セメント瓦とは?塗装によるメンテナンス必須の瓦屋根

セメント瓦とは?塗装によるメンテナンス必須の瓦屋根
「セメント瓦ってなに?」
「瓦なのに塗り替えが必要って本当?」
といった疑問でお困りはありませんか。

セメント瓦はその名のとおりセメント(モルタル)を型に流し込んで成型した屋根材です。
セメント瓦自体には防水性がないので、瓦の表面を塗装でコーティングして防水性が保たれます。

そのためメンテナンスとしては定期的な塗り替えをして防水性を維持する必要があるのです。

こちらのページでわかること

・セメント瓦長持ちさせるメンテナンス方法
・セメント瓦に塗装が必要か判断できる4つの方法
・寿命を迎えたセメント瓦を交換する葺き替え工事

こちらのページをお読みいただくことでご自宅のセメント瓦の正しいメンテナンス方法を把握でき、屋根の劣化に怯えることのない安心した暮らしを手に入れられるでしょう。

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監修者情報
監修者 榎本悟

榎本悟

一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


監修者 橋本卓哉

橋本卓哉

雨漏り診断士
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

1.セメント瓦とは

屋根材に使用されるセメント瓦について解説します!

1-1.セメント瓦はセメントが原料の屋根材

セメント瓦
セメント瓦とはその名のとおりセメントが原料の屋根材です。

セメントを型に流し込んで成型し、表面を塗装でコーティングした瓦屋根の一種です。

粘土瓦(日本瓦)などの粘土を成型し窯で焼いた瓦にくらべて、大量生産が可能な分安価で建築コストを押さえることが可能です。
また粘土瓦に比べると軽量で、形も豊富なことから1970~1980年代に大変流行した屋根材です。

1-2.耐久性が高くデザインも豊富

様々なセメント瓦のデザイン
洋風なデザインから平たいスタイリッシュなデザインまで多種多様な形状があります。

積水ハウスなどの大手ハウスメーカーでも採用されるくらいセメント瓦は耐久性も高いです。
実際に築20年以内ですと割れや色褪せなどの大きな劣化症状がないケースがほとんどです。

セメント瓦の寿命は約30~40年あり、定期的に塗装をすれば長持ちする屋根材です。
しかし塗装をせず放置すると30年より前に劣化し、屋根の葺き替えが必要になることがあります。

1-3.セメント瓦は現在製造中止

残念ながらセメント瓦はほとんどのメーカーで製造中止になっています。

製造中止の主な理由は以下の2点です。

・粘土瓦よりも耐久性が低い
・メンテナンスが他の屋根材よりも高額

以下にセメント瓦と比較される代表的な屋根材をまとめました。

屋根材 耐用年数 メンテナンス内容

屋根塗装後のセメント瓦と板金

セメント瓦

30~40年 ・屋根塗装
・漆喰工事(ない場合もある)

日本瓦

粘土瓦

60年以上 ・漆喰工事

赤色に屋根塗装後のスレート瓦

スレート瓦

20~30年 ・屋根塗装

セメント瓦を比較すると、粘土瓦(日本瓦)はそもそも塗装が不要で60年以上の耐久性を誇ります。
又、スレート瓦についてはセメント瓦よりも耐用年数は低いですが、基本的に屋根塗装のみのメンテナンスで問題ないです。

一方セメント瓦は、屋根塗装と屋根の形状によっては漆喰工事が費用でメンテナンス費用が高額になる傾向があります。
加えて適切なメンテナンスをしても粘土瓦の耐用年数に劣る30~40年が限界です。

 

そういった背景から、セメント瓦よりもコストパフォーマンスに優れた屋根材が市場にあるので、製造中止になったと推測されます。

2.セメント瓦は屋根塗装によるメンテナンスが必須

前項でも紹介したように、セメント瓦の屋根を長持ちさせるためには塗装工事が必須です。

理由としては以下のとおりです。

  1. 約10~15年を目安に屋根塗装をしないとセメント瓦の欠けや割れに繋がる
  2. セメント瓦の劣化を放置すると高額な屋根葺き替え工事を余儀なくされる

2-1.約10~15年に屋根塗装をしないとセメント瓦の欠けや割れに繋がる

セメント瓦は約10~15年のペースで屋根塗装が必要です。

なぜならセメント瓦の表面の塗装の寿命は一般的に約10~15年が目安で、セメント瓦の防水性も塗装によって保たれるからです。

セメント瓦の表面の塗膜は紫外線や雨風・温度の変化などで劣化していきます。
塗膜の保護がなくなったセメント瓦はセメント内のカルシウムが流出し強度が落ちていき、割れやすい状態になってしまいます。

そのため塗膜の寿命が尽きる前に、屋根塗装で塗膜の保護機能を復活させてあげましょう!

2-2.セメント瓦の劣化を放置すると高額な屋根葺き替え工事を余儀なくされる

無塗装のままセメント瓦を放置した場合、セメント瓦の損傷が激しく屋根塗装でのメンテナンスができない可能性が高くなります。

セメント瓦の本来の寿命は塗装をしていれば約30~40年と長持ちしてくれますが、逆に塗装をしなければ約30~40年よりも早い段階で寿命が尽きてしまいます。

寿命が尽き割れなどの損傷が激しいセメント瓦は残念ながら屋根塗装でのメンテナンスは不可能です。

残された選択肢は、新しい屋根材に交換する屋根葺き替え工事しかありません。
屋根塗装だけであれば10~20万円ほどの費用ですんだところ、セメント瓦を塗装せずに放置したことで100万円以上かかる屋根葺き替え工事を余儀なくされる可能性が高いです。

加えて、経年劣化で傷んだセメント瓦はその分雨漏りのリスクも高まり、建物の寿命を縮めてしまうデメリットもあります。

費用を抑えて建物の寿命を延ばすという2つの観点からも、セメント瓦には屋根塗装が必須なのです。

▼セメント瓦の寿命で塗装ができず屋根葺き替え工事を実施した事例▼
岸和田市で割れたセメント瓦からルーガ屋根への葺き替え工事

3.セメント瓦に塗装が必要か判断できる4つの方法

塗装でのメンテナンスが必須なセメント瓦すが、実際にどのような症状があれば屋根塗装を依頼をされた方が良いのか緊急度別に症状をまとめてみました。

  1. セメント瓦の欠けやひび割れがある(緊急度:★★★)
  2. 屋根表面に付着した汚れが取れない(緊急度:★★☆)
  3. 雨に濡れると濃い色に見える(緊急度:★☆☆)
  4. セメント瓦に触れると粉が付着(緊急度:★☆☆)

屋根材の劣化は普段中々目にする機会がないかもしれませんが、2階の窓から見下ろせる位置に下屋根があると屋根材の劣化に気付きやすいですよ。

3-1.セメント瓦の欠けやひび割れがある(緊急度:★★★)

セメント瓦のひび割れ
セメント瓦に欠けやひび割れがある場合は、早急に塗装会社へ点検を依頼しましょう。

緊急度が一番高いものと紹介していますが、すぐに雨漏り被害に直結するわけではないのでご安心ください。
セメント瓦の下には二次防水の役割となるルーフィング(防水シート)があるので、ルーフィングが破けない限りは雨漏りはしません。

ですがセメント瓦に欠けやひび割れがあるという事実は、セメント瓦の強度が落ちて屋根全体が脆くなっている可能性が高いです。

仮にセメント瓦だけでなく二次防水であるルーフィングまで傷んでいると、下地となる野地板まで雨が染み込み屋根裏へ雨漏りする危険性があります。

そのためできるだけ早目に屋根の点検を依頼しましょう!

3-2.屋根表面に付着した汚れが取れない(緊急度:★★☆)

屋根表面に付着した苔

セメント瓦の表面に付着した汚れが雨で流れない場合は、表面の塗膜の寿命が切れている可能性が高いです。

汚れの正体の多くはコケやカビといったどの屋根材にも起こり得る汚れです。
塗装の保護機能が備わっていれば、雨を弾いてコケやカビも繁殖しないはずです。

ですが防水効果が失われている場合は雨が染み込みカビやコケの温床となります。

特にコケの根っこには根酸という酸性物質が作られているので、強アルカリ性であるセメント瓦の中性化が進んで劣化を加速させる危険性があります。

ただの汚れと思われる方も多いですが、汚れは屋根塗装が必要なサインでもあるので塗装会社へ点検を依頼した方が良いです。

3-3.雨に濡れると濃い色に見える(緊急度:★☆☆)

変色したセメント瓦
セメント瓦が雨に濡れると濃い色に見える場合は、塗膜の寿命が過ぎている可能性があるため塗装会社へ点検を依頼しましょう。

なぜかというと塗装の防水性がある場合は雨を弾くので、セメント瓦に雨が浸透せず色も変わりません。
ですが雨の時に濃い色に変色するということは、セメント瓦に雨が浸透している可能性が高いです。

緊急度は低いですができるだけ早目のタイミングで屋根塗装を検討された方が良いです。

3-4.セメント瓦に触れると粉が付着(緊急度:★☆☆)

チョーキング現象

セメント瓦に触れると塗料の色の粉が付着する場合は、塗装の寿命が過ぎているサインですので塗装会社へ点検を依頼しましょう。

2階の窓から安全に下屋根に触れられる場合は、是非セメント瓦に触れて粉が付くか確認してみましょう!
この粉が付く劣化をチョーキング現象と呼び、塗料の樹脂が紫外線によって分解され粉状になった顔料だけが屋根材表面に出てくるのです。

前項で紹介した「雨に濡れると濃い色に見える」という症状も、このチョーキング現象が発生しているサインです。

こちらも塗装の寿命が切れたという症状ですので、緊急度は低いですが早目の点検を検討された方が良い症状です。

4.セメント瓦に塗装ではなく屋根葺き替えが必要な2つのケース

セメント瓦の屋根塗装ができなくなった場合、大変大がかりで高額な屋根葺き替え工事が必要になります。

屋根葺き替え工事が必要になるのは以下の2つのケースです。

  • セメント瓦の割れなど劣化が激しい
  • セメント瓦のメンテナンスを築25年以上放置

4-1.セメント瓦の割れなど劣化が激しい

割れたセメント瓦
セメント瓦の寿命はどれだけ長くても約30~40年とされており、塗装でメンテナンスできなくはないのですが割れがあまりにも多い場合は塗装をしても長持ちしてくれません。

こちらのセメント瓦の住宅は元々屋根葺き替え工事を提案していまたが、屋根葺き替えの見積もり金額約580万円とあまりに高額なため塗装工事を希望されました。

しかし実際に屋根の上に登らせていただくと、瓦の上に乗ると表面が沈んだり割れたりする大変劣化が進んだ状態でした。
そのため屋根塗装できない旨をお伝えし、屋根葺き替え工事に変更になりました。

4-2.セメント瓦のメンテナンスを築25年以上放置

築25年以上経過したセメント瓦
築25年以上セメント瓦を放置していた場合は、高確率で割れなどの劣化症状があり塗装が難しくなります。

築年数とともに塗膜の保護が失われ、内部のセメントのカルシウムが流出し強度が落ちていき割れやすい状態にります。

流れ出た成分は塗装で復活できるわけではないありません。
本来は10年~15年に一度のペースで定期的な塗装をすれば、カルシウムの流出を最小限に抑えることができます。

しかし25年以上経過してしまうとかなり強度が落ちているため、仮に塗装をしたとしてもセメント瓦自体が長持ちしてくれません。

5.セメント瓦の屋根塗装・屋根葺き替え工事の事例

南大阪ペイントセンターではこれまで様々なセメント瓦のメンテナンスを施工してきました。
実際のセメント瓦のメンテナンス事例を紹介します。

松原市にて混ぜ葺きのセメント瓦へ遮熱シリコン塗料で屋根塗装

松原市にて混ぜ葺きのセメント瓦へ遮熱シリコン塗料で屋根塗装

価格 11万円 工事期間 18日間
塗料名 大同塗料 ハイルーフマイルドシリコン遮熱型 2液弱溶剤遮熱ラジカルシリコン 塗料種別 遮熱シリコン
面積 77m2 築年数 15年

価格 11万円
工事期間 18日間

6.セメント瓦のメンテナンスなら南大阪ペイントセンターへおまかせください!

セメント瓦の塗装
セメント瓦の塗装はただローラーで塗るだけではなく、専門的な技術・知識が必要になります。

たとえば、セメント瓦の塗装はあまり厚膜を張らない様に仕上げる必要があります。

具体的には1工程目の塗装でシンナーによる希釈をやや多めにします。
これは塗料メーカー推奨の方法で、希釈を多めにすることでセメント瓦が浸み込むように塗ることができ、より密着度や耐久性が増すのです。

又、セメント瓦は形状が起伏に富んだものが多く、ハケ・ローラーよりも機械によるスプレー塗装をした方が均一でキレイな仕上がりになるケースがあります。

セメント瓦の形状や現場の状況を見極めて、ローラー・スプレーなどを使い分ける必要があります。

これまで様々なセメント瓦の塗装を経験してきましたが、セメント瓦の劣化が進行している場合は屋根工事も実施させていただきました。

お住まいに最適なメンテナンス方法をご提案いたしますので、ぜひ南大阪ペイントセンター にご相談ください!

7.まとめ

  • セメント瓦とはセメントが主成分の屋根材で現在は製造中止
  • セメント瓦のメンテナンスには塗装工事が必須
  • セメント瓦に塗装が必要か判断できる4つの方法

    1.屋根材の欠けやひび割れがある(緊急度:★★★)
    2.屋根表面に付着した汚れが取れない(緊急度:★★☆)
    3.雨に濡れると濃い色に見える(緊急度:★☆☆)
    4.屋根材に触れると粉が付着(緊急度:★☆☆)

  • セメント瓦に塗装ではなく屋根葺き替えが必要な2つのケース

    1割れなど劣化が激しい
    2.メンテナンス未実施で築25年以上経過

セメント瓦は残念ながら現在が製造中止の屋根材ですが、豊富なデザインがあり約30~40年の寿命がある大変魅力的な屋根材です。

定期的に塗装をすれば長持ちするので、ご自宅がセメント瓦の場合は劣化症状が進む前に是非塗装工事を検討しましょう!

南大阪ペイントセンターではセメント瓦の塗装実績も豊富で、屋根からの雨漏り解決事例も多数あります。

セメント瓦に限らず、お住まいのご不安やお困りは何でもお気軽にご相談いただけますと幸いです。

監修者情報
監修者 榎本悟

榎本悟

一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


監修者 橋本卓哉

橋本卓哉

雨漏り診断士
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

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