35坪の外壁塗装の相場は105~125万円!実際の見積書も公開

35坪の外壁塗装の相場の内訳を公開! 相場は目安で変動要因が大切

「35坪の外壁塗装の相場は?」
「見積りしてもらったが妥当な金額か分からない…」
このような疑問やお困りはありませんか。

延床35坪の標準的なモデルケースを例に外壁塗装の相場を計算したところ、105~125万円との相場が計算されました。

しかし相場はあくまで目安であり、住宅の様々な要素によって金額は変動する可能性が高いです。

実際に当ページでご紹介する弊社の35坪の外壁塗装の事例では、105~125万円の相場に当てはまっていないケースも存在します。

そのため相場感を把握することは大切ですが、見積もり金額の変動要因を押さえる方が重要です。
見積書のどの内訳にどの位金額がかかっているかを把握され、しっかり見合った金額かどうか検討していくことが大切でしょう。

こちらのページで分かること

・35坪の外壁塗装の相場
・35坪の外壁塗装の内訳(標準的なモデルケース)
・相場を決める要素
・35坪の見積書の例

 

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1.外壁塗装の相場は35坪の場合105~125万円

35坪の外壁塗装の相場は105~125万円です。

なぜこの相場金額なのか35坪の標準的なモデルケースを例にご紹介いたします。

※スマートフォン・タブレットの方は右スクロールですべての見積書の内容をご覧いただけます。

相場の内訳項目 工事内容 数量 単位 単価 価格
1-1.共通工事 足場仮設工事
(メッシュシート含む)
271 850 230,520
高圧洗浄工事 196 100 19,600
      小計 250,120
1-2.外壁塗装 外壁:ラジカルシリコンプラン 196 2,500 490,000
下塗り 関西ペイント アレスダイナミックプラサフ        
中・上塗り 関西ペイント アレスダイナミックTOP        
       小計  490,000
1-3.コーキング工事 コーキング(撤去・打ち替え)目地 150 m 850 127,500
コーキング(撤去・打ち替え)サッシ廻り 125 m 850 106,250
コーキング(増し打ち)軒天廻り 30 m 500 15,000
  ※250,000円で固定 小計 248,750
1-4.付帯塗装 雨樋塗装 40 m 650 26,000
雨戸塗装(表面のみ) 8 2,500 20,000
シャッターBOX塗装 2 箇所 2,000 4,000
小庇塗装 4 2,000 8,000
水切り塗装 32 m 600 19,200
軒天・破風板塗装 24 2,000 48,000
ベランダ床 FRPトップコート 2 箇所 10,000 20,000
  ※150,000円で固定 小計 145,200
        合計 1,140,120

モデルケースの条件は以下のとおりです。

・35坪の塗装面積を196㎡と想定(35坪×1坪あたり3.3㎡×係数1.7=塗装面積約196㎡)
・@2,500円/㎡のラジカルシリコン塗料を使用
・住宅によって条件が大きく異なるのでコーキング工事と付帯塗装の金額は固定
・屋根塗装は施工なし

項目ごとに相場の内訳と金額の理由について詳しくご紹介いたします。

1-1.共通工事(足場代・高圧洗浄)250,120円

相場の内訳項目 工事内容 数量 単位 単価 価格
1-1.共通工事 足場仮設工事
(メッシュシート含む)
271 850 230,520
高圧洗浄工事 196 100 19,600
      小計 250,120

モデルケースの場合、共通工事は250,120円です。

共通工事とは…

・足場仮設工事
・高圧洗浄工事

といった、外壁塗装に必要不可欠の工事のことです。

足場仮設工事の@850円/㎡は弊社の見積書の平均単価で、一般的な相場もだいたいこのくらいの金額です。
35坪の場合、塗装面積は196㎡と想定し工事単価から金額を算出します。

しかし塗装面積=足場面積にはなりません。
足場工事では外壁から間隔を空けて設置するので、塗装面積196㎡=足場面積とはならないのです。
そこで足場仮設工事の㎡の計算をしていきます。

塗装面積には窓などの開口面積が含まれていないので、開口約30㎡と想定して計算します。

196㎡(塗装面積)+30㎡(開口部)=226㎡(外壁総面積)

加えて足場は外壁から一定の距離を保って設置するので、外壁総面積の1.2倍で計算。

226㎡(外壁総面積)×1.2=271㎡(足場面積)

内訳例の足場仮設工事の項目271㎡とピッタリ一致しましたね。

1-2.外壁塗装490,000円(@2,500円/㎡の塗料使用)

相場の内訳項目 工事内容 数量 単位 単価 価格
1-2.外壁塗装 外壁:ラジカルシリコンプラン 196 2,500 490,000
下塗り 関西ペイント アレスダイナミックプラサフ        
中・上塗り 関西ペイント アレスダイナミックTOP        
        490,000

塗装面積と塗装単価で外壁塗装単体の金額が計算されます。
ここではモデルケースの@2,500円/㎡のラジカルシリコン塗料を使用と想定し…

196㎡(塗装面積)×2,500円(塗装単価)=490,000円(外壁塗装の金額)

以上の計算が成り立ちます。

1-3.コーキング工事250,000円で固定

相場の内訳項目 工事内容 数量 単位 単価 価格
1-3.コーキング工事 コーキング(撤去・打ち替え)目地 150 m 850 127,500
コーキング(撤去・打ち替え)サッシ廻り 125 m 850 106,250
コーキング(増し打ち)軒天廻り 30 m 500 15,000
  ※250,000円で固定 小計 248,750

コーキング工事は変動要素が多い項目なので、250,000円で固定して計算しています。

固定した理由は以下のとおりです。

・外壁材の種類によってコーキング工事の有無が変わる
・コーキング工事が必要な目地・サッシ廻りのm数が住宅の条件によって異なる
・工事工法が打ち替えor増し打ちによっても1mあたりの施工単価が変わる

念のためモデルケースでは目地・サッシ廻り・軒天廻りなどあらゆるケースを想定して金額を計算しています。

ですがコーキング工事は上記の理由にあるように非常に変動要素が多い工事項目です
外壁材の種類によってはコーキング工事費用は0円の場合もあり、150,000円に満たない場合や300,000円以上かかるケースもあります。

2-2章でも説明しますが、特に外壁材がALCの場合コーキング工事費用が高額になる傾向があります。

以上の理由から150,000∼300,000円の間をとってコーキング工事の金額を250,000円と固定にしています。

1-4.付帯塗装150,000円で固定

相場の内訳項目 工事内容 数量 単位 単価 価格
1-4.付帯塗装 雨樋塗装 40 m 650 26,000
雨戸塗装(表面のみ) 8 2,500 20,000
シャッターBOX塗装 2 箇所 2,000 4,000
小庇塗装 4 2,000 8,000
水切り塗装 32 m 600 19,200
軒天・破風板塗装 24 2,000 48,000
ベランダ床 FRPトップコート 2 箇所 10,000 20,000
  ※150,000円で固定 小計 145,200

付帯塗装も変動要素が多い項目なので、150,000円で固定して計算しています。

固定にした理由は、住宅の条件によって雨樋や雨戸などの付帯部の面積が大きく変動するからです。

35坪の住宅でも付帯塗装は100,000円に満たない場合や200,000円以上かかる場合もあります。
付帯塗装は変動要素が多い項目なので、100,000∼200,000円の中央値である150,000円で固定しています。

1-5.金額幅に±100,000円を設定

相場の内訳項目 工事内容 数量 単位 単価 価格
        合計 1,140,120

前項までの計算方法で35坪のモデルケースの見積書は合計1,140,120円と算出されました。

あくまでもモデルケースは一例ですので、すべての35坪住宅の相場がこの金額どおりになるわけではありません。
約115万円に±100,000円を設定して、35坪の外壁塗装の相場は105~125万円と算出しました。

1-6.【重要】あくまで相場は目安!変動する可能性は高い

35坪の相場を1つのモデルケースをもとに105~125万円と計算しましたが、事例によって大幅に金額は変動します。

明確な金額を知るにはかなり詳細に家の状態を確認する必要があります。
そもそも坪数だけでは塗装面積を算出することはほぼ不可能と言って良いでしょう。
以上の点から、105~125万円という金額はあくまで参考程度とご認識ください。

外壁塗装はどの項目にどのくらい金額がかかるのかを理解し、見積書が妥当な金額か判断することが重要です。
ですので次項では外壁塗装の相場を決める細かい要素についてご紹介いたします。

▼相場の変動要因についてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください▼
【2023年最新】騙されないために!外壁塗装の相場を知って見積書の不安を解消しよう

2.35坪の外壁塗装の相場を決める要素

35坪の外壁塗装の相場は5つの要素から成り立ちます。

本項では35坪の塗装面積を196㎡と想定して、ご紹介いたします。

相場への影響度 相場を決める要素
2-1.塗料のグレード
2-2.コーキング工事の有無
2-3.屋根塗装の有無
2-4.付帯部の塗装面積
2-5補修工事の有無

2-1.塗料のグレード

塗料のグレード
相場に関わる重要な要素が塗料のグレードです。

グレードによって1㎡あたりの単価が変動します。
上記画像のとおりグレードが高い塗料は耐用年数が長く金額も高額になります。
逆にグレードが低いものですと、金額が安くなり耐用年数も短くなります。

塗料種類 耐用年数 保証期間 平均単価 35坪(塗装面積196㎡)の塗装金額
シリコン 7~10年 5年 2,200円/㎡ 431,200円
ラジカルシリコン 10~15年 7年 2,500円/㎡ 490,000円
超低汚染型シリコン 12~17年 8年 2,800円/㎡ 548,800円
超低汚染型無機フッ素 15~20年 10年 3,200円/㎡ 627,200円

上記は具体的な塗料のグレードです。

計算例としては一番安価なシリコン塗料で…

平均単価2,200円/㎡×塗装面積140㎡=塗装金額308,000円

以上の計算方法が成り立ちます。

2-2.コーキング工事の有無

コーキング工事
コーキング工事の有無は費用相場に影響します。

理由はコーキング工事がある場合は約30万円近い費用が発生するケースがあるからです。
コーキング工事があるかの判断は外壁材によっても異なります。
外壁に存在する目地には、コーキング工事がほぼ必須です。

そこで外壁材ごとに目地の有無を見ていきましょう。

外壁の種類 目地の有無
モルタル ほぼない
サイディング ある
ALC ある(サイディングの約1.5倍の長さ)

上記のように、外壁材によって目地の有無だけではなく目地の長さも変わります。

その他にもサッシ廻り、軒天廻りなどにコーキング工事が必要なケースも存在します。
外壁の種類やお住まいの条件によってコーキング工事のm数が大幅に変わり、非常に変動要因の多い要素です。

以上を踏まえて、1章のモデルケースではコーキング工事の費用を250,000円と固定して相場を算出しています。

▼コーキン工事について詳しく解説▼
コーキングとは外壁の継ぎ目の事!シーリングも同じ意味です

2-3. 屋根塗装の有無

屋根塗装をされるかによっても相場は変動します。

もしも屋根塗装をされる場合は、35坪ですと約18万円~プラスされるとお考えいただければ良いでしょう。

屋根塗装が必要かどうかは、屋根の劣化状態を点検して初めて分かることです。
ですので、屋根塗装をする可能性があることを考慮しておかれた方が良いです。

屋根の種類によっても屋根塗装が必要か変わります。

写真 屋根材 塗装の必要性
スレート スレート(カラーベスト) 必要
金属屋根 金属(トタンなど) 必要
セメント瓦 セメント瓦 必要
モニエル瓦 モニエル瓦 必要
積水ハウスの陶器瓦 粘土瓦(陶器瓦など) 不要

上記の表から、基本的に日本瓦などの粘土瓦(陶器瓦)以外は塗装が必要とご理解ください。

35坪の住宅の場合は比較的塗装が必要なモニエル瓦やセメント瓦が多い傾向にあります。
ですのでほぼ屋根塗装は必要と思われても良いかもしれません。

ただし塗装が必要な屋根でも築20年未満ですと劣化があまり見られないケースがあります。
そのような場合は「今回は塗装不要」と診断し、屋根塗装は次回に見送られることもあります。

屋根塗装をされるか否かで、費用相場が変わるのでご注意ください。

1章のモデルケースでは屋根塗装が無のパターンを想定しています。

2-4. 付帯部の塗装面積

塗装が必要な付帯部
費用相場への影響は比較的少ないですが、付帯部の塗装面積も費用相場を決める要素です。

付帯部の塗装は、外壁塗装の際に同時にされる方がほとんどです。
理由は付帯部だけ別の時期に塗装をされる際にも足場代がかかってくるからです。
足場代をより効率的に活用するためにも、外壁塗装と同時に付帯部の塗装をされる方がほとんどです。

付帯部とは外壁や屋根以外の部位のことを指します。

具体的な付帯部の例

・雨樋
・雨戸
・シャッターBOX
・水切り
・破風板
・軒天

などがあります。

各部位の塗装面積は比較的少ないですが、付帯部全体の塗装金額をトータルすると20万円近くになる場合もあります。
又ベランダの防水層のメンテナンスとして、トップコートを塗布するケースも多いです。

付帯部の塗装は外壁塗装全体に対して費用変動は少なめですが、1つの変動要因として頭に留めておかれた方が良いでしょう。

付帯部は住宅の条件によって塗装面積が様々ですので、1章のモデルケースでは150,000円と固定して計算をしています

2-5.補修工事の有無

外壁の補修工事
外壁塗装の費用相場は、補修工事の有無でもわずかに変動します。

特に外壁がモルタルの場合、ひび割れを補修する工程が必要になるケースがあります。
ひび割れの規模が大きいと下地の部分から補修が必要ですので、数万円ほどプラスで補修費用がかかります。

補修が必要かも相場に影響することを留めておかれた方がいいでしょう。

補修が必要か判断するための症状例を以下のページにまとめていますので、より詳しく知りたい方はご参考ください。

▼外壁補修が必要な症状について解説▼
外壁補修が必要な症状と業者へ依頼すべき4つの理由

3.実際の35坪(塗装面積約196㎡)の外壁塗装の相場を事例別に公開

前項まででは標準的なモデルケースをもとに35坪の外壁塗装の相場を105~125万円とご紹介いたしました。

ですが実際のところ住宅によって条件が様々ですので明確な坪数が分かっていても相場を出すのは極めて困難です。
本来外壁塗装の金額は坪数ではなく現地に伺って塗装面積を測るので「35坪だから相場は〇円」とは表しにくいのです。

冒頭でもお伝えしたとおり、住宅の様々な条件によって金額は大きく変動します。
ですので重要なのは金額の変動要因をきちんと押さえることです。

本項では約35坪の住宅の事例を実際の見積書とともにご紹介いたします。

3-1.総額約114万円|築20年の35坪2階建て三井ホームの住宅(モルタル・セメント瓦)

富田林市で三井ホーム施工住宅の外壁塗装を実施

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