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ALC施工のハウスメーカーへ建物全体の点検とお見積りを実施した内容を掲載しています。
きっかけは目地の劣化で約15年前にハウスメーカーで塗装工事済ですが、今回はメーカーとの相見積もりの候補に弊社へもご相談をいただきました。
WEB検索で弊社のハウスメーカーの施工実績をご覧になり、ご連絡をいただきました。
南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
大阪市生野区でハウスメーカー施工の築35年住宅に、建物全体の点検とお見積りを実施した内容を紹介しています。
ALCパネルの目地の劣化がご相談のきっかけ
点検と見積りに伺った住宅の概要
築年数 | 35年 |
住宅メーカー | 旭化成ホームズ |
きっかけ | 目地の劣化 |
外壁 | ALC(ボンタイル仕上げ) |
屋根 | 陸屋根 |
15年前に旭化成ホームズで一度塗装工事をされています。
現地調査時にアンケートを頂戴し、詳しくご意向をヒアリングします。
3階建て(フレックス3)で外壁にはALCパネルが使用されており、パネル同士の境目である目地のコーキングの劣化を気にされていました。
弊社のハウスメーカーの施工実績をご覧になり、今回ご相談をいただきました。
ALC施工のハウスメーカー住宅全体の調査開始
ALCの目地の劣化を調査
外壁であるALCパネルにはパネルの継ぎ目にコーキングが埋め込まれています。(写真赤線)
外壁がALCの場合は目地のコーキング工事が非常に重要です。
ALCの下に防水シートが施工されていないので、目地のコーキングが劣化すると隙間から雨水が入り込み雨漏りの原因に直結しやすいです。
お客様も目地の劣化を大変気にされており、しっかりと目地の劣化状態を調査いたします。
ALCは他の外壁材に比べて目地の長さ約1.5倍あり、目地のコーキング工事のm数が多いことから施工金額もやや高くなりやすいです。
目地が多ければ多いほど目地からの雨漏りリスクは高まりますので、ALCの場合は特に目地のコーキングのメンテナンスが最重要事項になるのです。
ALCの2回目の塗装工事はコーキング撤去・打ち替え工法が必要
ALCの2回目のコーキング工事は撤去・打ち替え工法が必要です。
初回の塗装工事 | コーキング増し打ち |
2回目の塗装工事 | コーキング撤去・打ち替え |
15年前に一度塗装工事をされているので、今回が2回目の塗装工事です。
前回は既存のコーキングの上からコーキングを施工する増し打ち工法で施工されていますが、今回の工事は古いコーキングを撤去する必要があります。
理由は目地の溝がほぼなくなっているので、新たにコーキングを打つ領域を確保できません。
そのため今回は「コーキング撤去・打ち替え工法」という、古いコーキングを取り除いてから新しいコーキングを打つ工法で工事をご提案いたしました。
▼ALCのコーキングについて詳しく掲載▼
ALCのコーキング工事の工程と費用について
外壁には意匠性の高い多彩模様での塗装をご提案
もちろんコーキング工事だけではなく、ALC自体にも塗装でメンテナンスが必要です。
ALCパネル自体には防水性が備わっていないので、防水性をキープするためにも塗装で表面を保護してあげる必要があります。
現在の塗り色はボンタイル仕上げの淡いグレーの単色で仕上げられています。
そこで選択肢の1つとして多彩模様での塗装をご提案いたしました。
多彩模様は計算された様々の色の塗料を吹き付けることに本物の天然石のような模様が再現できます。
ヘーベルハウスにお住いのお客様の大多数が高級感が出るという理由でこちらの多彩模様を選ばれます。
築20年以内のヘーベルハウスは新築時の塗装が多彩模様であるケースがほとんどなくらい、非常にメジャーな塗装になっていますよ。
多彩模様には様々な色展開があるので、打合せを重ね色を決定いたします。
玄関の天井部分である軒天(のきてん)には防火性に特化したケイカル板が使用されているので、通常の外壁塗料ではなくカチオン系塗料と呼ばれる特殊な塗料を使用しないと剥がれの原因となります。
他にもハウスメーカーの建物には素材の特性を見極めて塗料の選定を必要とする部位があり、各メーカーの専門知識と施工経験に長けていないと施工が難しいのです。
陸屋根とベランダへは防水工事が必須
屋上にはシート防水が施工されています。
屋上は今回で3回目の改修工事となります。
本来塩ビシート防水は既存のシート防水の上からシートを重ねて施工でき、既存の防水層の撤去費用がかからないことが特長です。
しかし3回目の工事の場合は既存のシートを撤去した方が良いです。
その理由は長年の雨や強風に晒され、シートを固定するビスやご鋼板の強度が弱くなることでシート自体が浮いているケースも少なくありません。
そのため3回目の塩ビシート防水工事の場合は、既存の防水層であるシートを撤去する必要があるのです。
3階のベランダも階下への雨漏りを予防するために塩シート防水工事が必要ですので、お見積りをさせていただきました。
▼塩ビシート防水について詳しく解説▼
塩ビシート防水【防水工事の種類と耐久性の違いについて】
外壁塗装のご提案内容と見積り金額
お見積り内容
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
外壁(ALC) | 外壁塗装 | 塗膜の防水性低下 |
目地(ボードの継ぎ目) | コーキング撤去打ち替え | コーキングの劣化 |
サッシ・軒天廻り | コーキング撤去打ち替え | コーキングの劣化 |
付帯部(雨樋・シャッターBOX・シャッター・スリムダクト・軒天・鉄部) | 付帯塗装 | 美観の向上・防水性の維持のため |
屋上 | 塩ビシート防水 | 防水層の寿命 |
ベランダ | 塩ビシート防水 | 防水層の寿命 |
お見積り金額
※使用する塗料のグレードによって1㎡あたりの単価が異なるので、お見積り金額も塗料によって変動します。
使用塗料 | 耐用年数 | 保証 | 小計 |
天然石調多彩模様無機 | 20-25年 | 15年 | 3,439,900円 |
天然石調多彩模様シリコン | 10-15年 | 10年 | 2,817,100円 |
吹付け多彩模様フッ素 | 15-18年 | 12年 | 2,189,200円 |
吹付け多彩模様シリコン | 13-16年 | 10年 | 2,029,300円 |
上記は外壁塗装工事のみのお見積り金額です。
屋上とベランダの塩ビシート防水工事は別途2,178,630円(税抜き)でお見積りを実施しています。
見積りの内容や営業担当のご説明にご納得いただけ、この度成約をいただきました。
弊社にご縁をいただき、誠にありがとうございます!
塗装工事後の様子は近日中に施工事例ページに掲載予定ですので、今しばらくお待ちください。
▼施工事例UPしました(2023/10/3更新)▼
こちらのページに関すること以外でも、塗装について疑問点やハウスメーカーの塗装工事のご相談も承っています。
お気軽にご相談いただければ幸いです。