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堺市南区で塗装工事の時期や施工費用にお困りのところ、弊社ホームページをご覧になりお見積りのご相談をいただきました。
お客様から相談をいただいた内容を含め、塗装工事の点検内容とお見積り結果を掲載しています。
堺市の皆さま、こんにちは!
塗装工事専門店 南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
堺市南区で塗装工事の点検とご相談に伺った内容をご紹介いたします。
塗装時期と施工費用にお困りで相談の築20年の一戸建て
一戸建ての概要
築年数 | 約20年 |
きっかけ | 築年数的にコーキングの傷みが気になりはじめた |
外壁 | 窯業系サイディング |
屋根 | スレート瓦 |
3月中頃にご相談をいただき、お見積りやご相談の結果10月に工事を実施することになりました。
塗装する季節について悩んでおられ、一般的に外壁塗装のベストシーズンは4~5月9~10月とされているため「工事をするなら次の10月!」とお決めになっていました。
又、施工費用についても長らく迷われていました。
訪問販売や近隣の業者と相見積もりをされ、施工内容や金額を比較するのに大変な思いをされたとお聞きしています。
お客様が迷われていた塗装の季節や施工費用についても、こちらのページで解決できればと思い次項でご紹介いたします。
塗装の時期や季節について
ベストシーズンは一般的に雨があまり降らない春や秋が人気の季節とされています。
理由としては塗装に最適な温度は15~30℃で、塗料が乾きやすい空気が乾燥している季節がベストだからです。
・雨や雪の日
・猛暑日
以上のような条件では塗装に適しにくいとされるので、夏や冬よりも気候が良い春や秋がベストシーズンと言われます。
しかし塗料の乾燥自体は気温5℃以上・湿度85%未満であれば可能なので、基本的に雨の日以外は塗装可能です。
気温が5℃以下になるのも冬場では2~3日程度ですので、1年中塗装工事は可能です。
▼外壁塗装の最適な季節について解説、結論はすべての季節ベストシーズンになり得ます▼
雨の日でも問題ない!?
雨の日も工程によっては工事の進行は可能です。
塗装工事と聞くと”塗料を塗る”工程のみイメージされがちですが、事前の足場仮設や洗浄などの下地調整に意外と時間がかかるものです。
全行程のうち塗料を取扱わない約半分の工程は、雨の日でも工事進行に支障がありません。
確かに雨が多い梅雨時期などは工期が延びる傾向にありますが、工事自体や品質には何の影響もないのでご安心くださいね。
▼雨などの天候による外壁塗装の影響について解説▼
施工費用について
「建物を拝見しないと分からない」
「まずは見積りのため訪問します」
このように業者から言われませんか?
お客様には大変心苦しいのですが、弊社でも同じように点検してお見積りを勧めています。
施工費用は実際に建物を拝見しないと、詳しい見積もりをだすことは難しいです。
それは建物が万が一大がかりな補修が必要な場合、お電話やメールだけでは曖昧なことをお伝えできないからです。
施工費用の目安を知る方法としておすすめなのが、塗装会社の施工事例などでご自宅と一番近い形状の建物をご覧いただくことです。
建物の規模によっても変わりますが、色んな事例をご覧いただくことでおおよその費用感が分かってくると思います。
▼施工事例も多数掲載していますので費用のご参考になれば幸いです▼
▼一般的な住宅の規模を30坪と仮定した場合の料金相場も掲載しています▼
塗装工事のご相談を受け一戸建て住宅の点検
外壁の調査
外壁材は窯業系サイディングが使用されています。
外壁材のシェア率NO1の窯業系サイディングは多くの建物に使われています。
セメントなどを主な材料にして板状に形成したパネル状のサイディングボードを貼り合わせて外壁を造ります。
赤線の部分がサイディングボードの継ぎ目です。
窯業系サイディング自体に防水性はなく、工場出荷時にあらかじめボードに施工された塗装で防水性が維持されます。
表面の塗料によって耐久性は変わりますが、築10~15年を目安に塗装の防水性がなくなり耐久性が落ちてしまいます。
ですので築20年のこちらの住宅も、塗装で防水性を復活する必要があります。
▼サイディングのメンテナンスについて解説▼
ボードの継ぎ目を近くで見てみましょう。
見やすいようにあえて印はつけていませんが、目地の中が鱗のように細かくひび割れているのが分かりますか?
継ぎ目の縦方向にはコーキングというゴムのような弾力性をもつ部材があり、継ぎ目を埋めることでボードの隙間から湿気や雨水の侵入を防ぎます。
このひび割れを放置してしまうとサイディングの内側に湿気が侵入してボードの浮きや反りに繋がり、塗装工事だけでは補修することがほぼ不可能になります。
ビスで浮きを固定することもできますが完全に改善されたわけではないので、傷みが酷い場合ボード張り替えなど大がかりな工事で費用が大変嵩んでしまうのです。
サイディングの目地にあるコーキングは建物全体に施工されています。
お客様もコーキングの痛みにはお気づきで、今回のご相談のきっかけもコーキングのひび割れからでした。
サイディングは新築時にコーキングの上から塗装をしていないので、直接紫外線を浴びることから痛みが深刻になりやすいです。
改善方法としては古く傷んだコーキングを取り除き新しいコーキングに打ち替えてあげるのが良いでしょう。
コーキングは建物の防水性を維持するためにも、窓や玄関扉の周りにも施工されています。
目地だけではなく、サッシや玄関周りもコーキング工事を実施する必要があります。
▼サイディングのコーキング工事について詳しく解説▼
外壁のデザインですが、こちらの建物はツートンカラーに分かれています。
赤枠の中がベージュベースのレンガ調の多彩模様で、他がアイボリーの外壁です。
レンガ調の外壁の模様が分かるように玄関周辺の写真です。
問題なのが塗料の色です。
元々アイボリーベースのサイディングボードは単色塗装でも支障はないのですが、レンガ調のサイディングボードは単色で塗装をするとせっかくの模様が隠れて消えてしまいます。
そこでレンガ調のサイディングのみクリアー塗装(無色透明の塗料)で保護をし、アイボリーベースのサイディングは通常の単色塗装でご提案いたしました。
▼クリアー塗装について詳しく掲載▼
塀も塗装をいたします。
わずかにひび割れが見られたので、フィラーという下地調整材を刷り込みひび割れを埋めて塗装をするご提案をいたしました。
Vカット工法やコーキングで補修をするという選択肢もありましたが、おおがかりな補修をすると補修跡が目立ってしまいせっかくの塀の美観を損なってしまいます。
ひび割れの規模からも、塗装で補修が可能と診断いたしました。
屋根の調査
屋根はソーラーパネルが乗ったスレート瓦です。
もちろんソーラーパネルがある屋根でも塗装は可能です。
スレート瓦もサイディングと同様に、防水効果は塗装依存なので塗装をすることで防水性を復活させてあげましょう。
下屋根の状態からもオレンジ色の苔の繁殖が見られるので、スレート表面の塗装による保護は寿命を迎えていることが窺えます。
新築時はスレート表面の防水保護のおかげで雨水を弾き苔やカビが繁殖することはありません。
苔の繁殖は雨水を弾く力がなくなったスレート瓦からのSOSのサインでもあるのです。
塗装工事のご相談の結果お見積り金額をご提示
お見積り内容
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
窯業系サイディング | 塗装工事 | 塗膜の経年劣化、塗装で防水性復活 |
目地とサッシ周り | コーキング打ち替え(サッシ周りは増し打ち) | コーキングの劣化と防水性維持 |
外塀 | 塗装工事 | ひび割れ補修と防水性復活 |
付帯部(雨樋・軒天など) | 塗装工事 | 美観の向上・防水性の維持のため |
ベランダ | トップコート塗布によるメンテナンス | 防水性維持のため |
お見積り金額
※使用する塗料のグレードによって1㎡あたりの単価が異なるので、お見積り金額も塗料によって変動します。
塗料のグレードが上がるごとに、対応年数も長くなります。
塗料別見積もり案 | 見積もり金額(税抜き) |
超高耐久無機塗料 | ¥1,557,100 |
無機塗料 | ¥1,428,200 |
超低汚染型シリコン塗料 | ¥1,325,600 |
ラジカルシリコン塗料 | ¥1,231,000 |
シリコン塗料 | ¥1,128,400 |
上記は外壁塗装と屋根塗装と共通工事などすべてを合計したお見積り金額です。
お客様へは㎡数や㎡当たりの単価、塗料名などを詳細に明記した計5プランの見積書をお渡ししました。
約半年間工事をご検討いただき、一番のご希望時期である10月に工事を実施することになりました!
相見積もりもされていたので大変お悩みだったと思いますが、費用面と施工内容が決め手となり弊社にご成約いただきました。
この度は誠にありがとうございます!
塗装工事後の様子は近日中に施工事例ページに掲載予定ですので、今しばらくお待ちください。
▼施工事例UPしました(2022/11/30更新)▼