今まさに、外壁塗装でのトラブルを抱えている方がいらっしゃるかもしれません。
トラブルを解決するには、トラブルに合った解決策がございます。当コラムでは、トラブル事例ととも解決策と予防法をご紹介させていただきます。
- 外壁塗装の仕上がりに関するトラブル
- 外壁塗装での工事に関するトラブル
- 外壁塗装でのお金に関するトラブル
- 外壁塗装での保証に関するトラブル
- 外壁塗装での近隣とのトラブル
トラブルを抱えている方には解決策をトラブルを回避したい方には予防法を、ご参考になさってください。
1.外壁塗装の仕上がりに関するトラブル
1-1.仕上がりの色が違う
1-2.塗りムラがある
1-3.塗装後すぐに剥がれた
1-4.塗装後すぐにサビが発生した
2.外壁塗装での工事に関するトラブル
2-1.契約内容と違う塗料を使用された
2-2.外壁などに傷や破損が生じた
2-3.高圧洗浄の水が室内に入ってきた
2-4.不要な工事を施工された
2-5.塗装工期の遅れ
2-6.工程表が提示されない
3.外壁塗装でのお金に関するトラブル
3-1.追加費用を請求された
3-2.見積書が詳細に記載されていない
3-3.領収書がもらえない
4.外壁塗装での保証に関するトラブル
4-1.保証内容が違っていた
4-2.施工業者が倒産し保証が受けられない
5.外壁塗装での近隣とのトラブル
5-1.足場の組立・解体時の騒音
5-2.近隣住宅や車への塗料の飛散
5-3.塗料の臭い
6.まとめ
外壁塗装の仕上がりに関するトラブル
外壁塗装で工事の仕上がりは、施工主にとって大事なものです。仕上がりに問題があったり納得いかない場合は、トラブルになりやすいのです。
外壁塗装の仕上がりではどのようなトラブルが発生するのか、解決策と予防法と一緒にご紹介いたします。
仕上がりの色が違う
外壁塗装が完成した時、思っていた色と違ったことからトラブルが発生するかもしれません。
入念に色を決めても、小さな色見本と実際に大きな住宅に塗った色とでは見え方が違ってきます。また、室内と屋外では光の当たり具合で色の濃さが違って見えるのです。
白色の予定が黒色で塗ったなら業者に責任がありますが、イメージしていた色と違ったとの理由での無償の手直しはできません。
■解決策
- 施工業者に塗り直しできるか相談する
- 上塗りする際に試し塗りをして色を確認させてもらう
■予防法
- カラーシミュレーションを取り入れる
- A4サイズの色見本を太陽の下で確認する(朝・夕2回確認)
カラーシミュレーションについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。
外壁塗装の色決めにシミュレーションを!メリットや注意点・事例を紹介
塗りムラがある
外壁塗装は手作業で行われる為、塗りムラがある可能性があります。塗りムラが原因でトラブルになるかもしれません。
しかし、外壁塗装を施工する住宅は経年劣化している為、一切ムラのない新築のような仕上がりにするのは不可能かもしれません。極端に塗料を薄く塗っている場合や明らかにムラがある状態は、施工不良になり業者に責任があるかもしれません。
■解決策
- 保証期間を確認し、施工業者に補修対象になるか確認してもらう
■予防法
- 塗装業者の施工実績を確認する
- Google口コミが高評価の塗装業者を選ぶ
- 施工中はなるべく在宅して作業の進捗を確認する
塗装後すぐに剥がれた
外壁塗装後、すぐに塗装が剥がれてしまうと施工不良となりトラブルになってしまいます。
塗装後すぐに剥がれる原因は、ケレン作業が不十分の可能性があります。ケレン作業とは、塗装前に古い塗膜やサビを落として塗料の密着性を高める作業です。手抜き工事や技術不足の場合などによって、ケレン作業がおろそかになったと考えられます。
また、下塗り塗料の選択ミスや希釈率のミスも、剥がれの原因を引き起こす可能性があります。
■解決策
- 保証期間を確認し、施工業者に手直しを依頼する(保証期間内は無償)
■予防法
- 塗装業者の施工実績を確認する
- Google口コミが高評価の塗装業者を選ぶ
- 工程表通りにケレン作業を行っているか確認する
塗装後すぐにサビが発生した
外壁塗装後、数年でサビが発生したら施工不良の可能性があります。保証期間内のトラブルなら、補修を依頼するのをおすすめいたします。
施工後すぐにサビが発生する原因は、ケレン作業不足と適切な錆止め塗料を塗布していなかった可能性があります。塗装業者は塗装技術だけでなく塗装に関する知識も豊富でないと、あらゆるトラブルを引き起こしてしまうのです。
■解決策
- 保証期間を確認し、施工業者に手直しを依頼する(保証期間内は無償)
■予防法
- 塗装業者の施工実績を確認する
- Google口コミが高評価の塗装業者を選ぶ
- 工程表通りにケレン作業を行っているか確認する
- サビ防止を適切に行ってもらえるよう業者に伝えておく
外壁塗装での工事に関するトラブル
外壁塗装では、数人の職人さんで工事を行います。職人さんよって技術力に違いがあると、技術不足から工事によるトラブルが発生するかもしれません。
また、連携が取れていない業者の場合、連絡ミスなどから工事によるトラブルに発展する可能性もございます。
外壁工事ではどのようなトラブルが発生するのか、解決策と予防法と一緒にご紹介いたします。
契約内容と違う塗料を使用された
契約内容と違う塗料を使用されてトラブルになる可能性があります。
なんらかの手違いの場合もあるかもしれませんが、ほとんどの場合は故意的な可能性があると言っていいでしょう。契約した塗料よりグレードの低い塗料を使用した可能性があります。
また、契約した塗料と違うと指摘をした際に、中身を入れ替えていると弁解するケースもあります。塗料の中身を入れ替えることは、絶対にありません。明らかに違う塗料を使用しているので、注意が必要です。
■解決策
- 見積書・契約書を確認して塗り直しをしてもらう
- 契約違反にあたるとして賠償請求する
■予防法
- 塗料の缶に書かれている名前を確認する
外壁などに傷や破損が生じた
足場の組立・解体時に足場をぶつけるなどで、傷や破損が生じてトラブルになる可能性があります。
施工業者の技術不足や注意力不足から発生してしまうかもしれません。責任を認めない業者の場合は、トラブル解決に時間がかかってしまうかもしれません。
■解決策
- 証拠写真を撮って施工業者に相談する
- 責任を認めない場合は賠償請求する
■予防法
- 移動できるものは施工前に室内に移動しておく
- 施工実績が多い業者に依頼する
- 足場組立・解体時だけでも在宅する
高圧洗浄の水が室内に入ってきた
高圧洗浄の水が室内に入ってきてトラブルになるケースがあります。
高圧洗浄の水が室内に入ってくる原因は、養生がしっかりと行われていないかもしれません。養生の善し悪しが仕上がりにも直結するので、丁寧な業者は1日かけてしっかりと養生を行います。
約7日間は養生をしたままになります。高圧洗浄で水が室内に入ってくるような養生では、塗装時も保護できる養生とは言えないでしょう。
■解決策
- 施工業者に相談して賠償してもらう
■予防法
- 高圧洗浄の期間は窓を開けず鍵も閉めておく
- 養生でしっかり保護されているか確認する
不要な工事を施工された
まだメンテナンス時期に達していないのに、利益を得る為に不要な工事を施工される場合があります。
例えば、ひび割れの補修でコーキング工事で十分にもかかわらず、大掛かりな補修工事を施工された事例がございます。契約すると工事が施工され、工事費用を支払わないといけなくなります。
他社との相見積もりを取って見積書を比較し、不要な工事が含まれていないか確認するのが重要です。見積書はよく確認し、本当に補修が必要なのか疑問に思ったことは聞くのが大事です。
■解決策
- 見積書通りの工事が施工されたら賠償請求できない
■予防法
- 相見積もりを取る
- 見積書を入念に確認する
- 分からないことは質問する
塗装工期の遅れ
塗装工期が遅れると、トラブルになりやすいです。
塗装期間は一般的に2週間ほどになります。その約2週間の間は、換気や洗濯物の外干しなどが不自由でもご協力頂けると思います。しかし、予定していた期間から遅れると、生活の不自由さからトラブルに発展する恐れがあるのです。
外壁塗装は天候に左右される為、多少の工期のズレが生じるかもしれません。しかし、そのズレを調整できる施工管理能力がある塗装業者に依頼すると、トラブルにならず施工できるでしょう。その為には、施工実績が多い業者だと安心できるかもしれません。
■解決策
- 施工業者に連絡し工期の再調整を依頼する
- 契約書で工期遅延に関する記載がないか確認する
■予防法
- 施工実績が多い業者に依頼する
- 施工業者とコミュニケーションを取って作業の進捗を確認する
工程表が提示されない
外壁塗装が行われる直前になっても工程表が提示されなければ、トラブルの要因となります。
工程表は、工事の進み具合をお知らせする為に重要です。優良塗装業者なら担当者の連絡先が記載された工程表を、工事が始まるまでに提示してくれるでしょう。
工事が始まっても工程表を提示しない業者は注意が必要です。管理体制が整っておらず、外壁塗装を任せるには安心できないかもしれません。
■解決策
- 施工業者に直接問い合わせる
■予防法
- 契約時に工程表の提示に関する期限を明確にしておく
- 施工業者とのコミュニケーションを円滑にする
- 担当者の名前を聞いておく
外壁塗装でのお金に関するトラブル
お金のトラブルは、どんな場合でも起こる確率の高いトラブルの一つです。外壁塗装に関しても同じで、お金のトラブルは発生するかもしれません。
お手持ちの見積書や契約書をご覧になって、記事をご参考にしていただきたいと思います。
それでは、外壁塗装ではどのようなお金のトラブルが発生するのか、解決策と予防法と一緒にご紹介いたします。
追加費用を請求された
見積もり段階で費用が提示されていたのに、実際の作業が進むにつれて追加費用が請求されトラブルになる場合があります。
初期の見積もりが不十分だったり、追加の修繕や材料が必要になった為に起こってしまいます。また、施工中に予想外の劣化や腐食が見つかった場合、それに伴って追加請求が発生する可能性があります。
トラブルを避ける為に、契約前に詳細な確認をし決まりごとの記載は徹底してもらうよう心がけてください。
■解決策
- 契約書を確認し追加請求に関する記載のとおり対応する
- 追加請求の正当性があるか専門家にアドバイスしてもらう
■予防法
- 見積もりの時に施工内容や材料などの不明点を確認しておく
- 契約時に追加請求に関するルールを明確に記載してもらう
- 相見積もりを取り内容と費用を比較する
見積書が詳細に記載されていない
見積書が詳細に記載されていないと、トラブルが起こりやすくなります。
詳細な見積書でないと、どのような工程や材料が含まれているのか正確に把握するのが難しくなります。その結果、予算が適正かどうかを判断するのが困難になってしまうのです。特に、数量や単価が「一式」の表記が多い見積書は注意していただきたいと思います。
詳細な見積書は、具体的な施工内容や使用する塗料を明確にする為にも重要です。なぜなら、品質や耐久性などの仕上がりの質にも関係してくるのです。
■解決策
- 詳細な見積書の提示を求める
- 詳細な見積書の提示がないなら契約をしない
■予防法
- 相見積もりを取って詳細に記載された業者を選ぶ
- 質問などに対して説明が詳しく丁寧な業者を選ぶ
領収書がもらえない
外壁塗装の領収書がもらえないとトラブルになってしまいます。
領収書は外壁塗装に対する支払いを証明する重要な書類です。領収書がない場合は支払いの証明ができず、支払い済みの金額を証明するのが困難になってしまうのです。
また、領収書は所得税や消費税の申告に必要な証拠となります。外壁塗装にかかる費用の一部は、税金の控除や還付の対象となる場合があります。領収書がないと、税金の申告や還付手続きが困難になるのです。
領収書を発行してもらうことは、支払いの証明や税金の申告など様々な面で必要不可欠です。領収書の発行を忘れずに確認し、しっかりを受け取るようにしましょう。
■解決策
- 直接支払う場合は支払いと同時に領収書を発行してもらう
- 振込などの場合は明細書を保管しておく
- 見積書・契約書・明細書などを持参し専門家のアドバイスを得る
■予防法
- 塗装業者の施工実績を確認する
- Google口コミが高評価の塗装業者を選ぶ
- 契約書に領収書の発行を明記してもらう
- 契約前に領収書の発行を確認しておく
外壁塗装での保証に関するトラブル
外壁塗装の保証は、お客様に対して品質や耐久性を保証する為にあります。その一方で、業者にとっては信頼性や顧客満足度を高める為の重要なものとなっています。
その為、保証されるべき内容に対して適切な対応がないと、トラブルになってしまうかもしれません。トラブルが発生したら保証期間内であるかどうかを確認し、早めに対処する必要があります。
外壁塗装の保証に関してどのようなトラブルが発生するのか、解決策と予防法と一緒にご紹介いたします。
保証内容が違っていた
施工業者によって保証範囲が異なる場合があります。例えば、外壁塗装の保証は10年でも防水の保証は対象外であるといったケースがあります。その為、施工後に防水に関する問題が発生した場合、保証が適用されずトラブルに発展するかもしれません。
また、具体的な対応や補修範囲が記されていない為、トラブルが発生した時に適切に対応してもらえないかもしれません。
施工業者との契約時に保証内容を十分に確認し、書面で明確に取り決めることが重要です。
■解決策
- 見積書・契約書を確認する
- 施工業者と話し合いをする
- 専門家のアドバイスを受け必要なら法的手続きを行う
■予防法
- 原物の保証書を貰う
- 事前に保証内容や保証対象外を確認する
- 塗装業者の施工実績を確認する
- Google口コミが高評価の塗装業者を選ぶ
施工業者が倒産し保証が受けられない
外壁塗装を施工してもらっても、施工業者が倒産してしまい保証を受けられないとトラブルが発生する場合があります。この場合は、倒産した業者からの保証や補修の支援を期待することは困難かもしれません。
施工業者の保証だけでなく瑕疵保険に加入していると、施工業者が倒産しても保証してもらえるので安心できます。また、運営10年未満の中小企業の倒産率は95%以上だと言われています。運営実績が10年以上の業者だと安心して施工を任せられるかもしれません。
■解決策
- 瑕疵保険加入者は保険会社に連絡する
■予防法
- 運営実績が10年以上の業者を選ぶ
- 瑕疵保険に加入する
- 塗装業者の施工実績を確認する
- Google口コミが高評価の塗装業者を選ぶ
外壁塗装での近隣とのトラブル
外壁塗装を施工する場合、近隣とのトラブルが起こる可能性があります。
現在の住宅地は集合住宅が多くなっていて、近隣との距離が密接になっています。その為、外壁塗装を施工する際は、近隣とのトラブルが発生しやすいのかもしれません。
外壁塗装でどのような近隣とのトラブルが発生するのか、解決策と予防法と一緒にご紹介いたします。
足場の組立・解体時の騒音
足場の組立・解体作業は騒音を伴う為、近隣住民の生活に不快感を与えトラブルの原因になるかもしれません。
普段の日常になかった騒音が近隣住民のストレスレベルを上げ、精神的な負担を与える可能性があります。近隣住民の理解を得る為には、施工スケジュールや作業時間について事前に十分説明することが重要です。
説明不足や騒音対策の配慮がされていないと、近隣からの不満やクレームが生じる可能性があるので注意が必要です。
■解決策
- なるべく土日祝の作業は避ける
■予防法
- 施工スケジュールや作業時間を周知しておく
- 事前に近隣への挨拶を行う
近隣住宅や車への塗料の飛散
近隣住宅や車へ塗料が飛散してしまってトラブルになるケースがあります。先ずは施工御者にトラブルの連絡をしてください。
近隣の人から塗料が飛散したと言われても、飛散した塗料を処理してはいけません。施工業者が調査するまで証拠の為に現状保持しておきましょう。
また、近隣の人が賠償金額を請求してきても、その場で支払ってはいけません。賠償が認められたら、施工業者が加入している保険で賠償金が支払われます。
近隣の人から塗料が飛散したとクレームを受けた場合は、速やかにトラブル解決に向けて対処するよう心がけてください。
■解決策
- 施工業者に連絡する
- 飛散した塗料を現状保持し調査してもらう
- 施工主・施工業者・被害を受けた近隣の人で話し合う
■予防法
- もし塗料が飛散した場合に対応してくれるか業者に確認しておく
- 施工スケジュールや作業時間を周知しておく
- 近隣とのコミュニケーションを円滑に努め信頼関係を築く
- 塗装業者の施工実績を確認する
- Google口コミが高評価の塗装業者を選ぶ
塗料の臭い
外壁塗装での塗料の臭いは、下塗り後から乾燥までの2~3日間程強く感じるかもしれません。その為、近隣の人から塗料の臭いに関するクレームを受けてしまう可能性があります。
また、健康への影響を気にするあまり、少しの臭いでも敏感になってしまう人もいるかもしれません。特に、呼吸器の問題を抱える人などにとっては深刻な問題になる為、事前に施工スケジュールを周知し理解を得るのが大切です。
■解決策
- 作業を日中の時間帯に集中させる
- 風向きを考慮して換気を徹底する
■予防法
- 水性塗料で塗装する
- 臭いがきつく感じる高温多湿の時期を避けて施工する
- 施工スケジュールや作業時間を周知しておく
- 近隣とのコミュニケーションを円滑に努め信頼関係を築く
まとめ
いかがでしたでしょうか。
外壁塗装のトラブルに直面した際に、トラブルの内容によって解決策や予防法をお役立ていただきたいと思います。
外壁塗装でトラブルになる場面とは、大きく分けて5つあります。
- 外壁塗装の仕上がりでのトラブル
- 外壁塗装の工事でのトラブル
- 外壁塗装でのお金のトラブル
- 外壁塗装の保証のトラブル
- 外壁塗装での近隣とのトラブル
これらのトラブル全てに言えるのは、施工実績が多くGoogle口コミが高評価の業者を選ぶのが大切かもしれません。
また、施工前には必ず近隣へ挨拶を行い、施工スケジュールの周知と理解を得るようお願いいたします。トラブルが発生したら速やかに対処するよう心掛けましょう。