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大阪市住吉区の築21年の戸建て住宅にお住いのお客様から塗装工事のご相談をいただきました。
窯業系サイディングの目地にあるコーキングが細かくひび割れてしまっていることがご相談のきっかけです。
南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
当ブログでは大阪市住吉区の戸建てへ外壁塗装の点検の様子とお見積り内容を紹介しています。
目地のひび割れが気になりご相談
住吉区の戸建ての概要
築年数 | 21年 |
きっかけ | コーキングのひび割れ |
外壁 | 窯業系サイディング・モルタル |
屋根 | スレート瓦 |
窯業系サイディングとモルタルといった2種類の外壁材が使用された戸建て住宅です。
Q.塗装をする前にどんなことで困っていましたか?(不安・心配・恐怖など)
A.サイディングの目地のひび割れや剥がれ
サイディングボード同士を繋ぐ目地にはコーキングと呼ばれる部材が埋め込まれています。
コーキングは雨水の侵入を防ぎ建物の防水性や気密性を向上させる役割を担っています。
経年劣化でコーキングがひび割れや剥がれが起きて外壁の防水性が保てず、サイディングボードの浮きや固定するビスが取れかかっていたりと危険な状態でした。
又、モルタル外壁には複数のひび割れがあるため雨水が侵入するリスクが高くなっている現状です。
以上を踏まえて、こちらの住宅に最適のメンテナンスをご提案いたします。
それでは現地調査の様子を詳しく見ていきましょう。
目地の劣化を中心に外壁調査
窯業系サイディングとモルタルといった2種類の外壁材が使用されています。
こちらの建物ですとブラウンのタイル調のデザインになっている外壁が窯業系サイディング、ホワイト系の色の外壁がモルタルです。
まずはお客様のお悩みにもある目地の劣化状態を確認するので、窯業系サイディングの様子からご紹介いたしますね。
サイディングボード同士の目地を埋めるようにコーキングが施工されていますが、ほとんど剝がれてしまい中の水色の下地が見えてしまっていますね。
水色の下地はボンドブレーカーと呼ばれコーキングが奥側へ密着するのを防ぐ目的があり、コーキングの耐久性を高める役割を担っています。
古くなったコーキングはすべて撤去して、新しいコーキングを打設するコーキング打ち替え工法をご提案いたしました。
目地のコーキングのひび割れを放置していると「隙間から雨水が入り込み雨漏りになる」と思われている方も多いと思います。
実はすぐに雨漏りには直結するわけではありません。
その理由はサイディングボードの内側に防水シートが設置されていることにあります。
サイディングボードの内側に雨水が入り込んでも防水シートの二次防水で雨水が屋内へ染み込むことを防いでくれています。
しかしコーキングの劣化をそのままにすることで、確実にサイディングボードは傷んでしまいます。
ボードの内側へ雨水が入り込むと、湿気が内部にたまり外へ押し上げようとする力が働きます。
その結果、サイディングボードが浮いてしまうのです。
写真ではサイディングボードが浮きで、固定するビスが取れかかっているのが分かりますね。
一度サイディングボードが浮いてしまうと、完全に元に戻す事はほぼ不可能と言われています。
浮いてしまったボードの対策としては、塗装時に新しいビスを打ち込んでフラットな状態に戻すことです。
そのため塗装前の外壁の補修が非常に重要になるので、きちんと劣化診断をしてくれる塗装業者を選ばれることが大切です。
又、コーキングの劣化を放置して起こる弊害としては、サイディングボードのひび割れがあります。
一般的には14mm~16mmの厚みがあるサイディングボードなので、簡単にひび割れてしまうことはないです。
ですがサイディングボードに雨水が染み込んでしまうと脆くなり、写真のように目地付近でひび割れを起こしてしまいます。
サイディングボードの欠落を防ぐためにもビスでボードを固定し、ひび割れをコーキングで埋めて補修することが重要です。
続いてモルタル外壁の状態もチェックします。
塗膜の寿命のサインとしてチョーキング現象が確認できます。
チョーキング現象は塗膜内の樹脂が分解され粉状になった顔料が外壁表面に現れる現象です。
外壁の防水性を失われている事を示しています。
塗膜の防水性がなくなることでモルタル外壁に雨水が染み込み脆くなります。
その結果、写真のようなひび割れへと繋がるのです。
モルタル外壁のひび割れはVカット補修という工法で補修します。
表面のひび割れだけでなく奥側からも補修することで、ひび割れを根本から解決する工法です。
笠木と呼ばれるベランダの手摺部分が外れてしまっており、防水テープで応急処置がされている現状でした。
笠木の劣化は雨漏りに直結しやすいです。
笠木から侵入しら雨水が、外壁内部をつたいやがて階下への雨漏りに繋がってしまいます。
対策としては浮いた笠木をビスで固定して、隙間をコーキングで補修することで笠木の防水性が復活します。
ドローンで建物全体を調査いたします。
屋根にはスレート瓦が使用されていることが分かります。
築20年になるのでスレート瓦の塗膜の寿命が過ぎており再塗装が必要です。
色がまだらになっており、色褪せが見られますね。
スレート瓦の防水性は塗装によって維持されます。
工場出荷時にはあらかじめスレート表面に防水塗装が施されていますが、築10年を目途に塗膜の寿命を迎え防水効果が薄れていきます。
当初は雨水をしっかり弾いていたスレート瓦ですが、塗膜の防水性がなくなったことでスレート瓦自体に雨水が染み込んでしまいます。
そのため塗膜の防水性を復活させるために、屋根塗装でスレート瓦をメンテナンスする必要があるのです。
外壁塗装のご提案内容と見積り金額
お見積り内容
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
外壁(窯業系サイディング・モルタル) | 外壁塗装 | 塗膜の劣化 |
目地(窯業系サイディング) | コーキング撤去打ち替え | コーキングのひび割れ |
外壁(モルタル) | Vカット補修 | ひび割れのため |
屋根(スレート瓦) | 屋根塗装 | 塗膜の劣化のため |
付帯部(雨樋・雨戸・水切り・破風板・鼻隠し・ベランダ床) | 塗装工事 | 美観の向上・防水性の維持のため |
お見積り金額
使用する塗料のグレードによって1㎡あたりの単価が異なるので、お見積り金額も使用する塗料によって変動します。
※スマートフォン・タブレットの方は右スクロールですべての見積書の内容をご覧いただけます。
プラン名 | 使用塗料 | 耐用年数 | 保証 | 小計 |
プランA | 外壁:超高耐久HRC次世代塗料プラン | 30年 | 12年 | ¥1,620,950 |
屋根:超高耐久HRC次世代塗料プラン | 30年 | 12年 | ||
プランB | 外壁:超低汚染型無機フッ素プラン | 20年 | 10年 | ¥1,347,500 |
屋根:遮熱フッ素プラン | 15-20年 | 10年 | ||
プランC | 外壁:超低汚染型シリコンプラン | 13-16年 | 7年 | ¥1,000,000 |
屋根:遮熱シリコンプラン | 10-15年 | 7年 | ||
プランD | 外壁:ラジカルシリコンプラン | 13-16年 | 7年 | ¥938,700 |
屋根:遮熱シリコンプラン | 10-15年 | 7年 | ||
プランE | 外壁:シリコンプラン | 7-10年 | 5年 | ¥858,300 |
屋根:シリコンプラン | 7-10年 | 5年 |
各プランの内訳明細書には塗装箇所の㎡数・使用塗料(メーカー名も含む)・塗料単価など、不透明な金額がないように明記しています。
Q.いろんな業者さんがある中で、何が決め手となって私たちにご依頼くださいましたか?
A.
ホームページや営業の方の対応から職人さんを大事にしていると感じられたから
この度ご成約をいただきました。
弊社にご縁をいただき、誠にありがとうございます!
塗装工事後の様子は近日中に施工事例ページに掲載予定ですので、今しばらくお待ちください。
▼施工事例公開しました(2024/1/22更新)▼
こちらのページに関すること以外でも、塗装工事についての疑問やご相談も承っています。
お気軽にご相談いただけますと幸いです。