東大阪市の駅前にある8階建てのビル。こちらの屋上防水を塩ビシート防水にて実施しました。
ビルの屋上は高い位置にあることから紫外線の影響を受けやすく、建物の中で一番劣化が激しい箇所です。
更に最近では安全面から、ビルの屋上は立ち入り禁止になっていることが多いです。
その為、劣化状態が分からずに劣化箇所から雨漏り被害になってしまうケースも存在します。
まずは施工前、施工後の写真をご覧下さい。
東大阪市のビルに屋上防水を実施(塩ビシート)
塩ビシート防水(密着工法)での屋上防水の様子
屋上防水・ベランダ防水といってもウレタン防水、シート防水、FRP防水と色々種類があります。
今回は屋上などの広い平面に適し、耐久性と防水性どちらも兼ね備えている塩ビシート防水を行います。
塩ビシートとは正式にはポリ塩化ビニルといい、身近なところで使用されているのはホースや水道パイプなどがあります。
塩ビシート防水の詳しい説明はこちらもご参照下さい。【塗装工事コラム】防水工事の種類と耐久性の違いについて③ 塩ビシート防水
それでは実際の施工内容をご紹介していきます。
屋上防水の下地作り
全ての防水工事に言えることですが、施工前の下準備は必要不可欠です。
高圧洗浄を行い屋上全体の汚れを丁寧に清掃します。シートを貼り付ける施工方法なので、床に凹凸があっても仕上がりは均一になります。
しかし汚れや凹凸は塩ビシートの密着力が低下して剥がれの原因になるので、激しく劣化して塗膜が剝がれている箇所はヘラなどで取り除き、セメントやモルタルで平らにしていきます。
屋上下地と塩ビシートにプライマーを塗布
今回は塩ビシート防水の密着工法と呼ばれる、塩ビシートを下地に直接貼り付ける工法で行います。
高圧洗浄で下地を綺麗にしたあとはシートを貼る箇所全体にプライマー(接着剤)を塗っていきます。これから貼り付けを行う、塩ビシートの密着性を高めます。
塩ビシートの裏側にもプライマーを塗布し乾燥させてから、接着剤を塗布します。
下地と塩ビシートの両方に接着剤を塗るので、剝がれてしまう心配もなく安心ですね。
屋上に塩ビシートの貼り付け
下準備が終わると、塩ビシートの貼り付けです。
避難はしごの部分は除いてシートの貼り付けを行うので、端の部分から剝がれてこないように細かい箇所まで丁寧に貼り付けます。
塩ビシートの繋ぎ目も専用の溶接機で密着させます。
しっかり密着させることで繋ぎ目からの浮きや剥がれを防ぎ、シート防水の耐久性を高めます。
立ち上がりの端部は金物で固定し、金物と外壁の隙間はコーキングで埋めます。
屋上の細かい箇所へウレタン防水塗装を実施
このような配管などが入り組んだ複雑な形状の箇所はシート防水の特性上不向きの為、塗料によるウレタン防水を行います。
排水部分も塩ビシート防水を施します。
ドレンが劣化してる場合は、ドレン内部より雨漏りが発生するので改修ドレンを設置します。
改修ドレンとは既存の劣化したドレンに、新たなドレンの代わりとなるものを差し込んで防水と一体させる工法です。
塩ビシート防水ができない金属部分にはウレタン防水を行います。
細部まで防水塗装を行うことができましたね。
屋上防水の完成【塩ビシート防水による施工】
塩ビシート防水だけでなく、ウレタン防水と組み合わせることで細部まで屋上防水が可能です。
特にビルの屋上は各テナントで使用するエアコンの室外機や、たくさんの配管が存在します。
その為配管が入り組んだ場所ですと、どうしても塩ビシート防水では補いきれない箇所が出てくる場合があります。
そこで塗料によるウレタン防水と組み合わせることで、お互いのメリット・デメリットを補いつつ理想的な防水工事が実現するのです。もちろん今回はビルの屋上での防水工事でしたが、一般宅の陸屋根の屋上防水やベランダ防水にも選択されることの多い防水工事です。
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