外壁塗装を放置するとどうなる?防水機能が確保できない6つの末路

外壁塗装を放置するとどうなる?防水機能が確保できない住宅の6つの末路

外壁塗装をしないで放置すると、住宅がどうなるのかご存じですか。

外壁塗装は、住宅の防水機能を確保する目的で施工します。そのため、外壁塗装を放置すると防水機能が確保できないので、住宅に多くの悪影響を引き起こします。

当コラムでは、外壁塗装を放置すると住宅がどうなるのかをお伝えし、皆様に外壁塗装の必要性をご理解いただきたいと思います。

当コラムでご紹介する内容
  • 外壁塗装を放置するとどうなる?6つの末路
  • 外壁塗装の放置は防水機能が確保できない!
  • 劣化症状から見る外壁塗装の緊急度チェック
  • 塗料を塗らなくていい外壁材でも放置はダメ!

皆様が長く安心して暮らせるように、ご参考になさってください。

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外壁塗装を放置するとどうなる?6つの末路

外壁塗装を放置すると後悔する事態が発生するかもしれません。外壁塗装の放置が引き起こす6つの末路をご紹介いたします。

外壁塗装の放置で起こる6つの末路
  • 見た目が悪くなる
  • 住宅の寿命が短くなる
  • 補修費用が高くなる
  • 雨漏りが発生する
  • 腐食する
  • シロアリ被害が起こる

外壁塗装の放置がどれだけ皆様の住宅に悪影響を及ぼしているのか、ご紹介いたします。

見た目が悪くなる

外壁塗装を放置すると住宅の見た目が悪くなります。

住宅が色褪せてくるだけでなく、黒ずみやカビ・コケが外壁に付着して見た目を悪くし汚れた印象を与えてしまいます。

✔黒ずみ

外壁の黒ずみ

上記の写真は外壁に黒ずみが付着しています。幕板の上に溜まっていたホコリなどの汚れが雨水で流れ落ち、跡が黒ずみとなって外壁に付着してしまっています。

また、交通量の多い道路に面している住宅などは、排気ガスの油汚れが黒ずみとなって外壁に付着してしまう場合もあります。

✔カビ・コケ

外壁のカビ・コケ

カビ・コケは日当たりや風通しが悪い場所に発生します。ご自宅の近くに田んぼなどの湿気が多くある場合は、特にカビ・コケの発生率が高くなる恐れがあります。

また、カビはホコリなどの汚れを餌として繁殖します。そのため、放置しておくとホコリで汚れた外壁を餌にしてカビが繁殖し、見た目がさらに悪くなる可能性があります。

外壁の見た目が悪くなってきたら、劣化が進行しているサインだとお考えいただきたいと思います。

住宅の寿命が短くなる

外壁塗装を30年放置した劣化の様子

外壁塗装を放置すると、住宅の寿命が短くなる可能性があります。

例えば、外壁塗装を30年放置した場合は以上のような劣化が発生する可能性があります。

ご覧いただくと、外壁塗装を30年放置した場合、住宅の寿命だとお分りいただけると思います。塗装目安の10年で外壁塗装を施工すると、以上のような劣化を予防でき築30年になっても寿命の長い住宅になるのです。

劣化箇所を放置しておくとさらに劣化が進行し、住宅全体の寿命を縮めてしまいます。外壁塗装の放置が寿命を短くする事例がこちらになります。

住宅の寿命を短くする外壁塗装の放置
  • 大きなひび割れを放置して住宅の耐震性が悪くなり最悪の場合は倒壊の危険性
  • ひび割れを放置して雨水が侵入し住宅全体の耐久性が低下する
  • 雨樋のサビを放置して穴が開き強度が低下

外壁塗装の放置が住宅の寿命を短くし、安心して暮らせる生活を守れないと考慮いただきたいと思います。

補修費用が高くなる

補修費用が高くなる

外壁塗装を放置すると、補修費用が高くなる可能性があります。劣化症状の放置がさらに被害を拡大し、補修費用がかさんでしまうのです。

弊社で施工したヘーベルハウス住宅の塗装費用の事例を比較するとこちらになります。

▼ヘーベルハウスの塗装費用の比較▼

築年数 塗装面積 塗装費用 施工事例
築18年 175㎡ 164万円 詳しい内容はこちら>​​​
築28年 193㎡ 207万円 詳しい内容はこちら>​​​

築18年と築28年の外壁塗装費用を比較すると、築28年の方が43万円も費用が高くなるのがお分りいただけると思います。

塗装面積など条件は少し異なりますが、同じ吹付け多彩模様フッ素の塗料で塗装しています。しかも、築18年の住宅は屋根塗装込みの費用の為、早期の塗装の方が費用を安くできるとご理解いただけます。

以上のように、外壁塗装の放置は塗装費用が高くなる可能性があります。補修内容は劣化によって様々ですが、外壁塗装を放置しないで施工すると補修費用も抑えられるとご理解いただきたいと思います。

雨漏りが発生する

雨漏りが発生する

外壁塗装を放置すると、雨漏りが発生する可能性があります。

雨漏りの原因となる劣化症状と雨漏り発生の確率は以下の通りです。

劣化症状からの雨漏りの確率
  • 屋上やベランダの劣化=5~10%
  • 雨樋の不具合=5%~10%
  • 外壁のひび割れ=1%未満
  • 外壁の浮き・剥がれ=1%未満
  • コーキングの劣化=1%未満

※上記はあくまでも目安で、劣化具合・築年数・気候条件などによって異なります。

確率の数値を見ると低く感じるかもしれません。しかし、数パーセントでも発生する確率があるということは、住宅が危険な状態だと示しているのです。

以上の症状があるのに外壁塗装を行わず放置しておくと、雨漏りが発生するリスクが高くなります。長く住宅で暮らす為には、雨漏りの発生確率が0%でないといけないのです。

雨漏りが発生すると住宅の内部にも被害が拡大するので、外壁塗装の放置は雨漏りの危険性があると考慮いただきたいと思います。

腐食する

外壁塗装を放置すると腐食する

外壁塗装を放置すると、鉄部や木材などが腐食する可能性があります。腐食すると穴が開くなどして、安全性の確保ができず怪我をしてしまう場合もあります。

腐食は塗装目安である10年を過ぎた頃から始まり、20年・30年と放置すると100%に近い確率で腐食する可能性があります。

※あくまでも目安で、気候条件・立地環境・塗料グレードなどによって異なります。

外壁塗装の放置から起こる腐食が原因で招く、生活における危険がこちらになります。

腐食で起こる危険
  • ベランダ手すりの腐食⇒手すりが支えにならず転倒・転落の危険
  • 雨樋の腐食⇒雨水が適切に排水できず雨漏りの危険
  • 床の腐食⇒足元が安定せず転倒の危険
  • 外壁の腐食⇒腐食箇所が崩れ落ちて怪我の危険

雨水や湿気の侵入は腐食の原因に繋がるので、定期的な点検と適切なメンテナンスが必要です。皆様の怪我の防止の為にも、外壁塗装の放置は危険と認識していただきたいと思います。

シロアリ被害が起こる

外壁塗装を放置するとシロアリが発生する

外壁塗装を放置すると、シロアリ被害が発生する可能性があります。

シロアリは、雨漏りや腐食している住宅などで特に発生しやすくなります。外壁塗装を放置した場合、シロアリが発生する確率は50%以上になるかもしれません。

外壁のひび割れなどから生じた小さな隙間は、シロアリの侵入経路になります。湿った環境が好きなシロアリは、外壁の劣化で雨水や湿気が侵入した住宅は生息するには好条件です。シロアリは雨水を含んだ木材を好んで食べるので、住宅の強度が低下する危険性があるのです。

外壁塗装の放置はシロアリの侵入や被害を招きやすいので、定期的なメンテナンスが必要です。また、シロアリ被害の不安を感じたら、シロアリ駆除も考慮されるといいでしょう。

外壁塗装の放置は防水機能が確保できない!

外壁塗装を放置すると防水機能を確保できない

外壁塗装の放置は防水機能を確保できません。外壁材自体には防水機能がなく、塗料を塗布して防水性を確保しています。

その為、外壁塗装を放置すると、外壁材がどんどん雨水や湿気を吸収してしまいます。カビなどの原因を引き起こし、住宅全体の寿命を縮めてしまう結果になってしまうかもしれません。

防水機能が備わっていない外壁材はこちらになります。

防水機能が備わっていない外壁材
  • サイディング
  • ALC
  • モルタル

上記以外の外壁材でも、経年劣化からコーキングの劣化や外壁材の破損などの劣化症状がある可能性が高くなります。外壁塗装は「塗料の塗布+住宅全体の補修」で、住宅の寿命が長くなるとお考えいただきたいと思います。

外壁塗装の目安は10年に一度と考慮し、定期的な点検とメンテナンスをおすすめいたします。

劣化症状から見る外壁塗装の緊急度チェック

劣化症状が何も確認できない場合は、10年超えて外壁塗装を放置しても問題ないかもしれません。しかし、自分で劣化症状を確認できていると思っても、実際にはプロと同じように住宅全体を確認できていません。10年以上経過した住宅には、たいてい劣化症状があるケースが多いのです。

以下のような劣化症状は外壁塗装の緊急度が高くなるので、注意していただきたいと思います。

劣化症状の緊急度チェック
  • 外壁に大きなひび割れがある(緊急度:★★★★★)
  • コーキングの剝がれ・亀裂がある(緊急度:★★★★★)
  • 塗膜の浮き・剝がれがある(緊急度:★★★★★)
  • 外壁に細かなひび割れがある(緊急度:★★★★)
  • チョーキング現象(緊急度:★★★)
  • 色褪せ(緊急度:★★★)

それでは、詳しくご紹介いたします。

外壁に大きなひび割れがある(緊急度:★★★★★)

外壁に大きなひび割れがある(緊急度:★★★★★)

外壁に0.3mm以上の大きなひび割れ(構造クラック)があると、緊急度が高い劣化症状になります。

名刺や紙のポイントカードが0.3mmに近いので、外壁にひび割れを見つけたら確認してください。名刺が入るひび割れの場合は、住宅の耐久性に大きな影響を及ぼす危険な構造クラックの可能性があります。放置しておくとカビの繁殖や雨漏りの原因になり、住宅の構造バランスにも影響が出るかもしれません。

外壁の大きなひび割れは住宅の緊急事態であると認識いただき、塗装業者に点検を依頼し早期の補修を行いましょう。

外壁のひび割れについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。

壁のヒビは幅と形で危険度チェック!ヒビ発見後に取るべき行動とは?​​​

コーキングの剥がれ・亀裂がある(緊急度:★★★★★)

コーキングの剝がれ・亀裂がある(緊急度:★★★★★)

コーキングに剝がれや亀裂がある場合、早期の外壁塗装が必要になります。

コーキングは紫外線の影響によって徐々に縮み、剥がれや亀裂が起こる原因になります。コーキングが劣化すると目地から雨や湿気が侵入し、防水性が保てなくなってしまうのです。

コーキングの劣化が原因で雨や湿気が外壁内部に溜まり、外壁材を外へ押し上げて浮いてしまった事例もあります。

コーキング劣化から起こる外壁の浮き

コーキングの劣化は外壁にも影響を及ぼす恐れがあると留意いただき、早期の補修をお願いいたします。

コーキングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。

コーキングとは外壁の継ぎ目の事!シーリングも同じ意味です​​​

塗膜の浮き・剝がれがある(緊急度:★★★★★)

塗膜の浮き・剝がれがある(緊急度:★★★★★)

塗膜に浮きや剥がれの症状がある場合は、水を吸い込み劣化が進行するので緊急度も高くなります。

塗膜の浮きや剥がれが原因で雨水や湿気が侵入し、外壁が保護されず耐久性が低下してしまいます。そのまま放置しておくと外壁にカビなどが繁殖し、雨漏りの原因になる可能性があります。

浮きや剥がれは時間の経過とともに広がっていきます。放置していると気づいた時には広範囲に発生し、大掛かりな補修工事が必要になる可能性もあります。

塗膜の浮きや剝がれの放置は被害が広がる恐れがあるので、緊急度が高い劣化症状であると留意いただきたいと思います。

外壁に細かなひび割れがある(緊急度:★★★★)

外壁に細かなひび割れがある(緊急度:★★★★)

0.3mm以下のひび割れ(ヘアークラック)がある場合は、外壁塗装をお考えいただく時期だとご判断いただきたいと思います。

ヘアークラックが非常に小さく外壁の表面に凹凸がなければ、緊急度は低いかもしれません。しかし、ヘアークラックが広範囲に発生していると、外壁内部の構造に影響を与える可能性があります。現状は細かなひび割れでも、放置しておくと大きな構造クラックになる危険性があるのです。

ヘアークラックの緊急度の見極め方
  • ヘアークラックが非常に小さく外壁表面に凹凸がない⇒要観察
  • ヘアークラックが広範囲に発生している⇒外壁塗装必要

細かなひび割れだからと放置せずに、軽い劣化症状から外壁塗装を考えるきっかけにしていただきたいと思います。

チョーキング現象(緊急度:★★★)

チョーキング現象(緊急度:★★★)

外壁表面に白い粉が吹いた状態をチョーキング現象と言います。外壁を触った際に手のひらが白くなるのは、外壁塗装が必要なサインだと認識していただきたいと思います。

紫外線や雨風から塗膜が劣化して白い粉が吹き、症状が進行すると外壁の剥がれを引き起こす可能性があります。そのまま放置しておくと、外壁に付着しているカビやコケの発生を促進する場合もあるのです。

チョーキング現象の段階で外壁塗装を施工すると補修箇所が少なく、費用も抑えられるかもしれません。住宅の耐久性を確保する為にも、チョーキング現象を確認したら外壁塗装の時期が来たと考慮いただきたいと思います。

色褪せ(緊急度:★★★)

色褪せ(緊急度:★★★)

色褪せは、防水機能が低下し外壁が無防備になっていることから起こります。住宅の防水機能を向上する為に外壁塗装が必要になってきます。

色褪せは紫外線が原因で発生します。色褪せが発生すると塗膜が剥がれ、ひび割れや雨漏りのリスクが大きくなります。

塗料グレードや住宅の立地環境によって異なりますが、10年を目安に徐々に色褪せが起こってきます。色褪せが始まれば住宅の劣化が進んでいるのだと認識いただき、緊急度が高くなる前に外壁塗装をお考えいただければと思います。

塗料を塗らなくていい外壁材でも放置はダメ!

タイルなどの塗料を塗らなくていい外壁材は、基本的に塗装は不要になります。しかし、タイルの目地のコーキングや接着しているモルタルは劣化するので、放置せずメンテナンスが必要になります。10年に一度は劣化状況を確認していただきたいと思います。

タイルで外壁塗装が必要な劣化症状がこちらになります。

▼外壁塗装が必要な劣化症状▼

劣化症状 写真
コーキングの劣化 タイルのコーキングの劣化
接着剤のモルタルの劣化 接着剤のモルタルの劣化(タイル)
タイルのひび割れ・剝がれ タイルのひび割れ・剝がれ

また、タイル自体の塗装が必要なくても、タイルは年月が経つと汚れが目立ってきます。タイルにツヤを出して見た目を良くしたい場合は、クリア塗装をおすすめいたします。クリア塗装は無色透明で、タイルのデザインをそのまま残した塗装が可能です。

クリア塗装について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になさってください。

外壁塗装のクリアでデザインそのまま!クリア塗装できない外壁とは?​​​

まとめ

外壁塗装の放置が原因で、皆様の住宅が6つの末路を迎える可能性があります。

外壁塗装の放置で起こる6つの末路
  • 見た目が悪くなる
  • 住宅の寿命が短くなる
  • 補修費用が高くなる
  • 雨漏りが発生する
  • 腐食する
  • シロアリ被害が起こる

外壁材は外壁塗装で防水機能を確保する為、外壁塗装を放置すると防水機能が備わっていない住宅になるのです。その為、劣化のスピードを速めてしまう原因になるかもしれません。

劣化症状から皆様の住宅の外壁塗装緊急度を確認してください。

劣化症状から見る外壁塗装緊急度
  • 外壁に大きなひび割れがある(緊急度:★★★★★)
  • コーキングの剝がれ・亀裂がある(緊急度:★★★★★)
  • 塗膜の浮き・剝がれがある(緊急度:★★★★★)
  • 外壁に細かなひび割れがある(緊急度:★★★★)
  • チョーキング現象(緊急度:★★★)
  • 色褪せ(緊急度:★★★)

塗料を塗らなくていい外壁材でも、経年劣化からコーキングの劣化や外壁材が破損する場合があります。その為、10年に一度を目安にメンテナンスをお考えいただきたいと思います。

南大阪ペイントセンターでは、外壁塗装全般の工事を承っております。ぜひ一度、ご相談ください。

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