「ガルバリウム鋼板って何に使うの」
「ガルバリウム鋼板は他の建材とどう違うの」
以上のようにガルバリウム鋼板について知りたいとお考えの方がいらっしゃるかもしれません。
ガルバリウム鋼板は、外壁材・屋根材として使用される建材です。特に、外壁や屋根のリフォームをお考えの方に人気の建材となっています。ガルバリウム鋼板の特徴をお伝えし、他の建材との違いをご紹介いたします。
- ガルバリウム鋼板とは?外壁材・屋根材として人気
- ガルバリウム鋼板のメリット5つ
- ガルバリウム鋼板のデメリット4つ
- ガルバリウム鋼板の使用に向いているケース
- ガルバリウム鋼板の使用に向いていないケース
- 弊社のガルバリウム鋼板を使用した施工事例
- ガルバリウム鋼板を長持ちさせるポイント
ガルバリウム鋼板のメリット・デメリットから、ご自宅での使用に向いているか向いていないかご判断いただきたいと思います。

榎本悟
一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。

橋本卓哉
雨漏り診断士
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。
1.ガルバリウム鋼板とは?外壁材・屋根材として人気
2.ガルバリウム鋼板のメリット5つ
2-1.耐用年数が20~30年と長い
2-2.サビに強い
2-3.軽量で耐震性が高い
2-4.加工しやすく様々な形状に適応できる
2-5.スタイリッシュな雰囲気を演出できる
3.ガルバリウム鋼板のデメリット4つ
3-1.初期費用が高い
3-2.傷や凹みができやすい
3-3.地域によってこまめなメンテナンスが必要
3-4.扱える業者が少ない
4.ガルバリウム鋼板の使用に向いているケース
4-1.住宅を長持ちさせたい場合
4-2.コスパの良い選択をしたい場合
4-3.住宅の耐震性を確保したい場合
4-4.モダンなデザインにしたい場合
5.ガルバリウム鋼板の使用に向いていないケース
5-1.初期工事費用を抑えたい場合
5-2.海沿いの地域(塩害地域)に住んでいる場合
6.弊社のガルバリウム鋼板を使用した施工事例
6-1.カバー工法(重ね張り工事)
6-2.葺き替え工事(張り替え工事)
7.ガルバリウム鋼板を長持ちさせるポイント
7-1.定期的に可能な範囲を水洗いする
7-2.20~30年を目安に塗装をする
8.まとめ
ガルバリウム鋼板とは?外壁材・屋根材として人気
ガルバリウム鋼板とは、鉄を基にしたアルミニウム・亜鉛・シリコンでメッキした鋼板になります。
建築やリフォームでよく取り入れられ、外壁材や屋根材・雨樋の建材などに使用されています。軽さと耐久性を兼ね備えたバランスの良い建材で、特に外壁・屋根のリフォームで使用される場合が多くなっています。
ガルバリウム鋼板と他の代表的な建材との違いを比較するとこちらになります。
▼外壁材の比較▼
外壁材 | 塗装目安 | 耐久性 | 防火性 | 断熱性 | 遮音性 | 耐震性 | デザイン性 | 初期費用 |
ガルバリウム鋼板 | 20~30年 | ◎ (サビに強い) |
〇 (不燃材として認定) |
〇 (断熱材が詰まっている) |
△ (金属のため音が響きやすい) |
◎ (軽量で負担をかけない) |
〇 (シンプル) |
高 |
窯業系サイディング | 10年 | 〇 (塗装で防水性確保) |
〇 (不燃材として認定) |
〇 (断熱材との組み合わせで向上) |
〇 (外壁の厚みによって変わる) |
〇 (比較的軽量) |
◎ (種類が豊富) |
低 |
ALC | 10年 | 〇 (防水性が低い) |
◎ (耐火性トップクラス) |
◎ (気泡が断熱効果発揮) |
◎ (気泡の層で防音効果) |
〇 (サイディングより重い) |
〇 (種類が限定的) |
高 |
モルタル | 10年 | △ (ひび割れしやすい) |
〇 (不燃材だが下地に注意) |
△ (断熱材が必要) |
〇 (外壁の厚みによって変わる) |
〇 (施工方法で耐震性変わる) |
◎ (塗り方の種類が豊富) |
低 |
- 耐久性・耐震性・コスパを重視する場合⇒ガルバリウム鋼板
- 中程度の特徴の良さを確保したい場合⇒窯業系サイディング
- 防火性・断熱性・遮音性を最優先する場合⇒ALC
- デザインの自由度を求める場合⇒モルタル
▼屋根材の比較▼
屋根材 | 塗装目安 | 耐久性 | 防火性 | 断熱性 | 遮音性 | 耐震性 | 耐候性 | 初期費用 |
ガルバリウム鋼板 | 20~30年 | 〇 (メンテナンス次第) |
〇 (不燃材) |
〇 (断熱材が詰まっている) |
△ (雨音が響きやすい) |
◎ (軽量で負担をかけない) |
〇 (サビに強い) |
高 |
スレート瓦 | 10年 | △ (割れやすい) |
〇 (不燃材) |
△ (断熱材が必要) |
〇 (防音できる厚みあり) |
〇 (比較的軽量) |
△ (紫外線で色褪せる) |
低 |
日本瓦 (陶器瓦など) |
塗装不要 ※漆喰詰め直し必要 |
◎ (メンテナンスは必要) |
◎ (不燃材) |
〇 (厚みがあり断熱性が高い) |
◎ (厚みがあり音が響きにくい) |
△ (重量がある) |
◎ (紫外線に強い) |
高 |
- コスパ重視で、地震に強く軽量で耐久性のある屋根を求める場合⇒ガルバリウム鋼板
- 初期費用を抑えて軽量で扱いやすい屋根を希望する場合⇒スレート瓦
- メンテナンス回数が少なく長寿命の屋根を求める場合⇒日本瓦
ガルバリウム鋼板は、耐久性・防火性・耐震性に優れた総合バランスの良い建材になります。塗装目安も20~30年で、長い目で見るとコスパに優れた優秀な建材と言えるかもしれません。
以上のようなガルバリウム鋼板の特徴から、外壁材・屋根材として人気で多くの住宅で採用されているのです。
ガルバリウム鋼板のメリット5つ
ガルバリウム鋼板は、初期費用だけ見ると高く感じるかもしれません。しかし、ガルバリウム鋼板は性能が良くメンテナンス回数も少ないので、コストパフォーマンスに優れた建材になるのです。
そんなコスパに優れたガルバリウム鋼板のメリットを5つご紹介いたします。
- 耐用年数が20~30年と長い
- サビに強い
- 軽量で耐震性が高い
- 加工しやすく様々な形状に適応できる
- スタイリッシュな雰囲気を演出できる
耐用年数が20~30年と長い
ガルバリウム鋼板の耐用年数は20~30年と長いのが特徴です。
外壁材や屋根材にガルバリウム鋼板を使用すると、施工した20~30年後まで塗装の必要がないということになります。
ガルバリウム鋼板は紫外線や雨風にさらされても、表面のメッキ層が保護膜を形成してくれます。そのため、塗膜の劣化の進行が遅く、耐用年数も長くなるのです。
塗装の際にフッ素塗料や無機塗料を使用すると、さらに耐候性が向上し塗り替えの目安が延びる可能性があります。
長い目で見ると、コストパフォーマンスに優れた建材であると言えるかもしれません。
サビに強い
ガルバリウム鋼板はサビに強い建材になります。
実際、えぐれるような傷が付いてしまうと、その傷口からサビが発生してしまうかもしれません。しかし、そうでないかすり傷のような場合では、傷口からサビてしまうことはありません。
サビが発生しないというわけではありませんが、他の建材と比べてサビに強いのが特徴です。ガルバリウム鋼板のアルミニウム・亜鉛・シリコンが、サビに強くする要素になっています。
ガルバリウム鋼板の成分からサビへの強さをまとめるとこちらになります。
▼ガルバリウム鋼板の成分からサビに強い理由▼
成分 | サビに強い理由 |
アルミニウム | 保護膜を形成し水や酸素の侵入を防ぎ、サビの発生を抑える |
亜鉛 | 犠牲防食作用で傷がついても鋼板自体がサビないよう保護する |
シリコン | メッキ層を剥がれにくくし、サビの進行を防ぐ |
以上の3つの要素が組み合わさることで、ガルバリウム鋼板はトタンなどの亜鉛メッキ鋼板に比べてサビに強く長持ちするのです。
軽量で耐震性が高い
ガルバリウム鋼板は軽量で耐震性が高いというメリットがあります。
ガルバリウム鋼板と他の建材との耐震性を比較するとこちらになります。
▼外壁材の耐震性の比較▼
外壁材 | 耐震性 | 備考 |
ガルバリウム鋼板 | 高 | 非常に軽量で地震時の揺れを抑え、住宅に与える負担が少ない |
窯業系サイディング | 中 | 耐震性は比較的高いが、ガルバリウム鋼板よりも地震の影響は若干大きい |
ALC | 中 | ガルバリウム鋼板や窯業系サイディングより重いが、強度と安定性がある |
モルタル | 中 | 重量が重く、地震時には住宅への負担がやや大きくなる |
▼屋根材の耐震性の比較▼
屋根材 | 耐震性 | 備考 |
ガルバリウム鋼板 | 高 | 非常に軽量で揺れが小さく、住宅への負担が少ない |
スレート瓦 | 中 | 比較的軽量だが、ガルバリウム鋼板より地震の影響は若干大きい |
日本瓦(陶器瓦など) | 低 | 重量があるため揺れが大きくなる可能性 ※従来の瓦に比べて最近の軽量瓦の場合は中程度の耐震性 |
※あくまでも目安になります
特に地震の際は屋根材の落下が心配されます。重量のある日本瓦に比べると、ガルバリウム鋼板の重量は1/8~1/10程度になります。
屋根材にガルバリウム鋼板を採用することで、住宅全体の負担を軽減し耐震性の強化に繋がるとお考えいただきたいと思います。
加工しやすく様々な形状に適応できる
ガルバリウム鋼板は加工しやすく、複雑な形状の屋根にも対応しやすい建材です。
薄くて軽量でありながら強度がある為、曲げたり折ったりという加工が可能で様々な屋根の形状に適応できます。そのため、勾配の急な屋根や特徴的な屋根の形状にも対応でき、多くの住宅で採用可能な建材になるのです。
また、ガルバリウム鋼板の用途は多く、外壁材や屋根材以外にも以下のような箇所に使用が可能です。
- 雨樋
- 破風
- 鼻隠し
- 軒天
- ベランダ手すり
- 門扉・フェンス
ガルバリウム鋼板は加工しやすい為、耐久性やメンテナンス性を重視する箇所に適しているとお考えいただきたいと思います。
スタイリッシュな雰囲気を演出できる
ガルバリウム鋼板で住宅を建てると、スタイリッシュな雰囲気を演出できます。
ガルバリウム鋼板は、現在的で洗練されたデザインを演出できる建材として注目されています。金属特有のシャープな質感と美しい光沢が外観にスタイリッシュな印象を与え、モダンな建築デザインと調和します。
ガルバリウム鋼板がスタイリッシュな雰囲気を演出できる要素をまとめるとこちらになります。
▼スタイリッシュな雰囲気の要素▼
スタイリッシュな雰囲気の要素 | 説明 |
金属特有のシャープな質感と光沢 | 金属ならではの滑らかで均一な表面を持ち、光の反射で洗練された印象を生み出す |
スマートなデザイン | すっきりとしたシンプルで無駄のない形状になっている |
豊富なカラーバリエーション | ブラックやダークグレーといったシックな色合いから、光沢を抑えたマット調まで幅広い |
他の素材との組み合わせが映える | 木材やガラスといった異素材との相性が良く、組み合わせることでさらに洗練された雰囲気を作れる |
耐久性とデザイン性を兼ね備えたガルバリウム鋼板は、個性的で魅力的な外観を演出するには最適な建材になるのです。
ガルバリウム鋼板のデメリット4つ
ガルバリウム鋼板の4つのデメリットをご紹介いたします。
- 初期費用が高い
- 傷や凹みができやすい
- 地域によってこまめなメンテナンスが必要
- 扱える業者が少ない
初期費用が高い
ガルバリウム鋼板は初期費用が高いのがデメリットになります。
ガルバリウム鋼板はデリケートな建材で、施工時の取り扱いには細心の注意が必要になります。施工時には他の金属と接触するとサビやすくなる為、接触しないよう気をつけなければいけません。ガルバリウム鋼板の施工には手間がかかる為、初期費用が高くなる要因になっているです。
ガルバリウム鋼板の初期費用と他の建材の初期費用を比較するとこちらになります。
▼外壁材での初期費用の比較▼
外壁材 | 費用単価/㎡ |
ガルバリウム鋼板 | 5,000~6,000円 |
窯業系サイディング | 3,000~5,000円 |
ALC | 10,000~15,000円 |
モルタル | 4,500~5,500円 |
▼屋根材での初期費用の比較▼
屋根材 | 費用単価/㎡ |
ガルバリウム鋼板 | 6,000~10,000円 |
スレート瓦 | 3,500~5,500円 |
日本瓦(陶器瓦など) | 8,000~12,000円 |
※あくまでも目安の初期費用になります
ガルバリウム鋼板はALCや日本瓦よりも安価ですが、その他の建材と比べると高額な建材と言えるかもしれません。
また、ガルバリウム鋼板は外壁材と屋根材で初期費用が異なります。その理由がこちらになります。
- 屋根=屋根の形状によって加工が必要になるので施工費用が高くなる
- 外壁=パネル状のものを加工なしで施工するので屋根ほど手間がかからない
ガルバリウム鋼板の初期費用は比較的高いですが、耐久性が高いので長期的に見ればメンテナンス費用を抑えられます。そのため、トータルコストで考えるとメリットが大きい場合があるかもしれません。
初期費用と長期的なコストのバランスを考えながら選択するのが重要です。
傷や凹みができやすい
ガルバリウム鋼板には、傷や凹みができやすいというデメリットがあります。
ガルバリウム鋼板は丈夫な建材ですが、鋼板自体が比較的薄いので強い衝撃が加わると凹みやすくなってしまいます。特に、台風や雹などの自然災害が起こると、鋼板に傷がついたり凹んだりするリスクが高いかもしれません。
また、近隣に広場や公園がある場合は、ボールなどが飛んできて外壁が凹んでしまう可能性もあります。そうなると、傷がつくことで見た目が損なわれるだけでなく、劣化が早まる原因にもなるかもしれません。
ガルバリウム鋼板はサビに強い建材ですが、表面に傷がつくとメッキ層が剥がれサビが発生しやすくなってしまいます。そのため、耐用年数は20~30年ですが、傷や凹みができると早めのメンテナンスが必要になる可能性もあります。
ガルバリウム鋼板に傷や凹みがある場合は、早めのメンテナンスが必要であるとご理解いただきたいと思います。
地域によってこまめなメンテナンスが必要
ガルバリウム鋼板の住宅は、地域によってこまめなメンテナンスが必要になる可能性があります。
ガルバリウム鋼板は耐久性が高くサビに強い建材ですが、お住まいの立地環境によって劣化が進行する可能性があります。
お住まいの立地環境によって起こる劣化と対処法をご紹介いたします。
▼立地環境別の劣化と対処法▼
立地環境 | 発生する劣化 | 対処法 |
海沿いの地域 | 海風に含まれる塩分が鋼板を腐食させる | 年1回の水洗い+5~8年ごとの塗装 |
豪雪地域 | 雪の重みによる鋼板の変形や、継ぎ目の劣化 | 5年ごとの積雪・凍結ダメージ点検 |
高温多湿地域 | 屋根裏に湿気がこもり鋼板がサビやすくなる | 5~10年ごとの結露・サビ点検 |
以上のように、塩害・積雪・高湿度の影響を受けやすい地域では、定期的なメンテナンスや点検が必要になります。
これらの地域でガルバリウム鋼板を長持ちするには、無機塗料などの高耐久な塗料の使用が必要になるかもしれません。
扱える業者が少ない
ガルバリウム鋼板はデリケートな建材の為、一般的な建材と比べて扱いが難しい建材です。そのため、施工時の取り扱いなどにも専門の知識と技術が必要で、扱える業者が少ないのがデメリットになります。
ガルバリウム鋼板を正しく扱える業者が少ない理由がこちらになります。
- 施工技術が必要=加工時に傷が付きやすい為、専門的な高い技術が必要
- 雨仕舞や防水処理が重要=接合部の防水処理が不十分だと雨漏りの原因になる
また、ガルバリウム鋼板は傷つきやすい為、施工ミスのリスクが高くなります。そのため、施工ミスによるリスクを避ける為、取り扱わない業者も多いのが現状です。
ガルバリウム鋼板の施工を依頼する際は、施工実績が豊富な業者を選ぶのが重要です。
ガルバリウム鋼板の使用に向いているケース
ガルバリウム鋼板の使用に向いているケースをご紹介いたします。
ガルバリウム鋼板を使用するかは、初期費用や将来的なメンテナンスコストを考慮する必要があります。ガルバリウム鋼板を使用すべきかの判断基準にお役立ていただきたいと思います。
- 住宅を長持ちさせたい場合
- コスパの良い選択をしたい場合
- 住宅の耐震性を確保したい場合
- モダンなデザインにしたい場合
住宅を長持ちさせたい場合
住宅を長持ちさせたい場合は、ガルバリウム鋼板の使用が向いているかもしれません。
建材によっては塗装しても直ぐに割れてしまい、耐久性が低く長持ちしないケースがあります。
長持ちしないケースとして、アスベスト規制により開発されたノンアスベストの屋根材が当てはまります。ノンアスベストの屋根材は、耐久性が低くひび割れなどの劣化が起きやすくなっています。そのため、塗装できないことはないのですが、耐久性を確保する為に屋根塗装はおすすめできません。
また、劣化が進行した屋根材に塗装を行っても長持ちしません。築年数が経過した場合や2回目の塗装の場合は、塗装しても直ぐに塗膜の剥がれや割れを引き起こす可能性があります。また、前回の塗装時に使用した塗料との相性が悪いと、塗膜の浮きや剝がれを起こす可能性もあります。
住宅を長持ちさせたい場合は、ガルバリウム鋼板を使用したカバー工法か葺き替え工事をお考えいただきたいと思います。
ノンアスベストの屋根材について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。
コロニアルNEOとは?塗装専門店が教える正しいメンテナンス方法
コスパの良い選択をしたい場合
現在の住宅に30年以上住む予定の場合は、ガルバリウム鋼板の使用をお考えいただくといいかもしれません。
ガルバリウム鋼板の耐用年数は20~30年になっています。そのため、メンテナンス回数を少なくでき、長い目で見ると費用を抑えられる可能性があります。
また、10年目に屋根塗装を施工しても、次回のメンテナンスでは劣化が進行し屋根塗装ができないようになる可能性もあります。そうなると、一生涯での住宅にかける費用はさらに高額になってしまいます。
今お住まいの住宅に長く住みたいとお考えの方は、ガルバリウム鋼板を使用したメンテナンスをお考えいただきたいと思います。
住宅の耐震性を確保したい場合
住宅の耐震性を確保したい場合は、ガルバリウム鋼板の使用が向いているかもしれません。
ガルバリウム鋼板は丈夫でありながら軽量な為、住宅に負担をかけない建材になります。そのため、耐震性に優れ、地震に強い住宅に仕上げることができます。
しかし、現在の住宅は耐震性に優れた住宅が多くなっています。そのため、一概に全ての家の耐震性を確保する為にガルバリウム鋼板を使用すべきというわけではありません。耐震性を確保する為に、ガルバリウム鋼板の使用がおすすめの住宅がこちらになります。
▼耐震性の確保が必要な住宅▼
建てられた時期 | 理由 | 備考 |
1981年6月1日以前 | 旧耐震基準の住宅の為、現在の基準より耐震性が劣る可能性 | 震度6強~7の自信で倒壊・崩壊の危険がある為、耐震診断や補強が推奨 |
1981年6月1日~ 2000年5月31日 |
地盤調査の義務化や、柱・壁のバランスに関する規定が厳しくなる前の時期 | 地盤の弱い地域に建てられた住宅などは耐震診断や補強が推奨 |
2000年6月1日以降に建てられた住宅は、現行の耐震基準に適合しているので基本的に補強不要となっています。
以上のように耐震強度が不十分な住宅は、ガルバリウム鋼板の使用に向いているとお考えいただきたいと思います。
モダンなデザインにしたい場合
住宅をモダンなデザインにリフォームしたい場合は、ガルバリウム鋼板の使用が向いているかもしれません。
ガルバリウム鋼板はフラットな質感やシャープなラインが特徴的で、スタイリッシュでモダンな印象を与えてくれます。シンプルなフォルムとの相性が良く、無駄を省いた都会的なデザインに仕上げられます。
カラーバリエーションも豊富で、ブラックやグレーなどのシックな色合いを選べばモダンな雰囲気を強調できます。異素材と組み合わせることで、より個性的でおしゃれな仕上がりを可能にできます。
これらの特徴から、モダンな住宅を希望する場合はガルバリウム鋼板の使用がおすすめかもしれません。
ガルバリウム鋼板の使用に向いていないケース
ガルバリウム鋼板の使用に向いていないケースをご紹介いたします。
- 初期工事費用を抑えたい場合
- 海沿いの地域(塩害地域)に住んでいる場合
初期工事費用を抑えたい場合
ガルバリウム鋼板の施工は専門的な技術が必要になる為、初期工事費用が高くなってしまいます。そのため、初期工事費用を抑えたい場合は、ガルバリウム鋼板の使用は向いていないかもしれません。
弊社の同じ115㎡の屋根の施工事例で、ガルバリウム鋼板でのカバー工法と屋根塗装の費用を比較するとこちらになります
▼カバー工法と屋根塗装の費用の比較▼
施工方法 | 塗料種別 | ㎡ | 費用(税抜) | 施工事例 |
カバー工法 | ガルバリウム鋼板 | 115 | 137万円 | 詳しい内容はこちら> |
屋根塗装 | 遮熱フッ素 | 115 | 54万円 | 詳しい内容はこちら> |
以上をご覧いただくと初期工事費用が高額の為、ガルバリウム鋼板での施工が難しいと感じるかもしれません。
ガルバリウム鋼板は長い目で見ると費用が抑えられる可能性がありますが、初期工事費用が高額になります。そのため、初期工事費用を抑えたいと思われる場合は、ガルバリウム鋼板の使用は向いていないかもしれません。
海沿いの地域(塩害地域)に住んでいる場合
ガルバリウム鋼板は金属製の為、海沿いの地域に住んでいる場合は使用が向いていないかもしれません。
ガルバリウム鋼板は防錆性や耐久性に優れた建材ですが、サビないわけではありません。海沿いの地域では海水に含まれる塩分がガルバリウム鋼板に付着し、その付着した塩分が劣化のスピードを速めてしまいます。ガルバリウム鋼板にはアルミニウムや亜鉛の保護膜がありますが、長時間の塩害には耐えられずサビが発生するかもしれません。
また、海沿いの地域でガルバリウム鋼板を使用する場合は、定期的な水洗いや防錆処理が必要になります。メンテナンスに手間がかかってしまうので、海沿いの地域では適していないと言えるかもしれません。
海沿いの地域でのガルバリウム鋼板の使用は費用や手間がかかる為、別の建材を選ぶのをおすすめいたします。
弊社のガルバリウム鋼板を使用した施工事例
弊社のガルバリウム鋼板を使用した施工事例をご紹介いたします。
ガルバリウム鋼板を使用して施工する場合、カバー工法と葺き替え工事の2種類があります。
- カバー工法(既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる方法)
- 葺き替え工事(既存の屋根を撤去して新しい屋根材を設置する方法)
以上の2つの種類別での施工事例をご紹介いたします。
カバー工法(重ね張り工事)
✔屋根カバー工法の施工事例(施工費用約93万円)
こちらの住宅の屋根には、グリシェイドNEOと呼ばれるノンアスベストのスレート瓦が使用されています。
このグリシェイドNEOは、経年劣化とともにひび割れなどが発生してしまいます。補修して塗装をしてもひび割れが再発し、屋根材の寿命が長持ちしないのが問題となっています。
そこで、既存の屋根材の上から新たにガルバリウム鋼板を設置するカバー工法を施工しました。
✔ベランダ笠木のカバー工法の施工事例(施工費用約9.6万円)
こちらの住宅はベランダ笠木の塗膜が剝がれているだけでなく、深めのひび割れが複数見られました。
笠木のひび割れは雨漏りの原因になるケースが多く、笠木下の外壁や躯体にまで水が浸みこみ腐食する危険性があります。そこで、既存の笠木の上をガルバリウム鋼板で覆うカバー工法を施工しました。
ガルバリウム鋼板を笠木に合うサイズに加工しながら、取り付けを行いました。
✔塔屋の屋根カバー工法の施工事例(施工費用約66万円)
こちらの住宅は、塔屋の屋根がフラットになっていることで雨水が溜まり雨漏りに発展していました。
塔屋に角度を付けた屋根下地を作成して勾配をきつくし、その上から屋根カバー工法の施工を行いました。
フラットな部分に勾配をつけると、屋根の上に雨水が溜まるのを防いでくれます。最長部に縦葺きのガルバリウム鋼板を設置した為、雨の流れを遮ることなく水はけの良い仕上がりになりました。
葺き替え工事(張り替え工事)
✔塔屋の屋根葺き替え工事の施工事例(施工費用約30万円)
塔屋の屋根材はコロニアル(フルベスト)というスレート瓦の一種が使用されています。
年数が経過し塗装しても瓦自体が脆くなっているので、長持ちしにくい可能性を考慮し屋根葺き替え工事を施工しました。既存のスレート瓦を取り除き、防水シートを敷設した上からガルバリウム鋼板を設置しました。
また、雨樋の劣化も進行していた為、一緒に雨樋の交換も行いました。雨樋交換費用は約43万円の為、こちらの住宅の施工費用はまとめて約73万円となっています。
ガルバリウム鋼板を長持ちさせるポイント
ガルバリウム鋼板を長持ちさせる為に、長持ちさせるポイントをご紹介いたします。
初期費用が高いガルバリウム鋼板の寿命を長くする為に、ぜひご参考になさってください。
定期的に可能な範囲を水洗いする
ガルバリウム鋼板は、定期的に可能な範囲を水洗いすると長持ちさせることができます。
ガルバリウム鋼板は平滑な表面で汚れが入り込む凹凸が少ない為、汚れが付着しにくい特性があります。そのため、ホコリや泥などの軽い汚れなら、水をかけるだけで落ちやすくなります。
しかし、ガルバリウム鋼板を水洗いする際、高圧洗浄機を使用しての水洗いはおすすめしません。ガルバリウム鋼板は薄くてデリケートな材質の為、高圧洗浄機で勢いよく水洗いしてしまうと凹みや傷の原因になるのです。
ガルバリウム鋼板にできた凹みや傷は、劣化の要因を引き起こしてしまいます。長持ちさせる為に手入れをしたのに、高圧洗浄機を使用したことで返って寿命を縮めてしまう可能性もあるのです。
屋根の水洗いは高所の為、ご自身で屋根へ上って行うのは危険です。高所などの危険な箇所を無理に水洗いするのは避け、手が届く範囲で行っていただけますようお願いいたします。
20~30年を目安に塗装をする
ガルバリウム鋼板を長持ちさせる為に、20~30年を目安にして塗装するのがおすすめです。
ガルバリウム鋼板は一般的な建材に比べると長持ちしますが、さらに何年も長持ちさせたいとお考えだと思います。そのためには、メンテナンスが必要な時期を理解し、適切にメンテナンスを行うのが重要です。
ガルバリウム鋼板は扱うのが難しく、とてもデリケートな材質です。メンテナンスをする際はDIYではなく、必ず専門の塗装実績のある業者に依頼しましょう。
ガルバリウム鋼板をDIYで施工すると、以下のようなリスクがあるかもしれません。
- 劣化の進行=施工時に傷がつきやすくサビの原因になる
- 雨漏り=接合部の処理が適切にできなくて防水処理が不十分
- 均一な加工が不可能=鋼板を均一に切断できず歪みが生じる
- 強風による剝がれ=固定具の取り付けが不十分で住宅が損傷する
- 安全上のリスク=鋭い鋼板での怪我や高所作業での転落事故の危険
以上のようなリスクが伴う為、DIYでの施工はおすすめできません。
ガルバリウム鋼板のメーカーが推奨する定期点検の時期は年一回となっています。毎年一回の定期点検を行うことで、劣化の進行をを大きくせず寿命を長く保つのが可能になります。
南大阪ペイントセンターでは、ガルバリウム鋼板の施工実績が多数ございます。また、ガルバリウム鋼板の点検・塗装もお受けしておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
ガルバリウム鋼板は外壁材・屋根材として人気の建材になります。初期費用が高く感じるかもしれませんが、性能が良くメンテナンス回数も少ないのでコスパに優れた建材になります。
ガルバリウム鋼板のメリット・デメリットがこちらになります。
- 耐用年数が20~30年と長い
- サビに強い
- 軽量で耐震性が高い
- 加工しやすく様々な形状に適応できる
- スタイリッシュな雰囲気を演出できる
- 初期費用が高い
- 傷や凹みができやすい
- 地域によってこまめなメンテナンスが必要
- 扱える業者が少ない
ガルバリウム鋼板のメリット・デメリットを比較し、ご自身に向いている建材かご判断いただきたいと思います。
南大阪ペイントセンターでは、ガルバリウム鋼板の取り付けから塗装まで行っております。弊社の施工事例をご覧いただき、施工実績をお確かめいただきたいと思います。
ガルバリウム鋼板の取り付け・塗装をお考えの方は、ぜひ南大阪ペイントセンターにご相談ください。