外壁塗装をすることに決まった!あとは色を決めるだけ!となった時に皆さんは何を参考に色決めをされますか?
塗料の色を確認することができる色見本を使えば簡単にイメージを膨らませることができとっても便利ですよ!
しかし色見本と施工後の色は100%一致するわけではなく、色見本をみてイメージそのまま再現できたというのはかなり珍しいのです。
色見本の正しい使い方を把握しておかなければ、「思っていた色とちがった」「イメージと全然ちがう!」という失敗になりかねません。
失敗しないためのコツ!色見本を見る時の注意点4つ
・見本の大きさによって色の見え方が変わる(面積効果)
・屋内と屋外では色の見え方が変わる
・艶有りと艶なしの両方を確認しておく
・色見本の有効期限を守っているのか確認をする
こちらの記事では外壁塗装を失敗させないためにできる色見本の活用方法やポイント、実際の施工事例と色見本の比較例8選などについてご紹介していきたいと思います。
1.外壁塗装の色見本の種類と入手方法をご紹介
1-1.メーカーのカタログ
1-2.色見本帳
1-3.実際の色を塗装した見本板
2.失敗しないためのコツ!色見本を見る時の注意点4つ
2-1.見本の大きさによって色の見え方が変わる(面積効果)
2-2.屋内と屋外では色の見え方が変わる
2-3.艶有りと艶なしの両方を確認しておく
2-4.色見本の有効期限を守っているのか確認をする
2-5.色見本に比べ実際の施工は基本的に1トーン明るくなることを理解しておく
3.色見本と実際の施工事例を比較してみました
3-1.白・ベージュ系を使用した事例
3-2.黒・グレー系を使用した事例
3-3.茶色系を使用した事例
3-4.黄色系を使用した事例
3-5.青・ネイビー系を使用した事例
4.この3つのポイントを押さえれば色見本をより活用でき外壁塗装が成功できる!
4-1.どんなイメージにしたいか考える
4-2.イメージに近い近所の家を探す
4-3.色に詳しい業者を選ぶ
5.まとめ
外壁塗装の色見本の種類と入手方法をご紹介
外壁塗装の色見本は大きくわけて「メーカーカタログ」「色見本帳」「実際の色を塗装した見本板」の3種類ございます。各種類の特徴や入手方法についてお話していきたいと思います。
・色見本の基本的な入手ステップ
1.メーカーカタログで標準色を知る
2.標準色以外の色を知りたい場合は色見本帳で多種多様な色を確認
3.カタログや色見本帳で目星の色が見つかったら色見本板を取り寄せる
メーカーのカタログ
一番目にする機会が多いのがメーカーによるカタログかもしれません。カタログ内には塗料の説明と一緒に色見本(標準色)が記載されています。
メーカーカタログが向いている方
・使用する塗料が決まっている方
・大まかな色を知りたい方
・色決めの初期段階の方
使用する塗料によってはパンフレットに載っていない色もあります。また、カタログと一体になっている色見本は印刷方法によっては実際の色合いと異なって見えることがあるので、あくまでもこんな感じの色かと参考程度にとどめておくことをおすすめです。
入手方法
・業者に依頼する
・メーカーの直接問い合わせする
色見本帳
日本塗料工業会が発行する色見本もございます。この色見本帳に記載されている色番号は日本共通の色番で、塗料メーカーのカタログに載っていない色も全て載っています。(およそ600色)
色見本帳が向いている方
・メーカーカタログで好みの色がなかった方
・色のこだわりがある方
・珍しい色も確認されたい方
しかし使用する塗料やメーカーによっては色見本帳に載っている色のご用意がない場合があります。また、メーカーの標準色以外から塗装する場合は、数年後タッチアップをする際、色を調色しなければならないためコストがかかります。
入手方法
・業者に依頼する
・日本塗装工業会で購入する 2970円(税込)~(日本塗料工業会 の商品一覧)
実際の色を塗装した見本板
実際の塗料をA4サイズ以上の板に塗装した色見本板がございます。塗料を実際に塗装しているため一番イメージ通りの仕上がりになる色見本です。色見本板にはメーカーが作成するものと塗装業者が作成するものがあります。
見本板がおすすめの方
・ある程度目星の色が決まっている方
・色の最終確認をされたい方
業者によっては色見本板を有料で提供している場合があります。そのためある程度の色数に絞っておくことをおすすめします。
入手方法
業者からメーカーに依頼
失敗しないためのコツ!色見本を見る時の注意点4つ
ここからは外壁塗装を失敗しないために、色見本を見ると木の注意点を4つご紹介していきたいと思います。
見本の大きさによって色の見え方が変わる(面積効果)
色には大きさによって見え方が変わる「面積効果」というものがあります。面積効果は目の錯覚によるもので小さな面積の色が暗く見え大きな面積の色が明るく見えることがあります。
つまり、小さな色見本で確認していた色と、実際に外壁塗装をしたあとの色では少し色の見え方が異なり思っていたイメージとちがった!といった失敗がよく見受けられます。
この記事を作成している私自身もこの「面積効果」による失敗を犯してしまいました…!思っていた色よりもかなり明るい仕上がりになってしまったのです。
色を決める際はできるだけ大きな色見本(特にA4以上のサイズ)で確認するようにしましょう。
屋内と屋外では色の見え方が変わる
また、屋内と屋外で見た場合も色の見え方が異なります。屋内、特に蛍光灯の下で見る色見本と屋外で見る色見本は色の見え方がかなり異なります。
実際に塗装をするのは屋外です。ぜひ色見本を屋外に持っていき太陽光の元で確認してみましょう。その時に雨天時と晴天時も比べられるとより色の見え方がイメージできおすすめです。
艶有りと艶なしの両方を確認しておく
艶の見え方も色見本であらかじめ確認をしておきましょう。艶の見え方は個人によって好みがあります。通常の色見本と一緒に艶有りバージョンと艶なしバージョンの両方ご確認されることをおすすめします。
関連記事:外壁塗装 艶あり・艶なしは何が違う?メリットデメリットについて
色見本の有効期限を守っているのか確認をする
色見本には有効期限がございます。これは実際の塗料を塗装しているため経年劣化が発生するからです。
よくあるケースが前回の塗装の時に置いていたカタログを見て色の参照をされるケースです。また、塗料自体仕様の改定が行われている場合もありますので最新の色見本をご活用しましょう。
色見本に比べ実際の施工は基本的に1トーン明るくなることを理解しておく
面積効果などでもお話をさせて頂いたとおり、基本的に色見本に比べ実際の施工は1トーン以上明るくなることがわかっています。
それらの特性を理解した上で色見本を活用されますとより外壁塗装の成功に繋がるのではないでしょうか。
次の3章では色見本と実際の施工事例を数点比較しています。ぜひ見比べてみましょう!
色見本と実際の施工事例を比較してみました
色見本の色と実際の施工事例の色を比較した事例を8つご用意いたしました。
どのお宅も、全体的に色見本で見た色と比べ施工後の色は1トーン明るい仕上がりになることがわかりました。
ぜひご参考にご覧ください。
白・ベージュ系を使用した事例
白・ベージュ系を使用した事例1
こちらは白系の色、KP-221を使用した事例です。色見本のKP-221と実際の施工事例を見比べてみると実際の方が少し明るく感じます。
白・ベージュ系を使用した事例2
こちらは白系の色、KP-111を使用した事例です。KP-111は白の中でも大変人気のある色です。こちらも色見本より少し明るく感じます。
黒・グレー系を使用した事例
黒・グレー系を使用した事例1
こちらはN-40というグレーを使用した事例です。色見本では黒に近いグレーですが実際の塗装ではこちらも明るく見えます。
黒・グレー系を使用した事例2
こちらはKP-50という黒色を使用した事例です。黒とグレーが合わさったような色ですね。
茶色系を使用した事例
茶色系を使用した事例1
こちらはRS-376という茶色を使用した事例です。こちらも色見本よりかなり明るく見えます。
茶色系を使用した事例2
こちらはKP-367を使用した茶色の事例です。こちらは色見本と近い色合いに見えますね!
黄色系を使用した事例
黄色系を使用した事例1
こちらは茶色に近い黄色系KP-347の外壁です。色見本に比べ黄色みがすこし強くなりました。
黄色系を使用した事例2
こちらはクリーム色に近い黄色27-90Fを使用した事例です。色見本より明るくレモンのような色になりました。
青・ネイビー系を使用した事例
青・ネイビー系を使用した事例1
こちらは75-30Dというネイビー色を使用した事例です。色見本よりも少し青みがかった色になりました。
青・ネイビー系を使用した事例2
KP-379という水色にちかい色を使用した事例です。こちらは色見本よりもかなり異なって見えますね…。
この3つのポイントを押さえれば色見本をより活用でき外壁塗装が成功できる!
ここからはこれを押さえれば色見本をより活用でき外壁塗装が成功できるポイントを3つお話していきたいと思います。
どんなイメージにしたいか考える
どんな外壁にしたいのか理想のイメージ・印象を思い浮かべてみましょう。
例:高級感、爽やか、クール、スタイリッシュ、可愛らしい、フェミニン、北欧風、南欧風、暖かい、ナチュラル、カジュアル、モダン、エレガント、クラシック…etc
イメージができたらぜひ言語化し、担当者に伝えてみましょう!言語化することで適切な色の組み合わせやバランスのアドバイスがスムーズに進行できるでしょう。
イメージに近い近所の家を探す
理想のイメージが想像できましたらぜひ近所を散策しイメージに近いお宅を探してみましょう。
ご自身が想像もしていなかった色の組み合わせや配色が見つかったり、好みの色が見つかることがあります。
その時にぜひ色見本と見比べてみてください。そうすることで色の具現化ができ担当者にも伝えやすくなりますよ!
色に詳しい業者を選ぶ
ここまで色見本についてお話をして参りましたが、初めての色選びをお客様一人で成功させるのはなかなか難しいものです。
色見本と実際の施工のギャップを埋めるためにも色に詳しく提案力に長けた業者を選ぶ必要があります。
色に詳しい業者の特徴
・カラーシミュレーションができる業者
・施工事例が豊富にある業者
・カラーコーディネーター検定を取得している業者
・見本板のショールームのある業者
※弊社ショールーム
まとめ
外壁塗装の色見本は3種類
・メーカーのカタログ
・色見本帳
・実際の色を塗装した見本板
失敗しないためのコツ!色見本を見る時の注意点
・見本の大きさによって色の見え方が変わる(面積効果)
・屋内と屋外で見え方が変わる
・艶有りと艶なしの両方を確認しておく
・色見本の有効期限を確認
・色見本と実際の施工は1トーン以上異なることを理解しておく
この3つのポイントを押さえておけば色見本をより活用できる!
・どんなイメージにしたいか考える
・イメージに近い近所の家を探す
・色に詳しい業者を選ぶ