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大阪府東大阪市のお客様からご相談です。
築約17年になる戸建て住宅の外観の痛みにお困りで、複数の業者に外壁塗装の相見積もりを検討されていました。
弊社をWEB検索でお知りになり、外壁点検とお見積りのご依頼を賜りました。
南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
当ブログでは大阪府東大阪市の戸建て住宅に、建物全体の点検とお見積りを実施した内容をご紹介いたします。
窯業系サイディング×モルタル×金属サイディングといった3種類の外壁を組み合わせた珍しい住宅です。
残念ながら金属サイディングの片面の外壁には足場が建てられない関係で塗装は難しいとの診断になりましたが、他3面の外壁には塗装可能です!
外壁塗装をご成約いただくまでの詳細を掲載していますので、是非ご参考いただけますと幸いです!
サイディングの浮きやモルタルの剥がれがご相談のきっかけ
築年数 | 約17年 |
きっかけ | サイディングの浮きとモルタルの剥がれ |
外壁 | 窯業系サイディング・モルタル・金属サイディング |
屋根 | スレート瓦 |
3種類の外壁材を組み合わせた珍しい建物です。
外壁全体の劣化にご不安を抱かれていたお客様。
ネット検索で弊社を見つけられ、WEBからお見積りのお申込みをいただきました。
実際の建物を拝見するため、お客様と日程を調整してから現地に伺うことになりました。
東大阪市で実施した外壁塗装の見積もり点検の様子
外壁には3種類の外壁材が使用されています。
・窯業系サイディング
・モルタル
・金属サイディング
赤線を境界線に2階3階が窯業系サイディング、1階にモルタルが使用されています。
写真ではちょうど見えませんが、側面の外壁は金属サイディングです。
それぞれの外壁材によって、劣化状態や補修のポイントが異なるので外壁材ごとに詳しく見ていきます。
窯業系サイディングの点検
まずは窯業系サイディングの状態から点検をします。
窯業系サイディングとはパネル状になったサイディングボードを貼り合わせて施工する外壁材のことです。
点検するポイントとしてはサイディングボード同士の目地(ボード同士の継ぎ目)に何らかの不具合がないかチェックすることです。
実は上記の写真でも既に不具合があるのですが、皆さま分かりますでしょうか?
サイディングボードの浮き
不具合の正体はサイディングボードの浮きです。
こちらの写真のように下から撮影すると浮きが分かりやすいと思います。
サイディングボードがフラットな状態でなく、赤枠の部分が浮いているのが分かりますでしょうか。
本来はフラットな状態が正常です。
しかしサイディングボード内部に雨水が入り込むことで、湿気が籠り外へ押し上げる力が働き浮いてしまうのです。
ではどこから雨水が入ったのでしょうか?その真相を探っていきたいと思います。
サイディングボードの浮きの原因
サイディングボード内部への雨水の侵入経路は大きく分けて2つあります。
1つ目は写真のようなサイディングボードのひび割れから雨水が侵入してしまうことです。
2つ目はボード同士の継ぎ目にあるコーキングがひび割れて雨水が侵入してしまいます。
コーキングとはボード同士の継ぎ目を埋めて防水性を維持する部材です。
コーキングにも寿命があり、一般的なコーキング材ですと約10年が限界です。
コーキング施工当初はゴムのような弾力性があり、触れるとプニッとする柔らかさがあります。
ですが年数経過とともに、少しずつ硬くなりやがてひび割れなどの劣化症状へ繋がります。
新品の輪ゴムが古くなるとブチっと切れてしまうイメージが近いかもしれません。
窯業系サイディングを補修するには?
浮いてしまったサイディングボードはビスで固定して、できるだけフラットな状態に戻します。
雨水の侵入経路となる根本の原因のひび割れを補修して、古くなったコーキングを新しいものへと交換されると良いでしょう。
窯業系サイディングの防水性は塗装依存ですので、仕上げに塗装をすることで建物全体の防水性が復活します。
ただしサイディングボードは一度でも浮いてしまうと完璧に元の状態に戻すことが困難です。
ですので浮きの原因であるひび割れなどの劣化症状がある段階で、補修を検討されることを強く推奨します。
▼窯業系サイディングについてもっと詳しく知りたい方はこちら▼
モルタルの点検
続いて1階部分のモルタルの点検を見ていきましょう!
モルタル外壁は砂・セメント・水を混ぜたものを手作業で左官して仕上げていく外壁材です。
材質の特性上、ひび割れや塗膜の剥がれといった症状が起きやすいのも特徴です。
塗装の目安を知る方法としては、色褪せや洗っても汚れが取れないことが1つの目安です。
その証拠に写真では窓の下に黒い染みができていますね。
本来はモルタル表面に施された塗膜でコーティングされているので、汚れが染みてしまうことはありません。
ですが塗膜の保護効果や防水性が切れてしまうと、写真のような黒ずみや汚れが窓下に現れやすくなります。
モルタルの塗膜の剥がれ
塗膜が一部剥がれてキズがありますね。
色褪せも進行しており、モルタルのキズから雨水が侵入すると徐々にモルタル全体が脆くなる危険性があります。
症状が進行している箇所を発見しました。
ガレージ横のモルタルで、雨が染み込んで塗膜がポロポロと捲れてしまっていますね。
モルタル自体も周囲が雨が染みて色が濃くなっています。
モルタルを補修するには?
上記のような症状の場合、塗装だけではなく左官補修が必要です。
脆くなった塗膜を一度剥がしてから、部分的に補修を行ってから塗装をすることで機能面も美観も改善されます。
金属サイディングの点検
建物側面の金属サイディングを見ていきましょう。
金属サイディングも窯業系サイディング同様に塗装が必要な外壁材です。
隣家に隠れている部分ですので、紫外線の影響をほとんど受けておらず良好な状態です。
問題は塗装をするための足場が建つかどうかです。
色々試行錯誤しましたが、隣家との距離がほぼないので金属サイディングの面には足場を建てることができません…
幸い金属サイディングはほぼ劣化が見られないので塗装をせず、残り3面を塗装する方向で点検を進めました。
スレート瓦の点検
屋根にはスレート瓦が使用されています。
スレート瓦自体には防水性がなく、工場出荷時の塗装で防水性が保たれます。
しかし10年を目途に防水効果が切れてしまうので、スレート瓦の防水性を復活させるには屋根塗装が必要でしょう。
注意点としては、屋根塗装をするからといって屋根からの雨漏り防止になるわけではありません。
屋根塗装はあくまでスレート瓦(屋根材)の防水効果復活と美観向上が目的です。
屋根からの雨漏りを防いでいるのは屋根材の下に敷かれた防水シートですので「屋根塗装をしたから雨漏りがしない!」とは言い難いのでご注意ください。
ですが足場代が20万円近くするので、足場代を効率的に活用するためにも屋根塗装も同時にされる方が大多数を占めます。
外壁塗装のお見積り内容と金額
お見積り内容
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
外壁(窯業系サイディング) | 外壁塗装・浮きのビス留め | 塗膜の劣化とボードの浮きのため |
目地(ボードの継ぎ目) | コーキング撤去打ち替え | コーキングのひび割れ |
サッシ・軒天周り | コーキング増し打ち | コーキングのひび割れ |
外壁(モルタル) | 外壁塗装・左官補修 | 塗膜の劣化と亀裂のため |
ベランダのFRP防水 | FRPトップコート塗布 | 防水層のメンテナンス |
付帯部(雨樋・水切り・木部・小庇・軒天・破風板) | 付帯塗装 | 美観の向上・防水性の維持のため |
スレート瓦 | 屋根塗装 | 美観の向上・防水性の維持のため |
お見積り金額
※使用する塗料のグレードによって1㎡あたりの単価が異なるので、お見積り金額も塗料によって変動します。
塗料別見積もり案 | 見積もり金額(税抜き) |
超高耐久無機塗料 | ¥1,474,600 |
無機塗料 | ¥1,267,300 |
超低汚染型シリコン塗料 | ¥1,096,700 |
ラジカルシリコン塗料 | ¥1,031,819 |
シリコン塗料 | ¥937,400 |
Q.いろんな業者さんがある中で、何が決め手となって私たちにご依頼くださいましたか?
A.丁寧な説明と工事内容
他社へ依頼されるか随分お悩みになり、色選びなどイメージを決めるために遠方から弊社ショールームへもご来店いただきました。
こちらからのご説明と工事内容にご納得いただき、ご成約となりました。
この度はご用命いただき誠にありがとうございます!
塗装工事後の様子は近日中に施工事例ページに掲載予定ですので、今しばらくお待ちください。
▼施工事例UPしました!(2023/03/09更新)▼
外壁塗装はお見積り金額も大事ですが、本当に大切なのは工事内容と見積り金額が見合っているかです。
「どの工事にどの位の金額がかかる」といった点をしっかり把握され、塗装業者を選ばれると良いと思います。
見積り金額が安いからといって金額だけで判断されるのは少し危険かもしれません。
他社でのお見積り金額にお悩みの場合や工事内容のことなど、疑問やご不安は何でもお気軽にご相談いただけますと幸いです!