モルタルの外壁塗装を徹底解説!塗装が必要かの判断方法と費用相場

モルタル補修の判断基準は?

モルタルの住宅にお住まいの皆様は、モルタル補修の判断方法や費用でお悩みではないですか?

結論、モルタル外壁は特殊な為、知っておくべき事がいくつかございます。

当コラムでは、モルタルの住宅にお住まいの皆様に知っておいていただきたい情報をお伝えさせていただきます。

モルタルで知っておくべきこと
  • モルタルの補修時期の判断方法
  • モルタルの相場
  • モルタルのメンテナンスが高くなる場合
  • モルタルで使用する塗料
  • モルタルは自分でDIYできるか

以上の内容が分かれば、メンテナンスを計画的に進めやすいかもしれません。

モルタルの補修時期を的確に判断し、相場内で補修ができるよう前もって知識を付けましょう。

ご自宅の寿命を長くできるよう判断する手段になれば嬉しく思います。

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今すぐ補修が必要?目の前の症状を判断!

モルタルの住宅にお住まいの皆様は、住宅に何か症状が現れた場合に判断することができますか?

その症状が、今すぐ補修が必要か急がなくても問題ないか判断する方法が分かれば、皆様の住宅を守る手段になるのです。危険度を5段階に設定して、皆様により分かりやすく判断していただこうと思います。

判断基準を理解し、ご自宅を守る方法を手に入れましょう。

大きなひび割れができている(危険度:5)

大きなひび割れ(構造クラック)

モルタル外壁に0.3mm以上の大きな構造クラックがある場合は、とても危険度が高いです。住宅にとってかなりのリスクがあり、早急の補修を考える必要があるでしょう。

0.3mm以上の構造クラックから考えられる危険性
  • 水や湿気が入り込み、クラックをさらに拡大させ住宅の耐久性が低下
  • 自然災害によって住宅が揺れた際にクラックが大きくなり、安全性が低下し住宅の倒壊リスクが高まる。
  • 壁の一部が剥がれ落ちた場合、周囲の危険性が高い。

0.3mm以上の構造クラックは放置せず、早めの補修が必要となります。

住宅の耐久性や安全性を維持する為に、クラックが発生した場合は専門知識のある塗装業者に相談するのをおすすめいたします。

外壁に浮き剥がれがある(危険度:4)

外壁に浮きや剝がれがある

外壁の浮きや剥がれは、塗膜が劣化し密着力が低下している可能性があります。

この状態を放置しておくと、浮きや剥がれが進行し雨水や湿気が侵入する恐れがあります。その結果、湿気によって外壁にカビ・コケ・藻の繁殖が進み、外壁の美観が損なわれてしまうのです。

浮きや剝がれの上から直接塗料を塗っても塗料は密着しません。下地処理を行って浮きや剥がれ部分の塗膜を撤去し、左官補修した後に塗料を塗布します。見違えるほどに補修が完成しますよ。

▼モルタル外壁の剝がれの左官補修▼

モルタル外壁の剝がれの左官補修

モルタル外壁に浮きや剝がれを確認したら、住宅の寿命を延ばす為にも放置せず早急に補修するのが大切です。

細かいひび割れができている(危険度:3)

細かなひび割れ(ヘアークラック)

0.3mm未満の細かなひび割れをヘアークラックと呼びます。

ヘアークラックが非常に小さく外壁の表面が凸凹していない場合は、早急に外壁塗装を施工しなくても可能かもしれません。外壁の塗料が十分に密着しているなら、塗料の劣化や剥離を引き起こす可能性は低いと言えるでしょう。

しかし、外壁のヘアークラックが小さくても塗料の剥離や色褪せがある場合は、外壁塗装の施工をおすすめいたします。また、ヘアークラックが広範囲に確認できる場合は、外壁内部の構造に影響を与える可能性が考えられます。

細かなひび割れでも放置しておくと、幅が広がり大きなひび割れになる可能性がございます。雨水の侵入を防ぐ為にも、早めの外壁塗装をお考えいただきたいと思います。

ここをチェック
  • ヘアークラックが非常に小さく、外壁表面が凸凹していない⇒要観察
  • ヘアークラックが広範囲にわたって発生している⇒外壁塗装必要

外壁を触ると手のひらが白くなる(危険度:2)

外壁を触ると手のひらが白くなる

外壁を触ると手のひらが白くなるのは、外壁塗装が必要なサインです。外壁表面に白い粉が吹いたような現象で、チョーキング現象と呼びます。

これは塗料が紫外線や雨風を受けることで起こり、症状が進行すると外壁の剥がれを引き起こす可能性があります。また、外壁表面に付着しているカビやコケの発生を促進してしまう場合もあるのです。

外壁塗装を施工し再び表面を保護すると、外壁の美観や耐久性を保つことが可能でしょう。

チョーキング現象は使用した塗料や立地環境で異なりますが、一般的にモルタルの場合は5~10年で発生するかもしれません。チョーキング現象が現れたら、メンテナンス時期が来たのだと考慮いただきたいと思います。

汚れが目立つ(危険度:1)

モルタル外壁の汚れ

モルタルで表面に汚れが付着し目立つ場合は、洗浄などで改善できるでしょう。

しかし、経年劣化によって外壁の汚れを弾く力が低下し、汚れが浸透してしまっている場合は外壁塗装が必要です。劣化による汚れの浸透は汚れが目立つだけでなく、外壁を守る機能が低下していると考えられます。

外壁を守る機能が低下すると、様々な症状を引き起こす可能性が出てくるかもしれません。

汚れから引き起こされる症状
  • 色褪せが起こる
  • コケやカビが生える
  • 塗膜の剥がれやひび割れが起きやすくなる

以上のような症状が出てくる可能性があるので、汚れを長く放置するのは危険です。住宅の寿命が短くなる前に、早めのメンテナンスが必要となってきます。

モルタル外壁の外壁塗装は平均95万円(税抜)

モルタル外壁の外壁塗装の費用について、弊社の平均値は95万円(税抜)になることが分かりました。

外壁塗装の相場統計

一番多い価格帯は約90~120万になっていて、塗装面積が約168㎡の一般的な30坪の住宅を例に挙げております。屋根塗装単体の場合、一般的な30坪の住宅は約15~25万の相場です。

モルタルは外壁塗装の平均値が95万円なので、屋根塗装を施工したとしても相場内に収まるのが分かります。しかも、こちらの平均値95万円の場合の塗装面積は、平均178㎡と分かったのです。

つまりモルタルの外壁塗装は、一般的な30坪の住宅より規模が少し大きいが価格は一般的な相場内だと分かるのです。

モルタル外壁の住宅にお住まいの皆様は、価格が特別に高くなる不安はなく相場内で塗装できるでしょう。

▼外壁塗装の相場について詳しい内容はこちら▼

【2023年最新】騙されないために!外壁塗装の相場を知って見積書の不安を解消しよう

モルタルの外壁塗装は劣化状況によって高額になるケースがある

前項でモルタルの外壁塗装は相場内で可能だとお伝えしましたが、劣化状況によっては塗装費用が高くなる場合があります。塗装費用が高額にならない為にも、劣化を放置せず適度なメンテナンスが必要になってくるのです。

モルタルの外壁塗装が高額になる場合の例をご紹介いたします。

モルタルの劣化をピンネット工法で補修した場合

モルタルのピンネット工法

モルタル外壁の劣化が激しくピンネット工法を用いて補修しないといけない場合は、補修費用が高額になります。

モルタルのピンネット工法とは、モルタル外壁の上にネットを張りピンを打ってコンクリートとモルタルを固定する工法です。

モルタルがピンネット工法で補強しないといけない場合は、以下のようなケースがあります。

モルタルがピンネット工法になるケース
  • モルタルにひび割れや剝がれが多くあり、下地の弱さを補強する場合
  • モルタル外壁の厚みがなく、外壁の強度を高める場合
  • 地震でモルタル外壁の損傷が激しく、損傷箇所を補強し住宅全体の耐震性を高める場合

 

▼モルタル外壁をピンネット工法で外壁塗装した見積書がこちら▼

モルタル外壁 ピンネット工法の見積書

見積書の赤枠をご覧いただくと、ピンネット工法だけでも約240万円の費用がかかってくるのです。劣化が激しい場合は、費用が高額になる可能性があると考慮いただきたいと思います。

▼モルタル外壁のピンネット工法について詳しい内容はこちら▼

堺市にてモルタル外壁の劣化をピンネット工法で補修させて頂きました

モルタルの剥がれを左官補修した場合

左官補修工程

モルタルにひび割れや剥がれがあり塗装だけで補修ができない場合は左官補修を行いますが、費用は高額になる可能性があります。モルタルにひび割れや剥がれの劣化が多い分左官補修も増え、施工費用も高くなってしまうのです。

▼モルタルの剥がれを左官補修で外壁塗装した見積書がこちら▼

モルタル外壁 左官補修の見積書

見積書の赤枠をご覧いただくと、左官補修とひび割れ補修で約20万円の費用がかかっています。

ひび割れや剥がれの症状が発生する前に外壁塗装を行うと、その分の補修費用は必要なく相場内の塗装にできるのです。

相場内で外壁塗装がご希望の場合は、モルタル外壁の寿命である約10年に一度の外壁塗装をおすすめいたします。

▼モルタル外壁の左官補修について詳しい内容はこちら▼

大阪市平野区にてモルタルの外壁塗装を実施

外壁に重ね張り工事をした場合

外壁重ね張り工事

既存の外壁材の上に重ね張り工事を施工する場合、費用はかなり高額です。

重ね張り工事とは、既存の外壁の上に新しい外壁材を重ねる方法です。カバー工法とも呼ばれ、外壁の痛みが激しい場合などに耐久性を高める為に施工します。

モルタル外壁を含めカバー工法の材質には、金属サイディングが多く使用されます。軽量で耐久性や防火性が高いのが特徴になります。

弊社では片面だけトタンで重ね張り工事した事例がございますので、費用を比較すると以下の通りです。

金属サイディングとトタンの重ね張り工事の費用相場
金属サイディング @17,000/㎡~
トタン @15,000/㎡~

弊社で施工した片面だけの工事は約130万円の費用がかかりました。トタン全面の場合や金属サイディングの場合は、もっと費用が高くなってしまうのがお分りいただけると思います。

弊社でのモルタルの塗装面積平均値178㎡を金属サイディングで重ね張り工事した費用目安
金属サイディングでの重ね張り工事費用 ¥3,026,000
弊社でのモルタル外壁塗装平均値 ¥950,000
合計 ¥3,976,000

※あくまでも目安の金額になります。屋根塗装が必要な場合は、さらに屋根塗装費用が必要となります。

目安での費用になりますが、約400万円になり高くなることが分かります。

外壁塗装をしても雨漏りが改善しない方は重ね張り工事が必要になるかもしれません。外壁のひび割れから雨水が侵入し雨漏りの原因にならない為にも、ひび割れが発生したら早めの補修をお願いいたします。

モルタル外壁で選ぶべき塗料とは?

モルタル外壁でどのような塗料を選ぶべきなのか?

モルタルは仕上げ方法にも種類があり、塗料の選択はその種類でも変わってきます。モルタルの種類によって塗料の選び方の違いをご紹介いたします。

また、弊社でモルタルを塗装する際に、一番多く使用されている塗料もご紹介させていただきます。

選ぶべき塗料は塗装業者に任せてOK

モルタルの仕上げ方法

モルタルの外壁塗装では、下塗り塗料は塗装業者に任せてOKです。なぜなら、下塗り塗料選びは外壁の状態にも配慮しないといけない為、専門知識が必要となってくるからです。

モルタルの仕上げ方法によって選ぶ下塗り塗料が変わってきます。モルタルの仕上げ方法には種類があり、その特徴を捉えて下塗り塗料を選ぶ必要があるのです。

▼モルタルの仕上げ方法によって選ぶ塗料の違い▼

仕上げ方法 特徴 選ぶ塗料の性質
リシン 透湿性・通気性に優れているがひび割れしやすい。汚れ付きやすい。 弾性塗料
スタッコ 空気をため込みやすい。汚れ目立つ。 浸透性塗料
吹き付けタイル 種類によって通気性に優れているものと優れていないものあり。カビ・コケ発生しやすい。 弾性塗料
又は
浸透性塗料
ジョリパット(左官仕上げ) 空気や水を吸収しやすい。汚れ付きやすい。 浸透性塗料

以上のように、モルタルだからと言って同じ塗料を選ぶのではなく、特徴を理解して選ぶのが重要なのです。

塗料選びは「外壁の材質」「選ぶ上塗り塗料」によっても変わってくるので、専門知識のある業者の方に任せて問題ないでしょう。

弊社でモルタル外壁に使用した塗料1位はアレスダイナミックTOP

モルタル塗装使用第一位はアレスダイナミックTOP

弊社で施工いただいたモルタル住宅の中で一番ご要望が多かった上塗り塗料は、関西ペイントのアレスダイナミックTOPです。どうしてもご自身で塗料を選びたいと言う方には、参考にしていただければと思います。

アレスダイナミックTOPは、コストパフォーマンスの良いラジカルシリコン塗料になります。防汚性や防水性に優れ、汚れやすいモルタル外壁にはぴったりの機能良し価格良しです。

▼塗料の価格を比較するとこちらになります▼

塗料種類 耐用年数 平均単価
シリコン 7~10年 2200円/㎡
ラジカルシリコン 10~15年 2500円/㎡
超低汚染型シリコン 12~17年 2800円/㎡
超低汚染型無機フッ素 15~20年 3200円/㎡

モルタルの外壁塗装は約10年に一度が推奨されています。耐用年数が10年以上あるラジカルシリコンのアレスダイナミックTOPが人気なもの納得できます。

▼アレスダイナミックTOPについて詳しい内容はこちら▼

アレスダイナミックTOPの施工例【価格帯や人気色もご紹介】​​​

モルタル外壁のDIYはおすすめしない!

モルタル外壁のDIYをおすすめしないには理由がございます。

少しのひび割れや剥がれなら自分で補修できるかなと思い、ついついご自身で手を出してしまいがちかもしれません。それは、とても危険です。症状がさらに悪化する恐れがあるかもしれません。

なぜ、DIYをおすすめしないのかご紹介いたします。

高い技術が必要で素人だと失敗する場合が多い

モルタル塗装は技術力が必要!

モルタルを塗装するには、塗料の適切な希釈率や塗布方法を理解していないといけません。間違った希釈率で塗料を希釈すると、塗料の機能を発揮できないのです。

厚みを均一に塗るのが難しく、ひび割れなどを補修する為にDIYをしたのに返って症状を拡大させる恐れがあるかもしれません。技術力がないまま塗装してしまうと、防水性や耐久性にも影響を及ぼしてしまいます。

住宅の寿命を縮める原因にならない為にも、技術力や専門知識の持った塗装業者に任せるのをおすすめいたします。

塗料の物質が害を及ぼす危険性あり

塗料の希釈率を間違うと危険

塗料を扱わない素人が塗料を希釈と、塗料の希釈率を間違い危険が伴う場合があるかもしれません。

塗料の希釈率を間違って希釈すると、揮発性有機化合物(VOC)の濃度が高くなる可能性があります。有害物質による健康への影響が心配されます。頭痛・めまい・吐き気などの症状が出る場合もございますので、DIYは危険を伴いおすすめはできません。

また、塗料を選ぶ際にも、間違った塗料を選んでしまう可能性もございます。ご自宅に合った塗料を選べず、返ってご自宅の寿命を縮めてしまう可能性もあるのです。

ご自身の健康の為やご自宅の長持ちの為にも、DIYで外壁塗装をするのは避けていただきたいと思います。

高所作業があり危険を伴う

高所での作業が危険!

DIYで外壁塗装をすると、高所での作業も必要となり危険を伴います。

高いところへ上ることで、転倒などの安全面でのリスクがございます。暑い時期は体力が奪われ、重労働から転倒の危険性も高まります。寒い時期は結露などで足元が滑りやすく、判断を見誤ってDIYすると滑って大怪我になる恐れもあるのです。

ご自身の危険を回避する為にも、塗装業者に依頼するのが得策だと思います。

余計に費用や時間がかかる可能性あり

余計に費用や時間がかかる可能性あり

ご自身でDIYする場合、道具や材料を購入しなければなりません。しかし、DIYを失敗してしまうと、道具や材料が無駄になり余計な費用と時間がかかってしまいます。

また、失敗した際に業者で塗装を依頼すると、DIYで塗布した塗料の処理などが必要で余計に費用がかかる可能性があります。「DIYしてしまった為に、余計な費用と時間がかかってしまう」なんて後悔をしてしまうかもしれません。

DIYで使う費用があれば塗料のグレードをワンランク上げることもできるので、長い目で見ると塗装業者に任せるのが安心です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

モルタルを補修するには、判断方法を理解しておくとご自宅の寿命を長くするのが可能になるのです。

モルタルの補修を見極める判断方法

危険度:5 大きなひび割れができている

危険度:4 外壁に浮きや剝がれがある

危険度:3 細かいひび割れができている

危険度:2 外壁を触ると手のひらが白くなる

危険度:1 汚れが目立つ

以上の事柄を的確に判断し、モルタルの外壁塗装を相場内に収めるとメンテナンスが施工しやすくなります。劣化が進行してしまうと、塗装費用が高額になる場合もございますので注意が必要です。

「モルタルにはDIYを行わない!」とご理解いただき、ご自宅を塗装する際には必ず塗装業者に依頼するのをおすすめいたします。

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