✓ご依頼までの背景
奈良県生駒市の築18年の大和ハウスにお住まいのお客様より外壁塗装工事のお見積りの相談です。
大和ハウスの定期点検を受けられたところ大変高額な見積もり金額にお困りになり、奈良県内の口コミが良い塗装会社に相見積もりを依頼されました。
大和ハウスの施工実績が多いことから南大阪ペイントセンターも相見積もりの一社に加えていただきました。
ドローンなども使用して約1時間かけて建物全体の点検をしたところ、屋根(カラーベスト)の割れが多く見られました。
カラーベストは築18年ごろですと塗装工事のご提案をすることが圧倒的に多いですが、割れがあまりにもある場合は塗装をしても屋根材が長持ちしてくれない可能性が高いです。
そこで既存のカラーベストの上から新しい屋根を新設する屋根カバー工法を提案いたしました。
又、外壁には大和ハウスの標準仕様である「DCウォール」が使用されており、特殊な塗料がコーティングされているサイディングなので難付着サイディング専用の下塗り塗料が必須です。
相見積もりを依頼した他の塗装会社は屋根塗装と難付着サイディングに対応していない通常使用の塗装の提案しかなかったため、弊社へ塗装工事のご成約をいただきました。
この度は弊社にご縁をいただき、誠にありがとうございます!
南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
当ブログでは奈良県生駒市で実施した大和ハウスの外壁調査とお見積りの内容を紹介しています。
▼生駒市の外壁塗装業者選びについてはこちらの記事で解説をしています▼
生駒市の外壁塗装業者を選ぶときの7つのポイントとおすすめ業者
大和ハウスの定期点検を受けたことが工事のきっかけ
メーカー | 大和ハウス |
築年数 | 18年 |
きっかけ | 大和ハウスの定期点検を受けて |
外壁 | DCウォール(難付着サイディング) |
屋根 | カラーベスト |
今回お見積りに伺った大和ハウス施工の住宅です。
大和ハウスの定期点検を受けられたことがきっかけで、弊社にお見積もりのご依頼をいただきました。
他社でも相見積もりの依頼をされましたが、業者によって工事内容の提案が違うことにご不安を抱かれていました。
その例をあげますと…
- 外壁のDCウォールは難付着サイディングにもかかわらず、通常使用の塗装の提案
- 屋根のカラーベストは割れが多いが屋根塗装のみの提案
- ベランダの塩ビシート防水は施工不可
といった提案があり、ハウスメーカー以外の塗装会社へ依頼されることに対してご不安をお持ちでした。
大和ハウスなどの大手ハウスメーカーの塗装が一般塗装業者では施工が難しいとされる理由の1つとして、DCウォールをはじめとするメーカー独自のオリジナル外壁材の特性を熟知できていないことにあります。
屋根についてもカラーベストは塗装でのメンテナンスが一般的ですが、割れなどが顕著に見られる場合は屋根カバー工法などの屋根工事を提案させていただくこともあります。
又、弊社では塩ビシート防水などあらゆる防水工事も施工可能ですので、雨漏りを防ぐためにもしっかりとベランダの状態も拝見いたします。
南大阪ペイントセンターでは各ハウスメーカーの仕様に精通した元職人の営業マンや、元ハウスメーカーの塗装職人も在籍していますのでご安心ください。
DCウォールなどの建物全体の点検調査
DCウォールは大和ハウスの標準仕様の外壁材「ダイナミックセラミックウォール」の略称で、窯業系サイディングの一種です。
大手メーカーではメーカーオリジナル外壁材が使用されているケースが多いですが、基本的にサイディングかALCかモルタルかの3種類にあてはまるケースがほとんどです。
その中で、DCウォールはいわゆる難付着サイディングに分類されます。
難付着サイディングとはその名のとおり、塗料の付着が難しいサイディングのことを指します。
特殊なコーティングがされているので、誤った塗料を塗ってしまうと早期剥がれの原因になるのです。
こちらの大和ハウスの仕様書の一部をお借りしました。
赤枠にDCウォールと記載があるのが分かりますでしょうか。
ご自宅の仕様書でDCウォールと書かれている場合は通常仕様の塗装はできません。
DCウォールのような特殊コーティングがされた状態で通常のシーラーなどの下塗り塗料を塗布してしまうと、1年も満たないうちに塗膜が剝がれてくる危険性があります。
そのためDCウォールをはじめとする難付着サイディングに分類される外壁材は、難付着サイディング専用の下塗り塗料を使用する必要があります。
弊社では難付着サイディングに対する下塗り塗料として、以下の塗料を提案するケースが多いです。
・関西ペイント「RSマルチシーラー」
・プレマテックス「無機有機ハイブリッドシーラーEPO」
・関西ペイント「アレスダイナミックシーラーマイルド」
▼難付着サイディングについて詳しくはこちら▼
難付着サイディングは塗料が密着しにくいので専用の下塗り塗料が必須
DCウォールは通常のサイディング同様にボード同士の継ぎ目に目地があります。
目地には雨や湿気が入り込まないように、ボンドのような材料であるコーキングが埋め込まれているケースがほとんどです。
目地を点検するとコーキングが細かくひび割れているので、雨水や湿気がサイディングボード内に入り込んでしまいます。
いくら耐久性が高いDCウォールでも、このまま放置すると内側からボードを押し上げてDCウォールを変形させてしまう危険性があります。
そのため目地やサッシ廻りなど建物全体にコーキング打ち替え工事が必要です。
外壁以外の部位も塗装で保護することで、美観が良くなるだけではなく耐久性も良くなります。
雨樋をはじめとした付帯部も塗装のご提案をいたしました。
ベランダには床材のパネルが敷き詰められています。
ハウスメーカーによくある仕様でパネル下には塩ビシート防水が施工されています。
シート防水の耐用年数は通常15~20年とされており、更にパネルのお陰で紫外線が直接シート防水に当たらないので劣化があまりないケースが多いです。
パネルを捲った塩ビシートの防水層です。
防水層に大きな痛みはないですが、万が一シートが劣化して破けると一気に雨漏り被害へと直結しやすい箇所です。
現在築18年ですので塩ビシート防水の寿命(15~20年)までには、新たに塩ビシート防水を施工した方が良いのは間違いないです。
他の塗装会社から塩ビシート防水は対応外と案内があったとの事ですが、弊社では問題なく施工は可能です。
塩ビシート防水は3回まででしたら重ね張りをすることが可能で、既存の防水層の上からシートを重ね張りすることで再び15~20年の耐久性が実現します。
▼塩ビシート防水について詳しくはこちら▼
塩ビシート防水【防水工事の種類と耐久性の違いについて】
屋根にはカラーベスト(スぺリアルグランデ)が施工されています。
大和ハウスの定期点検の際にも割れの多さの指摘があったので、入念にドローンで点検します。
カラーベストは非常に薄いため、梯子で直接登って点検を行うと歩く際の重みで割れてしまう可能性があります。
そのため、ドローンでできる限り近くを撮影して調査を行います。
ご指摘のとおり複数の割れが確認できます。(写真赤丸)
築18年ごろのカラーベストですと、本来屋根塗装を提案させていただくケースが圧倒的に多いです。
ですがここまで割れが顕著ですと、カラーベストに雨水が染み込んで非常に脆くなっていることが推測されます。
そのため塗装をしても塗膜が剝がれてしまったり再び割れなどを引き起こし、屋根にとってあまり良くない状態になる可能性が高いです。
そこで既存のカラーベストの上から新しい屋根を葺く屋根カバー工法を提案いたしました。
大和ハウスの塗装工事のご提案内容と見積り金額
お見積り内容
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
外壁(DCウォール) | 外壁塗装(難付着サイディング仕様) | 塗膜の劣化 |
目地・サッシ廻り | コーキング撤去・打ち替え工法 | 目地材のひび割れ・劣化 |
ベランダの防水層 | 塩ビシート防水(機械固定工法) | 防水層のメンテナンスと雨漏り防止 |
屋根(カラーベスト) | 屋根カバー工法 | 屋根材の割れ |
付帯部(雨樋・スリムダクト・シャッターBOX・軒天) | 付帯塗装 | 美観の向上・防水性の維持のため |
お見積り金額
※使用する塗料のグレードによって1㎡あたりの単価が異なるので、お見積り金額も塗料によって変動します。
塗料別見積もり案 | 見積もり金額(税抜き) |
超高耐久HRC次世代塗料 | ¥1,969,100 |
超低汚染型無機フッ素塗料 | ¥1,680,250 |
超低汚染型シリコン塗料 | ¥1,590,500 |
ラジカルシリコン塗料 | ¥1,373,300 |
上記は外壁塗装工事のみのお見積り金額です。
別途ベランダの塩ビシート防水工事は163,040円(税抜き)、屋根カバー工法は1,375,570円(税抜き)でお見積りを実施しています。
見積りの内容や営業担当のご説明にご納得いただけ、この度成約をいただきました。
お選びいただいた塗料のプランは「ラジカルシリコン塗料」です。
そのため外壁塗装、防水工事、屋根カバー工法の総額は2,911,910円(税抜き)となりました。
この度は弊社にご縁をいただき、誠にありがとうございます!
塗装工事後の様子は近日中に施工事例ページに掲載予定ですので、今しばらくお待ちください。
▼施工事例UPしました!(2024/4/3更新)▼
何か気になることやご不安があればお気軽にご相談いただけますと幸いです。