今回は松原市にて、家の外壁の一部が木製のお宅で、その部分を含めた塗装工事のお見積りご依頼がありましたので、現場調査にお伺いさせていただきました。
一般的にはあまり見かけませんが、稀に家の外壁に本物の木が使用されているお宅があります。
木を使用する目的としては、やはり見た目に独特の風合いといいますか、高級感が出ることがあげられます。
窯業系サイデイングにも木目調の柄の製品がありますが、本物と比べると質感は落ちます。
但し、本物の木を使用するデメリットとして、通常の外壁(サイデイングやモルタル)に比べて劣化が早く、メンテナンスをこまめにしないと剥がれおちたりしてしまうことがあります。
主なメンテナンス方法は塗装で、木目の風合いを生かすために防腐剤入りの着色塗料を使用する場合が多いです。イメージとしてはログハウスです。
特に本物の木の場合は、水分を吸収したり乾燥したりを繰り返すので非常に伸縮します。その上に通常の塗膜を付ける塗装をしてしまうと、伸縮についていけずにすぐに剥離します。
ですので、こういった木製の外壁には防腐剤入りの半透明の着色塗料(オイルステイン)で木に浸み込ますように塗装するのが正解です。主な塗料としてはキシラデコールが有名です。
その他の外壁部分は窯業系サイディングに吹付セラミックという塗料で仕上げていました。
目地のコーキングがかなり劣化していますね。
こちらも目地ですが、元々コーキングを打っていない箇所で、構造的にも水は入らない様になっていますので、コーキング工事は不要です。
スレート屋根は棟付近が台風により数枚欠け落ちていました。
屋根材の差し替えが必要です。
ベランダに落ちてきた屋根材の一部です。
これがなければ気づいていなかったそうです。
シャッターBOXにコケが発生しています。
北面なのでやはり湿気が多く日当たりが良くないので、コケやカビが発生しやすいです。
数種類の塗料のプランの中から、木部には防腐剤入り着色塗料、外壁・屋根は共にフッソプランを選択されました。
責任をもって工事をさせていただきます。