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香芝市にある築25年の2階建てアパートのオーナー様より、塗装工事のお見積りの依頼を承りました。
大和リビングの管理物件でA棟~D棟の計4棟すべてのご依頼です。
南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
当ブログでは香芝市のアパート(大和リビング)の現地調査とお見積りの内容を掲載しています。
ご相談のきっかけはサイディングからの雨漏り
大和リビングのアパートの概要
築年数 | 1998年9月(築25年) |
建物構造 | 軽量鉄骨造 |
建物階建 | 2階 |
総戸数 | 4戸 |
きっかけ | 雨漏り |
外壁 | 窯業系サイディング |
屋根 | スレート瓦 |
外壁である窯業系サイディングの目地から雨漏りがあるとのご相談をいただきました。
アパートの外壁調査
雨漏り箇所から調査を行います。
ちょうど1階と2階目の境界線にある、幕板と呼ばれる部分から雨漏りである可能性が高いです。
雨漏り箇所を近くで見て行きましょう。
幕板と窯業系サイディングの間には、コーキングが埋め込まれています。
雨漏りの箇所から、写真赤枠のコーキングが劣化して隙間ができて雨漏りが発生していると推測されます。
紫外線を長年浴び続けることで、ゴムのような柔軟性をもったコーキングが徐々に硬化していき縮みや割れといった劣化症状を引き起こすことが原因です。
幕板廻りと縦方向に伸びるサイディングの目地もコーキングで補修をすれば、雨漏りは解消されますのでご安心ください。
雨漏り被害がある場合は、外壁自体の耐久性も落ちている可能性が高いです。
窯業系サイディングは工場出荷時に塗装が施されることで防水性が維持されますが、10年過ぎで防水性の寿命が訪れます。
大手メーカーであるダイワハウスの管理物件であることを考慮しても、築25年では塗膜の耐久性がほぼゼロに等しい状態です。
塗膜が寿命を迎えている証拠として、チョーキング現象が確認できます。
チョーキング現象とは塗膜の樹脂が紫外線によって分解されて、顔料だけ表面に出てきてしまう劣化現象のことを言います。
外壁に触れると塗膜の粉がしっかりと付くので、かなりが塗膜の劣化が進行していることが窺えます。
塗膜の劣化は外壁だけでなく、雨樋(あまどい)などの付帯部でも確認ができます。
塗装は見た目を良くするだけでなく、保護の役割もあります。
塗膜で保護することで、紫外線に直接当たることなく劣化を防ぐ働きもあるのです。
そのため外壁だけではなく、雨樋などの付帯部もしっかりと塗り替えてあげることがおすすめですよ。
換気フードの塗膜の剥がれや、アパート共用部の鉄部の錆も見られます。
このような場所もケレン作業で錆を落として塗装をすることで、美観も復活して寿命を延ばす効果も期待できます。
4棟すべての屋根にはスレート瓦が使用されています。
スレート瓦の防水性は塗装依存ですので、外壁同様に塗装をすることで防水性を復活が可能です。
築25年ですので屋根塗装が可能なギリギリの範囲です。
あと3∼5年経過してしまうと、スレート瓦に水分が含みすぎて脆くなり、塗装をしても長持ちさせることが難しくなります。
塗装以外の選択肢としては、屋根塗装より高額になりますが屋根カバー工法や屋根葺き替え工事といった選択肢がありますよ。
アパートの塗装工事のご見積り内容
お見積り内容
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
外壁(窯業系サイディング) | 外壁塗装 | チョーキング現象 |
目地(ボードの継ぎ目) | コーキング撤去打ち替え | コーキンの劣化 |
サッシ・軒天周り | コーキング増し打ち | 雨漏りのため |
付帯部(雨樋・スリムダクト・シャッターBOX・幕板・軒天・破風板・鉄鋼階段) | FRPトップコート塗布 | 防水層のメンテナンス |
屋根(スレート瓦) | 屋根塗装 | 美観の向上・防水性の維持のため |
使用する塗料のグレードによってお見積り金額が変動しますが、4棟すべて合計したお見積りは約708万円~1,190万円のお見積書を提出いたしました。
ご提案した塗料はすべて多彩模様のプランです。
細かな模様の塗料を吹き付けることで、本物の天然石のような風合いを再現できる塗料です。
塗装1つで外観の高級感をアップできるので、大手ハウスメーカーの戸建てやマンションに使用されることの多い人気の工法です。
お見積りの結果お客様はどのプランをお選びいただいたのでしょうか(^-^)
施工後の様子は後日別ページでご紹介する予定です。
▼施工事例UPしまし(2024/2/8更新)▼
こちらのページに関すること以外でも、塗装について疑問点やお見積りのご相談も承っています。
お気軽にご相談いただければ幸いです。