外壁塗装で適用される火災保険3つ!保険が下りる条件や流れを解説

外壁塗装に火災保険は適用できる?条件や流れをご紹介!

外壁塗装の際に、加入している火災保険が適用されるなら使いたいとお考えの方がいらっしゃると思います。

結論!外壁塗装で適用できる火災保険には3つの種類がございます。ただし、それぞれに適用される条件があります。

加入している火災保険が必ず適用されるのではなく、適用されるには決まった種類の保険に加入している必要があります。決まった種類の保険に加入していれば、条件をクリアした場合のみ火災保険が適用されるのです。

当コラムでご紹介する内容
  • 外壁塗装に適用できる火災保険3つの種類
  • 火災保険が適用される条件3つ
  • 火災保険を申請して保険が下りるまでの流れ
  • 火災保険以外で適用できる外壁塗装に関わる保険

火災保険の内容を正しく理解し、適用できる場合は火災保険を使用して外壁塗装が施工できるようご紹介いたします。

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外壁塗装に適用できる火災保険3つの種類

外壁塗装に適用できる火災保険には、3つの種類があります。保険の種類によって、災害被害における保険適用があるか異なるので注意が必要です。

▼保険の種類別の被害における保険適用の可否▼

補償被害 住宅火災保険 住宅総合保険 オールリスク
火災
落雷
破裂・爆発
風・ひょう・雪災
飛来物落下・衝突
水害
水漏
暴行・破壊
盗難
鍵の紛失
水回りトラブル
経年劣化
地震

皆様が加入している保険はどのタイプなのか確認いただき、ご参考にしていただければと思います。保険会社によっては補償内容が異なる場合がございますので、ご注意ください。

住宅火災保険

住宅火災保険とは、住宅や建物を火災などの災害から保護する為の一般的な保険です。火災の他にも、落雷・破裂・爆発・風・ひょう・雪災によって起こった損害を補償します。

実際に補償の対象となる外壁塗装の工事には、以下のような場合がございます。

外壁塗装の補償の対象事例
  • 火災(隣家の火事によって火が燃え移り外壁が焦げてしまった)
  • 落雷(雷が落ちて火災が発生し外壁が損傷した)
  • 破裂・爆発(外に放置していたスプレー缶が破裂し外壁が損傷した)
  • 風災(台風で屋根瓦が飛ばされた)
  • ひょう災(ひょうが降って屋根や外壁に穴が開いた)
  • 雪災(雪の重さで屋根が破損した)

地震発生によって起こった火災には、火災保険が適用されません。さらに地震保険にも加入する必要がございますので、注意が必要です。

1-2.住宅総合保険

住宅総合保険とは、住宅火災保険にプラスして補償される災害が多くなる保険です。水害・水漏れ・暴行・破壊・盗難による被害を補償してくれます。

外壁塗装の補償の対象となる事例は、以下のような場合がございます。

外壁塗装の補償の対象事例
  • 飛来物の落下・衝突(強風で看板が飛んできて外壁が破損した)
  • 水害(洪水で床上浸水になり外壁が破損した)
  • 水漏れ(水道管が故障して水漏れし外壁が腐食した)
  • 暴行・破壊(子供がバットで素振りをしていた際に外壁に当たって破損した)

外壁塗装以外でも、泥棒による家財の盗難にあった場合にも住宅総合保険は適用されます。

しかし、住宅火災保険と同じく地震による被害は補償されないと留意いただきたいと思います。

オールリスクタイプ

オールリスクタイプの保険とは、住宅総合保険にさらに被害の対象がプラスされて補償してくれる保険です。鍵の紛失や水回りのトラブルでも保険が適用されます。

あらゆる場合を想定して、補償内容を充実させたい方にはぴったりの保険かもしれません。しかし、オールリスクタイプの保険であっても、地震による被害は補償されません。名前の通りオールリスクだから全ての被害に適用されると誤解がないよう、注意していただきたいと思います。

また、外壁塗装だけを考える場合は、オールリスクタイプの保険は必要ないと言えるかもしれません。ご自身に合った保険を精査し、加入するのをおすすめいたします。

火災保険が適用される条件3つ

火災保険が適用されるには、条件が3つございます。

この3つの条件を理解していないと、思うように保険を受け取れない可能性があります。前もってご理解いただき、火災保険が必要な時に備えておくのが重要です。

それでは詳しくご紹介いたします。

自然災害が原因で外壁が破損した場合

自然災害が原因で外壁が破損した

外壁塗装の火災保険が適用されるのは、自然災害が原因で外壁が破損した場合のみになります。経年劣化が原因で外壁が破損した場合は、火災保険が適用されません。

火災保険が適用されない事例
  • 外壁にサビ・コケ・藻が発生した
  • 経年劣化によるひび割れや塗膜の剥がれ
  • 経年劣化による色褪せ
  • 外壁のひび割れが原因の雨漏り

上記のように、経年劣化が原因の場合は火災保険は適用されず、外壁塗装の費用は全て自己負担となります。

大きな台風が発生した後は、自然災害による住宅への被害が多く発生する可能性が高くなります。火災保険が適用される可能性が高いので、大きな台風が過ぎた後は住宅の被害を確認するようお願いいたします。

補修費用が加入した保険の免責金額より高い場合

補修費用が加入している保険の免責金額より高い

免責金額とは、決められた金額以下の補修の場合は、自己負担で補修しなければならないという基準の金額になります。

免責金額を超える範囲での被害に対しては、保険金が支払われます。しかし、免責金額未満の被害については自己負担となり、保険金は支払われません。

火災保険の免責金額は20万円程で設定されるのが一般的ですが、契約時に自身で低い免責金額を選択できます。

▼免責金額を20万円に設定した場合▼

自然災害で30万円の被害が発生したとします。

自己負担額の20万円を引いた10万円が保険会社から補償されます。

免責金額は契約内容によって異なり、高い免責金額を選ぶと保険料は安くなります。しかし、被害が発生した場合の自己負担が大きくなる可能性がある為、ご自身に合った保険内容を選ぶ必要があります。

被害を受けてから3年以内に申請した場合

被害を受けてから3年以内に申請

火災保険は、被害を受けた日から3年以内に申請しないと適用されません。被害発生後の時間が経過してしまうと、その被害が自然災害か劣化によるものなのか判断しづらくなるからです。

後から被害に気付いたり工事費を支払ってしまっていても、3年以内なら外壁塗装の請求書があれば申請可能です。

しかし、3年以内なら申請可能だからと言って、補修せず放置しておくのは危険です。外壁の劣化は放置しておくと、被害が大きくなっていく可能性があります。そうなると、補修費用が増えて自己負担が増額する恐れがございます。

時間が経過すると被害の原因を正確に特定するのが難しくなります。保険金の支払いに影響を及ぼす可能性もあるので、気づいたら早めの補修・申請をお願いいたします。

外壁塗装の火災保険を申請して保険が下りるまでの流れ

前項でお伝えした、外壁塗装の火災保険が適用される条件に当てはまっていたら、火災保険の申請をしましょう。

火災保険を申請して保険金が下りるまでの流れをお伝えいたします。申請の際に皆様がお困りにならないよう、適切な申請の方法をご紹介いたします。

保険会社に連絡し必要書類を確認する

保険会社に連絡し必要書類を確認する

先ず、保険会社に連絡して必要書類を確認しましょう。保険会社に連絡した際に、こちらから伝える事柄がございます。

先ず、保険会社に伝えること
  • 被保険者の基本情報(氏名・住所・連絡先)
  • 加入している火災保険の種類
  • 保険証番号
  • 事故や損害が発生した日時とや場所

以上の情報を伝えると保険会社は迅速に対応でき、スムーズに申請の処理を進めることができます。

必要な書類は保険会社によって異なりますが、必ず用意しないといけない書類は以下の通りです。

火災保険の申請で必要な書類4つ
  • 保険金請求書(保険会社指定のもの)
  • 事故内容の報告書(保険会社指定のもの)
  • 外壁補修の見積書
  • 被害を証明する写真

被害を証明する為に、写真に撮って証拠を残しておきましょう。証拠がないと申請できないので、注意が必要です。

保険会社によって他にも必要書類がある可能性があるので、確認し要請があれば提出しましょう。

外壁塗装の相見積もりを取る

相見積もりを取る

外壁塗装の見積書を提出する必要があるので、相見積もりを取って見積書を比較しましょう。

火災保険を申請して保険金が入るからと言って、見積りは1社だけで問題ないと考えるのは危険です。3社以上の塗装業者から相見積もりを取り、見積書を比較するのが重要です。

被害を確実に補修するには比較した見積書が適正か判断して、塗装業者に依頼する必要があります。

被害の補修で見るポイント
  • 補修工事が入っているか(被害の補修が提案されているか)
  • 不要な工事が入っていないか(被害に便乗していないか)
  • 工事内容が詳細に記載されているか(被害に適切な工事内容か)
  • 数量や単位に「一式」の表記が多くないか(被害を大きく見積もられていないか)

被害を補修して安心して生活するには、被害状況に応じた補修を行う塗装業者に依頼する必要があるのです。

外壁塗装の見積りに関して詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考にしてください。

外壁塗装の見積りは相見積もり必須!良い見積書の見極めポイント6つ

必要書類を準備し保険会社に提出する

必要書類を準備し保険会社に提出

必要書類が全て揃ったら、保険会社に提出しましょう。申請期限は被害を受けてから3年以内ですが、書類が揃ったら早めに提出してください。

火災保険の書類を提出する方法は、保険会社によって異なる場合がございます。一般的な提出方法は以下のような場合がございます。

火災保険の書類提出方法
  • 郵送
  • オンライン申請
  • ファックス
  • 直接提出

火災保険の書類の提出方法は事前に保険会社に問い合わせて、正確な手順を確認するのをおすすめいたします

保険鑑定人が来て調査し保険会社が審査を行う

保険鑑定人が来て調査

保険会社に書類を提出したら、保険鑑定人が来て調査が行われます。その保険鑑定人の調査をもとに、保険会社が火災保険の補償金額の審査を行います。

保険鑑定人の調査内容
  • 被害の原因と範囲(外壁塗装の被害が火災保険適用の範囲内か調査する)
  • 補修・修復の必要性(どの程度の補修が必要か評価する)
  • 被害の見積り(補修や修復にかかる費用の見積りを行う)

以上の要素を考慮して、保険鑑定人は外壁塗装の火災保険に関する調査と評価を行います。

補償に問題がないと判断されると保険金は支払われますが、調査の結果によっては申請が下りない場合もございます。

保険金額が決定したら原則30日以内に振り込まれる

保険金は原則30日以内に支払われる

保険会社の審査が通ると、保険金が支払われます。保険金の請求手続きが完了してから、原則として30日以内に契約時に指定した口座に振り込まれます。支払期限はあくまでも原則で、保険会社によって異なる場合がございます。

保険金が支払われると決まったら保険会社から支払いの明細が送られてくるので、支払金額や支払日を確認できます。

保険金の支払いが30日程かかっても、外壁塗装は早く進めて補修を行いましょう。

その他にも適用できる外壁塗装の保険

火災保険の他に、外壁塗装では適用できる保険がございます。

保険によって、適用できる条件が異なるのでご紹介いたします。

地震保険

地震保険の適用条件

地震によって外壁にひび割れや亀裂などが発生した場合は、地震保険が適用されます。地震が原因で火災が発生した場合は火災保険が適用されないので、火災保険と地震保険はセットで加入する必要があります。

地震保険の適用条件
  • 一部損以上の損害と審査を受けた場合(住宅の損害が時価額3%以上20%未満)
  • 地震発生翌日から10日以内の損害(申請は3年以内なら可能)

一部損未満の損害と判断された場合や地震発生翌日から10日以降に倒壊した場合は、地震保険は適用されません。

小さな損害でも一部損未満と決めつけずに、地震による損害は保険適用内か審査を依頼しましょう。また、10日以内の損害と証明できるよう、写真などで撮影しておくと保険請求がスムーズにいく可能性があります。

瑕疵保険

瑕疵保険は業者が倒産しても補償

外壁塗装の契約時に瑕疵保険に加入した方のみ、瑕疵保険が適用されます。瑕疵保険の保険料はご自身で負担する必要がございますが、業者が倒産した場合などでも補償してくれる保険になります。

瑕疵保険のメリット
  • 業者が倒産しても補償してくれる
  • 問題なく施工されているか第三者が工事当日に確認する
  • 補修した箇所全てが補償対象内

瑕疵保険は以上のようなメリットがありますが、保証期間は1年と短いのがデメリットです。また、加入している法人によって異なりますが、保険料は3~5万円となっています。保証期間と保険料を考慮して保険加入の判断をする必要がございます。

瑕疵保険は、依頼する塗装業者が瑕疵保険加入資格を持っていないと加入できません。瑕疵保険加入資格のある業者は、サイトの会社概要などに載せているので確認するのが可能です。

請負業者賠償責任保険

隣家に塗料が飛散したら請負業者賠償責任保険で補償

請負業者賠償責任保険とは、トラブルが発生した際に塗装業者が加入している保険で補償される保険です。塗装する際に、依頼する塗装業者が請負業者賠償責任保険に加入しているか確認するといいでしょう。

請負業者賠償責任保険の対象となる事例
  • 隣接する建物や車への塗料の飛散や作業中の破損
  • 塗装中に道具などが落下して通行人をケガさせた場合
  • 塗らなくていい箇所に塗装した場合
  • 塗料の剝がれや防水不良

保険会社の契約内容によって補償は異なります。

トラブルが発生した場合は、塗装業者に相談するのをおすすめいたします。

まとめ

外壁塗装に適用できる火災保険には種類があります。被害の内容によって補償の可否が異なる為、ご自身が加入している保険の詳細を確認する必要があります。

火災保険が適用されるには条件が3つございます。

火災保険が適用される条件3つ
  • 自然災害が原因で外壁が破損した場合
  • 補修費用が加入した保険の免責金額より高い場合
  • 被害を受けてから3年以内に申請した場合

いざという時に備えて外壁塗装の火災保険を申請する為に、保険が下りるまでの流れを知っておく必要があります。

外壁塗装の保険に関しては、火災保険の他にも必要に応じて適用できる保険がございます。火災保険の他にもどのような保険があるのか、知っておくといいでしょう。

南大阪ペイントセンターでは、火災保険を活用して外壁塗装を行った実績が多くございます。火災保険の活用に関する外壁塗装のご相談も受け付けております。ぜひ一度、ご相談ください。

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