コロニアルNEOとは?塗装が推奨できないノンアスベスト屋根の真相

コロニアルNEOとは?塗装が推奨できないノンアスベスト屋根の真相
「コロニアルNEOとはどのような屋根材?」
「家の屋根がコロニアルNEOだが塗装はできるの?」
といったお悩みをお持ちの方も多いと思います。

コロニアルNEOとはクボタ株式会社(現:ケイミュー株式会社)の屋根材の商品名の1つです。

一般的に屋根材は塗装でメンテナンスをしますが、コロニアルNEOへの屋根塗装はおすすめしていません。
コロニアルNEOの最も大きな特徴と言えるのが、耐久性の低さでひび割れなどの様々な劣化症状が起きやすい点です。

2000年前後のアスベスト規制により、ノンアスベストの屋根材としてコロニアルNEOが開発されました。
ですが当時アスベストの代わりに配合された成分が想定を大きく下回る耐久性であったため、早期にめくれや剥がれといった様々な問題が起きたのです。

そのためコロニアルNEOに塗装ができないことはないのですが、耐久性の観点からして屋根塗装はおすすめしていないのです。

南大阪ペイントセンターでは屋根材にコロニアルNEOが使用された住宅へ調査に伺うことが多く、塗装専門店の観点から以下の内容について解説します。

こちらのページでわかること

・コロニアルNEOの特徴
・ご自宅の屋根がコロニアルNEOかの調べ方
・コロニアルNEOのメンテナンス方法
・コロニアルNEOの施工事例

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監修者情報
監修者 榎本悟

榎本悟

一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


監修者 橋本卓哉

橋本卓哉

雨漏り診断士
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

1.コロニアルNEOとは

コロニアルNEOとはスレート瓦の商品名のことです。

コロニアルNEOの概要を以下にまとめました。

  1. コロニアルNEOはクボタ株式会社(現:ケイミュー株式会社)のスレート瓦の商品名
  2. アスベスト規制に対応したノンアスベストの屋根材
  3. ひび割れなどの劣化症状が多い
  4. 不具合が多いがリコール対象ではない

1-1.コロニアルNEOはクボタ株式会社(現:ケイミュー株式会社)のスレート瓦の商品名

コロニアルはケイミューの商品名
出典:ケイミュー

コロニアルNEOは2001年にクボタ株式会社(現:ケイミュー株式会社)から発売されました。

商品名 製造年 アスベストの有無
ニューコロニアル 1979年(製造中止) アスベスト含有
コロニアルNEO 2001年(製造中止) ノンアスベスト
コロニアルクァッド 2008年(現行品) ノンアスベスト
コロニアルグラッサ 2009年(現行品) ノンアスベスト

コロニアルNEOの取扱い期間である2001年~の約7年間、多くの戸建て住宅の屋根材として使用されてきました。

2008年に後継として「コロニアルクァッド」の取り扱いを開始したことで、コロニアルNEOが市場に出回ることがなくなりました。

1-2.アスベスト規制に対応したノンアスベストの屋根材

コロニアルNEO
アスベストによる健康被害の対策として、1990年後半〜2004年頃までアスベストを含まないノンアスベストの屋根材が多く開発されてきました。

ですがノンアスベストの屋根材を製造するにあたり1つの大きな問題に直面したのです。
アスベストの代わりに配合された成分が想定を大きく下回る耐久性であったため、早期にめくれや剥がれといった問題が起きました。

コロニアルNEOもアスベスト問題の渦中で発売されたノンアスベストの屋根材の1つです。

同じようにアスベスト問題に対応するために発売された屋根材には以下のようなものがあります。
いずれも現在では早期劣化が問題視されている屋根材です。

1-3.ひび割れなどの劣化症状が多い

屋根材のひび割れ
一般的なスレート瓦の寿命が約20年に対し、コロニアルNEOは築15年前後で欠けや割れといった症状が出やすいです。

アスベストの代わりとなる繊維などをスレートの中に取り入れて試行錯誤される中開発されてきたコロニアルNEO。

ですが当時の技術ではアスベスト含有と同等の耐久性を確保することができず、ひび割れや欠けといった様々な症状を引き起こしています。

スレート瓦自体、約5mmの薄さですので他の屋根材に比べると割れやすい特徴があります。
加えてコロニアルNEOはノンアスベストの屋根材が市場に出回った初期の屋根材ですので、耐久性に問題があり割れやすさに拍車がかかってしまったのです。

<h3id=”1-4″>1-4.不具合が多いがリコール対象ではない

コロニアルNEOの製造会社であるケイミュー株式会社からは、リコールの発表はされていません。

 コロニアルNEOの検索結果
試しにケイミュー株式会社の公式サイト内で「コロニアルNEO」に関する情報を検索したところ、表示されたページはわずか6件。
その中にもリコールに関する記載はありませんでした。

コロニアルNEOの不具合で以下の声が寄せられています。

築17年の自宅屋根の不具合について 
Q:ご相談内容17年前に新築した自宅の屋根から屋根材の一部とセメント塊が落ちてくる。施工した業者に見てもらったところ、屋根、外壁の補修工事で300万の見積がきた。
調べたところ、屋根材はコロニアルneoと思われる。アスベスト問題に対応するため、石綿を入れない製品としたため強度が落ちた物だったらしい。
施工業者からは保証についての説明などは一切ない。保証期間も過ぎてしまっているので、保証の対象にならないのか、説明が無かったことについてはどうしたらよいのか。

A:回答「保証」についてですが、建築物の瑕疵担保責任義務としての保証と、もう一つが製品としての屋根材メーカーの保証に分けて考えることが出来ます。
建築物の瑕疵担保責任については、建築物の構造上主要な部分や雨水の浸入の恐れのある部分の欠陥について、10年間の瑕疵担保責任を負うこととされていますが、17年経過しているとすると住宅品確法による瑕疵担保責任では対応できません。
もう一つの屋根材メーカーの製品の保証については、例えば、材料メーカーでその製品のリコールなどがされていれば、リコールに基づく対応がなされるものと考えます。施工業者に使用屋根材の製品リコール等がされていないか確認してもらうことは可能と思います。
いずれも適用されない場合には、実際の状況から、早期に欠点(欠陥)が現れていることを理由に、屋根材メーカーも含み対応を行うよう要求することとなります。このようなケースで法的に対応が要求できるかについては、弁護士等に相談を行って下さい。

出典:群馬県住宅供給公社|ぐんま住まいの相談センター

コロニアルNEOの屋根材を使用している住宅は築15年以上経過しているケースがほとんどであり、瑕疵担保責任の対象外となります。

現時点でリコールの事実は確認できていないため、今後のメンテナンスについては、信頼できる業者と慎重に検討することが重要です。

2.ご自宅の屋根がコロニアルNEOかどうか調べる方法

こちらのページをご覧いただいている方は、「自宅の屋根がコロニアルNEOだから」といった方がほとんどだと思います。

より正確にコロニアルNEOかどうか断定するために、以下の方法で確認されることをおすすめします。

  1. 家の仕様書で屋根の種類を調べる
  2. 下屋根の屋根材の形状を調べる
  3. 2001~2008年の間に建築された

2-1.家の仕様書で屋根の種類を調べる

コロニアルNEOが書かれた仕様書
一番確実は方法としては、建築時の仕様書で屋根材の種類を確認されることです。

上の写真は実際にコロニアルNEOが使用された住宅の仕様書をお借りしたものです。

赤枠に「コロニアルNEO」と記載があることが分かりますね。

2-2.下屋根の屋根材の形状を調べる

下屋根
仕様書がない場合は、屋根材の形状でコロニアルNEOか調べていただくという方法があります

ただし大屋根の部分は高所で確認ができないので、下屋根がある場合のみに屋根材を詳しく見ることができるでしょう。
1階の下屋根であれば、2階のベランダや窓から確認いただきやすいです。(下屋根の位置は上の図参照)

コロニアルNEOの特徴1
【特徴1】

凸部が真ん中の凹部に対して半分の長さしかない。

コロニアルNEOの特徴2
【特徴2】

凹凸の境界線の角が斜めになっている。

以上の2つの特徴があります。

2-3.2001~2008年の間に建築された

コロニアルNEOが市場に出回っていた2001~2008年の間に建築された住宅は、コロニアルNEOが使われている可能性があります。

実際に弊社で点検をさせていただくお客様の事例では2003~2005年建築の住宅に、コロニアルNEOが使用されているケースが多いです。

一概にその時期に建てられた住宅すべてにコロニアルNEOが使用されているというわけではありませんが、ひび割れなどの劣化症状が多い場合はコロニアルNEOである可能性を疑っても良いかもしれません。

3.コロニアルNEOの3つの工事の選択肢

ではコロニアルNEOはどのような工事方法が最適かについて解説します。

  1. 屋根カバー工法
  2. 屋根葺き替え工事
  3. 屋根塗装(メンテナンスではなく美装目的)

3-1.屋根カバー工法

屋根カバー工法
屋根カバー工法は傷んだ屋根の上から新たな屋根材を作ります。

廃材撤去費用がかからないので、屋根葺き替え工事よりは安価ですみます。

基本的にコロニアルNEOには屋根塗装はおすすめできないので、今後の耐久性を考慮して屋根カバー工法をおすすめするケースがほとんどです。

3-2.屋根葺き替え工事

屋根葺き替え工事
屋根葺き替え工事は古い屋根を撤去して新しい屋根を新設する工事です。
屋根工事の中で一番高額な工事です。

基本的にコロニアルNEOの場合は屋根カバー工法が可能なので、葺き替え工事をするケースは稀です。
しかし屋根材の下地である野地板まで腐食している場合はカバー工法では対応できないので、葺き替え工事を提案する可能性があります。

3-3.屋根塗装(メンテナンスではなく美装目的)

コロニアルNEOの屋根塗装
大前提として、コロニアルNEOは塗装をしても屋根材自体の耐久性に問題があるため塗装をしても長持ちしません。
そのためコロニアルNEOへの屋根塗装は機能性ではなく維持するメンテナンス目的ではなく、見た目をよくする美装目的で行われるケースがあります。

コロニアルNEOの素材自体に耐久性に問題があるため塗装をしても長持ちせず、ひび割れなどの劣化症状の根本的な解決にはならないためです。

ですが実際にコロニアルNEOを調査してみると割れや欠けなどは少なく、ほとんどのお客様が屋根塗装工事を希望されます。

コロニアルNEOで屋根塗装を希望されるお客様には必ず上記の内容を承諾いただいてから、屋根塗装をいたします。

4.南大阪ペイントセンターで実施したコロニアルNEOの施工事例

屋根カバー工法や葺き替え工事は塗装に比べると大変高額な工事なので、コロニアルNEOでも屋根塗装を希望されるお客様は少なくありません。

そういった場合はコロニアルNEOの注意点や塗装しても長持ちしない旨をしっかりとご説明した上で、屋根塗装をするといったケースはこれまでありました。

実際に南大阪ペイントセンターで実施したコロニアルNEOの施工事例を紹介いたします。

5.まとめ

コロニアルNEOに限らず、ノンアスベストの屋根への移行期である2000年前後に製造された屋根材は耐久性など様々な問題を抱えているケースが多いです。

2001~2008年に建築された住宅で、屋根材に欠けやひび割れといった劣化症状がある場合はコロニアルNEOである可能性があります。

屋根材について正しい知識のない業者に依頼されると、「コロニアルNEOに屋根塗装しか提案しない」といった事態に陥るかもしれません。

そのためコロニアルNEOへのメンテナンスは、ご自宅に使用されている屋根材がコロニアルNEOとしっかり理解した上で特徴やメンテナンス時の注意点を案内してくれる業者を選ばれると良いでしょう。

南大阪ペイントセンターではコロニアルNEOの調査事例も多く、その他アスベスト問題当時に製造された様々な塗装できない屋根材について精通しています。

▼塗装ができない屋根材の例▼

ご自宅の屋根についてご不安やお困りごとがございましたら、ご相談だけでも大歓迎です。
お気軽にご相談をいただけますと幸いです。

監修者情報
監修者 榎本悟

榎本悟

一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


監修者 橋本卓哉

橋本卓哉

雨漏り診断士
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

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