をご提案いたしました。
微弾性フィラーは非常に優れた下塗り材ですが、下地との相性が悪い場合は密着不良を起こすリスクもあります。
最初にカチオン系シーラーで吸い込みを抑えつつ密着性を高める工程を加えることで、より長持ちする仕上がりを目指しています。
このように、下地の状態や過去の履歴も踏まえたうえで、最適な施工方法をご提案しておりますのでご安心ください!
また、前回の塗装ではスリムダクト(エアコン配管カバー)を外さずにそのまま塗装されており、スリムダクトの奥までしっかりと塗料が入り込んでいる状態でした。
そのため今回の工事では、スリムダクトを取り外す際に割れてしまう可能性があることを事前にお客様へご説明させていただきました。
お客様も状況をご理解いただき「それなら新しいものに交換してほしい」とご希望いただいたため、スリムダクトは新設対応とさせていただきました。
細かな部分ではありますが、こうした事前のご説明や対応のひとつひとつが、お客様にご安心いただけるポイントだと考えております。
ヘーベルハウスの場合はサッシ廻りの構造が他の住宅とは異なり、特殊な二重構造のカバーが取り付けられているケースが多いです。
こちらのお客様の住宅でもこの構造が採用されており、コーキング工事の際にはサッシ枠に取り付けられた外側のカバーを一旦取り外す必要がありました。
このカバーを外さずにコーキングを行ってしまうと、目に見える部分だけの施工となってしまい、本来の防水性能が発揮されず、将来的な雨漏りの原因にもつながりかねません。
実際にヘーベルハウスの仕様に不慣れな業者の場合、こうした二重カバーを外さずに済ませてしまうケースもあると聞きます。
南大阪ペイントセンターではヘーベルハウスの構造に精通した職人が対応しておりますので、サッシまわりの特殊な構造にも的確に対応可能です。
必要な部分はしっかりと分解・処理したうえで、防水性を確保するための適切なコーキング施工をご提案いたしますのでご安心ください!
屋根はスレート瓦が使用されており、詳細な状態を確認するために、ドローンを使用して屋根全体を点検しました。
前回別会社にてすでに塗装されていましたが、縁切りがされていなかったため水の逃げ道がなく、屋根材の内部に水が溜まりやすい状態になっていました。
現地調査当日はちょうど雨上がりだったため、屋根材に水分が含まれた状態が確認でき、より劣化の進行具合が顕著に見られました。
このような状態で再度塗装を行ってしまうと、水分が閉じ込められて塗膜が早期に剥がれてしまうリスクがあるため、今回は屋根の塗装ではなく既存の屋根材の上から新しい屋根材をかぶせる屋根カバー工法のご提案させていただきました。
劣化状況をしっかりと見極めたうえで、長く安心してお住まいいただけるよう最適な工法をご提案しています。
兵庫県姫路市のハウスメーカーの現地調査完了
これですべての調査は完了です。
後日、多彩模様のフッ素塗料とシリコン塗料の2種類のお見積書をお持ちしてお客様にご提案させていただきました。
その結果、多彩模様(フッ素塗料)を使用した外壁塗装、屋根カバー工法での工事をご成約いただきました。
この度は弊社にご縁をいただき、誠にありがとうございます!
塗装工事後の様子は近日中に施工事例ページに掲載予定ですので、今しばらくお待ちください。
▼施工事例アップしました!▼
もし気になることやご不安な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
しっかりサポートさせていただきますので、ご安心ください!