✓ブログの概要
松原市の築25年の一軒家から雨漏りのご相談をいただきました。
数年前から原因不明の雨漏り被害にお困りで、色んな雨漏り専門業者にご相談されましたが雨漏り解決には至っていません。
当ブログでは雨漏りの原因を調査して、雨漏り改善のご提案までの経緯をご紹介しています。
こんにちは!
松原市の南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
一軒家に起こる雨漏りの原因は様々で、中でもほとんどの雨漏り原因が「外壁のひび割れ」「ベランダの防水層の劣化」であることが多いです。
ですが雨漏り専門業者であったとしても雨漏りの原因解明は難しいものです。
実際に今回ご相談をいただいたお客様も、複数の雨漏り業者に相談されましたが雨漏り解決には至りませんでした。
この度は弊社にご連絡をいただきありがとうございます。
今度こそ確実に雨漏りが解決できるように、しっかりと拝見をいたします。
複数の業者に相談しても解決しない雨漏り
築年数 | 約25年 |
きっかけ | 原因不明の雨漏り |
外壁材 | モルタル壁(ボンタイル仕上げ) |
屋根材 | スレート瓦 |
「強風の横殴りの強い雨のときに、1階と2階の窓付近から雨漏りがある」とご相談をいただきました。
雨漏り原因の診断と調査
サッシ周りの雨漏り
屋内の雨漏りによる被害の状況です。
窓すぐ上のクロスが雨漏りで亀裂が入っていますね。
天井とクロスの隙間にも雨染みの跡があります。
建物東側の1階と2階のサッシ周りが雨漏り箇所です。
強風を伴う横殴りの強い雨のときにのみ雨漏りがするので、外壁のひび割れなどから雨水が侵入して外壁内部を伝って階下へ雨漏りしている可能性が高いです。
その証拠に3階のサッシ付近に多数のひび割れが確認できます。
「1階2階の雨漏りなのに、なぜ雨漏り被害がない3階のひび割れが関係あるのか?」と疑問に思われますよね。
その疑問については後程ご説明します。
モルタル外壁のサッシ周りの雨漏りの注意点
モルタル外壁でのサッシ周りの雨漏りは、窓のすぐ上が雨漏りの原因であることはほぼありません。
理由はモルタル壁の中にはL形の板金が入っており、その上にブチルテープ(防水効果のあるテープ状のシーリング材)が施工されています。
そのため雨漏りしている1階2階のサッシすぐ上をいくらコーキングで補強しても、そもそも雨漏り原因はサッシすぐ上ではないので改善しないのです。
雨漏りの原因として考えられる2つの可能性
雨漏り原因1.モルタル壁のひび割れ
3階のサッシ付近のひび割れから、外壁内部を伝って1階2階に雨漏りしている可能性が高いです。
ひび割れがある3階のお部屋には雨漏りがすることなく、雨水が下へと流れて階下へと染みていることが考えられます。
3階の窓から2階の窓にかけて、わずかに外壁が変色しているのが分かりますか?
この変色こそが、3階のひび割れから2階へかけて雨水が外壁内部で流れた証拠なのです。
ひび割れによる雨漏り解決方法
既に別業者でひび割れをコーキングした跡がありますが、表面のみを補修している状態と窺えます。
ご提案する方法としてはVカット補修と呼ばれる補修工法です。
表面だけコーキングで補修しても、ひび割れの深さによっては補修が不完全の可能性があります。
ですのであえてひび割れをV字型に削り、補修領域を広めてコーキングやモルタルで補修をする方法です。
ひび割れを根本から改善するので、雨漏りの原因を徹底的に取り除きます。
雨漏り原因2.スレート瓦の縁切り不足
もう1つの雨漏りの可能性として考えられるのが、スレート瓦の縁切り不足からなる雨漏りです。
前回に屋根塗装をした業者がスレート瓦の縁切りを行わず塗装をしたので、屋根材の中に雨水が留まり外壁内部を伝って雨漏りしている可能性が高いです。
その証拠にスレート同士の隙間に雨染みが出来ています。
スレート瓦は非常に薄くその厚さはわずか5mmほどです。
その薄さから塗装をする際に塗料でスレート同士の隙間が簡単に埋まってしまいます。
隙間が埋まると、どうなるかと言いますと…
雨水がスレート瓦の内部に留まり、屋根裏や外壁へと雨水が行き渡ります。
雨漏り箇所を特定することが非常に難しくなり、今回のような原因不明の雨漏りへと発展しやすいのです。
屋根の縁切り不足による雨漏り解決方法
解決方法としては適切に縁切りをして屋根材同士の隙間を確保して、雨水の逃げ道を作り上げることです。
先ほどの画像でも少し触れていますが、タスペーサーという器具をスレート瓦の隙間に差し込み隙間を確保します。
写真のように屋根の下塗り後に等間隔でタスペーサーを挿入します。
差し込むとほとんど目立ちません。
このタスペーサーを差し込んだまま塗装をして、施工後もずっと差し込んだままです。
つまり次回塗装の時期まで、スレート瓦の屋根にはタスペーサーが差し込まれている状態が正常なのです。
ですが現状はどれだけ確認をしてもタスペーサーが差し込まれていないので、前回塗装時に縁切り作業をしないまま屋根塗装がされたと窺えます。
これでは雨漏りしてしまうのも頷けます。
屋根の下塗り後にタスペーサーを差し込むことで縁切りがされ、屋根からの雨漏り原因が解消されますのでご安心くださいね。
▼スレート屋根の縁切り不足による雨漏りについて掲載▼
雨漏り診断後に外壁塗装(ひび割れ補修含む)と屋根塗装のご提案
お見積り内容
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
モルタル壁のひび割れ | ひび割れVカット補修 | 雨漏り解決のため |
モルタル壁の塗膜 | 外壁塗装 | 塗膜の経年劣化・防水対策のため |
スレート瓦 | 屋根塗装(縁切り含む) | 雨漏り解決・屋根塗膜の劣化のため |
付帯部(雨樋など) | 付帯部の塗装 | 美観の向上・防水性の維持のため |
お客様へお渡ししている見積書には㎡数・単価・使用塗料など詳しく明記しています。
使用する塗料によって㎡あたりの塗装単価が異なるので、塗料のランク別に計5プランのお見積りをご提示しています。
より雨漏りを確実に止める選択肢として、屋根カバー工法と外壁カバー工法のお見積りもご提案いたしました。
ですが全面のカバー工法となると外壁だけでも300万円超える非常に高額な工事です。
塗装工事や現状の外壁を補修して解決されることをご希望だったこともあり、この度補修と塗装工事による雨漏り修理のご成約をいただきました!
雨漏り診断後のお客様の声
診断後のお客様アンケートです。一部抜粋してご紹介いたします。
Q.いろんな業者さんがある中で、何が決め手となって私たちにご依頼くださいましたか?
A.雨漏りの相談で適切なアドバイスがもらえた
この度は南大阪ペイントセンターご相談をいただき誠にありがとうございます。
長年お困りの雨漏りのご不安が解消されるように、しっかりと施工いたします。
塗装工事後の様子は近日中に施工事例ページに掲載予定ですので、今しばらくお待ちください!
▼施工事例アップしました(2022/11/15更新)▼
雨漏り診断に伺うのは雨漏り修理の現場経験が豊富な元職人の営業マンです。
原因が分からない雨漏りや、他業者へ相談しても解決できなかった雨漏りはお気軽にご相談ください!