✓ご依頼までの背景
大阪府羽曳野市の築15年の大和ハウスにお住まいのお客様よりのご依頼です。
メーカーの15年点検を受けたことがきっかけで弊社へ外壁塗装工事のお見積りのご依頼をいただきました。
大和ハウスからの塗装工事の高額な見積もりにお困りになっていたところ、弊社の大和ハウスのページをご連絡になりお問い合わせページからご連絡をいただきました。
大和ハウスからは外壁塗装、コーキング補修、屋根板金の塗装、ベランダ防水など複数の提案をあったようで、弊社でも日程をお打ち合わせして早速現地調査に伺いました。
外壁には大和ハウスの標準仕様の外壁であるDCウォールが使用されており、特殊な塗料がコーティングされているサイディングなので難付着サイディング専用の下塗り塗料が必須です。
南大阪ペイントセンターではDCウォールの施工実績も多数あり、メーカー独自の外壁材でも対応可能ですのでご安心ください！
又、屋根材には30年間メンテナンス不要とされているグリシェイドグラッサが使用されており、築15年という年数的にも今回大和ハウスから屋根塗装の提案はありませんでした。
しかし、ドローンで屋根を拝見したところ塗膜の退色や苔や藻の繁殖が確認できるため、次回塗装時期まで屋根材を持たせるためにも屋根塗装の提案をいたしました。
点検の後日に、塗料の耐用年数別に計5プランのお見積書と内訳明細書や劣化診断書などをお持ちして、営業担当の説明や対応が決め手となりご成約をいただきました。
この度は弊社にご縁をいただき、誠にありがとうございます！
南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
当ブログでは羽曳野市で実施した大和ハウスの外壁調査とお見積りの内容を紹介しています。
▼羽曳野市の外壁塗装業者選びについてはこちらの記事で解説をしています▼
羽曳野市の外壁塗装業者を選ぶときの7つのポイントとおすすめ業者
大和ハウスの15年点検を受けてのご相談
| メーカー | 大和ハウス |
| 築年数 | 15年 |
| きっかけ | 大和ハウスの15年点検を受けて |
| 外壁 | DCウォール（難付着サイディング） |
| 屋根 | グリシェイドグラッサ（スレート） |
今回お見積りに伺った大和ハウス施工の住宅です。
大和ハウスからの15年点検を受けられ塗装工事の提案がありましたが。
しかし大変高額な見積もり金額にお困りになり、大和ハウスの施工実績の事例の多さが決め手で南大阪ペイントセンターへご連絡をいただきました。
大和ハウスなどの大手ハウスメーカーの塗装が一般塗装業者では施工が難しいとされる理由の1つとして、DCウォールをはじめとするメーカー独自のオリジナル外壁材の特性を熟知できていないことにあります。
南大阪ペイントセンターでは各ハウスメーカーの仕様に精通した元職人の営業マンや、元ハウスメーカーの塗装職人も在籍していますのでご安心ください。
それでは詳しい調査内容を紹介いたします！
DCウォール・グリシェイドグラッサなどの建物全体の調査
DCウォールは大和ハウスの標準仕様の外壁材「ダイナミックセラミックウォール」の略称で、窯業系サイディングの一種です。
大手メーカーではメーカーオリジナル外壁材が使用されているケースが多いですが、
基本的に以下の3種類の外壁材に当てはまります。
その中で、DCウォールはサイディングに分類されます。
注意すべきはDCウォールは一般的なサイディングと違い、表面に特殊なコーティングがあるため通常の塗料を重ねても密着してくれない仕様なのです。
そのような塗料が密着しにくいサイディングのことを塗装業界では難付着サイディングにと呼びます。
難付着サイディングとはその名のとおり、塗料の付着が難しいサイディングのことを指します。
特殊なコーティングがされているので、誤った塗料を塗ってしまうと早期剥がれの原因になるのです。
こちらの大和ハウスの仕様書の一部をお借りしました。
赤線部分に使用されている屋根材と外壁材が記載されています。
屋根材：彩色スレート葺き グリシェイドグラッサ
外壁材：DCウォール XEコートM
「XEコートM」はサイディング表面に無機系の塗料が塗られていることを意味します。
DCウォールのように特殊コーティングがされた状態で通常のシーラーなどの下塗り塗料を塗布してしまうと、1年も満たないうちに塗膜が剝がれてくる危険性があります。
そのためDCウォールをはじめとする難付着サイディングは、難付着サイディング専用の下塗り塗料を使用する必要があります。
弊社では難付着サイディングに対する下塗り塗料として、以下の塗料を提案するケースが多いです。
・関西ペイント「RSマルチシーラー」
・プレマテックス「無機有機ハイブリッドシーラーEPO」
・関西ペイント「アレスダイナミックシーラーマイルド」
今回は下塗り塗料にRSマルチシーラーで塗膜の剥がれを防ぐ提案をいたしました。
これで塗膜が剝がれることなく安心です。
別の大和ハウス（DCウォールの外壁）へ現地調査に伺った際の話ですが、別業者の見積もりには難付着対応ではない通常の下塗り塗料が提案されているケースを多く目にします。
もしも通常の下塗り塗料で塗装をしてしまうと剝がれを引き起こします。
分かりやすく例えると、難付着専用の下塗り塗料を使用していない外壁に養生テープをくっつけて剥がすと、塗料も一緒に剝がれてしまうのです。
ハウスメーカーの外壁塗装が一般の塗装業者では難しいとされる理由は、メーカー独自の外壁材を熟知していないことも理由なのです。
▼難付着サイディングについて詳しくはこちら▼
難付着サイディングは塗料が密着しにくいので専用の下塗り塗料が必須
本来は難付着専用の下塗り塗料を塗装すれば問題ないですが、写真のようなひび割れがある場合はひび割れ補修に特化した下塗り塗料を重ねてあげるとより安心です。
そのため以下の4工程での塗装を提案いたしました。
1.下塗り1回目：RSマルチシーラー（難付着専用の下塗り塗料）
2.下塗り2回目：RSマイクロサーフ（ひび割れ補修に特化した下塗り塗料）
3.中塗り：（未決定）
4.上塗り：（未決定）
目地には雨や湿気が入り込まないように、ボンドのような材料であるコーキングが埋め込まれているケースがほとんどです。
目地を点検するとコーキングが細かくひび割れているので、雨水や湿気がサイディングボード内に入り込んでしまいます。
おそらく目地の隙間から雨水や湿気が入り込んだのでしょう。
DCウォールが一部反っているのが分かりますでしょうか。
いくら耐久性が高耐久なDCウォールでも、目地に雨水や湿気が入り込むことで内側から押し上げてDCウォールを変形させてしまうのです。
そのため建物全体のコーキング打ち替え工事が必要です。
サッシ廻りにも施工されているコーキングもひび割れが顕著に見られるため、撤去・打ち替え工法でコーキング工事を実施します。
大和ハウスのようなハウスメーカーの場合、ガスケットと呼ばれるパッキン状の乾式目地が埋め込まれている場合もあります。
ひび割れなどの劣化が見られないことから、ガスケットはコーキングより耐久性が高いのがお分かりいただけますでしょうか。
ガスケットそのものの寿命は約30年近くと言われていますが、実際には日当たりの良い目地は紫外線の影響でガスケットが浮いてしまうケースが多いです。
現状のガスケットは表面がわずかに粉化（チョーキング）があるのみですが、次回塗装時期を考慮すると今回の工事でコーキングへ打ち替えるのがベストでしょう。
サッシはアルミ製のため塗装はできませんが、樋やスリムダクトやシャッターボックスは塗装可能ですので今回のお見積もりに含ませていただきます。
ベランダには床材のパネルが敷き詰められています。
ハウスメーカーによくある仕様で床材下には塩ビシート防水が施工されています。
防水シート自体に大きな痛みはありませんでしたが、触れると硬くなっていることから経年劣化による硬化やわずかに浮きも見られました。
シート防水の耐用年数は通常15～20年とされているため、次回メンテナンス時期も考慮すると今回の工事で塩ビシート防水を施工しなおした方が良いでしょう。
万が一シートが劣化して破けると一気に雨漏り被害へと直結しやすい箇所です。
塩ビシート防水は3回まででしたら重ね張りをすることが可能で、既存の防水層の上からシートを重ね張りすることで再び15～20年の耐久性が実現します。
▼塩ビシート防水について詳しくはこちら▼
塩ビシート防水【防水工事の種類と耐久性の違いについて】
屋根にはグリシェイドグラッサが施工されています。
グリシェイドグラッサはケイミューという屋根材メーカーにより製造されたハウスメーカー向けのスレート瓦です。
スレート瓦の防水性は塗装依存なので、基本的グリシェイドグラッサも塗装が必要な屋根材に分類されます。
ですが今回の大和ハウスの工事提案には、グリシェイドグラッサへの塗装の提案はなく屋根板金への塗装のみでした。
グリシェイドグラッサは30年以上メンテナンス不要とメーカーから言われていますが、実際には色褪せや苔や藻の繁殖が多く確認できます。
色褪せや苔や藻の繁殖は表面の塗装の保護効果が切れている証拠で、すなわち屋根材の防水性も失われている状態です。
このまま築30年までグリシェイドグラッサを放置してしまうと、雨水が染み込み続けて屋根の反りや割れに繋がります。
塗装でのメンテナンスが難しくなり屋根葺き替えやカバー工法などの高額工事を余儀なくされます。
そのため現状の屋根材の状態や、次回の塗装まで屋根も持たせるために屋根塗装も提案いたしました。
大和ハウスの屋根・外壁塗装のご提案内容とお見積もり金額
お見積り内容
| 劣化部位 | ご提案 | 理由 |
| 外壁（DCウォール） | 外壁塗装（難付着サイディング仕様） | 塗膜の劣化 |
| 目地・サッシ廻り | コーキング撤去・打ち替え工法 | 目地材のひび割れ・劣化 |
| ベランダの防水層 | 塩ビシート防水（絶縁工法） | 防水層のメンテナンスと雨漏り防止 |
| 屋根（グリシェイドグラッサ） | 屋根塗装 | 屋根材の退色・苔、藻の繁殖 |
| 付帯部（雨樋・スリムダクト・シャッターBOX・軒天） | 付帯塗装 | 美観の向上・防水性の維持のため |
お見積り金額
※使用する塗料のグレードによって1㎡あたりの単価が異なるので、お見積り金額も塗料によって変動します。
※スマートフォン・タブレットの方は右スクロールですべての見積書の内容をご覧いただけます。
| プラン名 | 使用塗料 | 耐用年数 | 保証 | 小計 |
| プランA | 外壁：超高耐久HRC次世代塗料プラン | 30年 | 15年 | ¥2,663,150 |
| 屋根：超高耐久HRC次世代塗料プラン | 30年 | 15年 | ||
| プランB | 外壁：超耐候低汚染型無機フッ素プラン | 20年 | 12年 | ¥2,272,727 |
| 屋根：遮熱フッ素プラン | 15-20年 | 12年 | ||
| プランC | 外壁：超低汚染型シリコンプラン | 13-16年 | 10年 | ¥2,061,850 |
| 屋根：遮熱シリコンプラン | 10-15年 | 10年 | ||
| プランD | 外壁：ラジカルシリコンプラン | 13-16年 | 10年 | ¥1,982,650 |
| 屋根：遮熱シリコンプラン | 10-15年 | 10年 | ||
| プランE | 外壁：シリコンプラン | 7-10年 | 5年 | ¥1,817,950 |
| 屋根：シリコンプラン | 7-10年 | 5年 |
上記は屋根・外壁塗装工事、防水工事などの総金額のお見積りです。
営業担当のご説明にご納得いただけ、この度成約をいただきました。ありがとうございます！
お選びいただいた塗料のプランは超耐候低汚染型無機フッ素プランです。
後日複数のカラーシミュレーションをご提案し、お打合せを重ねて塗り色を決定しました！
お客様からアンケートを頂戴しましたので、一部紹介いたします(^-^)
Q.いろんな業者さんがある中で、何が決め手となって私たちにご依頼くださいましたか？
A.
大和ハウスの施工実績も多くあり、内容も詳しく気にしている所を色々と質問して解消できた。メーカー独自の材料も大丈夫と説明があったこと。
ハウスメーカーの提案は屋根なしだったが、屋根塗装の説明も納得でき信用できた。
この度は弊社にご縁をいただき、誠にありがとうございます！
塗装工事後の様子は近日中に施工事例ページに掲載予定ですので、今しばらくお待ちください。
▼施工事例UPしました（2024/5/20更新）▼
南大阪ペイントセンターでは大和ハウスをはじめとしたハウスメーカーの仕様に精通したスタッフが多数在籍しています。
塗装工事についてご不安があればご質問だけでも大歓迎です！
お気軽にご相談いただけますと幸いです。
