「ヘーベルハウスの外壁塗装は30年もつって本当?」
「営業担当から30年間メンテナンスフリーと聞いたが真相を知りたい」
といった疑問はありませんか。
そこで塗装専門店の視点で、ヘーベルハウスの塗装が30年もつかの真相に迫ってみました。
実際に弊社にご相談いただくヘーベルハウスのお客様の中で、30年外壁塗装がもったという例はありません。
築年数が経過しても一般の戸建て住宅に比べると劣化が少ないのは確かです。
ですが塗膜の劣化や目地の痛みなど何らかの劣化症状があり、築30年より前に塗装工事をされているケースが大半です。
築30年超えのご依頼も、過去に一度ヘーベルハウスで塗装工事をされたという方がほとんどです。
そこで当ページでは以下の内容について解説します。
・ヘーベルハウスの外壁塗装が30年もつかの真相
・過去に外壁塗装をヘーベルハウスでされて30年もったかが分かる事例
・築30年よりも前にヘーベルハウスから外壁塗装の提案があった事例
・30年超えの耐久性がある塗料は本当に30年もつか
こちらのページをお読みいただくことで、正しい知識でヘーベルハウスの外壁塗装の依頼先を検討することができるでしょう。
▼ヘーベルハウスの外壁塗装についてはこちらの記事で網羅的に解説をしています▼
ヘーベルハウスの外壁塗装で重要なポイントは6つ!費用の不安も解決
1.ヘーベルハウスの外壁塗装は30年もつとは限らない
1-1.メーカーの築15~20年の定期点検で塗装工事の提案がある
1-2.実際に工事のご依頼をいただくのは築18~26年の住宅が多い
2.過去にヘーベルハウスで外壁塗装をされた築30年前後の再塗装の事例
2-1.【築31年】築16年にヘーベルハウスで外壁塗装をされた再塗装の依頼
2-2.【築33年】築12年にヘーベルハウスで外壁塗装をされた再塗装の依頼
2-3.【築35年】築20年にヘーベルハウスで外壁塗装をされた再塗装の依頼
3.築30年よりも前に初回の外壁塗装を実施した事例
3-1.【築26年】ヘーベルハウスより600万円の見積もりがあった事例
3-2.【築18年】ヘーベルハウスか弊社で工事をするかでお悩みになった事例
3-3.【築18年】ヘーベルハウスより築15年で塗装するように案内があった事例
4.30年超の耐久性がある塗料でも環境によって30年もつとは限らない
5.へーベルハウスの外壁塗装なら南大阪ペイントセンターへおまかせください
6.まとめ
1.ヘーベルハウスの外壁塗装は30年もつとは限らない
「30年間は外装塗装がもつので、30年間メンテナンスフリーです!」
ヘーベルハウスで家を建てるときにメーカーからこのような案内はありませんでしたか?
たしかに旭化成ヘーベルハウスの公式ページには以下のような記載があります。
雨漏りの原因を防ぐ、30年耐久品質を備えた外壁塗装材
外壁が長期間紫外線にさらされると、塗装面の劣化・ひび割れが発生し、雨漏りを起こす可能性があります。
ヘーベルハウスで使用しているオリジナル外壁塗装材は、紫外線を吸収することで劣化を防止し、耐候性を向上。
さらに、熟練の雨漏り診断や徹底した性能の検証、こだわりのシーリングにより、30年耐久品質を実現しています。
ですが実際は築15~20年の定期点検の段階で、ヘーベルハウスより塗装工事の提案があります。
その証拠に定期点検後にヘーベルハウスの高額な見積もりを受けて、弊社へ外壁塗装のお見積もりの相談をいただく住宅は築18~26年が大半を占めます。
1-1.メーカーの築15~20年の定期点検で塗装工事の提案がある
ヘーベルハウスでは家を建ててから3か月後、1年後、2年後、5年後、以降5年ごとに定期点検があります。
弊社にご相談いただくほとんどのお客様は15点検、20年点検でヘーベルハウスから外壁塗装と防水工事の提案があったようです。
家を建てる際に「30年間メンテナンスフリー・30年外壁塗装はもつ」と案内があれば、築15~20年での外壁塗装の提案は矛盾がありますね。
1-2.実際に工事のご依頼をいただくのは築18~26年の住宅が多い
ヘーベルハウスの定期点検で見積もりを受けてから、弊社へご相談いただくのは築18~26年のケースが多いです。
ヘーベルハウスの見積もり金額が高額でお困りになり弊社へご連絡をいただきます。
中にはヘーベルハウスの見積もり金額は800万円近くであったとお客様からお聞きしました。
もちろん住宅の規模や工事内容にもよって金額は変わりますが、ヘーベルハウスの見積もり金額は外国車が買えるくらい高額になる場合があります。
実際に現地調査に伺うと、大変綺麗な外観で素人目では塗装が必要かは判断が難しいと思います。
しかし詳しく調査を進めると塗膜の退色や、目地に施工されたコーキングの変色など塗装工事が必要なのは間違いない状態です。
築18年という比較的新しい住宅でもサッシ廻りのコーキングの欠けが見られる例もあり、放置をすれば雨漏りの危険性があるため塗装工事が必要です。
2.過去にヘーベルハウスで外壁塗装をされた築30年前後の再塗装の事例
冒頭で「ヘーベルハウスの外壁塗装は30年もつとは限らない」とお伝えしているのには根拠があります。
それは以前ヘーベルハウス(旭化成リフォーム)で外壁塗装をされて、30年経たないうちに2回目の塗装工事を弊社へご用命いただいた例があるからです。
いずれのお客様も既に築12~20年の間にヘーベルハウスで塗装をされており、前回塗装から15~21年経過で弊社に塗装工事を依頼いただいています。
2-1.【築31年】築16年にヘーベルハウスで外壁塗装をされた再塗装の依頼
外壁塗装 | |
柏原市
|
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Before 施工前 |
After 施工後 |
柏原市で旭化成ヘーベルハウスの外壁塗装(無機フッ素塗料使用)
価格 | 工事期間 | 24日間 | |
塗料名 | 関西ペイント アレスダイナミックMUKI 1液水性無機フッ素 | 塗料種別 | 超低汚染型無機フッ素 |
面積 | 317m2 | 築年数 | 31年 |
工事期間 | 24日間 | 面積 | 317m2 |
塗料名 | 関西ペイント アレスダイナミックMUKI 1液水性無機フッ素 | 塗料種別 | 超低汚染型無機フッ素 |
築年数 | 31年 |
築31年の住宅にお住まいのお客様から相見積もりのご相談です。
約15年前にヘーベルハウスで塗装工事を実施されており、今回が2回目の塗装工事です。
前回塗装から15年経過していることもあり、塗膜が寿命を迎えています。
その証拠に触れると粉が付着しています。
これはチョーキングという現象で、塗膜の中の樹脂が新外線によって分解されて顔料だけが粉状になって壁表面に出てくるのです。
おそらくコーキングの劣化から水分が入り込み塗膜が一部ひび割れています。
15年前のヘーベルハウスで塗装時もコーキングを打ってから塗装をされており、目地の溝がコーキングによってほぼなくなっています。
2回目の塗装工事ではコーキングを撤去してからでないと新たにコーキングを打つ領域を確保できません。
そのため今回は「コーキング撤去・打ち替え工法」という、古いコーキングを取り除いてから新しいコーキングを打つ工法で工事をご提案いたしました。
雨樋の塗膜の剥がれも顕著に見られます。
塗装で保護することで雨樋の耐久性も美観も取り戻せるので、雨樋やスリムダクトなど各付帯部の塗装もご提案いたしました。
劣化部位とご提案した工事内容を以下にまとめています。
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
外壁(ALC) | 外壁塗装 | 塗膜の劣化 |
目地(ALCボードの継ぎ目) | コーキング撤去打ち替え | コーキングの劣化 |
付帯部(雨樋・スリムダクト・シャッターBOX・門扉・フェンス) | 付帯塗装 | 美観向上・保護のため |
樋(集水器) | 集水器補修 | 樋の外れのため |
塔屋のスレート瓦 | 屋根カバー工法 | スレート瓦の寿命 |
2-2.【築33年】築12年にヘーベルハウスで外壁塗装をされた再塗装の依頼
外壁塗装 | |
堺市
|
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Before 施工前 |
After 施工後 |
堺市堺区にて2回目の塗装工事(築33年のヘーベルハウス施工)
価格 | 182万円 | 工事期間 | 17日間 |
塗料名 | 関西ペイント RSダイヤモンドF 水性フッ素多彩模様 | 塗料種別 | フッ素 |
面積 | 261m2 | 築年数 | 33年 |
工事期間 | 17日間 | 面積 | 261m2 |
塗料名 | 関西ペイント RSダイヤモンドF 水性フッ素多彩模様 | 塗料種別 | フッ素 |
築年数 | 33年 |
築33年の住宅で21年前に旭化成リフォームにて塗装工事済です。
ネットで相見積もりできる業者がないか調べていると、ヘーベルハウスの塗装事例が多い弊社のホームぺージが目に留まりご相談をいただきました。
外壁材はALCと呼ばれる軽量気泡コンクリートです。
「旭化成と言えばALCの外壁」と言っても良いくらい、有名な外壁材です。
よく見るとALCパネルのつなぎ目が一部変色していますね。
実はこの変色している部位に防水目的でコーキングが施工されています。
赤枠にひび割れがあるのが分かりますか?
塗装をされているので分かりづらいですが、目地にはコーキングが施工されています。
ALC同士を埋めるように施工しており、もしコーキングに不具合があると目地の隙間から雨水が入り込み雨漏りリスクが高まります。
ALC自体は頑丈な外壁材ですが、こちらの写真のようにひび割れていると隙間から雨水は侵入しやすく外壁材を傷めてしまいます。
ですのでひび割れる前にコーキング工事でメンテナンスをすることが、ALC外壁を長持ちさせる秘訣なのです。
陸屋根の状態もドローンで点検しました。
ヘーベルハウスの屋根は陸屋根であることがほとんどで、メンテナンス方法としては陸屋根全体に塩ビシート防水を施工します。
ソーラーパネルを取り付けたままでの陸屋根の防水工事は可能ですが、ソーラーパネルの下部の施工がどうしも難しい場合は別途パネル脱着費用が発生します。
今回陸屋根と計5箇所あるベランダ部分の防水工事のお見積りも致しました。
防水工事だけで陸屋根とベランダを合わせてトータル約160万円(税抜)のお見積りになったので、今回は防水工事の施工は見送られ外壁塗装のみの施工になりました。
劣化部位とご提案した工事内容を以下にまとめています。
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
外壁(ALC) | 外壁塗装 | 塗膜の劣化 |
目地・サッシ廻り・軒天廻り | コーキング撤去打ち替え | コーキングの劣化 |
付帯部(雨樋・雨戸・スリムダクト・シャッターBOX・軒天井) | 付帯塗装 | 美観向上・保護のため |
2-3.【築35年】築20年にヘーベルハウスで外壁塗装をされた再塗装の依頼
外壁塗装・コーキング打ち替え工事 | |
大阪市生野区
|
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Before 施工前 |
After 施工後 |
大阪市生野区で旭化成ヘーベルハウスの塗り替え(多彩模様仕上げ)
価格 | 218万円 | 工事期間 | 24日間 |
塗料名 | 関西ペイント RSダイヤモンドF 水性フッ素多彩模様 | 塗料種別 | 吹付け多彩模様フッ素 |
面積 | 303m2 | 築年数 | 35年 |
工事期間 | 24日間 | 面積 | 303m2 |
塗料名 | 関西ペイント RSダイヤモンドF 水性フッ素多彩模様 | 塗料種別 | 吹付け多彩模様フッ素 |
築年数 | 35年 |
目地のコーキングの劣化が気になられ約15年前にハウスメーカーで塗装工事済ですが、今回はメーカーとの相見積もりの候補に弊社へもご相談をいただきました。
現地調査時にアンケートを頂戴し、詳しくご意向をヒアリングします。
3階建て(フレックス3)で外壁にはALCパネルが使用されており、パネル同士の境目である目地のコーキングの劣化を気にされていました。
外壁がALCの場合は目地のコーキング工事が非常に重要です。
ALCの下に防水シートが施工されていないので、目地のコーキングが劣化すると隙間から雨水が入り込み雨漏りの原因に直結しやすいです。
お客様も目地の劣化を大変気にされており、しっかりと目地の劣化状態を調査いたします。
もちろんコーキング工事だけではなく、ALC自体にも塗装でメンテナンスが必要です。
ALCパネル自体には防水性が備わっていないので、防水性をキープするためにも塗装で表面を保護してあげる必要があります。
現在の塗り色はボンタイル仕上げの淡いグレーの単色で仕上げられています。
そこで選択肢の1つとして多彩模様での塗装をご提案いたしました。
劣化部位とご提案した工事内容を以下にまとめています。
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
外壁(ALC) | 外壁塗装 | 塗膜の劣化 |
目地 | コーキング撤去打ち替え | コーキングの劣化 |
サッシ廻り・軒天廻り | コーキング撤去打ち替え | コーキングの劣化 |
付帯部(雨樋・雨戸・スリムダクト・シャッターBOX・軒天井) | 付帯塗装 | 美観向上・保護のため |
屋上 | 塩ビシート防水 | 防水層の寿命 |
ベランダ | 塩ビシート防水 | 防水層の寿命 |
3.築30年よりも前に初回の外壁塗装を実施した事例
前項で過去にヘーベルハウス(旭化成リフォーム)で塗装をされたことがある再塗装の事例を紹介いたしました。
外壁塗装が30年もっていないという事実がお分かりいただけたのではないでしょうか。
そこで更に本項では、築30年よりも前の段階でヘーベルハウスから塗装工事の提案があり、弊社へ工事のご用命をいただいた事例を紹介いたします。
どの事例も築18~26年での外壁塗装ですので、ヘーベルハウスで建築時に施工された外壁塗装が30年もっていないことは明らかです。
3-1.【築26年】ヘーベルハウスより600万円の見積もりがあった事例
外壁塗装・コーキング打ち替え工事 | |
大阪市生野区
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Before 施工前 |
After 施工後 |
大阪市生野区で旭化成ヘーベルハウスの塗り替え(多彩模様仕上げ)
価格 | 218万円 | 工事期間 | 24日間 |
塗料名 | 関西ペイント RSダイヤモンドF 水性フッ素多彩模様 | 塗料種別 | 吹付け多彩模様フッ素 |
面積 | 303m2 | 築年数 | 35年 |
工事期間 | 24日間 | 面積 | 303m2 |
塗料名 | 関西ペイント RSダイヤモンドF 水性フッ素多彩模様 | 塗料種別 | 吹付け多彩模様フッ素 |
築年数 | 35年 |
旭化成ヘーベルハウスの営業担当から「ヘーベルハウスで工事をすると30年は持ちます」との案内があったお客様。
ただしハウスメーカーに工事を依頼される場合、なんと600万円ほどの金額がかかるようです。
ハウスメーカーはどうしても中間マージンの関係で工事費用も高額になるケースが多いです。
ブランドの信頼料と思えば高額な工事費用も納得ですが、それでも600万円はあまりに高額に思われるのは無理もありません。
ヘーベルハウスから提案があった工事箇所は大きく分けて2箇所です。
- 外壁(ALC)への塗装工事
- 屋上の防水工事
ALCをメンテナンスする上で最も大切なことは目地のコーキング工事です。
縦にひび割れているのが分かりますね。
新築時に施工したコーキング材に含まれている可塑剤が経年劣化で染み出し、ベタついた目地表面に埃や汚れをこびり付いています。
この目地の黒ずみはコーキングの寿命を表すサインですので、コーキングへも適切なメンテナンスが必要なのです。
ALCのメンテナンスは塗料のグレードや耐用年数を重視されるよりも、いかに目地のコーキングのメンテナンスをきっちりするかが重要と言っても良いくらいです。
鉄骨階段の手摺を触れるとご覧のように白っぽくなります。
実は汚れではなく、塗料が劣化したことで顔料の粉だけ手に付いてしまっているのです。
この劣化状態をチョーキング現象と呼び、塗装の寿命が切れたサインです。
特に鉄骨素材は塗装でしっかりと保護をしないと、サビてしまう原因にもなります。
付帯部の素材の特性に合わせた塗料で塗装をご提案いたしました。
屋上には写真のような塩ビシート防水が施工されています。
塩ビシート防水の寿命は約15~20年ですので、築23年ですと寿命が過ぎたころですね。
塩ビシートが経年劣化で破けたり破損してしまうと、そこから雨水が侵入して天井からの雨漏り被害に繋がってしまいます。
特に屋上などの陸屋根は、傾斜がないので雨水が溜まりやすく雨漏り被害に直結しやすいです。
対策としては既存の塩ビシート防水の上から新しい塩ビシート防水を施工する増張り工法をご提案いたしました。
新しい塩ビシートを施工することで、更に屋上の防水効果が15~20年プラスされ安心です!
劣化部位とご提案した工事内容を以下にまとめています。
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
外壁(ALC) | 外壁塗装 | 塗膜の寿命 |
目地・軒天廻り・サッシ廻り | コーキング増し打ち | コーキングの劣化 |
付帯部(雨樋・シャッターBOX・小庇・水切り・スリムダクト・軒天・破風板・鉄部) | 塗装工事 | 美観・防水性の維持のため |
屋上の防水層 | 塩ビシート防水 | 雨漏り対策と防水層の寿命 |
屋根(スレート瓦) | 屋根塗装 | 塗膜の寿命 |
3-2.【築18年】ヘーベルハウスか弊社で工事をするかでお悩みになった事例
外壁塗装 | |
羽曳野市
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Before 施工前 |
After 施工後 |
羽曳野市で旭化成ヘーベルハウスの外壁塗装(多彩模様のフッ素塗料)
価格 | 190万円 | 工事期間 | 14日間 |
塗料名 | 関西ペイント RSダイヤモンドF 水性フッ素多彩模様 | 塗料種別 | フッ素吹付け多彩模様 |
面積 | 235m2 | 築年数 | 18年 |
工事期間 | 14日間 | 面積 | 235m2 |
塗料名 | 関西ペイント RSダイヤモンドF 水性フッ素多彩模様 | 塗料種別 | フッ素吹付け多彩模様 |
築年数 | 18年 |
築18年経過しており、これまで一度も塗り替えをされていないヘーベルハウスの住宅です。
外壁にはALCが使用されています。
ALCの防水性は塗装によって維持されているので、築年数的にも塗装による防水性がなくなっている状態です。
新築時に使用する塗料にもよりますが、通常約10年ほどの寿命です。
仮に耐久性の高いフッ素塗料を使用していたとしても15年ほどの塗膜の寿命ですので、築18年となると塗装が必要な時期に来ているのは間違えないでしょう。
サッシの周りにはコーキングが施工されており、その上から多彩模様での塗装が施されています。
サッシとコーキングの間に少し隙間が空いているのが分かりますか?
このまま放置しては隙間から湿気が侵入して、ALCボード全体を傷めてしまいます。
横殴りの強い雨の場合、窓枠付近の隙間から雨水が入り込み雨漏りの原因にもなってしまいます。
ですので、サッシ周辺に新しいコーキングを施工して隙間を埋めてあげましょう。
屋根は陶器瓦が使用されています。
調べると鶴弥のTRY-F2という瓦で、塗装によるメンテナンスは必要ありません。
ですが、金属である屋根の板金には塗装が必要です。
こちらの屋根の場合は谷板金が使用されており、屋根の傾斜から流れた雨水を雨樋へ受け流す役割があります。
谷部分は劣化すると雨漏り被害になりやすく、谷板金は雨漏りを防止する重要なポジションです。
肝心の谷板金のメンテナンスとしては塗装一択です。
金属である谷板金はサビてしまうと欠けや割れにつながるので、表面を塗装で保護することで板金自体が補強されるのです。
劣化部位とご提案した工事内容を以下にまとめています。
部位 | ご提案 | 理由 |
外壁(ALC) | 外壁塗装 | 塗膜の防水性の低下 |
目地・サッシ周り | コーキング増し打ち | コーキングの劣化 |
付帯部(雨樋・軒天・玄関枠・階段裏・シャッターBOX) | 塗装工事 | 美観の向上・保護のため |
屋根の谷板金 | 塗装工事 | サビ防止と保護のため |
玄関扉 | 両面のフィルム貼り | 美観維持のため |
3-3.【築18年】ヘーベルハウスより築15年で塗装するように案内があった事例
外壁塗装 | |
松原市
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Before 施工前 |
After 施工後 |
松原市 旭化成ヘーベルハウスの塗り替えは多彩模様で高級感を演出
価格 | 134万円 | 工事期間 | 15日間 |
塗料名 | 関西ペイント 水性ゾラコートEX | 塗料種別 | 低汚染シリコン |
面積 | 184m2 | 築年数 | 18年 |
工事期間 | 15日間 | 面積 | 184m2 |
塗料名 | 関西ペイント 水性ゾラコートEX | 塗料種別 | 低汚染シリコン |
築年数 | 18年 |
✓ご依頼時のお客様の声
「旭化成のリフォーム営業さんが10年点検のときに”築15年で塗装をするように”と言っていたが、まだ大丈夫かな~と思い騙し騙し住んでいた。
いい加減塗装を検討しないとと思っていたけど、メーカー依頼だと高いのは間違えない。
地元の塗装屋さんだと、どれぐらいになるか見積もりが知りたくて願いしました。」
外壁にまるで御影石のような模様があるのが分かりますか?
しかし塗装をすると、せっかくの細かい模様が消えてしまいますよね。
お客さまにヒアリングしたところ「気に入ったデザインなので模様がなくなるのは避けたい」ということでしたので、既存のALC外壁同様に高級感な見た目を演出できる「吹付多彩模様」での塗装をご提案。
お住まいの反対側は広い駐車場に面しています。
一見なんの問題もないように思えますが、実は広い敷地(公園・道路・駐車場など)に面した外壁はその分砂埃の影響を受けやすく非常に汚れやすいのです。
元々汚れにくい色の外壁ですが奥様の「せっかくなので少し明るい色にしたい」というご要望もあり、汚れに強い低汚染型の塗料をご提案しました。
劣化部位とご提案した工事内容を以下にまとめています。
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
外壁(ALC) | 外壁塗装 | 塗膜の劣化 |
目地・サッシ廻り | コーキング増し打ち | コーキングの劣化 |
付帯部(雨樋・軒天・外装小物・玄関枠・シャッターBOX・基礎表面) | 付帯塗装 | 美観向上・保護のため |
屋根(スレート瓦) | 屋根塗装 | 塗膜の劣化 |
4.30年超の耐久性がある塗料でも環境によって30年もつとは限らない
実際に30年の耐用年数があるとされる塗料は存在します。
たとえば30年もつとされる塗料は以下のとおりです。
ですが塗料は30年もつとしても、下地の状態が先に悪くなることで30年必ずもつとは限らないのです。
これはヘーベルハウスの外壁塗装に限らず、すべての住宅の外壁塗装にお伝えできることです。
30年の耐用年数がある塗料を塗ったから安心ではなく、どれだけ入念に下地処理をして塗装をしたかが重要です。
「耐用年数30年の外壁塗装」というセールストークは外壁の耐用年数を保証するものではないので注意が必要です。
5.へーベルハウスの外壁塗装なら南大阪ペイントセンターへおまかせください
南大阪ペイントセンターではへーベルハウスの外壁塗装の実績が豊富にあります。
初回の工事、2回目3回目の塗装工事など、様々なパターンのヘーベルハウスの外壁塗装に携わってきました。
一般の戸建て住宅と違いヘーベルハウスの外壁塗装はハウスメーカーに精通した特別な専門知識が必要です。
ヘーベルハウスの外壁塗装は、工事歴や築年数によって必要な工事が異なります。
そのため知識があまりない業者が外壁塗装を施工してしまうと、早期剝がれなどの施工不良を起こす可能性があるのです。
南大阪ペイントセンターではヘーベルハウスの施工実績が多数あり元ハウスメーカーの塗装職人も在籍しています。
一般の塗装店では難しいハウスメーカーの塗装内容に精通しています。
ヘーベルハウスの外壁塗装をお考えでしたら南大阪ペイントセンターへご相談ください!
6. まとめ
「ヘーベルハウスで工事をすると30年は持ちます」との案内を受けて弊社へご相談いただくお客様は少なくありません。
実際のところ、初回の工事でヘーベルハウス(旭化成リフォーム)が外壁塗装をしていても30年も経たないうちに目地の劣化や塗膜のチョーキングが見られます。
家を建てる際に「30年は外壁塗装をしなくて問題ない」と案内があっても、15~20年点検で外壁塗装の提案があるという矛盾が生じている現状です。
メーカーから年数についてどのような案内があったとしても、外壁塗装は「家の寿命を延ばす」ためのものです。
ですので実際のお住まいの状況をお客様自身でよく見ていただきたいです。
「ヘーベルハウスの営業担当の言う通りにすべきか」
「外壁塗装業者へ相談するべきか」
などの判断材料に当コラムをご活用いただけますと幸いです。
ヘーベルハウスの住宅に限らず、お住まいのご不安やお困りは何でもお気軽にご相談ください。