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築22年の積水ハウスにお住まいのお客様からのご依頼です。
築年数的にも建物全体のメンテナンスをご検討で、外壁調査の結果に複数の細かなクラック(ひび割れ)が確認できました。
外壁に使用されているのは積水ハウスのオリジナル外壁材「ダインコンクリート」。
積水ハウス最高峰の耐久性を誇るのですが、コンクリートという特性上重量がありひび割れが発生しやすい傾向があります…
当ブログではそんなダインコンクリートのクラックにVカット補修をした内容をご紹介しています。
現地調査時のブログ⇒東大阪市で外壁工事のお見積り点検(ハウスメーカー施工住宅)
全体の施工内容⇒東大阪市で積水ハウス施工住宅へ外壁塗装(無機フッ素塗料使用)
南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
当ブログでは東大阪市で実施した積水ハウスの外壁材「ダインコンクリート」のクラックを補修した内容をご紹介いたします!
規模の大きいクラックにはVカット補修が必要
ご相談いただいた住宅の概要
住宅メーカー | 積水ハウス |
築年数 | 22年 |
きっかけ | 築年数的なもの・外壁のひび割れ |
外壁 | ダインコンクリート |
屋根 | 陶器瓦 |
クラックの状態
目地の横へ延びるようなクラック(ひび割れ)が確認できます。
一般的にクラックはモルタルの外壁材に発生することが多く、ひび割れも縦方向へ亀裂が走ることがほとんどです。
ダインコンクリートは非常に耐久性が高い反面、コンクリートだからこその重量があり重さに耐えきれず横方向の細かなクラックが多く見られる傾向があります。
積水ハウスではダインコンクリートの耐久性は30年ほどと謳っていますが、実際は築20年前後でクラックがある建物をいくつも目にしてきました。
▼ダインコンクリートについて詳しく掲載しています▼
ダインコンクリートの塗装は本当に必要?実績豊富な塗装業者視点で解説
クラックにも規模によって補修の必要性が変わってきます。
ヘアークラック | 幅0.3mm未満 | 補修が必ず必要 |
構造クラック | 幅0.3mm以上 | 要経過観察(補修が必要な場合もある) |
コンクリートやモルタルが乾燥する上で避けられないひび割れがヘアークラックの場合が多いです。
よく目を凝らさないと分からないくらいの、文字どおり髪の毛ほどのひび割れのことです。
ヘアークラックもいずれメンテナンスの時期に補修は必要ですが、緊急度はそこまで高くなく要経過観察と言ったところです。
今回のクラックは構造クラックほど深い物ではありませんが、外壁の複数の箇所に斜め横へ延びるクラックが確認できます。
いくらダインコンクリートが頑丈な素材といえど、放置してしまうと徐々に雨水を吸い込み外壁全体を脆くさせてしまうので補修が必要です。
クラックのVカット補修のご提案
クラックの補修方法としてご提案するのはVカット補修という工法です。
表面の目に見える範囲だけ補修するのではなく、クラックをあえて深く削りコーキングの充填領域を増やしてクラック奥から確実に補修する方法です。
次項では実際のクラックにVカット補修を行う工程を詳しくご紹介いたします。
クラックのVカット補修
クラック部分をV字型にカットして溝を作ります。
深めに溝を作ることで、クラックに対してコーキングの密着部分がより多く確保できるのです。
V字型にカットした溝に、コーキング材の密着を良くするプライマーを塗り込みます。
コーキング材を充填し、クラックの溝を埋めて補修します。
ケレンで表面の凹凸を均し…
下地調整材を刷り込み、クラックのあった箇所と既存の外壁の段差を埋めます。
クラックのVカット補修の完了です。
今は補修跡が目立っていますが、下地調整材が乾燥してから塗装の工程に入ることで目立ちにくくなりますよ。
Vカット補修後に外壁塗装を実施します。
▼外壁塗装全体の詳しい内容はこちら▼
東大阪市でクラックのVカット補修と塗装工事完了
Vカット補修後に、塗装工事が完工しました。
ダインコンクリート自体が凹凸のあるデザインなので、補修跡もほとんど目立ちにくくなっています。
モルタル壁などフラットな形状の外壁ですと、模様合わせなど行っても光の当たり具合で補修跡が若干分かります。
こちらは外壁塗装後の全景です!
どのような外壁にもクラック(ひび割れ)は起こり得ます。
「補修を急いだほうがいいのか?」
「様子見していても問題ないひび割れか?」
など、中々判断が難しいと思います。
ですのでお困りやご不安があれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談をいただけると幸いです。