ウレタン防水工事とは?施工内容と工法別の特徴を解説

防水工事の種類と耐久性の違いについて① ウレタン防水 

防水工事には主に大きく分けて3種類工法がり、ウレタン防水・FRP防水・塩ビシート防水があります。

今回は数ある防水工法の中からウレタン防水工事の工法や耐久性についてご紹介したいと思います。

ウレタン防水の最大のメリットは、複雑な形状の床にも防水工事が可能という点です。

最もよく知られた防水工法で、3種類の中でも最も安価で施工が可能でマンションやビルの屋上、ベランダの床等に広く使用されてきました。但し3種類の中で最も耐久性が劣ります。

基本的な工程

ウレタン防水

基本的な工事内容ですが

①まず下地の清掃やひび割れ処理を行い

 

ウレタン防水

②プライマーという接着剤を塗り密着性を高め

 

ウレタン防水

③立ち上がり部分は液垂れが発生するので先にウレタン樹脂を塗り

 

ウレタン防水

④平場部分にもウレタン樹脂を流し込みます。ウレタン樹脂は工法により2回・3回と重ね塗りする事もあります。

 

ウレタン防水

そして最後にトップコートを塗って完了です。

このような機器類がたくさん置いてある複雑な形状の床にも施工が可能で、FRP防水や塩ビシート防水には無い特徴です。

 

ウレタン防水の中にも種類がある

上でご紹介したのが、一般的な工法(密着工法)ですが、その他に

ウレタン防水

プライマーを塗った後に、補強用のクロスシートを貼り強度を高めるクロス工法

 

ウレタン防水

下からの湿気の押し上げによる、ウレタン塗膜のめくれや割れを防ぐために通気緩衝シートという、メッシュ素材のようなシートを貼り湿気が逃げる空間を設けて

ウレタン防水

このうような脱気筒から湿気を逃がす通気緩衝工法があります。

 

いずれにしても、最後はウレタン塗膜とトップコートによる仕上げとなります。

 

ウレタン防水のメリットデメリット

メリット

・防水工事のなかで一番安価に施工できる

・複雑な形状の床にも施工できる

・塗料による防水なので熟練の技術を必要としない

 

デメリット

・耐久性が5~7年程度と他の防水工法に比べると短い

・下からの湿気の押し上げによる、塗膜のめくれや割れがおきやすい。通気緩衝工法で施工すれば解決できるが、ウレタン防水の最大のメリットである安価での施工が出来なくなる。(塩ビシート防水と同等の単価)

 

塩ビシート防水やFRP防水も以前より単価が落ち着き、最近では耐久性の低さからあまり使用されなくなってきています。

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